温泉街の定山渓を抱える北海道札幌市ですが、札幌市内には客室露天風呂付の温泉宿は数えるほどしかありません。
客室露店風呂は1度堪能するとハマってしまう魅力があります。
そこで今回は鶴雅グループが運営する「定山渓 森の謌」の客室露天風呂付の離れ部屋、「コテージ」に宿泊してきました。
本記事では森の謌のコテージのレビューや、一般の客室にせず高いお金を支払って別棟コテージにした甲斐はあったのか?、森の謌のコテージを勧めたい人や向かない人についてまとめました。
定山渓 森の謌って?
定山渓森の謌は、周囲の森とひとつづきのような空間の宿で、館内も草や大地、雨をイメージしたリラックスできる人気の宿泊施設です。

日帰り入浴やランチビュッフェも大人気で、

ワンちゃんルームや専用エントランスもあるなど、愛犬家にも嬉しい宿泊施設としても知られています。

アクセス
森の謌は、地下鉄真駒内駅から無料送迎バスで30分です。
自家用車の場合も、定山渓の温泉街に入って1番最初に目に留まるほど手前にあります。

価格帯
森の謌は一番安価なツインルームの平日価格で大人1人当たり22,000円程です。
それが、別棟コテージになると、平日でも大人1人当たり45,000円以上はします。
予約は公式サイトの他、じゃらん・Yahoo!トラベル・楽天トラベルなどのメジャーなサイトからもご予約できます。
別棟コテージに泊まってみた
今回はお風呂が大好きな子供たちのために、好きなだけ、何度でも入りやすいように露天風呂付きのコテージに宿泊しました。
森の謌のコテージには「ベッドルームが2つある部屋」と「1階と2階でリビングとベッドルームに分かれている部屋」がありますが、今回宿泊したのは後者の「リビング+ベッドルーム」です。
チェックイン前
森の謌は通常、チェックインが15時、チェックアウトが10時です。
しかしコテージ宿泊者は14時チェックイン、11時チェックアウトのゆったり時間なのです。
しかしあまりにも早くつきすぎたため「足湯」で時間を潰すことに。
足湯は信号を1つ渡るだけで森の謌の目の前にあるため最高のスポットです。


足湯に入る予定のある方はタオル持参がオススメです。
また、森の謌のテラスで時間を潰すのも良いですね。
15時以降ならテラスでドリンクや売店のケーキなどを頂くことも出来ます。

ちなみに夜のテラスはライトアップと炎でとても綺麗でした。

チェックイン
お部屋にはまだ入れませんが到着後先にチェックインを済ませることが出来ます。
チェックイン済みだったこともあり、14時近くなると駐車場まで係の方がお部屋まで案内してくれました。
コテージのチェックインは14時~ですが、通常部屋は15時~です。
なのでチェックイン後すぐに大浴場に行くと1時間貸し切り状態でオススメです。

部屋
コテージは森の謌の建物に向かって右手にあります。

木でいい感じに目隠しになっていてひっそり感があります。
階段が付いていて、フロントを経由せずとも外に出られる仕様です。

森の謌からは屋根付きの廊下で一続きになっています。

コテージは全部で4部屋ありますが、このように段々になっているため隣接する箇所は少なめです。
私は103に宿泊しましたが、構造がしっかりしているからなのか、隣にお客さんがいなかったのか?全く音漏れがありませんでした。

こちらが玄関です。

中に入ると木のぬくもりが感じられ、ホテルや旅館と言うよりまさに”コテージ”と言った感じ。
1階のリビングと2階のベッドルームとで分かれており、吹き抜けで開放感があります。

