PayPayやヤフー系サービスを使えば貯まるPayPayポイント。
有効期限がないので、非常に使いやすいですよね。
そんなPayPayポイントですが、ついにポイントでETFや投資信託などの投資商品を買えるようになりました。
単純に投資先としても魅力的ですが、一部の人は「PayPayポイントの現金化がついに解禁したぞー!」と大盛り上がりです。PayPayポイントが大量にある私もそのうちの1人です。
というわけで本ページでは
- PayPayポイント資産運用の概要
- ポイント運用との違い
- 現金化にはどの銘柄を買うべきか
- 実際にポイントを現金化した手順
などをまとめています。
PayPayポイントでのETF・投信購入が解禁
2023年4月6日より、PayPayアプリからPayPayポイントでの資産運用が出来るようになりました。
元々「資産運用」という機能自体はあったのですが、商品の買付にPayPayポイントが利用できるアップデートがされました。
PayPayアプリがもっと便利になった一方、初見では混乱するほどの多機能っぷりです。
ポイント運用とは違う
「PayPayポイントで投資」といえば「PayPayポイント運用」を思い浮かべる人も多いと思います。
こちらは「PayPayポイントを疑似的に投資し、ポイントの増減がされる」という機能です。
投資した商品を売却しても、戻ってくるのはPayPayポイントです。
PayPayポイント運用は過去に「特定の時間に変動するアビトラ攻略」で話題となり、多くの人がPayPayポイントを集めていました(現在は手数料導入によりこの方法はほぼ使えません)。
私もそのうちの1人で、未だに90万円ちかいPayPayポイントを運用しています。現時点の運用益はマイナスですが…
少し古い記事ですがPayPayポイント運用(旧ボーナス運用)に関してはこちらの記事でまとめていますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
一方、「資産運用」のアイコンはPayPayポイントでETFと投資信託の買付が出来ます。
投資した商品を売却して戻ってくるのは、PayPayマネーです。
PayPayポイントの現金化が可能に
繰り返しになりますが
- 「ポイント運用」はPayPayポイントで投資をして、PayPayポイントで戻ってくる
- 「資産運用」はPayPayポイントでも投資が出来て、PayPayマネーで戻ってくる
となり、戻ってくるPayPay残高の種類が異なります。
PayPay残高は4種類あり、それぞれで利用用途が異なります。
上の表のように「ポイント運用」でゲットできる「PayPayポイント」は出金・送金が出来ませんが、「資産運用」でゲットできる「PayPayマネー」は出金・送金が出来ます。
つまりこれを使えば実質PayPayポイントの現金化が出来るようになりました。
大量にPayPayポイントを持っている人は今まで出口戦略に困っていましたが、これで最適な出口が出来たことになります。
ヤフーショッピングやLOHACOが現金値引き?
これを利用すると、ヤフー系サービスの見方が少し変わってきます。
例えばヤフーショッピングやLOHACOでは買い物金額に応じてPayPayポイントが付与されますが、「資産運用」を使えばポイントの現金化が出来ます。
つまり若干の手間はかかりますが、実質「現金値引き」という考え方が出来ます。
ヤフーショッピングのお得な日はこちらの記事で月に2回まとめています!
PayPay証券アプリやPC版PayPay証券ではポイント買付は出来ない
PayPayアプリ内の「資産運用」を利用するには、PayPay証券を開設する必要があります。
これがちょっとややこしくて、PayPay証券を開設すると
- PayPayアプリの「資産運用」(本記事の機能。本記事作成時点で26商品の中から買付する)
- PayPay証券アプリ(日本株・米国株・ETFなど、300超の銘柄を取り扱い)
- PC版PayPay証券(PayPay証券アプリのWebブラウザ版)
の主に3つが利用できるようになります。
この中で本記事の主題である「PayPayポイントの現金化」が出来るのは、1番のPayPayアプリの「資産運用」のみです。
PayPay証券アプリなどではPayPayポイントでの買付には対応していませんので、ご注意ください(2023年4月13日時点)。
PayPayマネー連携をすることで、実質ポイントで個別株も買える
ただし以下の手順を踏めば、PayPay証券アプリでも間接的にPayPayポイントでの投資が可能です。
- PayPayアプリの「資産運用」でPayPayポイントで商品を注文
- 約定後、売却する ➡ PayPayマネー残高が増える
- PayPay証券アプリで「おいたまま買付」を利用する(PayPayマネーの連携処理後、PayPayマネー残高で個別株等の買付が出来る)
このように間接的にPayPayポイントで個別株が買えたりしますが、個人的にはPayPay証券は取扱い銘柄数が限られていたり、手数料が高くなるケースがあったりと魅力を感じないので、PayPayマネーを現金化後、松井証券などの手数料が安い証券会社で投資をするのがオススメです。
買うべきはETF?投資信託?
