北海道電力、通称「ほくでん」がガス事業への参入を発表しました。
ガスの自由化が始まったのは2017年〜ですが、北海道のガス事情は電気に比べると選択肢がかなり少ない、というより選べない状況です。
そんな中、電力最大手のほくでんが参入するのは競争を促すためのグッドニュース。
本ページではほくでんのガスプランの概要と、どんな人にこのプランがオススメなのかを中心にまとめています。
ほくでんがガス市場に参入
ほくでんが2020年10月よりガスプランの提供を開始しました。
サービス名は「ほくでんガス」です。
公式URL:https://www.hepco.co.jp/hokudengas/
北海道エリアの一部ではCMが流れているので、目にしたことがある人も多いと思います。
北海道の都市ガス提供会社は「北海道ガス(北ガス)」と「いちたかガスワン」しか選べない状況の中で、第三の選択肢があるのは消費者にとって良い傾向です。
もっと競争率が高まるといいのですが…
対象者は?エリアは?
ほくでんガスは都市ガスのサービスです。
つまり現在都市ガスを利用している家庭を対象にしたサービスとなります。
プロパンガスを利用している家庭では使えないのでご注意ください。
また対応エリアは道央エリアのみです。
北海道ガスの供給エリアのうち道央エリア(札幌市・小樽市・石狩市・北広島市・千歳市〔泉沢地区を除きます〕・恵庭市)で都市ガスをご利用のお客さまにお届けいたします。
https://www.hepco.co.jp/hokudengas/
これから徐々に対応エリアが広まるものと思います。
プラン・料金
ほくでんガスの提供プランは1プランのみです。
なお北ガスの一般料金プランは下の通りです。当たり前ではありますが北ガスの料金プランを意識した価格設定になっていることがわかります。
またほくでんガスでは、電気とセット契約していると「使用量に関わらず5%の割引」が発生する「ガスとくパック」を提供しています。
お得なキャンペーン
ほくでんガスではサービス開始に伴い、期間限定の5ヶ月基本料無料キャンペーンを開催しています。
2020年12月末までの申込で適用となるため、参加を検討している人はお早めのお申し込みをオススメします。
加入をオススメする人・オススメしない人
ほくでんガスは後発のため、北ガスなどのライバルより安価な料金を設定しています。
またスタートキャンペーンで基本料金が5ヶ月無料とのことで、一見得しかないように見えます。
しかし全ての人にオススメしたいわけではありません。
オススメしたい人は「ガスを一般料金プランで契約している人」です。
もっと具体的に言うと、ガス暖房の家庭で契約していると思われる「セントラルヒーティングプラン」や「暖房用・融雪用季節プラン」を契約をしている人にはほくでんガスはかなり不向きです。
セントラルヒーティングプランは基本料金は高いですが、従量料金部分が安くなっています。
つまりこの契約をしている人がほくでんガスに移行し、冬場のガス暖房をガンガン使うと…とんでもない請求がくる可能性があります。
この件についてはほくでんガスのコールセンターに問い合わせしましたが
他社様の一般料金プランと比較すると5%ほど安くなる試算なのですが、セントラルヒーティングプラン等をご契約している方についてはほくでんガスを契約すると高くなるかと思います。
とのこと。
プランの拡充についても尋ねましたが、現時点では一般料金プランの提供のみ。その他のプラン追加についてはこれから要望に応じて随時検討する。とのことでした。
つまり現時点ではガスの一般料金プランを契約している人にほくでんガスがオススメです。
2020年12月中に申し込めば基本料金5ヶ月無料は激アツです。
電気とガスのセットについてはほくでんの電気プランでも問題ないのであれば「ガスとくパック」にすることをオススメします。
おわりに
ガス自由化により自由にガス会社を選べるようになりましたが、北海道は参入がほぼ無く、実質消費者に選ぶ権利はありませんでした。
そんな中ほくでんがガス事業を開始したのは吉報でしかありません。
個人的にはガス暖房を利用する家であることと、電力会社は基本料無料がいいので今回は契約変更を見送りました。
プランの拡充があった頃にまた検討したいと思います。
以上、ほくでんガスのご紹介でした。
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