最近は毎年のように各地で大地震や大雨等の災害が起こり、日本列島のどこに住んでいてもいつ大きな災害に見舞われ、不自由な生活を強いられることになるか分かりません。
私は2018年の北海道胆振東部地震で初めてブラックアウト(全域停電)を経験しました。
たった2~3日ではあるけれども、大きな不安と不自由な生活の中、電気が付いた時の喜びは今でも鮮明に覚えています。
停電・ブラックアウトへの対策、備えについては別記事でまとめていますので併せてご覧ください。
本記事では当時の反省を生かし、災害時の備蓄について、あって良かったもの、用意しておけば良かったもの、後日実際に購入したものなどをご紹介します。
食糧
命を繋ぐための食糧の備蓄は絶対です。
災害時は食料を求めお店には長蛇の列が出来ます。
しばらくすると店が閉まったり、開いていても棚はスカスカ、しばらくは商品の到着も間に合わずライフラインが復旧した後も生鮮食品などは手に入りにくい状態が続きます。
そのため、期限の長いものは余裕を持った蓄えが必要です。
水
大事なのは飲み水の確保です。
トイレを流す水、食器を洗う水は適当に汲めても飲み水はそうはいきません。
大人1人につき、1日2~3Lの飲料水が(食べ物の水分も含む)必要と言われているため、家族分、ペット分と考えるとかなりの量が必要です。
我が家ではペットボトルの水を定期的に購入しているのですが、常に下の写真の3~4倍の水とお茶があります。
また最近ではウォーターサーバーを設置するご家庭も増えています。
アクアクララ等のウォーターボトルも備蓄になりとても良いですよね。
幼児食、離乳食、アレルギー対応食
我が家には幼児がいるためもしものために買った幼児食が色々あります。
大人の食事はどうにでもなりますが子供はそうはいきませんので、余裕を持った備えが必要です。
胆振東部地震の時、長男に食物アレルギーがあったため、並んでやっと買えたコンビニの食料で安心して食べさせられるのは最後の1つでギリギリ買えた食パンだけでした。
豆乳が便利
牛乳は要冷蔵で期限も短いけれど、未開封の豆乳なら常温保存できて期限も長い。
あると安心です。
我が家は普段から豆乳を飲むのもあり、箱買いしています。
また、胆振東部地震の時は地震後しばらくしても牛乳、卵、納豆などが品薄で、豆乳の常備は助かりました。
インスタント食品
定番ですがインスタントが便利。
我が家では普段、カップ麺はあまり食べませんが備蓄品として用意し、賞味期限が近づくと消費しています。
カップラーメンて意外と賞味期限が短いです。
特に良いのがコーンスープやインスタント味噌汁!
今は切らしていますがセブンイレブンのインスタント味噌汁が美味しくて、ローリングストックしています。
かけるだけのレトルトパウチも便利です。(米や麺はカセットコンロでどうにかなります)
主食
お米、パスタ、そば、冷や麦等の乾麺もかなり備蓄していますが、カセットコンロ使用の場合、残量も心配で長く調理するのは避けたいところ。
そんな時は調理が簡単な切り餅やホットケーキミックスが便利です!
パンは切らしてしまうこともあるので、長期保存のできる主食は強い味方です。
もっと簡単なのは、パックご飯、アルファ米、缶詰パンです。
災害時だって食事は楽しみの1つ。
期限が来たら日常生活で食べることにもなるので非常食も美味しいものを選びたいです。
パックご飯
マツコ・デラックスでお馴染みゆめぴりかです。
もっちりとした粘りと強い甘みが特長です。
我が家はいつものお米もゆめぴりかなので、パックご飯もゆめぴりか推しです。
アルファ米
水やお湯を注ぐだけのアルファ米も便利です。
白米の他、ピラフやおこわ、赤飯もあるので飽きずに食べられるのが魅力です。
缶詰パン
私のイチオシ缶詰パンはボローニャです。
デニッシュパンでプレーン、メープル、チョコレート味があり子供も大喜びです。
実際に食べたことがありますが「ふつーに美味しい!」という感想がぴったりです!