話を「PayPayポイントの現金化」に戻します。
PayPayアプリの資産運用では、本記事作成時点で26商品の取り扱いがあります。
26商品はいずれも「ETF」か「投資信託」という投資商品になるのですが、それぞれ特徴があるので、「ポイントの現金化」に着目して簡単に解説します。
ETFは手数料等で目減りする
まずはETFについてですが、ETFは平日の9:00~11:30(前場)と、12:30~15:00(後場)の時間、つまり場中であればリアルタイムで取引が出来ます。
そのため、上記時間内であればPayPayポイントを即時現金化することが出来ます。
ただしETFを買い付けるには手数料かかり、例えば2023年4月12日時点では100円のETF買付に対し、2%相当の手数料が引かれた98円の買付となりました。
これが
2%減っただけで即現金化できるならいいかな
と思うのか、
2%引かれるならPayPay支払いでPayPayポイントを消費するよ…
と思うのかは人それぞれだと思いますが、「ETFは即売却が出来るけど、手数料がかかる」というのは頭に入れておきましょう。
投資信託はとにかく遅い
次に投資信託について見ていきましょう。
PayPay証券は投資信託の買付手数料が無料(ノーロード)です。
100円の注文を出しておけば、100円分の商品が買付できます(当然購入後に価格の上下はあります)。
なのでPayPayポイントで投資信託を買うと、基準価格の上下を除けば、1ポイント = 1円に現金化が可能です。
ただし投資信託はETFとは違い、注文から売却できるまで、そしてPayPayマネーの着金までに時間がかかるのが特徴です。
例えば2023年4月12日を基準に考えると、
- 2023年4月12日(水)の12時30分に買付注文
- 2023年4月12日(水)の15時に買付注文完了(当日15時が締め日、15時以降は翌営業日の15時)
- 2023年4月13日(木)の19時頃に保有資産に反映(買付注文完了の翌営業日)
- 2023年4月13日(木)の20時頃に売却注文
- 2023年4月14日(金)の15時に売却注文完了(これも当日15時が締め日、15時以降は翌営業日の15時)
- 2023年4月17日(月)に19時頃に売却完了(売却注文完了の翌営業日)
- 2023年4月19日(水)の夜間(23時40分頃)にPayPayマネー着金(売却完了から2営業日後、ここでやっと出金が出来る)
という流れになります(PayPay証券 カスタマーセンターに確認)。
つまり15時の注文締めを意識しつつスムーズに売買をしても、最短で約6営業日ほど時間がかかります。
まとめると「ETFはリアルタイムだけども手数料がかかる」、「投資信託は手数料無料だけども時間がかかる」と、一長一短です。
ETFか投信かの見分け方
上記の性質を踏まえ、商品を選ぶべく商品一覧画面を見てみますが…
パッと見ではどれがETFで、どれが投資信託なのかわかりませんよね。
これについてPayPay証券さんに聞いたところ
アイコンの形で判断が可能です。
アイコンが丸い商品は「ETF」、四角い商品は「投資信託」です。
とのこと。
つまり青枠はアイコンが四角なので投資信託、赤枠はアイコンが丸いのでETFの商品になります。
詳しい人は商品名を見れば一目瞭然だと思いますが、私のようなライトユーザーはアイコンの形で判別しましょう!
