イオンやマックスバリュでは、店舗で買い物した商品を自宅まで届けてくれるサービスがあります。
ネットスーパーとは違って自分で店舗に行くため、自分の目で見て商品を買いたい人や、パソコンやスマホ操作が苦手な人でも利用しやすいサービスです。
地域によって、楽宅便やコメットさんなど名称や料金体系は異なるものの大まかなサービス内容は同じようです。
私は北海道在住のため、イオン北海道の即日便サービス「楽宅便」を利用して、利用方法や金額、注意点についてリサーチしてきました。
本記事ではイオンの楽宅便を使用した流れや、ネットで楽宅便との違い、初めてでもスムーズに利用するための注意事項などについてまとめています。
イオンの即日配送サービス
イオングループは地域によって「イオン北海道」や「イオン東北」など運営会社が異なります。
そのため、同じ「店舗で購入した商品を自宅に届けてくれるサービス」でも地域や店舗によって以下のような異なる名称となり、金額設定や制限事項なども異なります。
また、イオン北海道はネットスーパーの名称が「ネットで楽宅便」であるため、即日配送の「楽宅便」と混在して分かりにくいです。
イオン北海道のネットスーパー「ネットで楽宅便」についてはこちらで詳しくまとめています。
即日配送サービスの料金
運営会社により料金体系は異なりますがイオン北海道のとある店舗を例にすると、以下のような料金になり、
- イオンオーナーズカード会員(オーナーズカード提示)
- 65歳以上(年金手帳・健康保険証・ゆうゆうWAON提示)
- 身障者手帳提示
- 3才以下の子連れ(母子手帳等提示)
- 妊婦(母子手帳提示)
に限り、税込価格2,500円以上購入で専用コンテナ1個につき110円(税込)の割引対象となることが分かりました。
割引対象は常温便のみで、冷蔵便は一律+220円(税込)、冷凍品は不可です。
全国的にも多くの地域で冷凍品は不可でした。
対応店舗
イオン北海道に確認したところによると、楽宅便はほぼすべてのイオン、マックバリュが対応(一部の小規模店舗を除く)しているとのことで、ザ・ビッグ、まいばすけっとは非対応です。
利用予定の方は事前に対応店舗か否かを確認しておきましょう。
実際に楽宅便を使ってみた
実際に北海道内のとあるイオンで楽宅便を利用してみました。
手順は大まかに、
- お会計後、冷蔵品と常温品に分けて袋詰め
- サービスカウンターで楽宅便受付
のみです。
まずは会計後に袋詰めです。
今回はケチって常温品だけを預けますが、冷蔵品を預ける場合にもこれらを「常温品」と「冷蔵品」それぞれ別の買い物袋(エコバッグ)に仕分けします。
袋に詰めた商品を持ってサービスカウンターに向かい、楽宅便を利用したい旨を伝えます。
ここで提示するものは
- 購入レシート(必須)
- WAONカード(あれば)
- オーナーズカードや母子手帳などの割引を受けるためのもの
で、WAONカードをお持ちの場合はWAONカードを提出して、カードに登録してある住所などを確認します。
WAONがない場合にも一度楽宅便を利用すると、2回目以降は電話番号で検索ができるためスムーズに受付が出来ます。
荷物を店員さんに預けると、指定の配送ケースに入る量かを確認して、ザっと配送不可商品が含まれていないかを見てくれました。
配送時間を指定したら、支払いです。
今回はオーナーズカードを提示し、常温品1ケースで110円でした。
最後にお客様控えを受け取って終了です。
雪道+子供と一緒だったのでとても助かりました。
15~19時の受け取りでしたが、15時ちょうどに届きました。
このように自分が袋詰めをした状態のものがそのまま届きます。
冷蔵品は+220円かかりますが、牛乳などを買ったときは結構重いので助かります。
配送エリア
イオンの配送サービスは基本的に配達可能区域は各店で設定(何km圏内など)されているため、利用予定のある場合に事前に確認しておきましょう。
自宅から徒歩や自転車で買い物に行った場合には対象である可能性が高いですが、出先のスーパーで買い物する場合などは注意が必要です。
実際私も「〇区か〇区ですか?」と初めに区域内であるかの確認をされました。
意外と多い!配送不可商品
私の利用したイオンでは、冷凍品の他、割れたり潰れたりする可能性の高い、卵・惣菜・イチゴやブドウなどの果物(りんごやみかんは可)など意外と配送不可商品が多かったです。
調味料などの瓶ものが入っている場合は店員さんに伝えることで、割れないように梱包して詰めてくれます。(一升瓶不可)
ポイントはつかない?
