2021年1月28日、Kyashからいくつかの機能追加および仕様変更の発表がありました。
仕様変更については単純な改悪であり、既存ユーザへの影響が凄まじい内容になります。
本ページではKyashが発表した4つのニュースと、改悪に対する対策を模索します。
21/1/28 Kyashが発表した4つのニュース
2021年1月28日、Kyashが「入金機能のサービス仕様および決済時ポイント還元率の一部変更について」と題して4つの変更を発表しました。
銀行口座からの指定日自動入金をスタート
2/4〜、毎月指定日に指定金額を銀行口座から自動入金できるサービスを開始するとのことです。
Kyashはここ1年あまり、クレジットチャージの冷遇・銀行チャージの優遇を推し進めているので、その一環のサービス提供となります。
Kyashにクレカを紐づけて即時決済している人にとっては無縁な機能追加となります。
登録カードを使った指定金額入金機能の廃止
2/4〜、事前のクレジットカードチャージが不可となります。
指定金額を入金して使っていた人には手痛い改悪となりますが、それ以上にひどい改悪がありますのであまり気にしなくてもいいかもしれません(後述します)。
ゆうちょ銀行との接続再開および住信SBIネット銀行との接続開始
2/4〜ゆうちょ銀行と住信SBIネット銀行からチャージできるようになります。
どちらの銀行もかなりのユーザ数がいるので、銀行チャージ組にとってはメリットでしかありません。
決済時のポイント還元率の一部変更
2021/2/10〜、還元率0.2%が下がります。
2020年12月にクレカ決済時の還元上限が1200P→500Pに下がったのは記憶に新しいですが、わずか2ヶ月で還元率が1%→0.2%になりました。
Kyash Cardは900円ではありますがプリペイドカードでは珍しい有料カードです。
それをこの勢いで改悪されてはたまったものではありません。
ちなみに表の中に登場する「残高の種類」の「決済/送金/出金に利用できる残高」は銀行口座やATMチャージなど、現金をチャージした残高です。
「決済のみに利用できる残高」はクレジットカードチャージ・Kyashポイントチャージなどでチャージした残高です。
多くの人はクレジットチャージでKyashを利用していたため、0.2%還元になってしまうユーザは相当数いるものと思われます。
現金チャージ派は変わりなし
2021/2/10以降も、銀行口座やATMチャージでKyashを利用していた人にとっては「12万円までの1%の還元率」は変わりません。
むしろ指定日自動入金サービスが開始されるため、より使いやすくなるのかなと思います。
プリペイドカード単体でみると1%還元は貴重なので、現金チャージ派はこのまま使い続けても良いかもしれません。
クレカジットカードチャージ派は使い続ける価値なし
先述した通り、クレカジットカードチャージ派は還元率が0.2%に下がるためこれ以上Kyashを使い続けるメリットはありません。
私は2年近くKyashを利用していましたが、さようならKyash…。ついに別れを告げるときが来てしまいました。
2021年4月末までは安泰
2021年4月末まではVisa LINE Payクレジットカードが3%還元となるため、Kyash改悪の影響は少ないです。
ちなみにVISA LINE PayクレジットカードはKyashへのチャージは還元対象外なので、二重取りは実現できません。
問題はVisa LINE Payクレジットカードの3%還元が終了した2021年5月以降です。
代わりのプリペイドカードを探す
クレジットカード+プリペイドカードの二重取りはお得業界のトレンドです。
メジャーどころではありますがKyashの代わりとなる2つのプリペイドカードをご紹介します。
dプリペイドカード
ドコモが提供するプリペイドカード「dプリペイドカード」。
URL:https://d-card.jp/prepaid/
こちらは還元率+0.5%が得られるプリペイドカードですが、ちょっとクセがあります。
まず親和性の高そうdカードでチャージしてもポイント還元対象外です。
1.5%還元にはなりませんのでご注意を。
またチャージするクレジットカードによって手数料が発生します。
ちょっとややこしい。
具体的には「VJAグループ(三井住友とか)発行のクレカを持っていて、還元率を底上げしたい人」とは相性が良いプリペイドカードと言えます。
auプリペイドカード
もう1つのプリペイドカードはauが発行する「auプリペイドカード」です。
URL:https://www.au.com/payment/auwallet/prepaid/
こちらもdカードと同じく0.5%の還元率があるプリペイドカードです。