実際に売買して現金化してみた
実際にPayPayアプリの「資産運用」で買付&売却をしたので、画像付きで手順をご紹介します。
資産運用機能を使うには事前にPayPay証券の口座開設が必要なので、まだの人は申込をしておきましょう。最短2営業日で開設ができます。
買付
まずは買いたい商品を選びます。トップページにある「注目コースランキング」から選んでもいいですし、ページ下部の「買う・売る」で選択してもOKです。
今回はフラットキープコースを選択します。画面下部の「買う」をタップして…
買付金額を入力します(100円~)。その下に「PayPayポイント」という表記があるので、この部分を「使う」にしておかないと、PayPayポイントでの買付が出来ませんのでご注意ください。
次に「購入内容を確認する」をタップすると…
下の購入ボタンがゲージのようになります。ゲージが全て進む前に「購入する」をタップすると、注文が確定します。
時間内に「購入する」がタップ出来なかったら、再度「購入内容を確認する」をタップします。
フラットキープコースはETFなので、即時購入が完了します。手数料が2%相当引かれて、98円が評価額に反映されました。
ちなみに投資信託の場合は、買付注文をしても…
このように「処理中」となり、すぐに約定・資産に反映されることはありません。
上で書いた通り、売却できるようになるまで2~3営業日ほど時間がかかります。
売却
次に買付したETFを即時売却してみます。
購入した商品はトップページの「保有コース」に掲載がされますので、これをタップし…
下部の「売る」を選択します。
あとは売却金額を入力し、下部の「売却する」をタップしたら…
売却が完了です。シンプルな画面構成なので、直感的でわかりやすいですよね。
売却後にPayPay残高の内訳を見てみると…
PayPayマネーに売却分(今回の場合は98円)が反映されていることが確認できました。
つまりPayPayポイントを、出金可能なPayPayマネーに交換することが出来たわけです。
ちなみにしつこいようですが、投資信託を売却する場合にはETFのようにすんなりとはいきません。
注文タイミングにもよりますが注文完了まで最大1営業日、さらにPayPayマネーが着金するまでに約2営業日ほどかかりますのでご注意ください。
PayPay銀行への出金
最後に、PayPayマネーを銀行口座に出金してみます。
出金は100円以上からだったので、PayPayポイント100Pの即売りを再度行い、196円の残高を準備しました。
まずはPayPayアプリの下部メニュー「ウォレット」を選択肢、上部の「内訳・出金」をタップします。
次にPayPayマネーの「出金」をタップして…
次に出金先の銀行口座を選択します。私はPayPay銀行を紐づけていたので、それを選択しました。口座登録をしていない人は下部の「受け取り口座を連携する」から登録をしましょう。
ただしPayPay銀行以外への出金は100円の手数料がかかります。
つまりPayPayポイントを現金化する人にとってはPayPay銀行は必須です。
最後に出金したい金額を入力し、下部の「出金する」をタップ。
以上で出金手続きが完了です。
実際にPayPay銀行の明細を見てみると…確かに196円が入金されていました。
入金日時を見ると、出金時間と同時刻なのでリアルタイムに反映されていることがわかります。
手探りでPayPayポイントの現金化をしてみましたが、初見でも特に迷うことはなく、特にETFは即時売却が出来るので非常にわかりやすかったです。
投資信託も待てば現金化できる、ということがわかったので個人的には手数料がかからない投資信託での現金化がメインになりそうです。
現金化するのにオススメのコース・商品は?
PayPayポイントをなるべく1P = 1円で現金化したいのであれば、債券のような値動きが少ない商品を選ぶのがベターです。
例えばETFであれば、フラットキープコースがオススメです。
フラットキープコースは銀行業などの安定性の高い社債がメインとなっていて、コース名の通り安定した値動きが特徴です。
次に投資信託であれば、バンクローンコース(為替ヘッジあり)がオススメです。
こちらも債券型の投信で、変動リスクは抑えられている商品です。
正直、即売却するのであれば商品は何でもいいと思いますが、強いて言うのであれば本記事作成時点(2023年4月13日)では上記がオススメです。
PayPay銀行の開設はポイントサイト経由
PayPayマネーを出金する手順の中に出てきましたが、出金時にはPayPay銀行以外であれば手数料が発生するため、せっかくのポイントが目減りします。
なのでPayPayポイントの現金化をする予定の人はPayPay銀行が必須です。
もしこれからPayPay銀行を開設するのであれば、必ずポイントサイトを経由しましょう。
例えば本記事更新時点(2023年4月13日)では、ハピタスというポイントサイトを経由してPayPay銀行の口座開設をすると、1,500円相当のポイントが獲得できます。
公式HPからそのまま申し込むとこの特典は貰えませんのでご注意ください。
ポイントサイトは
- 楽天市場やヤフーショッピングで買い物するとき ➡ 1%還元
- クレジットカードを作るとき ➡ 数千~数万ポイント還元
など、経由するだけでノーリスクでポイントが貯まる、知っている人だけが得するツールです。
「ポイントサイト」という言葉を初めて聞いた人は、是非これを機に使い始めることをオススメします。
おわりに
ついにPayPayポイントの現金化が解禁されました。
PayPayポイントはポイント運用が大人気なので、その出口戦略に困っていた人も多いはずなので、朗報でしかありません。
とりあえずPayPayポイントを現金化するときは
- ETFは丸アイコンのコース。手数料がかかるけど、即売却が出来る。
- 投資信託は四角アイコンのコース。手数料は無料だけど、約6営業日ほど待たないと出金ができない。
という特徴があることを抑えておきましょう。
また当ブログでは他のポイントの現金化事情についてもまとめています。よろしければ是非合わせてご覧ください。
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