みなさんは
郵便物の重さが数グラムオーバーして、高い料金になってしまった…
という経験はないでしょうか?
日本郵便では重さによって料金が変わる発送方法がいくつかありますが、代表的なのが「普通郵便(定型郵便・定形外郵便)」です。
普通郵便は数グラム重さが違うだけで数十円~数百円も値段が変わる仕組みになっているので、予期せぬ出費に繋がります。
本ページでは郵便物が重量オーバーしたときの対処法や、ポストに入れたら大丈夫?切手やラベルの重量は含むの?と言った疑問を解決します。
重量がちょっとオーバーしちゃった問題
日本郵便の普通郵便は重さによって料金が決まるサービスです。
具体的には、サイズが小さい「定型郵便」
サイズが大きいけど厚さは3cm以内の「定形外郵便(規格内)」
厚さが3cm超の「定形外郵便(規格外)」
の3種類があり、それぞれで重量ごとに細かい値段設定がされています。
例えば定形外郵便(規格内)の100gをみたときに、1gでもオーバーすると一気に70円も値段が跳ね上がります。
郵便局窓口での重量計測はかなり厳重で、1gでもオーバーすると正規料金を請求されます。
たった1gのせいで70円も多く払うのは悔しいですよね…
ポストに入れてしまえばバレない?
郵便局窓口でのチェックが厳しい…
そこで思いつくのが
重量オーバーしそうだから、切手を貼ってポストで出しちゃおう!
という考えです。
一見なんとかなりそうなこの作戦ですが、実は1番やってはいけない行動なんです。
ポスト投函の場合、少しでも重量オーバーしたものは次の3パータンで対応されます。
- 重量チェックをスルーしてそのまま配達される
- 差出人に返送される
- 送付先に超過分の料金請求がされる
1番の「重量チェックをスルーしてそのまま配達される」は、重量チェック担当者の匙加減次第。本当にわずかの超過の場合はそのまま発送されることがあるようですが、やはり「人次第」と言った感じでしょうか。
2番の「差出人に返送される」のは明らかなオーバーの場合が多いです。
3番の「送付先に超過分の料金請求がされる」というケースでは、送付先に下の画像のような「料金不足のお知らせ」というハガキが荷物と一緒に届きます。
料金不足でも届ける理由としては、ハガキにも書かれている通り「郵便物を迅速・簡便に受け取れるように」とのことです。
つまり軽い気持ちで重量オーバーの郵便物をポスト投函してしまうと、相手に請求が発生するという大変な迷惑がかかるケースがありますのでご注意ください。
重量オーバーを防ぐ方法
重量オーバーはしっかりとした下準備があれば防ぐことが出来ます。
計り・スケールを用意しよう
頻繁に郵便を出す人は電子スケールを用意しましょう。
私は計るものによって2つのスケールを使い分けています。
左の大きいスケールは25kgまで計れるものです。
ちょっと大きくて収納場所に困りますが、小さいスケールだと大きいものを計測するときにメモリ部分が隠れるのが不便なので買いました。
右の小さいスケールは小物を計るときに使っています。机の引き出しに入る程度の大きさなのがメリットです。
スケールを選ぶときは自分が頻繁に計るものをイメージして、自分に合ったものを準備しましょう。
実際の荷姿で計測してみよう
重量を計るときには実際の荷姿で計測をしましょう。
例えばメルカリやヤフオクなどのフリマアプリにこんなものを出品する場合、重さは98gなので定形外郵便で140円です。しかしこのままの状態では送らないですよね。
実際には緩衝材を巻いたり、中身が見えないように封筒などで梱包すると思います。
そうすると重量が98g → 105gになり、郵便料金も140円 → 210円となりました。
荷姿としての正確な重量を把握することで、販売価格に送料分を上乗せすることが出来ますし、予期せぬ重量オーバーを事前に防ぐことが出来ます。
重量オーバーしたときの対処法
あとちょっと軽くなれば料金が安くなるのに…という場合には、下記のいずれかをお試しください。
梱包材や梱包方法を見直す
