知る人ぞ知る通話サービス、LINE Outが終了するというニュースが飛び込んできました。
LINE Outは使い方によっては無料で電話がかけられるサービスとして重宝されてきましたが、2023年5月末をもってサービス終了となります。
本ページではLINE Out終了の概要と、代わりになるアプリ・サービスについてまとめています。
LINE Outがサービス終了へ…
2023年3月22日、LINE株式会社からLINE Out終了のアナウンスがありました。
サービス終了日は2023年5月31日(水) 17:00で、有料のクレジット等の販売は2023年3月31日(金) 17:00で終了となります。
公式アナウンス:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2023/4528
そもそもLINE Outって何?
「LINE Out」についてざっくりと説明すると、LINE OutはLINEアプリ内の一機能で、携帯電話・固定電話問わず電話がかけられるサービスです。
多くの人が使っている「LINE電話」はLINEがインストールされている人同士が通話できますが、「LINE Out」は普通の電話のように、電話番号さえわかれば電話がかけられるサービスです。
LINE Outには大きく
- 【無料】LINE Out Free(無料プラン。広告を見れば携帯宛は2分/回、固定電話宛は3分/回の通話が可能。1日5回まで)
- 【有料】LINE Out(コールクレジットと呼ばれる残高を事前購入するか、30日プランに加入)
と言った2種類のプランが提供されています。
広告を見るだけで電話が出来る無料プランがお得なのは言うまでもありませんが、有料プランもかなり良心的な価格設定(下表)でした。
終了までのスケジュール
公式が発表しているLINE Out終了までのスケジュールは以下の通りです。
- 「コールクレジット」および「30日プラン」の販売停止日時:2023年3月31日(金)17:00
- サービス終了日時:2023年5月31日(水)17:00
- 払戻し申請の受付開始日時:2023年6月1日(木)11:00
- 払戻し申請の受付終了日時:2023年8月31日(木)17:00
- サポート対応終了日時:2023年10月30日(月)17:00
コールクレジットは「銀行口座に現金で」払い戻しがあるようです。
具体的な払い戻し手順については、2023年6月1日(木)にコールクレジットの残高を所持している人宛にLINEが届くみたいです。
なぜ終了したの?
LINE Outが終了した要因として、LINE公式からは「日本におけるLINE Plus株式会社の通信事業廃止」と発表がありました。
事業撤退する要因は色々あるとは思いますが、要するに「日本でのLINE Out事業および通信事業は旨味が少なかった」という事だと思われます。
蛇足ですが…
LINE Plus株式会社の公式HPに貸借対照表があったので見てみましたが、財務状況は健全のように見えました。
財務状況の悪化が原因ではなく、単なる見切りでのサービス終了だと思います。
LINE電話は終了しません
「LINE Out終了」というのはネットニュースやSNSで話題になりましたが、
LINE電話が終了するみたいだよ!どうしよう!
という拡散のされ方が一部見受けられます。
あくまでも終了するのはLINE Out機能であって、
LINEユーザー同士の音声通話・ビデオ通話は今まで通り利用できますので、勘違いのないように。
「LINEユーザー同士の通話も有料になるのでは…?」と予想している人もいますが、個人的にそれは無いと思います。
同じアプリ同士の無料通話サービスはLINE以外にも山ほどあるので、これが有料になるとユーザー流出が止まらなくなるからです。
代わりの固定電話にもかけられる、無料通話サービスは?
