宛名書き不要、匿名配送可、ポスト投函可の便利な「ゆうパケットポスト」。
窓口に行く必要が無いため、フリマアプリの配送方法としても重宝されています。
ゆうパケットポストには、重さや長辺の長さなどの規定がありますが、厄介なのが「ポスト投函可能なもの」という条件。
でもこれってポストの投函口の厚みにもよりますよね。
そこで、ゆうパケットポストは「束ねた郵便物用ポスト」や新型の「大型投函口ポスト」にも投函可能なのか、リサーチしてみました。
本記事を読めば、間違った投函による送り返しや、認識間違いによるルール違反が防げます。
ゆうパケットポストはポストに入ればOK?
まず初めに、ゆうパケットポストはポスト投函専用の配送方法であり、郵便局窓口での差出しや、窓口カウンター併設の差入口への差出しには対応していません。
また、ゆうパケットポストの利用可能条件は
- 3辺合計60cm以内(長辺34cm以内、重さ2kg以下)
- 郵便ポストに投かん可能なもの
となり、厚み制限が曖昧なため「ポストに入ればOKなんでしょ?」ととりあえずポストに押し込む人が多いようです。
実際、SNSなどでも分厚いゆうパケットポストをポストに投函しても無事に配達されたとの声が多いようですが、本来「郵便ポストに投かん可能な厚さの目安は3cm」と明記されています。
また、郵便局で販売している公式ゆうパケットポストの専用箱も厚み3cmで販売されています。
ゆうパケットポストは公式箱でなくとも差し出しが出来るので、通常の無地ダンボールのほうがお得に送れます。
大型投函口ポストに投函していいの?
そこで気になるのが2021年10月より設置が開始された「大型投函口郵便ポスト」の存在です。
こちらのポストは右側の投函口に「厚さ7cm以内」のものが入るとされており、設置当初からフリマアプリ利用者がこぞって右側の投入口に分厚いゆうパケットポストを投函していました。
しかし、2022年9月頃から「ゆうパケットポスト」は左側(厚さ3cm以内)の投函口に入れるよう周知されており、現在は大型投函口郵便ポストであっても右側の投函口には投かんできません。
実際、大型投函口郵便ポストには「ゆうパケットポストは投函不可」の表示があり、SNS上では実際に「ゆうパケットポストを大型投函口郵便ポストに投函したら返送された」との情報も見受けられました。
設置場所
ちなみに大型投函口郵便ポストの設置場所は非常に少なく、2022年9月時点では全国に14か所と、設置当初よりも数が減っています。
ヤフオクやフリマアプリの対応は?
例えばヤフオクでは、2022年9月に「ゆうパケットポストご利用時の注意点」として、「投函目安は3cmであること」や「大型投函口は使用しないこと」を喚起しています。
ラクマでも「投函口の形状はポストにより異なる」としながらも「厚さ3cm以内」を呼び掛けています。
ゆうパケットポストと大型投函口ポストは、どちらも新しいサービスだったため、郵便局側も手探り状態だったと思われます。
束ねた郵便物用ポストで投函していいの?
そしてもう一つ気になるのが、この形状のポストです。
私が住む札幌では街中で見かけることの多いこのポスト、差入口を引くと大きな口が開きます。
横幅はありませんがかなりの厚さまで入りそうです。
このポストについて日本郵便にメールで聞いてみたところ、
お申し出いただきました郵便差出箱は、厚みのある郵便物を差出するものではなく、大量の定形郵便物を束ねた上で投函するためのものでございます。
とのことで、確かにポストに「束ねた郵便物を入れてください」との記載がありました。
さらに、厚みのあるゆうパケットポストを投函していいのか聞いてみたところ、
厚みのある郵便物を投函するためのものではございませんため、
投函いただかないようお願い申し上げます。
とのことで、こちらもNG。
ちなみに私の問い合わせた札幌中央郵便局管内だけでもこの手の郵便ポストは120本程あるとのことなので、意外と多いようです。
結論、目安は3cm前後
以上の結果をまとめると、ゆうパケットポストの厚みは3cmを目安にしなければいけないことが分かりました。
これまで大型投函口に4cm以上のゆうパケットポストを投函できていた人も、運が良かっただけかもしれません。
返送で無駄足にならないよう、厚みと投函口を守ってポスト投函しましょう。
おわりに
時々見かける「投函口の大きなポスト」、「何でも入りそうでいいなぁ」と思ってみていましたが調べてみると「束ねた郵便物専用のポスト」であったり、「大型投函口ポスト」もゆうパケットポストは左の通常投函口を利用しなければいけなかったりと、当然ながら何でもありではないことが分かりました。
他にも当ブログでは日本郵便やヤマト運輸、佐川急便に関する記事を多くまとめていますので宜しければご閲覧ください。
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