2024年5月に、小学生、未就学児を含む家族で星野リゾートトマムに行ってきました。
星野リゾートトマムの敷地内では「トマム ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」の2つのホテルが有名ですが、今回宿泊したのは全室スイートの「リゾナーレトマム」です。
家族も大満足なトマム旅行だったのですが、星野リゾートトマムを称賛する記事は多くあったため、少し視点をずらして「ここはちょっとイマイチだったな」という点をわざとピックアップ。
本記事では星野リゾートトマム、リゾナーレトマムに宿泊して感じた「デメリット、残念な点」「お勧めしない人」についてまとめています。
宿泊したのは「リゾナーレトマム」ですが、食事やアクティビティにおいてはトマム ザ・タワー宿泊者にも共通する点があるため、宿泊検討の際の参考にしていただければと思います。
星野リゾートトマムは全体的に大満足!
今回、我が家はリゾナーレトマムに2泊しましたが、星野リゾートトマムの敷地内にはプールをはじめとしたアクティビティも多数あり、またお部屋も広く大満足な滞在でした!
具体的には
- プール(ミナミナビーチ)
- 大浴場
- カートドライブ
- ゴンドラ+雲海テラス
- 部屋のジャグジー、サウナ
など、下調べなしでも十分に楽しむことができてとても満足しています。
また、年齢や時期に応じた把握しきれないほどのアクティビティがあるため、子供の成長に合わせて、また訪れる季節によって行く度に違う体験が出来る素晴らしい施設だと感じました。
子供も家に帰ってから
ねえママ~、トマムたのしかった~、またいきたい~
と旅行から帰宅して数日は毎日のように言っているくらいです。
しかし、そんな中でもよくある宿泊施設とは少し異なるため「人を選ぶ施設」であると言えそうです。
以下では「星野リゾートトマム」また「リゾナーレトマム」の残念に感じた点をまとめています。
星野リゾートトマム全体の残念な点
大満足だった星野リゾートトマ滞在。
元々わかっていた部分も多くありますが、強いて言うなら残念に感じた点は6点です。
プール、温泉、レストランまでが遠い
星野リゾートトマムは広大な敷地です。
そのため、1つ1つの移動がササっとできません。
例えば地図右端のリゾナーレトマムから、左端のミナミナビーチまでは車で6~7分、徒歩だと30分以上かかります。
実際、私は人気朝食レストラン「hal」で食事を終えた後、徒歩で宿泊先の「リゾナーレトマム」に帰ったところ、どこまでも続く室内通路を進み、階段を上り(スロープ、エレベーターも有り)、脚がパンパンになりました(所要時間約20分)。
普通のホテルと違い、お風呂やプール、レストランが1つの建物にあるわけではありません。
移動が億劫に感じる方には向かない宿泊施設です。
バス移動がマスト
というわけで、施設内の移動は自家用車、またはエリア内バスの利用が必須です。
バスは場所と時間帯にもよりますが、10~20分に1本はあるため十分に感じました。
また、朝方の雲海テラス行きなどを除き、日中のバスは空いていました(2024年5月末宿泊時)。
バスを待つのが嫌だ、時間を考えて動くのが嫌だという人は自家用車の移動がおすすめです。
しかし、夜にホテルの駐車場に戻ると満車で通路に停めている車も…
夕食がつかない
街中のホテルであれば素泊まりも多いですが、温泉街の宿泊施設を思い浮かべると当然のように「夕食付プラン」が選べますが・・・
「トマム ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」では夕食はつきません。
その代わり、ビュッフェやラーメン、スープカレー、居酒屋など豊富なレストランがあるため、この中から夕食を自分で選ぶ必要があります。
多彩な夕食会場から選ぶ楽しみがある反面、「今日の夕食をどうしようか…」と選択する手間が増えるのも事実です。
アクティビティが分かりにくい
星野リゾートトマムには、季節に応じた豊富なアクティビティがあり、予約の有無、価格も様々です。
また、開催時間も様々なため、しっかり予習をしておかないと「行ったときには終わっていた」なんてことも。
予約なしで出来るものも多くありますが、時間や価格、年齢など事前にリサーチしておくことでより計画的に楽しめます!