重量オーバーをするときにはまずは梱包材や梱包方法を見直しましょう。
見直しの代表格がダンボールです。ダンボールはきっちり・頑丈に梱包できますが、結構重いんですよね。画像のダンボールは253gもあります。
これを同じ大きさの紙袋で代用すると…55gと、約200gも差が出来ます。
もちろんダンボールのほうが強度は高いので、送るものや送る人によって使い分けをしましょう。
また封筒1つでもモノによって重さが違います。
左の封筒は長形3号、右の封筒は長形4号というサイズです。
どちらも定型郵便のサイズなので「大は小を兼ねる」ということわざで言えば、左の大きい封筒だけで十分なのですが、私はわざわざ2サイズを用意しています。
2サイズ用意する理由はやはり重さです。左の封筒は4.3gなのに対し、
右の小さい封筒は2.1gです。定型郵便の最大値50gの中での2g差は非常に大きいため、送るものによって使い分けをしています。
そのほか
- 緩衝材をちょっと減らす
- 緩衝材を新聞紙からエアクッションに変える
- ダンボールや紙袋は使わずに緩衝材を厚めに巻くだけにする
など、梱包の方法を変えることでグッと軽量化ができます。
梱包材を切る
「あとほんの数g軽ければ…」という場面では、梱包材の余計な部分をカットすると意外と簡単に軽くなります。
例えば封筒のこの部分をカットするだけで1g~2gほど軽くなります。
ほかにもダンボールの余計な部分をカットすることで、数十グラムの軽量化ができます。
ラベルの重量は含めない
日本郵便では重量で料金が決まるのに、ラベルを貼り付けて差し出す発送方法がいくつかあります。
例えば「重量ゆうパック」「代金引換」「EMS」がそれにあたるのですが、これらのラベル自体の重さは料金計算の重量に含めません。
例えば代金引換のラベルは約7gありますので、これを貼ったことで郵便料金が変わった場合には、ラベルの重量を差し引いて料金計算してもらえます。
ラベルを貼ることによって料金が変わりそうな場合、書いたラベルは貼らずに郵便局窓口に持っていくことで、スムーズに差出が完了するのでオススメです。
切手は重量に含まれる
ラベルは重量に含まれませんが、切手は重量に含まれます。
なので切手を貼ったら料金が変わりそうなくらいギリギリの場合は、切手を使わずに窓口で差し出したほうがお得に送れる場合もあります。
切手は非常に軽いものが多いですが、記念切手などは無駄に大きいものもありますのでご注意ください。
発送方法を変える選択肢も
どうしても軽量化できない場合には、発送方法を見直しましょう。
例えば定形外郵便(規格内)を送る場合、150g以上(210円)であればクリックポスト(185円)での発送がオススメです。
クリックポストは印刷環境が必要ですが、安いのに追跡番号が付きます。
同じように
- 1kg超の薄いもの(3cm以内)はレターパックライト(360円)を
- 定形外で500円を超えそうであればレターパックプラス(520円)を
- 定形外で2kgを超えそうであれば発送先地域によってはゆうパックを
と言ったように、発送方法を変えられる場合には柔軟に対応しましょう。
定形外郵便はコスパの良い発送方法ですが、重ければ重くなるほど割高な発送方法となります。
おわりに
重量が1gでもオーバーすると郵便料金が変わってしまう問題。
1番やってはいけないのは「重量がギリギリなのにポスト投函する」という行為です。
場合によっては相手に超過分の料金請求がありますので、ギリギリなときこそ窓口で差し出しをしましょう。
また、何度も郵便物を差し出す場合にはスケールは必須です。
1個持っておくと梱包だけではなく料理等の実生活でも活躍しますので、ぜひ常備してください。
コメント
こんにちは。
昔から運送の世界では「紙ほど重いものはない」という言葉があるようで、郵便物も紙をビニールにすることで重量削減をすることができます。
たとえば封筒をビニールにする、封を止めるテープをガムテープからビニールテープにする、それだけで何gかの削減になる場合がありますね。