こちらは1階のソファです。
とにかく座る場所とクッションが沢山あるので、家族みんなで寛ぐことが出来ます。
また、ソファの向かいには大きなテレビもあります。

洗面所には洗面台も2つあり、広々としています。

階段を上ると…

2台のベッドがあり、スチーマーもありました。
床が硬いので、子供が落ちても大丈夫なようにソファのクッションを敷き詰めて眠りました。

リビングには大きな窓があり、

備え付けのスリッパでテラスに出ることが出来ます。

テラスにはイスやテーブル、

長椅子もあるのでのんびりとした時間が過ごせます。

備品・設備
続いてお部屋の設備ですが、大きな窓と吹き抜けは寒そうなイメージがありますが、大きな暖房のおかげてお部屋はポカポカです。

空気清浄機やマッサージチェアもあります。

タオルはこの他にもたっぷり用意されていたので、お部屋のお風呂を何度楽しんでも乾いたタオルで体を拭けるのは嬉しいです。

左が部屋着、右が館内着です。
食事などで館内着に臭いが付いても、寝る時は部屋着に着替えられるのも嬉しいです。

また、コテージ宿泊だと外に出る機会も多いためか、ベストの他にガウンも用意されていました。

さらに玄関にはコテージ宿泊者用のつっかけが。
外の廊下を歩くこともあるので、足元が暖かくて嬉しい心遣いです。

また、お部屋のドライヤーはパナソニックのナノケアでした。
大浴場にあったドライヤーもパナソニックでしたが、お部屋のものの方が乾きも早く良かったです。

アメニティ
鶴雅グループといえばこだわりのアメニティです。
大浴場にもありますが、各部屋にもヘアマッサージウォーターやスキンケアジェルなど、男女ともに嬉しい品揃えです。

温泉のお楽しみと言えばお部屋に置いてあるお菓子です。
簡単に淹れられるコーヒーメーカーや、オリジナルの焼き菓子、

冷蔵庫にはお水と、キンキンに冷えたウェルカムドリンクの葡萄の紅茶がありました。

客室露天風呂
コテージの目玉と言えば「専用露天風呂」です。
スリッパを履いて一瞬テラスにでますが、すぐに暖房の効いた温かい脱衣所があります。

そして脱衣所の奥の扉を開けると洗い場に繋がっています。
洗い場も暖かくて快適です。(コテージは室内に簡易的なシャワールームなどはありません)

そして洗い場の戸を開けると大本命の露天風呂です。(露天風呂には脱衣所や洗い場を経由しなくてもテラスから直行できます)
本当に森に囲まれています。
肌寒い北海道の9月末でしたが、森過ぎてテラスにはモスラのような大きな蛾や、見たことのない丸い蜘蛛などがいました。(大浴場の露天風呂にも虫はいますが、専用露天風呂だと虫との距離が近いです)

湯舟にはシートがかかっているので湯船に虫は入っていませんでした。

「湯加減調整ボタン」もあります。
冷たい水で冷ますことも、冷ましすぎたら赤いボタンでお湯を追加することもできます。

明るい昼間のお風呂も夜の露天風呂も最高です。
部屋直結なので時間を気にせずいつでも何度でも出入りできること、子供たちの着替えも部屋でゆっくりできるなど良いこと尽くめでした。


ちょっと高価ですが子供が小さいうちほど客室露天風呂は便利すぎて最高です。
食事
森の謌には個室の懐石料理もありますが、基本的には朝晩のビュッフェです。
チェックイン時に食事の時間を選び、指定の時間に会場に行きます。
平日と言うこともあり、会場は空いていました。

以前は会場いっぱいにセルフのお料理がありましたが、コロナ禍によるお客さん減少のためのフードロス対策なのか、夕飯はビュッフェ形式以外にも中華料理はテーブル注文であったり、小鍋をテーブルで温めて食べるもつ鍋やスープカレーなどの料理が多くありました。
また、トングを使う機会は少なく、小皿に盛られているお料理が多かったのも印象的です。
さらに朝食では土鍋のご飯を各テーブルに持って来てくれるなどの対応がありました。

