我が家では、2021年11月発売のドラム式洗濯乾燥機、パナソニックのNA-LX129AL/Rを使用しています。
パナソニックのドラム式洗濯機はかなり高額ですが、「布団やラグなどの大物をコインランドリーに持って行いかなくても、自宅で洗濯・乾燥ができるのでは?」と期待して購入に踏み切った部分もあります。
そこで、夏の間押し入れにしまっていたら臭いが付いてしまった布団や寝袋を洗ってみることにしました。

本記事では、最新ドラム式洗濯乾燥機NA-LX129AL/Rで布団や寝袋は洗えるのか?乾くのか?そして臭いは取れるのか!を実験し、まとめています。
寝袋がちょっと臭い…
私は冬の家でのデスクワーク時に足だけ寝袋に突っ込んで暖を取っています。
でも、一年のうち4分の3は押し入れに眠っているので、いざ使おうとするとカビなのかなんなのか、とにかく臭うんです。
以前は使用前にお風呂で踏み洗いしていましたが、乾くのにも時間がかかってまぁ大変。

かといってアウトドアブランドの良い寝袋だったので捨てることも出来ず。
ちなみにこの寝袋です。本来の用途とは違いますが、在宅ワークで1度使うと冬時期には手放せなくなりました。

そこで最新型ドラム式洗濯乾燥機で臭いが取れるのか試してみることにしました。
ナノイーXで除菌・消臭
まずは「ナノイーX」で水で洗わずに臭いが取れるか試してみます。
ナノイーXでは、水や洗剤を使用せずに菌や花粉、アレル物資などを抑制してくれます。

ナノイーX機能が付いた現行のドラム式洗濯乾燥機はNA-LX129CL/R、NA-VG2900Lだけです。
ナノイーXの搭載が、NA-LX129購入の決め手の1つでもあります。
2024年最新モデルはこちら。
今回は、除菌・ウイルス・消臭・花粉の抑制をしてくれる120分コースです。

まずはドラム内の水滴を拭き取ります。水分があるとナノイーの効果が薄くなるようなので、乾燥後にナノイーをすると良さそうです。

水分がなくなったことを確認し、寝袋を広げて入れたら運転開始です。

2時間後、ナノイーXによる衛生ケアが終わりましたが…
残念ながら押し入れで染みついたカビ臭は消えていませんでした。
パナソニックの公式サイトを見てみると、下記のような記載がありました。
「衛生ケア」が使用できない衣類
・シーツなどの大物(効果がありません)
NA-LX129AL/R 取扱説明書 43P

帰宅後のコート(1kg以下)に着いた臭いや花粉、ウイルスならこれで撃退可能です。
消臭だけなら35分で完了します。
ダニバスターで乾燥→洗濯→乾燥
さすがに手強すぎたようなので、何だか強そうな「ダニバスター」という機能を使ってみます。
ナノイーXは容量が1kg以下でしたが、ダニバスターは3kgまでイケます。
ダニバスターは「洗濯前のプレ乾燥でダニを引きはがし、糞や死骸を洗い流した後で再度乾燥する」徹底したコースで、下の表示の「すすぎ注水3回」からも本気度が伝わります。

1時間43分後(衣類の種類や乾き具合による)、ダニバスターが終了しました。

匂いを嗅いでみると…大成功!嫌な臭いがすっかり取れ、柔軟剤の程よい香りになりました。
ただ若干まだ湿っていたため、追加乾燥をして終了。

ダニバスターは先に行うプレ乾燥が特徴ですが、洗剤と柔軟剤も使用して洗うため臭いもすっかり取れていました。
踏み洗いとなかなか乾かない自然乾燥とはおさらばです。
なお、2024年最新モデルはでダニバスター(ダウンロード)が利用できるのは上位2モデルの「NA-LX129DL/R」「NA-LX127DL/R」のみです。
最新モデルとの違いについてはこちらで詳しくまとめています。
布団が臭い
寝袋のニオイが取れたので、次はもっと大物の布団に挑戦。
こちらも冬前に押し入れから出すとカビ臭?が…。
いつもはコインランドリーまでせっせと運び、洗濯乾燥をしています。

シングル布団を洗濯・乾燥してみた
寝袋で試したナノイーは重量オーバーのため試せず…
なのでいきなりダニバスターを試してみることに。
なおシングル布団は洗濯はOKですが、乾燥はNGです。
また、羽毛ふとんは故障の原因となるため、シングルであっても洗濯・乾燥共に不可です。
といこうとで、今回は自己責任でシングル羽毛布団をダニバスター(乾燥→洗濯→乾燥)してみることに。