auPayカードでチャージをすると気軽に合計1.5%の還元率が実現できる優良プリカです。
ただしauPayプリペイドカードを発行できるのは「auユーザ」または「auじぶん銀行ユーザ」である必要があります。
個人的にはauじぶん銀行は振込手数料の面で大変優秀でおすすめの銀行です。
ちなみにauPayカードは還元率がアツいと話題のau経済圏で必須のカードです。
ハピタスやモッピーなどのポイントサイトで作成すると別途ポイントが得られますのでお見逃しなく。
事前チャージが面倒…
上記2つのプリペイドカードは還元率の底上げにはとても有効なのですが、Kyashのようにクレジットカードを紐付けての即時決済には対応していません。
つまり事前に必要な分だけチャージしておく「THE プリペイドカード」的な使い方をしなければなりません。
個人的にはちょっと面倒です。
ちなみにチャージ上限はdカードプリカは30万円、auPayプリカは100万円です。
Kyash改悪前にやっておくこと
kyashの還元率が0.2%になるのは2021/2/10〜です。
2月に入ったら5万円の枠が復活しますので、必ず2/9までに使い切ってしまいましょう。
またKyashポイントが貯まっている人も残高にチャージして使い切ることをおすすめします。
Kyashポイントでのチャージも2/10以降は0.2%還元になります。
Kyashの残された有用な使い道
クレカチャージ派にとってKyashはほぼ必要のない存在になりましたが、絞り出すとすれば1つだけ使い道が残っています。
それはd払いを活用した三重取りです。
Kyashは2020年11月に3Dセキュアを実装したため、d払いへの紐付けが可能になりました。
d払いは他社クレカを紐付けても+0.5%の還元が得られる優良サービスです。
詳しくは別記事で解説していますので、よろしければ合わせてご確認ください。
具体的には下記のような使い方になります。
- リクルートカード × Kyash × d払い(月5万円まで最大1.9%還元、以降は1.7%還元)
- 楽天カード × Kyash × d払い(月5万円まで最大1.7%還元、以降は1.5%還元)
使い方によっては高還元が期待できますが、店舗がd払いに対応していなければ利用できないという最大のデメリットがあります。
しかも実店舗決済で言えばセゾン パール・アメリカン・ エキスプレス・カードは2022年3月末までの限定ではありますが、QUICPay利用で3%還元を実現しています。
新規入会キャンペーンと合わせると+5%還元がウリです。
なのでKyash×d払いを使うのをオススメする人は
- よく行くお店がクイックペイ支払いは非対応、d払いは対応している場合
- 新しくカードを作りたくない(手持ちのカードでやり繰りしたい)場合
などが挙げられます。
QUICPay3%還元は2022年3月末限定なので、それだけのために新規にカードを作るのはちょっと…という人にはマッチするかもしれません。
おわりに
Kyashの還元率が1%→0.2%になる大改悪が発表されました。
改悪発表日は体調が悪く寝込んでいたのですが、このニュースを見て更に悪化してしまいました…
今までの改悪では還元率1%のラインは死守していたので「まだまだ使い続ける価値はあるよ!」というアナウンスをしていたのですが、0.2%ではさすがに人にオススメできません。
ただし現金チャージ派にはまだまだ有用なカードであることは間違いありませんので、人によってはそのまま使い続けるのもありだと思われます。
3Dセキュア搭載のプリペイドカードは貴重です。
3Dセキュア搭載 = d払いにも登録できますしね。
以上、Kyashの改悪内容と代わりのプリカをご紹介しました。
コメント
こんにちは。
kyashひどいですね。12月に50000円までと改悪されましたが、紹介キャンペーンの最中にまた改悪とは!
0.2%でしかも10000円までとなると最早使う価値はないですね(T_T)
私もクレジットカード派なので口座から入金して1%なら普通にクレジットカードを使います。
アプラスアクシスカードプラスから廃止のお知らせが来る前にもう少しで100万円で四月から2%になる予定だったのでが少し多めにkyashに入金してしまいました。
kyashは改悪続きだし、もしかしてこの残金もなくなってしまうのではないかと心配になってきました。この残金を早く使ってしまって私もkyashとはサヨナラです。
読んでいただきありがとうございます。
資金繰りが厳しいと噂にはなっていましたが、いきなりすぎますよね。
1%のラインは死守してくれると淡い期待を抱いていました…。
ちょっとこのままサヨウナラでは寂しかったので記事内に「Kyashの残された有用な使い道」という項目を追加しました。
Kyash残高消費の参考にして頂ければと思います。