野菜類は見た目や味がオシャレすぎて子供が食べらないものが多くありました。
ミニトマトそのままとか、シンプルなものがあると嬉しかったです。
そしてお楽しみはラウンジの暖炉での焼きマシュマロです。
子供は食事よりもこちらがメインのようでした。

森の謌で誕生日お祝い
今回森の謌のコテージに宿泊したのは「誕生日祝い」でもありました。
チェックイン後すぐに、予めお願いしていたケーキとロウソクを、取り皿などと共にお部屋まで運んで下さいました。

森の謌といえばビュッフェのスイーツが本当に美味しいのですが、ケーキもホテルクオリティです。
今回はイチゴクリームでお願いしましたが、酸味のあるクリームだったため子供ウケは悪く、大人は美味しく頂きました。
クリームもスポンジもとっても軽くて美味しくて、時間に合わせて作って下さったような作り立ての感じがしました。

14時チェックインで夕飯は18時のためケーキが良い間食になりました。
食事やお風呂の移動は面倒?
コテージに宿泊しても、食事や大浴場は他のお客さんと同じ会場です。
一旦外に出ることから何だか移動が面倒そうですが、実際は全くそんなことはありません。
部屋を出て真っ直ぐ進み、ちょっと曲がると…

コテージ専用の出入口があります。
何せ森の謌自体がこじんまりとしているので移動は全く面倒ではなく、むしろレストランと大浴場など、用事のある所は1階に集結しているためエレベーターを使用するよりも格段に楽でした。

森の謌 別棟コテージの魅力
森の謌のコテージに宿泊して感じた大きな魅力は6点です。
- チェックインが早くチェックアウトが遅い
- 15時までは大浴場が貸し切り状態
- 客室露天風呂が最高
- エレベーターを使用しない分、移動が楽
- 子供が騒いでも気にならない
- フロントを経由せずに外に出られるためフットワークが軽くなる
チェックインが早いため、大浴場の部屋のお風呂も存分に楽しむことが出来るのが1番の魅力です。
そして、コテージはすぐに外に出られるためすぐ近くの足湯やローソンにも気軽に行けます。
今回、夜は”定山渓ネイチャールミナリエ”という河童と光のイベントに足を運びました。

森の謌からは少し遠かったのですが、サッと出かけることが出来ました。
普通のお部屋だとなかなか外に出る気にはならなかったので、これもコテージに宿泊したからこその体験でした。

コテージはこんな人には向きません
私の思う別棟コテージが向かない人はこんな人です。
- 客室露天風呂より大浴場を楽しみたい
- 虫が嫌だ
- いちいち外に出るのが億劫だ
- 階段が面倒
- バリアフリーが良い
- 畳の部屋が欲しい

森の謌には完全な和室が無く、どの部屋も洋室か和洋室です。
しかし、コテージは完全に洋室なので畳を求める方には向きません。
また、階段の上り下りは面倒でもあるので「デラックスルーム」でも良いかもしれません。
お得に予約する方法は?
予約は公式サイトの他、じゃらん・Yahoo!トラベル・楽天トラベルなどのメジャーなサイトからもご予約できます。
また期間限定かつ札幌市民限定にはなりますが「定山渓どこでもクーポン」や「新しい旅のスタイル(どうみん割)」を活用できる場合もあります。
おわりに
宿泊や日帰りの利用で何度か訪れたことのある森の謌でしたが、今回は初めて別棟のコテージに宿泊してきました。
別棟と言っても大浴場やレストランまでは一続きのため面倒さは全くなく、むしろすぐに外に出られること、車と行き来がしやすいことなどがメリットでもありました。
特に専用露天風呂は子供連れには有難かったのですが、森過ぎて大きな虫がいるため、個人的には雪が積もってから利用したかったなと思います。
また、同じく定山渓にある、完全非接触ホテル「SAKURA定山渓膳」やリニューアル後のラグーンについてもレビューしていますので、宜しければご覧ください。
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