2020年1月23日、メルカリはOrigami Pay(オリガミペイ )を提供するOrigamiの全株式を取得したことを発表しました。
これによりOrigami Payはメルペイに統合される見通しです。
本ページではOrigami Payはなくなるの?いつまで使えるの?といった疑問を中心にまとめています。
Origami Payはなくなるの?
メルカリはOrigamiの全株式を取得したことにより、完全子会社化したことになります。
この買収により、最終的にはOrigami Payというサービスは無くなります。
Origami Payというブランドも全てメルペイに統合される方針です。
Origami Payはいつまで使えるの?
Origami Payのサービス提供が無くなることで1番気になるのが「Origami Payがいつまで使えるか」という点です。
結論から言うとまだ「いつまで」という具体的日付は発表されていません
※2020/2/28にサービス終了までのスケジュールが発表されました。
表の通り、店頭での支払いが出来なくなる2020/4/28が実質のサービス終了日となるようです。
後述するWallet系に残高をお持ちの方は2020/6/30まで利用可能です。
Origami Payのチャージ残高はどうなる?
Origami Payは2019年9月頃から「Origami Wallet Lite」および「Origami Wallet」というチャージ型のサービスを展開しています。
ただしどちらのサービスもβ版であり、かつ一部のみに公開されているサービスです。
なので利用しているユーザはかなり少ないと思われます。
各サービスの終了予定は下記の通りです。
Origami Wallet Liteの終了予定
Origami Wallet Liteは下記日程で終了予定です。
- 新規開設の停止:2020年2月13日
- 送金受領機能の停止:2020年2月20日
- Wallet残高決済機能の停止:2020年2月27日
2020年2月28日以降は決済も送金も利用できません。
残高がある場合にはOrigamiより利用者に連絡がいくとのことです。
Origami Walletの終了予定
Origami Wallet の下記日程で終了予定です。
- 新規開設の停止及びチャージ機能の停止:2020年2月13日
- 顧客間送金機能の停止:2020年2月20日
- Wallet残高決済機能の停止:2020年3月23日
- Wallet残高の弊社による払出(ご登録の金融機関口座への払出):2020年3月23日
2020年3月23日以降に登録の金融機関に振込処理が行われるようです。
なお2020年2月12日以降は出金手数料が無料になりますので、2020年3月23日の自動出金を待たずとも、無条件で無料出金が可能です。
なんでOrigami Payを買収したの?
赤字続きのメルカリがなぜOrigami Payを買収したのか、気になる人は多いかと思います。
「真実はメルカリのみぞ知る」と言った状況なのですが、いくつか予想をしてみましょう。
他QRコード決済への対抗
QRコード決済の覇者は言わずもがな「PayPay」です。
PayPay単一で独走なのに直近で「LINE Pay」との経営統合が決定しています。
メルカリのメルペイへの投入資金は「覇権争いで負けちゃいました」、では済ませらない金額に達しています。
どこかでテコ入れする必要があり、大赤字の財務状況ではりますが、まさに身を切る思いでOrigami Payへの買収の食指が動いたものと思われます。
B to B分野の吸収
Origami Payは「信金中央金庫」と信金の親玉のような機関と資本業務提携を結んでいます(今回の買収によりメルカリとも資本業務提携を結びます)。
そのような繋がりから、Origamiは金融機関(特に信用金庫)、ひいてはその取引先の中小企業の加盟に注力してきました。
メルペイの主なターゲットはメルカリを利用する「個人」であることから、今回の買収によりメルカリが一番弱かった部分をカバーすることとなります。
こう見ると、当たり前ですが闇雲に買収したわけではないことがわかりますね。
買収額は?
気になるOrigamiの買収額ですが、ニュースサイトによっては「0円」だとか「1株 1円」だとか言われていますが、公式発表は「非公表」とされています。
企業価値としては数百億という試算がありますため、0円で身売りということはしないと個人的には思います。
おわりに
他のPay系があとからポイント還元(メルペイは翌日だが)が多い中、Origami Payは「その場で」割引をウリにしていて、個人的にはオススメしたい決済方法の1つだっただけにとても残念なニュースでした。
Origamiはサービス提供開始以来、ずっと赤字続きで、年々赤字幅が拡大している状況だったようです。
もう身売りしかない…と言った状況だったと容易に予想できます。
資金力にモノを言わせて大型キャンペーンをバンバン打つ化物企業を相手に「よくここまで持った」、という見方も強いようです。
独自の色を持つ決済がまた1つ無くなり、少し寂しい気持ちですね。
まさにキャッシュレス戦国時代…。
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