税込200円につき1ポイント貯まるWAON(電子マネーWAONなら対象店舗でポイント2倍)ですが、楽宅便の配送料もポイント付与の対象です。
ただし、今回のように配送料が110円(税込)の場合にはオーナーズカードやWAON支払いの恩恵が受けられませんので、その他の支払い方法の方がお得になる場合があります。
複雑なイオンのポイント問題についてはこちらの記事でまとめています。
置き配はできる?
イオン北海道の「楽宅便」では、盗難やいたずら防止のため事前の置き配指定は出来ません。
インターホン越しに「玄関前に置いてください」と言うなど、在宅を確認してからの置き配は可能です。
お届け時間が「15~19時」など幅広いため、もう少し細かく指定したい場合には「ネットで楽宅便」などのネットスーパーがオススメです。
当日配送のみ?
配送の受付時間やお届け時間は店によりますが、私の利用した店舗では以下の3便に分かれており、17時以降の受付は翌日配送となります。
午前中の受付でも配送時間を2便、3便または翌日に指定することも可能ですが店により対応が異なります。(冷蔵品は当日限りなど)
一人一箱まで?
地域によりカゴ数の制限があるようですが、イオン北海道では基本的に1人何個までの決まりはないそうです。(2023.3.9イオン北海道に確認)
しかし配送料金は1回の配達に対してではなく、配達専用ケース1個(私の利用した店舗では33×48×30cm)に対しての金額です。
つまり、1箱に収まらなければ2箱分、さらに冷蔵なら+220円と多ければ多いほど高くなる仕組みです。
また、イオン北海道ではコンテナ1つにつき常温商品の商品重量は22kg、冷蔵商品の商品重量は18kgと規定があります。
沢山買う人は、〇〇円以上で送料無料になるネットスーパーの方がオススメです。
専門店以外なら衣料品も可能
楽宅便では衣料品などの配送も可能です。
ただし、専門店を除くため、イオンモール内のユニクロなどは不可です。
また、飲食物であってもイオン内のミスドなどは不可となります。
イオンのレシートには下部にバーコードがありますので、このバーコードのあるレシートは配送可能となります。
注意事項まとめ
以上を踏まえて、イオンの即日配送サービスを利用する際には以下の5つに注意することが大切です。
レシートを忘れずに
預ける商品のレシートがないと配送受付が出来ません。
レシートを受け取る習慣のない人は、要注意です。
エコバッグは2~3個用意
預ける商品は、事前にレジ袋やエコバッグに入れる必要があります。
さらに、常温商品と冷蔵商品も仕分ける必要があり、持ち帰りの冷凍商品も合わせると2~3個の袋が必須です。
直接配送ケースに食品を入れることは出来ませんので多めのレジ袋(エコバッグ)を用意しましょう。
証明書の持参
明らかな赤ちゃんを連れている場合であれば柔軟に対応してくれることもあるようですが、基本的には証明書の提示がないと配送料の割引は受けられません。
反対に、母子手帳を提示しても3歳以下の子供を連れていない場合には割引が受けられませんのでご注意ください。
冷凍品や潰れやすい食品に注意
「たくさん買ったから配送しよう」と思っても、その商品がアイスや冷凍食品であれば配送不可です。
また、店舗によっては常温品でもイチゴやブドウなどの潰れやすい商品も配送不可です。
購入した商品によっては恩恵が受けられませんのでご注意ください。
ネットスーパーの検討を
以上のことから、楽宅便などのイオン系列の配送サービスは妊娠中、子連れ、65歳以上など特定の人をメインターゲットとしたサービスであることが伺えます。
また、楽宅便で言えば2,500円以上は買うけれどネットスーパーの配送無料ラインほどは購入しない人にもお勧めのサービスとなります。
その他、冷凍品を多く買う人、まとめ買いをする人、重いものをたくさん買う人は玄関まで届けてくれるネットスーパーの利用がのぞましいです。
当ブログではネットスーパーについての記事を多くまとめていますので併せてご閲覧ください。
おわりに
イオンの即日配送サービスについて調べたところ、サービスの名称や詳細は異なるものの全国のイオンやマックスバリュで類似したサービスを行っていることが分かりました。
今回利用したのはイオン北海道の楽宅便ですが、配送不可商品があること、常温と冷蔵はそれぞれに料金が発生することなどを踏まえて、状況に応じてネットスーパーと賢く使い分けをしていきたいものです。
私は利用方法が分からず、カゴのままサービスカウンターに持っていったり、常温と冷蔵で分けることを知らずに買い物袋が足りなかったため事前に注意点を理解した上でのご利用をお勧めします。
他にもイオンに関する記事をまとめていますので宜しければご閲覧ください。
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