ほんと、缶詰パンですが普通に美味しい!
缶詰
タンパク質を取るなら缶詰が最適です。
ツナ、さんま、サバ、イワシ、大豆、やきとり…と色々あるので飽きません。
もし震災時に冷蔵庫が空っぽでも缶詰がタンパク質を補ってくれます。
そのまま食べられるもの
クラッカーやナッツもいいけれど、子供がいる家庭ならバナナや干し芋があると便利です。
栄養もあっておやつや朝食の足しにもなるので、私は無くなる前に買い足しています。
保存用食品
何を買ったら良いかわからない、考えて用意するのが面倒という方にぴったりなのが非常食セットです。
3日分の食事がセットになっているので便利ですよ。
日用品
災害時は店もぐちゃぐちゃでしばらく閉店してしまったり、開いていても行列になるため並ぶのは辛いです。
使用期限のない日用品は安いときにまとめ買いがオススメです。
衛生用品、紙製品
我が家では、
- オムツ
- お尻ふき
- 生理用品
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- 洗剤類
- ラップ
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- シャンプー
- ゴミ袋等…
なんでも在庫過多です。
なんでも余裕をもった在庫があるため、コロナ禍でトイレットペーパーが買えない!マスクが買えない!となっていた際も動じることはありませんでした。
紙皿、紙コップ、割りばし
災害時の備えでおすすめしたいのが、紙皿、紙コップ、割りばし。
自ら買うことは無いのですがテイクアウト時に付いてきたものを使わずに取っておいています。
水が使えない時に使い捨てがあると助かります。
ラップ・耐熱袋・クッキングシート
災害時の調理で大活躍なのがラップ、耐熱袋、クッキングシートです。
例えばお皿の上にラップを敷いて食事をとれば洗い物が出ません。
紙皿よりもゴミも少ないので便利です。
包丁を使う際もラップを噛ませてから切れば洗わずに済みます。
火を使う調理の際はクッキングシートや魚焼きシートをフライパンに敷いてから調理すればそんなに汚れません。
茹でたい時は、食材を耐熱袋にいれてから茹でれば1回で色々な食材を加熱でき、さらに鍋も汚れません。
緊急時なので耐熱袋と謳っている商品じゃなくとも、自己判断自己責任でフリーザーバッグやポリ袋でOKだと個人的には思います。
アイラップ、普段使いにも便利です。
燃料
電気、ガスが止まった際の救世主と言えばカセットコンロです。
今のは場所も取らずオシャレですね。
ガスボンベが切れてしまっては意味がないので、こちらも備蓄が必須です。
ガスボンベも期限があるのでローリングストックです。
衣類
ミニマリスト、持たない暮らしなどともてはやされていますが、洗濯が数日間できなかった際のことを考えると、下着類を多めに持つことは必要です。
特に子供は汚すし汗もかくので着替えは絶対です。
サイズアウトの早い子供服を必要以上に買うのは勿体ないのでセールを利用して次に着るサイズを早めに用意しておくことで、無駄のない備蓄にもなります。
救急
消毒液、絆創膏、ガーゼと基本的な救急セットはもちろんですが、いつも処方してもらっている薬などもなくなる前に貰いに行きましょう。
我が家も肌も弱くアレルギー体質の子供がいるため、万が一の抗アレルギー薬や保湿剤、塗り薬は完全に無くなる前に病院を受診しています。
照明、暖房、通信用具
夏であれば早寝早起きでどうにかなりますが冬場の災害だと日照時間が短く照明がないのはキツイし暖房が無いのも辛いです。
また、正確な情報を得るためにも通信用具は用意しておきたいところです。
防災ラジオ
スマホの充電の消耗は避けたいので、懐中電灯やラジオはかなり重要です。
デマもあるTwitter等を見るよりもラジオで正確な情報を得られること、また一人暮らしであれば人の声が聴けるのは安心感につながります。
我が家は震災時にラジオを持っていなく、震災後にこの防災ラジオを買いました。
選んだ理由は充電方法です。
