ひと昔前に比べてかなり一般的になってきた電子書籍。
市場規模も年々大きくなり、新刊が発売されるときには「書籍版」と「電子版」の2つが同時発売されることも珍しくありません。
電子書籍は「場所を取らない」「すぐに買って読めるなど」利点は沢山ありそうだけど、「目が悪くなるんじゃない?」「紙で読まないと頭に入らなさそう…」「大人はいいけど子供には紙で読ませたい!」など、思うところはあるかと思います。
本記事では電子書籍と紙書籍のメリットとデメリットをまとめましたので、自分に合った書籍はどちらなのか、どう使い分けたらよいのかの参考にしてみてください。
電子書籍と紙書籍
電子書籍とはインターネットからダウンロードして、パソコンやスマートフォン等の端末で閲覧する電子出版物です。
以前は既存の書籍が電子化されていましたが、最近は当然のように新刊も電子書籍から発売されています。
一方紙書籍は、ネットや書店で購入する紙媒体の本ですが、電子書籍やネット媒体の充実により売り上げは減っていて、書店の経営は厳しくなってきているようです。
電子書籍のメリット
今ではかなり浸透している電子書籍ですが、私の思う電子書籍の大きなメリットは下記の5点です。
保管場所を考えなくていい
電子書籍最大のメリットは本棚が必要ないことです。
あまり本を読まない人であればそこまで気にすることではありませんが、月に数冊・年に数十冊読む人にとっては年々増えていく本の保管場所は考えものです。
人によっては「並んでいる本を眺めるのも楽しい」という人もいるかとは思いますが、数百冊の本がスマートデバイス1つで済むのは大きなメリットです。
無料で読めるものがある
こちらはRakutenブックスですが、特定のコミックが無料で読めます。
紀伊国屋書店のKinoppyやebookjapanなどの他サイトでも一巻試し読みなど、マンガは無料で読めるケースが多々あるようです。
⇩紀伊国屋書店Kinoppyはこちらから見れます⇩
⇩ebookjapanはこちらから見れます⇩
レンタルがある
電子書籍にはレンタルサービスがあります。
図書館じゃ人気作品は順番待ちだし、このご時世多くの人が触れた本を持ち帰るのは勇気が要りますよね。
電子書籍だと順番待ちもないので、読む直前に借りるだけ。
時間が来れば自動返却されるので延滞金が発生する心配も要りません。
⇩人気レンタルサービス、Rentaはこちらからどうぞ⇩
タブレット等で読める
タブレット等の端末1つで読めるのは物が増えず、場所も取らず、持ち運びにも便利で良いこと尽くめです。
しかし、タブレットだと目の疲れや電池の消耗も気になるところなので、専用の電子書籍リーダーをおススメします。(詳しくは後述します。)
文字の読み方や意味をすぐに調べられる
電子書籍リーダーの機能にもよりますが、専用端末の場合には読み方や意味をその場ですぐに調べることができます。
「これなんて読むんだろう?」「これどんな意味なんだろう?」がすぐにわかるのは魅力的です。
そのほかのメリット
他にも電子書籍には、
- 端末があればどこででも何冊でも読める
- すぐに買える
- 在庫切れしない
- 紙書籍より安いことがある
- 文字の拡大が出来るので老眼でも読みやすい
- メモや付箋機能がある
- 印刷や流通等のコストが発生しない
- 紙よりエコ
などのメリットがあります。
電子書籍のデメリット
私の思う電子書籍の大きなデメリットは下記の3点です。
紙書籍より目が疲れる
パソコンやスマートフォンを長時間見たり、暗い部屋で明るい画面を見るのは言うまでもなく目に悪いです。
そんな時は、画面も大きくブルーライトもほぼない電子書籍をリーダーを使用するのが1番です。
電子書籍リーダーが無くても、下記のことに気を付けれるだけでかなり目の負担は軽減されると思います。
- スマートフォンよりも画面の大きいタブレットにする
- 部屋や画面の明るさ、文字サイズ、画面との距離を適切にする
- ブルーライトカットフィルターや眼鏡を使用する
- 長時間の使用は避ける
画面に貼るだけのフィルムや、
外でしてても恥ずかしくない、オシャレすぎるブルーライトカットメガネもあります。
このような工夫により電子書籍を利用する際には、そのデメリットを最小限にすることができます。
データが消えそう
利用している電子書籍サービスが無くなってしまった場合、ダウンロード済みの書籍は読めなくなってしまうの?と心配なところです。
これまでも大手の電子書籍サービスが現れては消えていったため、大手だから大丈夫というわけではないようです。
本自体に愛着があったり、何度も繰り返して読みたいような大切な本は現物購入が良さそうです。
それでも、これまでの対応を見てみると他社のサービスへの引継ぎで対応したり、購入金額相当をポイントで返金するなど何かしらの対応はしてくれるようです。
実際に電子書籍サービスが終了した際の対応例や、サービス終了に遭わないための電子書籍サービスの選び方等をまとめていますので併せてご覧ください。
リセールが効かない
紙の本は読んだら売ることができますが、電子書籍の場合にはそうはいきません。
前まではブックオフなどの買取店で売ると買い叩かれていた書籍ですが、最近ではフリマアプリがかなり身近になっているため、手間さえかければそれなりの値段で売ることが出来るようになりました。