ちなみに羽毛布団じゃなくても、布団洗濯時は別売りの洗濯キャップをする必要があります。
これをして洗濯をしないと故障時に保証の対象外になる場合がありますのでご注意ください。
洗濯キャップを付けたらスタートです。

約2時間後ダニバスターが終わり、若干乾き足りなかったので、裏返して追加乾燥をかけて終了です。
結果としては…

だいぶ臭いは取れましたが、完全ではありません。
臭いの原因はカビだけでなく、羽毛特有の動物性油脂分の可能性もあるようです。
何をやっても取れない羽毛布団の臭いにお悩みの方は値段は張りますが、しっかり洗浄されているものや、ダック(あひる)ではなく、グース(がちょう)の羽が多い布団を選ぶことで臭いが軽減できるようです。
後日、羽毛布団を買い替えた話についてはこちらで詳しくまとめています。
毛布・布団は注意事項が多い
いくら大容量のドラム式洗濯機でも、毛布や布団などの大物の洗濯・乾燥には注意事項が多くあります。
NA-LX129の場合ですが
- 洗濯+乾燥が出来るのはシングル毛布1枚のみ
- ダブルサイズ、または2枚以上の毛布には洗濯キャップが必須
- 布団は化学繊維のシングル1枚まで洗濯可(洗濯キャップ必須)
- 毛100%の毛布、毛足1cm以上のパイル、電気毛布、ダブル布団、羽毛布団は洗濯・乾燥共に不可
- 毛布・布団は丸めず畳む
- ネット使用不可
- 洗濯キャップは乾燥時、ダニバスターでは使用不可
- 必要時に洗濯キャップをしないと保証対象外

ドラム式洗濯乾燥機で寝具の洗濯→乾燥までしたい人はシングルサイズの毛布と、綿布団などが清潔に保ててオススメです。


総評
臭いの気になる大物をナノイーXと、ダニバスターコースで洗濯乾燥してみました。
パナソニックのドラム式洗濯機はコインランドリーの代わりになるのか?という疑問ですが、「毛布などの大物は洗いたいものの大きさと素材によっては洗濯・乾燥まで出来る。布団は洗濯は出来ても乾燥は出来ない。ただし自己責任で乾燥しようと思えばできる」というのが結論になります。
ナノイーXによる衛生ケアは1kgまでとのことで寝袋には力を発揮できませんでしたが、洗濯乾燥により臭いが消えてフカフカになりました。
コインランドリーの往復やお風呂での踏み洗いから解放され、たった2時間弱でキレイになってくれるのは嬉しい限りです。
布団に関しては、注意事項や禁止事項が多くあるため期待して購入しても使用できない場合がありますし、臭いの原因がそもそも羽毛にある場合はあまり改善されません。
ドラム式洗濯乾燥機で完結させたい人はそれに合ったサイズや種類の寝具を利用することでストレスなく、清潔な状態を保つことが出来ます。
特にダニバスターは、スイッチ1つで、ダニの引きはがし、洗濯、乾燥をしてくれる感動的機能です。
これまで寝具は洗濯に加え、布団乾燥機+布団用掃除機をしていましたが、これが結構な重労働で手間も時間もかかる上、しっかり吸えているのか半信半疑でした。

ドラム式洗濯乾燥機1つあれば、布団乾燥機や布団用掃除機がなくてもことが済むのはかなりの評価ポイントです。
ナノイーXとダニバスターを持ち合わせている現行モデルはNA-LX129DL/Rだけです。
最大容量12kgなのも素晴らしく、買って良かったです。
2024年最新モデルはこちら。

なお、2024年モデル「NA-LX129DL/R」には、「消臭コースにプラスして「柔軟剤の香り付け」機能が登場していますが、こちらは1kg以下対象のため布団は難しいと思われます。
おわりに
NA-LX129を購入する決め手ともなった最大容量12kg、ナノイーX、ダニバスターの3つを活かし臭いが取れない寝袋と布団を洗濯してみました。
家庭用洗濯乾燥機の限界はあるものの、現在のドラム式洗濯乾燥機では最高峰の製品だと感じています。
毎日の衣類の洗濯乾燥に加え、週末は寝具のダニバスターが大活躍してくれそうです。
そのほか、パナソニックドラム式洗濯機についての記事を複数まとめていますので宜しければご閲覧ください。
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