セブンイレブンのハウスマネーである「nanaco」。
金券類・POSAカード・税金など、セブンイレブン内では全てがnanacoで支払える万能の電子マネーです。
私もnanacoモバイルを愛用しています。
nanacoを利用するときに意識しなければいけないのが「nanacoマネー」と「nanacoポイント」の違いです。
ただでさえ似たような名前なのに、nanacoポイントはちょっと厄介な仕様になっています。
本ページではnanacoポイントとマネーの関係性や、センターお預かりの仕様でnanacoポイントが消費できないときの対策をまとめています。
nanacoマネーとnanacoポイントの関係
nanacoマネーはnanacoにチャージをした残高そのものです。
セブンイレブンなどで「nanacoで支払います」と言うのはnanacoマネーを消費して支払いをしていることになります。
一方nanacoポイントは7&i系列(セブンイレブンやイトーヨーカドーなど)で商品をnanacoで購入したり、各種キャンペーンに参加したときに貯まるポイントです。
nanacoマネーとnanacoポイントは別々に管理されていて、それぞれ役割が異なります。
nanacoポイントの利用方法
nanacoポイントは1円相当の価値を持つポイントなのですが、nanacoポイントのままでは利用できません。
nanacoポイントをnanacoマネーに交換する手続きを行わなければ基本的には利用することは出来ません(nanacoポイントを直接利用する方法は後述します)。
そのほかnanacoポイントをANAマイルやANA SKYコインへ交換することも可能です。
nanacoマネーへの交換方法
nanacoカードをお使いの方はレジで申し出ることでnanacoマネーへの交換が可能です。
nanacoモバイルアプリを利用している場合はアプリ内の操作でnanacoマネーへの交換が可能です。
nanacoマネーとnanacoポイントの有効期限
nanacoマネーには有効期限は設定されていません。
「チャージ後の有効期限が2年」などの電子マネーが多い中で、良心的な仕様と言えます。
しかしnanacoマネーには有効期限はありませんが、nanacoポイントには有効期限がされています。
有効期限は最長で約2年、最短で1年です。
下図のような有効期限設定となっているため、どこかの年の3月末にポイントが失効する仕組みです。
nanacoポイントの有効期限を確認する方法
nanacoポイントの有効期限を確認する方法は4つあります。
レシートで確認する方法。
nanaco会員メニューにログインして確認する方法。
セブン銀行ATMで確認する方法。
nanacoモバイルアプリで確認する方法。
いずれも自分からアクションを起こさないと確認できない仕様になっているため、気づかない間にポイントが失効していた…なんてことがありそうで怖いですね。
センター預かり分マネーが優先される現象
ここからはかなりニッチなお話になってきます。
「センターお預かりのマネー残高が多い人がnanacoポイントを消費出来なくて困る」というお話です。
例えば下の画像のようなnanaco残高があるとします。
「マネー残高が50,000円」「ポイントが6694ポイント」「センター預かり分のマネー残高が159,902円」あるnanacoです。
先に説明した通り、マネー残高には有効期限がありません。
しかしnanacoポイントには有効期限があるため「マネーよりポイントを優先的に使いたい」と思うのが普通のはず…。
しかしセンター預かり分のマネー残高が159,902円分があるせいで、このままではnanacoポイントをnanacoマネーに交換することはできないのです。
どういう動作をするか、実際にnanacoモバイルアプリを操作してみます。
やりたいことは「ポイント残高が6694ポイントあるので、これをnanacoマネーに交換する」ということだけです。
まずはnanacoモバイルアプリで「ポイントをマネーに交換」をタップします。
次にセンターお預かり分の反映画面に遷移するので、これの反映をしなければポイントをマネーに交換することが出来ません。
しかしここでセンターお預かりを反映すると、センター預かりマネーが補充され、nanacoマネーが残高の上限である50,000円になってしまいます。
現在のマネー残高が50,000円になってしまうと、ポイントをマネーに交換しようとしても…
50,000円以上の残高を保有することは出来ないのでエラーになります。
これが俗に言う「nanacoポイント使えない問題」です。
センターお預かりのnanacoマネーが潤沢な場合に遭遇する、なんとも贅沢な悩みです。
nanacoポイントを使い切る4つの方法
