往復7,000マイルでJAL国内線特典航空券が利用できる「どこかにマイル」。
申込時に表示される4つの候補地のうち、どこに当たるか分からないワクワクと、お得さが人気のサービスです。
2023年11月より、これまでの発着地、「東京(羽田)・大阪(伊丹・関西)・福岡・鹿児島・沖縄(那覇)」に加え、「札幌(新千歳・丘珠)」が加わりました。
そこで、北海道在住の我が家はJALマイルを使って、大人2人・小学校低学年1人・未就学児1人の、家族4人でどこかにマイルに申し込んでみました。

本記事では、札幌発の「どこかにマイル」について、
- 北海道からの行き先は?
- 目当ての地域を引き当てる方法
- 「どこかにマイル」利用者のお預け荷物や座席
- お得にマイルを貯める方法
等についてまとめています。
どこかにマイル「札幌発」
北海道在住の我が家は、「JALのどこかにマイルを使っての家族旅行」を目標に、せっせとJALマイルを貯めていました。
そして春休みを前に家族分のマイルが貯まったため念願の「どこかにマイル」に申し込んでみました。
札幌発の場合、発着地は「新千歳空港」または札幌市内の「丘珠空港」のどちらかですが、丘珠空港からのJAL便は青森(三沢)・秋田を除き、北海道内のみのため、どうしても北海道内に当たる確率が高くなりそうです…

発着地は選べない
札幌を発着地にした場合、「新千歳」を利用したい等の空港の選択はできません。


ただし往路が新千歳空港の場合、復路も新千歳空港となり、行きと帰りで違う空港が選ばれることはありません!
行き先は道内ばかり?
「どこかにマイル」では4つの候補地から、行き先が選ばれるシステムなのですが、春休み期間ということもあり、家族4人で登録をするとほぼほぼ北海道内が表示され、遠くても東北ばかり。



せっかくの「どこかにマイル」なのに陸路やフェリーで行ける場所だとお得感が無いですよね…
もっと暖かいところに行きたい…!
日にちや時間帯を変えてみる
ということで、当初予定していた日程を諦め、往復共に週の真ん中や日曜日に変更したところ、東京や大阪がでるようになりました!
それでも4分の3で北海道が出るため、これじゃあ東京や大阪のテーマパークに行きたくても、かなり確率は低いです。


しかし何度も何度も日程をずらしたり再検索を繰り返し…
水曜出発、日曜帰りの4泊5日で検索を繰り返したところで、ようやく本州が4つ出ました!
5日は我が家にとって長旅ですが、これ以上の候補地はなさそうなので申し込むことにしました。

以上のことから、複数人で北海道から「どこかにマイル」を利用する場合には、
- 空席が多いフライト(例えば遅い時間帯の便)
- 発着を週の真ん中や日曜日にする
ことが、目当ての地域を引き当てるポイントかもしれません。
※ただし道内旅行が目的な人はこの限りではありません。

しかし、何度やっても、日にちを変えても「九州・沖縄」は表示されませんでした。
「どこかにマイル」で北海道から九州、沖縄に飛ぶのは無理なのかもしれません。
再検索を100回以上する方法
どこかにマイルでは納得のいく候補地が出るまで繰り返し「再検索」をすることかできますが、1日の再検索上限は100回です。
「100回」は多いようですが、私の場合、希望に合う候補地が出なさ過ぎてあっという間に上限に達しました。
ただこの「100回」というカウントはどうやらブラウザのキャッシュ機能を使っているようで、「履歴➡キャッシュのクリア」などで再検索が可能です。
またブラウザによっては「シークレットブラウザ」を開くことでも、再度100回検索可能になります。


いつかはアカウント単位で検索回数のカウントがされそうですが、2025年4月現在は上記の仕様です!
前泊・始発・終電に注意
どこかにマイルでは、出発・到着時間ともに以下の4つから指定して検索ができます。
- 07:00~10:59
- 11:00~14:59
- 15:00~22:59
- 時間指定なし
しかし、今回は日中を選択すると希望候補地が表示されなかったため、往路を「時間指定なし」、復路を「15:00~22:59」にしました。
ですが、15:00~22:59って幅が広すぎて恐怖ですよね。
結果、「花巻」「秋田」「東京」「大阪」の中から、我が家にとっては嬉しい「東京」が出たのはいいものの、往復ともに到着が遅い時間帯になりました。

しかも行きの飛行機に何かあった場合、時間帯的にもその日はもう飛ばない可能性も…
さらに飛行機が遅れた場合の終電のことや、夜遅くに子連れで移動することなどを考えると、
- 空港まで車で行くこと(帰宅時も車で子供を寝かせられる)
- 到着日は空港直結のホテルに宿泊すること
が絶対的な条件となりました。

