つい先日、ヤフオクで早く届いて欲しいものを購入する機会がありました。
送料は300円ほどで、配送業者は「ヤマト運輸」となっていたので、おそらくネコポスでの配送だと予想。
追跡情報は逐一チェックしていたものの、残念ながら初回配達で受け取れず、不在連絡票が投函されていました。
ですがその不在連絡票は「ヤマト運輸」のものではなく、「日本郵便」のものでした。
本ページではヤマト運輸の荷物が、日本郵便から届く理由についてまとめています。
ネコポスのはずなのに日本郵便から配達される問題
冒頭で触れた通り、ヤマト運輸から届くはずの荷物ですが…
なぜか日本郵便の不在連絡票が入っていました。
そして実際に届いたものがこちら。ラベルなどはヤマト運輸のものですが、やはり配達は日本郵便でした。
つまり「郵便局員さんがヤマトの荷物を持っている」という違和感がある状況だったのですが、これにはちゃんとした理由があります。
2023年10月から協業による業務委託がスタート、ネコポスは廃止に
「なぜヤマトの荷物を日本郵便が配達しているのか」ですが、それはヤマトと日本郵便が提携をしたからです。
各メディアから発表されている提携までの経緯をざっくりとまとめると「両社が小型荷物のシェア争いで疲弊していたため」とのことで、ヤマト側から日本郵便に協業の打診をしたのが始まりのようです。
大々的にニュースにもなりましたが、ヤマトの主戦力はトラックなので、小型荷物の配送網を維持するのにかなりコストがかかっていたようです。
提携に伴い、
- 荷受けはヤマト運輸が担当
- 配達は日本郵便が担当
という「クロネコゆうパケット」というサービスが開始され、従来の「ネコポス」は順次終了していく流れとなりました。
たしかに届いた荷物には「クロネコゆうパケット」の印字が。
またカタログなどの「クロネコDM便」もすべて日本郵便に委託となり、サービス名も「クロネコゆうメール」に刷新されます。
なお本記事作成の2023年11月末時点ではまだ完全な委託は完了していないようで、「今まで小型荷物を配送していたクロネコメイト(業務委託の個人事業主)はもう用済みなのか!?」など、完全委託がスタートするための問題は山積みのようです。
個人的には日本郵便のクリックポスト(全国一律185円)をよく使うのですが、ネコポスという競争相手が実質いなくなったので、価格が上げやすくなるのを懸念しています。
差出はヤマト運輸?日本郵便?
私が今回受け取った「クロネコゆうパケット」ですが、この名前から
荷物の差出はどっちなの?クロネコだからヤマト?ゆうパケットだから日本郵便?
とちょっと迷ってしまいますよね。
繰り返しになりますが、クロネコゆうパケットは
- 荷受けはヤマト運輸が担当
- 配達は日本郵便が担当
となっていますので、ヤマト運輸に差し出すのが正解となります。
しかし2023年11月末現在では、クロネコゆうパケットを使うにはヤマト運輸との「契約」が必須で、個人が気軽に利用することは出来ないサービスです。
一定数の発送がある法人などが利用するサービスという扱いで、この点はネコポスと一緒ですね。
「クロネコゆうパケットになったので、個人でもヤマトの営業所で差し出せるようになる」という噂もありますが、現時点では法人などの大口が対象のサービスとなっています。
個人が厚さ3cm程度の荷物を出すにはクリックポストがオススメです!
追跡情報を見るには
最後にクロネコゆうパケットなどのヤマト運輸と日本郵便が協業で提供しているサービスの、追跡情報の見方について触れておきます。
結論から言うと、追跡情報は「ヤマトと日本郵便、どちらからでも閲覧できるが、精度が高いので日本郵便のほうで見るのがオススメ」です。
以下の画像は同じ追跡番号をヤマトと日本郵便で見た時の、それぞれの追跡情報です。
ヤマトは「受付」「発送」「引渡(おそらく日本郵便へ)」「配達完了」の4ステータスが表示されました。また「配達完了」はちょうど0時となっていて、細かな時間までは取得できていないようです。
一方、日本郵便では「引受」「到着」をはじめ、「不在」や「配達希望受付」など、細かいステータスが確認できます。
配達を担当しているのは日本郵便なので、日本郵便の追跡ページをチェックしたほうがより細かい情報が確認できます!(2023年11月24日時点)。
おわりに
「なぜヤマト運輸の荷物を、日本郵便が配達しているのか」という謎ですが、結論は「業務提携で配送業務を日本郵便が担当することになったから」です。
とあるメディアでは今回の協業に関する記事に『「競争」から「共創」へ』というおしゃれな見出しを付けていましたが、個人的にはスルスルと価格が値上げされないかが心配です…
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