ラジオ、ライト、スマホの充電が出来るという防災ラジオとしての性能はもちろんですが、ソーラー充電、手回し充電、乾電池での使用と充電方法が3つもあります。
これならどんな状況下でも活躍してくれます。
我が家では日ごろから天気の良い日に窓際に置き、充電をしています。
お値段は張りますがかなり万能です。
カセットガス ストーブ
寒い地域にお住まいの方にとって冬の災害は死活問題です。
暖房器具が使えなくなってしまった時の救世主がカセットガスストーブです。
ガスボンベをセットするだけで使用できる優れもの。
普段使いには不向きですが、アウトドアや防災用にはとても優秀です。
モバイルバッテリー
普段使いにも大活躍、大容量のモバイルバッテリーも絶対に買いです。
今は出先でも充電できる場所が増えていますが、移動中や長時間の外出の際もこれがあれば安心です。
普段から充電して使用しておくことで災害時にかなり役に立ってくれること間違いなしです。
電池
停電により充電が出来なくなると、電池が必要になります。
乾電池の重要性について、別記事でまとめていますので宜しければご覧ください。
現金
キャッシュレス化が進み、私も普段はクレジットカードやスマホ決済をすることが多いです。
ですが停電中はATMも止まり、レジも使えずカード類は使用できません。
また、店でおつりが不足することもあるため小銭を多めに用意しておくことをおすすめします。
例えば、日ごろから小銭は貯金箱等にいれてしまえば、財布は軽くなるし、いざという時の役に立つし最高です。
その他
胆振東部地震で有難みを感じたのは、バケツ・保冷剤・拭き取り化粧水です。
バケツ
我が家は昔雨漏りをしたことがあり、大きなバケツを複数所有していました。
それが震災で水が止まった際の水汲みにとっても役に立ったのです。
高いものじゃないですし、バケツは重ねれば1つでも複数でも場所の取り方は変わらないので持っていて損はないです。
保冷剤
冷凍庫は物が多いほど溶けにくいです。
ブラックアウトになった際、冷凍庫の物が溶けてしまうからとやたらアイスを食べたり、冷凍庫のお肉で焼き肉をしたりとわりとリッチな生活をしました。
これは震災あるあるなようですが…
そんな時冷凍庫に保冷剤をもっと入れておけばもう少し長持ちしたものがあったのになぁと思います。
拭き取り化粧水
朝、洗顔の水も出ない時、拭き取り化粧水が有難かったです。
拭き取り化粧水の有難みを感じたのは初めてでした。
最悪お尻ふきでもいいし、顔なんて洗わなくても良いけどもどんな状況でも顔をきれいにすると気持ちが良いものです。
まとめ
上記でご紹介した備蓄品のまとめです。
食糧
- 水
- 幼児食、離乳食、アレルギー対応食
- 豆乳
- インスタント食品
- 主食(パックご飯、アルファ米、缶詰パン等)
- 缶詰(タンパク質)
- そのまま食べられるもの(バナナ、干し芋、ナッツ、クラッカー等)
- 保存用食品(他に食材があるならなくても良い)
日用品など
- 衛生用品、紙製品(オムツ、お尻ふき、生理用品、トイレットペーパー、ティッシュ、ラップ、ゴミ袋)
- 紙皿、紙コップ、割りばし
- ラップ・耐熱袋・クッキングシート
- 燃料(カセットコンロ、ガスボンベ)
- 衣類(多めの子供服と下着)
- 救急(消毒液、絆創膏、薬、保湿剤)
- 防災ラジオ
- カセットガス ストーブ
- モバイルバッテリー
- 電池
- 現金(多めの小銭)
- バケツ
- 保冷剤
- 拭き取り化粧水
おわりに
災害時に必要になるものは、わりと普段から必要なものだということが分かりました。
普段から冷蔵庫がパンパンな家庭は、災害時にそちらを消費するので十分かと思います。
コロナ禍で小まめな買い物からまとめ買いに変わったご家庭もあるかと思いますが、買い出し前の冷蔵庫がスッカラカンの時に災害に遭っては本当に困ります。
各家庭の収納問題もあるかと思いますが、災害時を生き抜くための最低限の備蓄を徹底し、ローリングストックで無駄のない備蓄をしていきたいものです。
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