そんな中で大失敗だったのが「ヤギの郵便屋さん」です。
受付の写真にも、郵便屋さんに扮したヤギの写真が使われており、子供が楽しみにしていたのですが…
実際にはヤギがハガキを回収してくれるわけでもなく、裸のヤギが離れたところにいるだけで、ハガキを入れるのは手前のポストです。
また、葉っぱにはインクではなく万年筆で傷をつけて文字を書くので子供には難しく、上手く書けないわ、変装したヤギはいないわで泣きます。
GW中は変装したヤギがいたようですが、内容が変わったなら写真も差し替えて欲しかった…
さらに「羊とお昼寝ハンモック(無料)」も時間内なのに羊ゼロ。
恐らく「イブニングファーム(有料)」という羊のエサやりや放牧体験の方に駆り出されていたようです。
悪天候だと楽しめない
ファームやアクティビティなどはどれも暖かい気候と快晴であってこそ楽しめるところがあります。
そのため、悪天候だと「とりあえずプール」になりがちです。
雨具のレンタルもありますが、強風や雨だとミナミナビーチ一択になりそうです。
最寄りのコンビニまで30km
ホテル内には売店もあるため必要最低限のものは揃うのですが、最寄りのコンビニまでは30km弱(車で30分)。
トマムについてからお店を探すのではなく、空港や自宅付近など、高速に乗る前に必要なものを買っておくことをおすすめします。
リゾナーレトマム宿泊の残念な点
次に私が泊まったリゾートトマムで残念に感じた点について。
ただ、基本的にお部屋もお風呂も広く、満足しています!
リゾナーレトマムの各棟は1991~2年、トマム ザ・タワームの各棟は1987~89年にオープンしているため、古さ故の欠点は両ホテルに共通すると思われます。
エレベーターが古く、人を感知しない
古いため仕方がないところではありますが、エレベーターが人も荷物も感知しません。
そのため、乗ろうとしても閉まったり、荷物が入り切っていなくても閉まろうとします。
最近のエレベーターにはない挙動でびっくりしました。
台車が動きにくい
荷物を運ぶカードも今時のものではないため、とにかく動きにくく、方向転換も大変です。
分かりにくいですが一応、方向があるようですので、動きにくい場合は反対側の持ち手で押すのが良いです。
部屋に飲み物が無い
リゾナーレトマムは全室スイートですから、部屋にコーヒーメーカーやミネラルウォーターがあることを予想していたのですが、見事に冷蔵庫は空で、コーヒーもドリップでした。
1階にフリードリンクがあるので、部屋にある空のピッチャーを持って行っている人もいました。
フリードリンクはオレンジジュース、とうきび茶、紅茶、コーヒーなので水やお茶は持参するのがおすすめです。
空調が古く、調節がかなり難しい
リゾナーレトマムの部屋は基本満足だったのですが、滞在中はずっと肌寒く感じました。
その原因は空調です。
写真を撮ってなかったので参考画像となりますが、このような風量の強弱ダイヤルと、
温度の調節ダイヤルがありました。
ダイヤルを左右に回すと温風(2024年5月時点)がでる仕組みのようですがダイヤルの強さと実際に出る風の強さが合っていないようです。
また、一定温度に達すると風が止まり、急な回し方をすると風が出ないなど使い方が難しかったです。
そのため温度調節は諦め、お風呂のお湯を入れたり、部屋に置いてあった加湿器3台をフル回転させて湿度を上げて温かくする作戦を取りました。
時期により冷風か温風かは異なると思いますが、どうしても寒い場合にはヒーターの貸し出しがあるそうです。
テレビが1台で小さい
リゾナーレは大きな部屋で、リビングと寝室が別々です。
にも関わらず、テレビはリビングに1台。それもあまり大きくありません。
十分と言えば十分ですが、お部屋に似つかわしくないテレビのため、せめて寝室にもう1台欲しいところです。
ランドリー袋がない
引き出しを漁っても、脱いだ服を入れる袋がありませんでした。
コインランドリーの設置はありますが、クリーニングサービスを利用する際は専用のランドリーバッグを渡されるためのようです。
ホテルの袋をあてにせず、洗濯物袋を持参しましょう!