反対に早朝便になった際には、最寄り駅からの「始発で間に合うのか?」「空港付近での前泊が必要になる可能性」なども考慮する必要が出てきます。
時間指定しない場合、特に複数名で利用の場合には、どうしても早朝や最終便など空いている便が当たりやすくなりますので、都合よく「動きやすい日中の便が当たる」ことはないと考えておいた方が良さそうです。
実際我が家は、羽田空港直結の「羽田エクセルホテル東急」に宿泊しました。
ホテルは第二ターミナルのため、JALの第一ターミナルからはけっこう歩きますが、それでも時間も遅くヘトヘトで辿り着いたため、羽田エクセルにして良かったと心から思いました。

羽田空港に泊まっていれば、例えばディズニーランドだって、空港からのリムジンバスで開園前に到着できます!
ホテルが取れない可能性も
「どこかにマイル」は搭乗日(往路)の1カ月前の同日00:00(日本時間)から、搭乗日(往路)の5日前までの申し込みが出来ます。
どれだけ早く申し込んでも、約1か月前に行き先が決まるため、宿泊先や細かい観光場所を決めるのはそれからになります。
そのため、「人気の宿に泊まりたい」「ディズニーに行くからミラコスタの花火が見える部屋にしたい」などは到底不可能です。
実際我が家は今回の「どこかにマイル」でディズニーリゾートを満喫しましたが、東京行きが決まってからはホテルの仮押さえから始まり、毎日キャンセル拾いをし続け、ようやく納得のいく部屋が確保できました。

「どこかにマイル」は非常にお得ですが、早くからの予約が必要なホテルやレストラン等、宿泊先にこだわりたい人、旅程をゆっくり練りたい人にはお勧めできないサービスです。
座席・手荷物のお預けに違いはある?
お得なJALの「どこかにマイル」ですが、お得な分、通常のJAL利用客と違いはあるのでしょうか。
座席指定は可能
座席は「普通席」であれば通常の予約時と同様に指定が可能です。

また、ドリンクや子供用おもちゃのプレゼントなど、他のお客さんと同様の機内サービスが受けられます。
さらに、今回は往復「個人用画面」のある機体でとても有意義に過ごすことが出来ました。



ただ、機内アナウンスで度々映像が中断されるため、子供の場合はタブレットとヘッドホンを持参するのが良さそうです。
手荷物は1人20kg
「どこかにマイル」利用者であっても、通常通りJALカウンターでチェックインをして、手荷物を預けるだけです。
また、1人20kgまで(個数制限なし)で、こちらも通常の利用客と同様です。



以上のように、「安い分制限が付く」ということはなく通常のJAL搭乗客と同じです。
また今回は実践しませんでしたが、席が空いていれば当日アップグレードも可能なようです。
終電等、急ぐ場合は荷物を送る手も
空いている便に振り分けられるため、遅い時間帯になりやすいことが分かった「どこかにマイル」ですが、終電等、時間がギリギリの場合にネックなのがスーツケース等の荷物です。
飛行機が到着してから、荷物が出てくるまでの時間は結構長いため「機内持ち込みにすれば電車に間に合った」なんてことも。
かといって家族分を機内持ち込みサイズにするわけにもいかない…
それであれば、自宅からホテル間の往復を全てスーツケースの郵送で済ましてしまうのも手です。

「ゆうパック」や「ヤマト運輸の往復宅急便」についてはこちらで詳しくまとめています。
どこかにマイルはどれくらい安い?
実際に、今回「どこかにマイル」で利用した便の通常価格を比較してみます。
どこかにマイルでは、大人も子供も1人当たり往復7,000マイルのため大人2人子供2人の我が家は合計28,000マイルです。
一方、同じ日程の同じ便をJALのサイトでみてみると、大人・子供2人ずつでは往復134,608円です。
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また、オンライン旅行予約サービス「エアトリ」で、同日の近しい時間帯の便を見てみると、ANAとスカイマークの利用で140,100円でした。
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となると、今回の1マイル当たりの価値は5円相当となり、やはり「どこかにマイル」はとってもお得であることが分かります。
子供のどこかにマイル利用について
子供がどこかにマイルを利用するには、以下の制限があります。
- 【幼児】0歳~満2歳:1人につき、大人(12歳以上)1人の同伴が必須
- 【小児】満3歳~11歳:グループ内に1名以上の大人が必須
また席が必要な幼児はどこかにマイルは利用不可です(幼児はひざの上なら無料です)。
幼児以外は年齢にかかわらず、どこかにマイルの利用マイルは統一の7,000マイルとなります。

また親だけではなく、子供分もJALマイレージバンクの登録が必要なため、事前に登録しておくとスムーズです(年会費・入会費無料です)。
グループについて
またどこかにマイルの申し込みには「グループ」という考え方があり、これを使えば柔軟なマイルの使い方が出来ます。
例えば大人2人・子2人の家族4人の場合には、父が21,000マイル、母が7,000マイル貯まっていれば、「父・子1・子2」「母」の2グループを作ると、家族4人の申し込みが可能です。
我が家はこの仕組みがイマイチわかっておらず、1アカウントで4人分のマイル28,000マイルを用意して、申し込みをしました。