電子書籍は読み終わったあとも売ることができないのは人によっては大きなデメリットとなりそうです。
そのほかのデメリット
他にも電子書籍には、
- 電子化されていない本がある
- 電子書籍の新刊発売が遅い
- 特別感が無い
- 貸せない
- 中古本が無い(安く手に入らない)
- 充電が必須
- 書店の経営が悪化する
などのデメリットがあります。
紙書籍のメリット
私の思う紙書籍の大きなメリットは下記の2点です。
発売日にすぐ読める
新刊が出る度に購入しているようなお気に入りのコミックは、発売日に購入し、ネタバレが耳に入るより先に読んでしまいたいところ。
ですが作品によっては紙書籍の発売日から電子書籍の発売日までにはかなりのタイムラグがある場合も。
例えば大人気コミックのワンピース97巻(2021年1月時点の最新刊)は電子版の発売まで1カ月かかったようです。
特別感がある
例えば、パケ買いしてしまうようなこんなオシャレなピクニック図鑑は表紙が見えるように飾ったり、手元に残して置きたいもの。
手に取って眺められるのは紙書籍ならではの楽しみ方で、電子書籍では味わえない幸福感です。
そのほかのメリット
他にも紙書籍には、
- 読み終わったら売れる
- 貸し借りが出来る
- 電子書籍より目にやさしい
- 充電が無くても読める
- 中古で破格で手に入ることがある
- 折り目や付箋など自分好みにできる
- 人によっては電子書籍より「読んだ」感じがする
- 書店を応援できる
- 作者のイベントで本にサインがもらえる
などのメリットがあります。
紙書籍のデメリット
私の思う紙書籍の大きなデメリットは下記の2点です。
保管場所を取る
本って場所も取るし溜まると重いので引っ越しの段ボールに入ったまま数年経ちます…
本棚も必要だし、引っ越しや処分するにも大変です。
そう考えると、タブレット1つで無数の本が読める電子書籍は神がかっていますね。
在庫切れの場合がある
大人気書籍は在庫との勝負です。
例えば大人気料理研究家みきママの最新刊は、ネット上で売れ切りで買えなかった報告が相次いでいます。
もちろん事前予約で確実に出に入れる方法もありますが、電子書籍なら在庫切れもなく、読みたい時に即購入ができます。
そのほかのデメリット
他にも紙書籍には
- 数冊持ち運ぶには重くかさばる
- 買いに行く手間
- ネット購入だと届くまでにタイムラグがある
- 立ち読みの形跡がある場合も
などのデメリットがあります。
電子書籍を読むなら専用端末で
電子書籍のデメリットでも触れたように、電子書籍で気になるのはスマホやタブレットで長時間読むのは目に悪い問題です。
そこでオススメなのが専用の「電子書籍リーダー」です。
電子書籍リーダーは、スマホやタブレットとは違い、電子書籍をダウンロードして読むだけの端末です。
スマホやタブレットよりも安価で、充電も長持ちし、目にもやさしいというメリットがあります。
読むだけの端末と言っても、物によっては防水機能があり、文字サイズも選べ、メモや意味の検索機能など、紙書籍にはない機能が沢山です。
しかし電子書籍リーダーの中には、特定のストアの本しか読めないものもあるため、ご利用の電子書籍ストアに対応しているものを選ぶ必要があります。
KindleならKindle Unlimitedがおすすめ
電子書籍界で圧倒的な取扱数を誇るのはAmazonのKindleです。
電子書籍=Kindleというくらい知名度は抜群ですよね。
Kindle UnlimitedはそんなKindleの電子書籍の読み放題サービスです。
Kindleを楽しむには「Prime会員」と「Kindle Unlimited会員」の2種類があります。
多くの人が加入しているPrime会員でもPrime Readingが利用できますが、無料で読めるのはかなり限られた書籍だけです(1,000冊前後)。
読みたいKindle本を見つけてもPrimeマークが無ければ結局は有料です。
Prime Readingの上位互換であるKindle Unlimitedは月980円で200万冊以上が読み放題です。
まるで本屋さんが手元にあるような状態ですよね。
また月10冊までダウンロードしてオフラインで読めるので、Wi-Fi環境を気にしないで済むのも大きなメリットです。
最初は30日間の無料期間がありますので、合わなければ継続しなくてもOKです。
まだ未加入の方は是非検討されてみてはいかがでしょうか。
おわりに
一度購入するとその手軽さからハマってしまうのが電子書籍です。
好きな本を好きな時に好きなだけ読める「読み放題」なんて便利すぎる上に、時間もお金も収納場所だって節約できてお得すぎます。
本の内容だけに興味があるのなら電子書籍一択かと思いますが、本の見た目が可愛かったり、作家や作品のファンだったりすると現物の紙書籍を所有したいところです。
今は子供もタブレット学習の時代ですが、紙世代の習慣により個人的には勉強事は紙の方が頭に入ると思い込んでいます。
なので個人的には学習系は紙書籍で、コミックや小説は電子書籍を選ぶと思います。
皆様も適材適所でお楽しみください。
便利で目にやさしい電子書籍リーダーがあれば、ステイホーム中も読書で有意義な時間が過ごせることと思います。
コメント