このままでは有効期限があるnanacoポイントを使いきることは出来ません。
ということでその対策を4つ紹介します。
センターお預かりのマネー残高を減らす
センター預かり分のマネーが邪魔でnanacoポイントが使えないのなら、センター預かり分のマネーを減らすのが正攻法です。
とくに必要なものがなければクオカードやPOSAカード(楽天やAmazon等)を購入するのが良いと思います。
センターお預かり反映をしても上限の50,000円にならなければポイントをマネーに交換できます。
しかし個人的にはこの方法はあまりオススメしません。
せっせとチャージしたセンター預かりマネーを無闇に消費するのは勿体ないからです。
いつの日かの税金支払い等の大型出費に備えたいところであります。
なので以降で紹介する3つはポイントをマネーに交換することを諦め、ポイントをそのまま消費する方法です。
ANAマイルやANA SKYコインに交換する
nanacoポイントはANAマイルとANA SKYコインに交換できます。
交換レートはANAマイルが2:1、ANA SKYコインが1:1です。
利用予定がある人にはオススメする方法ではありますが、マイルへの交換は50%減になってしまうのはちょっと勿体ないです。
オムニ7で買い物をする
「7&iの商品がネットで購入できる」がウリのサービス「オムニ7」では、支払いにnanacoポイントが利用できます。
ただしnanacoポイント残高で商品代金を全額支払える場合に限ります。
nanacoポイントが足りない場合には画像のように選択できない仕組みになっています。
「nanacoポイント + クレジットカード」など、他の支払い方法と併用できないのが少し残念です。
イトーヨーカドーネットスーパーで買い物をする
nanacoポイントを利用する上で1番オススメなのがイトーヨーカドーネットスーパーを利用する方法です。
イトーヨーカドーネットスーパーではnanacoポイントで全額支払う方法の他、「nanacoポイント + クレジットカード」など、他の決済方法と併用することができます。
下の画像がイトーヨーカドーネットスーパーのnanaco支払い設定画面です。
「すべてのポイントを利用する」と「〇〇ポイントを利用する」の2種類があります。
一部ポイントを利用できるので、オムニ7のように決済金額にポイントが足りない場合や、有効期限が近くなっているポイントだけを使い切りたい場合にピッタリです。
イトーヨーカドーネットスーパーは2020年7月29日にリニューアルをしました。
リニューアル前からこのようなnanacポイントの支払いが出来ていたのかは覚えていませんが、柔軟な支払い方を出来るのは嬉しいですね。
関連記事:
個別対応の裏技
nanaco発行元のセブンカードサービスでも「センター預かり分が大量にあるとnanacoポイントが交換できない」という事象は把握しているようです。
そのためセンター預かり分大量保有者でnanacoポイントが使えない人向けに、個別対応ではありますが「有効期限が切れたnanacoポイントを有効期限2年間で再付与する」という対応をとってくれます。
ただし別途問合せが必要なのと、セブンカードサービス側でも「なるべくセンター預かり分を使い切って欲しい」と言われるため、最終手段として考えておきましょう。
まとめ
セブンイレブンなどで支払いに利用できるnanacoマネーは有効期限はありませんが、nanacoポイントには有効期限が設定されています。
意図的に「nanacoポイントをnanacoマネーに交換する」という行為を行わない限り、店頭ではnanacoポイントは利用できないので注意が必要です。
またレアケースではありますが、センターお預かりマネーが多い場合にはnanacoポイントをマネーに交換する手続きが出来ない場合があり、有効期限が迫っているnanacoポイントを消費できない場合があります。
このような場合にはnanacoポイントを直接消費することをオススメします。
その中でもイトーヨーカドーネットスーパーは1ポイントから自由に利用できるため、有効期限が迫っているポイントを使い切るには打ってつけです。
コメント
初めまして。nanacoを愛用しています。
午前4時~5時の間はセンター預かりのカード反映ができないことを利用し、
カード内のマネー残高+カード内のポイント≦5万円にした状態で
コンビニのレジでポイント交換するという技が使えるのではないでしょうか?
読んで頂きありがとうございます。
ごめんなさい、試したことがないので何とも…、ですがもしかしたら出来るかも知れませんね
個人的には午前4時~5時にコンビニに行かなければならないのはかなりハードルが高いので、それなら他の方法で使い切る派です!
是非またお立ち寄りください。