先日、役所から「電子証明書の有効期限通知書」という郵便物が届きました。
その名の通り、「マイナンバーカードに搭載の電子証明書の期限が切れますよ、更新してください」というものなのですが、「電子証明書って?」「期限が切れたら何が出来なくなる?」「更新しなきゃだめなの?」と疑問ばかり・・・
そこで、マイナンバーカードの電子証明書が切れることで起こる不都合などについてリサーチし、実際に更新手続きを行いました。
本記事では、電子証明書の更新手続きの流れや、電子証明書の必要性などについてまとめています。
「電子証明書の有効期限通知書」が届いた
先日、役所の戸籍係からこのような青い封筒が届きました。(地域によっては白い封筒)
中身はこんなかんじで、「電子証明書の更新手続き」についての案内が記載されたもので、
この通知は有効期限(誕生日)の概ね3か月前に到着するとのことです。
「これって役所に行って更新しなきゃダメなの?」と思い色々と調べてみることに。
以下では、「電子証明書」とやらについて詳しく見ていきます。
そもそも電子証明書って何?
そもそもマイナンバーカードの電子証明書ってなに?という方のために説明すると・・・
マイナンバーカードに「電子証明書」がついている人とついていない人がおり、この機能がついている人はマイナンバーカード発行時に自分で「つけること」を選択しています。
「電子証明書」機能をつけることにより、
- コンビニコピー機での住民票等の発行
- e-Tax等の電子申請
- 役所の証明書発行機の利用
- マイナポータルへのログイン
などが可能になり利便性が上がるため、マイナンバーカード発行時に「つける」を選択した人は多いはず。
しかし、この「電子証明書」は”発行から5回目の誕生日”までという有効期限があり、5年ごとに更新する必要があるのです。
マイナンバーカードの交付は2016年1月から開始されたため、昨年頃からこの通知を受け取っている人は多いようです。
電子証明書の期限が切れたらどうなる?
届いた用紙を見てみると、更新期間は誕生日までの3か月となっていました。
実際に届いたのは更新期日まで2か月半でしたが、この用紙が届く前でも有効期限の3か月前から更新可能です。
ほったらかして更新しなかった場合に起こるデメリットは・・・
- コンビニコピー機での住民票等の発行
- e-Tax等の電子申請
- 役所の証明書発行機の利用
- マイナポータルへのログイン
などの「電子証明書」機能をつけることにより得られたサービスが利用できなくなります。
有効期限が来ると「電子証明書」は使えなくなりますが、マイナンバーカードが有効であれば新規で電子証明書の発行ができます。
更新はしなくてもいい?
「電子証明書」機能を付けたけど、全く利用していないしこれから利用する予定もないんだよなぁ。
コンビニコピー機で証明書を発行するのが怖くて、結局役所に行ってしまう。
なんていう人も多いはず。
これについてマイナンバーの総合問い合わせ窓口に確認しましたが、
電子証明書の更新は任意なので、一度つけたからといって必ずしも更新する必要はありません。
という回答を得られました。
コンビニコピー機での住民票等の発行など、電子証明書を利用する予定がない人はわざわざ役所に行かなくても問題無さそうです。
マイナンバーカードと電子証明書の関係
ここで気になるのが、「マイナンバーカード」についている「電子証明書」の期限が切れてもマイナンバーカードは使えるの?マイナンバーカード自体の更新はないの?ということ。
実は「マイナンバーカード」と「電子証明書」にはそれぞれ有効期限が設定されています。
- マイナンバーカード:発行から10回目の誕生日(未成年は5回目)
- 電子証明書:発行から5回目の誕生日
つまり、電子証明書の期限が切れた場合でも身分証明書としてマイナンバーカードを利用することは可能です。
更新場所は?インターネットや郵送でできる?
「電子証明書」の更新は市区町村窓口のみで対応可能で、郵送やオンラインでの更新は出来ません(2022年7月19日時点)。
また、地域によっては予約制なのでご注意ください。
マイナンバーカード自体の更新は郵送やオンライン申請が可能ですが、「電子証明書」は対面での厳格な本人確認が必要なため窓口のみとなります。
更新手数料は?
電子証明書の発行・更新は無料です。
ただし、マイナンバーカードを紛失した場合は有料(電子証明書あり:1,000円、電子証明書なし:800円)です。
「電子証明書」の更新期限が切れた場合でも手数料はかかりません。
実際に更新手続きをしてみた
実際に「電子証明書」を更新してきました。
私の住む町では、予約不要で受け付けは区役所の「戸籍住民課」でした。
持ち物
本人が更新する場合の持ち物は、3点です。
- マイナンバーカード
- 電子証明書の有効期限通知書(忘れてもOK)
- 暗証番号(忘れた場合は窓口で再設定可能)
最悪「マイナンバーカード」さえあれば更新できますが、マイナンバーカード交付時に記入した暗証番号の控えを持参するとスムーズです。
更新手続きの流れ
では実際に申請者本人が、上記の持ち物をもって更新してきます。
私が行ったのは第2弾のマイナポイントが始まって間もない連休明けのお昼時という混み合うポイント満載の時間帯です。
持ち物のほかに、窓口についたら所定の用紙に記入する必要があります。
項目は名前・住所・電話番号・生年月日といった簡単なものです。
記入後は番号札を取って待ちますが、マイナンバーは住民票関連と同じ窓口のため最も人が多いです。
前に20名弱いましたが、12分くらいで呼ばれました!
- マイナンバーカード
- 電子証明書の有効期限通知書
- 先ほど記入した「更新申請書」
を提出し、機器に4桁の暗証番号や16文字以下の暗証番号を指示通りに入力します。
マイナンバー発行時の、暗証番号の控えを持っていったので問題なく入力できました。
すると、電子証明書が更新されたマイナンバーカードが戻ってきて終了です。
更新自体の所要時間は2~3分でした。
まとめると、本人が更新する場合に行うことは、
- 有効期限通知書+マイナンバーカード+暗証番号控えを持って、市区町村窓口へ行く
- 所定の用紙に記入して、番号札を発行
- 窓口で暗証番号を入力
の3点のみです。
電子証明書は更新から24時間の使用が出来なくなるため、利用予定のある方は先に用事を済ませておきましょう。
次回の更新はまた5年後ですが、その際はマイナンバーカード自体の期限も同時に迎えます。
その際はカード自体が新しくなるため、顔写真の用意などもう少し準備が面倒になりそうです。
おわりに
マイナンバーカード発行から5年が経ち、有効期限があることもすっかり忘れていました。
電子証明書機能をつけると5年ごとの更新が必要になるため面倒ではありますが、住民票の発行がコンビニでサクッとできることなどは人によっては大きなメリットです。
反対に、この5年で電子証明書の機能を使うことがなかった方は更新しないのもアリです。
役所に行くのは平日の日中のみと時間が限られているため憂鬱ではありますが、手続き自体はほんの2~3分で終了しますし、最悪マイナンバーカードさえ持っていけばどうにかなりますので、「有効期限のお知らせ」が届いた方はお早目の更新をオススメします。
尚、当ブログでは「税金」や「出産育児一時金」などに関する記事もまとめていますので、宜しければご閲覧ください。
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