Wi-Fiが弱い
ホテルにはフロント周辺で利用できるWi-FiとフリーWi-Fiがありますが、いずれも弱めです。
部屋にもよりそうですが、滞在中にパソコン作業をしたい人などには向かないかもしれません。
ジェットバスとシャワーが離れている
各部屋の洗面所には、ジェットバス、サウナ、シャワールーム(イスなし)がありますが、ジェットバスからシャワールームまでは若干距離があります。
ジェットバスでは泡風呂が楽しめますが、泡が付いたままシャワールームに走ることになるため、床に泡がポタポタ落ちます。
ジェットバスの温度調節が難しい
ジェットバスはではボタン等での温度調整が出来ず、冷水と温水それぞれのハンドルを回して自分で温度を調整する必要があります。
また、きれいに掃除はされているようですが、お湯を抜くと湯船にジェットバスからでた黒いゴミが溜まっていました。
プール、大浴場の残念な点
最後に星野リゾートのアクティビティで1番人気であろう「ミナミナビーチ」と、併設される露天風呂施設「木材の湯」を利用した際の残念に感じた点は以下5点です。
車かバスで行く必要がある
これはもう仕方がありませんが、トマムザタワーやリゾナーレトマムからプール、大浴場までは遠すぎて徒歩は不可です。
そのため自家用車またはバスを利用する必要があります。
20分おきにバスが運行されているため不自由はありませんが、しっかり髪を乾かして着替えないと湯冷めしそうです。
クラブメッドトマムに宿泊すると、ミナミナビーチが目の前です。
利用開始時間が遅い
ミナミナビーチの営業時間は11:00〜20:00(19:00最終入場)と遅めで、11時前についてもプールはおろか更衣室に入ることも出来ません。
また、ミナミナビーチ内の「木材の湯」は、15:00~23:00(最終入場 22:00)のため、15時前にプールを上がるとお風呂に入って帰ることが出来ません(温水がでるシャワールームはあります)。
各朝食会場が9時~10時に終了するので、1時間ほど時間を持て余してしまいます。
プールと大浴場の更衣室が別れている
ミナミナビーチでは、プールの更衣室と大浴場の更衣室が別れています。
また、お風呂へ行くにはプールを横切る必要があるため、プールからお風呂に行く際は着替えをお風呂の更衣室に持って行く必要があります。
さらに20時までプールで遊んでお風呂に行こうとすると、プールが閉まるため荷物を一式、プールのロッカーからお風呂のロッカーに移動させる必要があります。
聞けばスタッフさんが丁寧に教えてくれますが、初めてミナミナビーチと木材の湯を利用する人は戸惑う場面が満載です。
お風呂の更衣室には脱水機がないため、水着でお風呂に向かう場合はもう1度プールの更衣室に脱水しに行く手間もあります。
お風呂が狭い
お風呂は、更衣室、洗い場、浴槽共に広くはありません。
また内風呂は水風呂のみで、露天風呂は1つのみです。
特に、プールが閉まる20時頃は混雑するようです。
利用時にはこちらで混雑状況を確認するのがオススメです。
温泉じゃない
露天風呂は温泉ではなく、お湯です。
大浴場=温泉と思っているとがっかりするかもしれません。
我が家がそうですが、お湯だと肌が弱い人も気にせずに入れるメリットもあります。
星野リゾートトマムをお勧めできない人
以上の点を踏まえて、星野リゾートトマムに向かない人、お勧めできない人は以下の通りです。
- 移動が面倒・おっくう・困難な人
- 温泉が好きな人
- ホテルから出ずにゆっくりしたい人
- バタバタしたくない人
歩いたりバスに乗ったりと、ゆったりと過ごすことを目的にした施設とは異なると感じました。
もちろん、リゾナーレトマムなら部屋もお風呂も広く、サウナもあり、ホテル内にレストランもあるためアクティビティをしない選択肢もありです。
おわりに
リゾナーレトマムや星野リゾートトマム全体のデメリットについてまとめました。
プールやファーム、アクティビティなどどこをとっても楽しい施設であることに違いありませんが、広過ぎるが故に移動が面倒であったり、ホテルの設備の古さが目立つなど、人を選ぶ施設であると感じました。
温泉でゆっくりしたい方や、ご高齢の方にはあまり適さないように感じましたが、友達同士やアクティビティが大好きなご家族にはとてもおすすめです。
他にも北海道内を中心に、子連れ向きのホテルや施設についてまとめていますので、宜しければ合わせてご覧下さい。
- ホテル
- 洞爺湖 鶴雅リゾート 洸の謌(ひかりのうた)客室露天風呂・フレンチ
- 定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌の別棟コテージ
- リゾナーレトマムに宿泊!星野リゾートトマムの残念な点・デメリットまとめ
- 【朝食】星野リゾートトマム トマム ザ・タワー、リゾナーレトマムのレストラン
- 【夕食】星野リゾートトマム トマム ザ・タワー、リゾナーレトマムのレストラン
- ノースサファリサッポロ アニマルグランピング
- 非接触ホテル SAKURA定山渓
- ホテルナトゥールヴァルト富良野
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