LINE公式はLINE Outが終了すると同時に、代替案として
代替できる通話手段として、「LINE」アプリの音声通話およびビデオ通話(LINEの友だち間で無料)をご利用ください。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2023/4528
とアナウンスをしていますが、上述した通り、これはLINEアプリ同士が電話する機能のため、
- LINEをインストールしていない携帯電話
- 固定電話
には電話がかけられません。
「代替できる通話手段」としてはあまりにも弱すぎる、というより使い物になりません。
なのでLINE Out Freeのような無料で数分間だけ通話ができるようなサービスを探したのですが…
本記事作成時点の2023年3月24日時点では、同じような無料通話サービスは見つけることが出来ませんでした。
同じアプリでの無料通話はたくさんある
例えばLINE電話のように、同じアプリを入れた無料通話サービスは、有名どころだと
など、書ききれないほど多くのサービスがあります。
しかしこれらのいずれも、通常の電話番号への無料発信には対応していません。
どの携帯電話 または 固定電話にも無料で電話ができるLINE Out Freeが、かなり貴重なサービスだったのがわかります。
有料の通話アプリ
LINE Out Freeのような無料通話アプリは見つかりませんでしたが、通常の通話料金よりお安くなるサービスはいくつかあります。
代表的なものだと
の3つがあります。
こちらはViber Outの公式HPで掲載されている価格比較表です。
ドコモやauなどの大手キャリアは22円/30秒、つまり44円/分なのでかなり割安なことがわかります。
特に固定電話宛への通話が多い人は、このような通話サービスを使えば、30分ほど電話しても88円~120円ほどで済むのでオススメです。
ただし上記のサービスは別途アプリをインストールする必要があります。
個人的にLINE Outの魅力はLINE内から使えることだったので、魅力が半減です。
キャリアの電話オプションを検討しよう
上で紹介したViber Outや050 plusは使い方によっては非常に有用ですが、契約している電話回線の通話オプションを見直すのもオススメです。
例えば最大手のドコモでは、「かけ放題」と「5分無料」の2種類の通話オプションを提供しています(2023年3月24日時点)。
また格安SIM大手のmineo(マイネオ)では、豊富な通話オプションが安価で提供されています。
3種類の有料オプションに加え、22円/30秒➡10円/30秒になる無料オプションの「mineoでんわ」があるので、選択の幅が広がります。
さらに日本通信の「合理的 みんなのプラン(月額1,390円)」では、6GBのデータ通信量に加え、ひと月の無料通話が70分ついています。
実際に日本通信を契約したときの手順などはこちらの記事でまとめています。
さらにさらに、無料プランが無くなった楽天モバイルですが、月額1,078円(税込み)でも、楽天Linkというアプリを使えば電話かけ放題にもなります。
このようにキャリアによって通話オプションが大きく異なるため、LINE Outを多用していた人はこれを機にキャリアの契約を見直すのも一つの選択肢かもしれません。
かけ放題 通話専用端末の検討も
キャリアによって通話オプションが全然違うのはわかったけど、今のメイン回線はずっと使ってて変える気は無いし…
という人、意外と多いと思います。
そんな人は通話専用端末を別に持つ、つまり2台持ちするのもオススメです。
本記事作成時点でオススメなかけ放題プランは「povo」と「mineo マイそくスーパーライト」の2つです。
どちらもかなり良心的な価格設定で、「povo」は5分かけ放題が月額550円(税込み)、「mineo マイそくスーパーライト」なら時間無制限のかけ放題プランが月額1,460円(税込み)で持てちゃいます。
メイン端末が回線障害などで使えなくなったとき用のサブ端末としても有効です。この2つは保険として持っておくのもアリだと思います。
「povo」と「mineo マイそくスーパーライト」については下記記事で詳しくまとめていますので、是非合わせてご覧ください。
おわりに
超優良の通話サービス、LINE Outのサービス終了が発表されました。
有料のコールクレジットでの通話はもちろん、広告を見れば無料で電話ができるサービスは唯一無二ですので、サービス終了は本当に残念です。
代替サービスは本記事作成時点では見当たりませんでしたが、見落としているサービスがあったり、LINE Outの代わりのようなサービスが登場したら本記事に加筆予定です。
コメント
お店や事務所の固定電話に格安でかけられるLINE OUTを重宝しておりました(昔は楽天LINK 0円)。月に何時間も話す訳ではないのでオプションのかけ放題は不要だけど、普通にスマホからかけると割高だし・・・ということでViber Outが良さそうですね。為替次第が不確定要素で気になりますが。
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、オプション加入するほどでもないけど…と言った痒い所に手が届くサービスだっただけに残念です。