ただし父に24,000マイル、母が4,000マイルのような貯まり方の場合には、「父のマイルを母におすそ分け」しなければ家族4人の申し込みが出来ないため、マイルを合算して利用するJALカード家族プログラムを使う必要があります。

JALカード家族プログラムは非常に便利ですが、JALカードが必須です。JALカードは年会費がずっと無料のものがないため、私のようなライトユーザーとっては維持費がかかるのが難点です…。
マイルの貯め方
そもそも、大量のJALマイルがなければ「どこかにマイル」は利用できません。
家族で旅行に行けるほどJALマイルを貯めるのは、地道ですが、以下のようなJALマイルが貯まるサービスを日常的に利用するのが一般的です。
- JALの飛行機
- JALモバイル
- JALふるさと納税
- JAL Pay
- JALのクレジットカード
しかし、今回我が家が家族分のJALマイル(28,000マイル)を貯めることが出来た大きな要因は、PontaポイントからのJALマイルへの交換です。
ポイントサイトで効率よく貯めよう
ローソン等での提示で貯まるPontaポイントですが、効率よく貯めるにはポイントサイトの利用が欠かせません。
例えばJALカードを作るにしても、本記事作成時点(2025.4.22)ではハピタスというポイントサイトを経由するだけで公式特典とは別に18,000円相当のポイントが獲得できます。

そしてこのポイントはPontaポイントにお得に交換することが可能です。

ポイントサイトは
- 楽天市場やヤフーショッピングで買い物するとき ➡ 1%還元
- クレジットカードを作るとき ➡ 数千~数万ポイント還元
など、経由するだけでノーリスクでポイントが貯まる、知っている人だけが得するツールです。
「ポイントサイト」という言葉を初めて聞いた人は、是非これを機に使い始めることをオススメします。

PontaポイントをJALマイルに交換
効率よく貯めたPontaポイントは、レートアップキャンペーンを待ってJALマイルに交換します。例えば本記事作成時点の直近では、3月にJALマイルへの交換増量キャンペーンが行われていました。


PontaポイントからJALマイルの増量は例年だと3月・7月・年末の3回行われることが多いです!
JALモバイルがスゴイ
最後に!
これから「どこかにマイル」を使う人におすすめしたいのが、2025年4月に開始した「JALモバイル」です。

通信会社としては楽天モバイルなど、ほかのキャリアの方が安く済みますが、何といってもJALモバイルは「どこかにマイル」を利用するためのクーポンが破格で手に入ることで注目を集めているんです。

始まったばかりのサービスで、知られていない点も多いJALモバイルですが、
- 新規契約で500マイル(2025.5.31まで1,000マイル)
- 音声SIM利用で月々マイル獲得
- 毎月シークレット マイル(100マイル)獲得のチャンス
等々、お得にマイルが貯まっていくため、1年で2,300マイルほど貯まるとされています。
さらに魅力的なのが、1,500マイルで1年(4月~3月区切り)に1回「どこかにマイル」が利用できるクーポンと交換できるんです。

通常7,000マイルかかるので、この特典だけで5,500マイル = 約11,000円分の価値があります(1マイル = 2円換算として)。
もちろんこの特典はJALモバイル以外で貯めたマイルも使えるので、JALモバイルマイル契約後に手持ちの1,500マイルで即「どこかにマイルクーポン」に交換ということも可能です。
またJALモバイルは未成年の契約はできませんが、例えば保護者が2回線契約し、
- 1回線目を保護者のJALアカウントでログインして契約
- 2回線目を子供のJALアカウントでログインして契約(ただし契約者は親名義、利用者は子供名義)
とすることで、2枚の「どこかにマイルクーポン」を手に入れることができます(2025.4.21 JALマイレージバンクに確認)。
この方法を使えば、家族4人で6,000マイルで国内往復旅行も実現可能です!

JALモバイルを実際に契約しました!こちらで詳しくまとめています(2025.5.14追記)。
おわりに
札幌(新千歳・丘珠)発着の「どこかにマイル」についてまとめました。
実際に利用してみると、「北海道内が出やすい」「九州・沖縄が出ない」「複数人だと夜の便しか残っていない」「終電に間に合わない」等の問題が出るものの、家族分の航空券で約10万円が浮きました。
しかも、JALはやはり格安航空と比較すると、全てにおいて快適です。
これが1人旅や夫婦2人となると、より簡単にマイルが貯まるため遠方への旅行のハードルがかなり下がると感じます。
当ブログでは他にも「節約・お得」「様々な商品・サービスのレビュー」等についてまとめています。
宜しければ併せてご閲覧ください。
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