我が家では、2021年11月発売の最新型のドラム式洗濯乾燥機、パナソニックのNA-LX129AL/R使用しています。
ドラム式洗濯機を買ったのは今回が初めてだったのですが、自分の中では「ドラム式洗濯機 = ごわごわタオルもふわふわになる!?」というイメージが強く、それを期待して購入に踏み切った部分もあります。
そこで、我が家に眠っているガサガサタオルや雑巾でもフワフワになるのか?を実験すべく、洗ってみることにしました。

本記事では、使用する洗濯洗剤はそのままにドラム式洗濯乾燥機でガサガサタオルはふわふわになるのか?また普通の洗濯乾燥とタオル専用コースでの仕上がりの差についても検証しています。
ドラム式洗濯機はタオルをゴワゴワにする?
ドラム式洗濯機はタオルをふわふわにしてくれると言う噂を聞く一方、全く真逆の「ドラム式洗濯機は衣類をゴワゴワにする」という話も聞いたことがあります。
我が家では洗濯→乾燥まで一気にしていたため感じたことが無かったのですが、この問題についてはネット上でも

ドラム式洗濯機に変えたらタオルがゴワゴワする

柔軟剤を使ってもタオルがゴワゴワするようになった
という声が多くあると共に、家電メーカーのサイトにも下記の記載がありました。
ドラム式は、たたき洗い、衣類を落下させる洗い方をします。
Panasonicよくある質問【ドラム式洗濯機】タオルなどのゴワゴワを抑えるには?
そのため、タオルのアーチ状になったパイル地が寝てしまい、肌触りがごわつく感じになります。また、毛足の長めの衣類などもごわつく感じになる場合があります。
なるほど、どうやらドラム式のたたき洗いが原因のようです。
洗濯→乾燥でふわふわになる!?
しかし色々と調べみると「ドラム式洗濯機でタオルがゴワゴワになる問題」はあくまでも洗濯機能に限った話のようです。
つまりドラム式洗濯乾燥機の真骨頂である「洗濯 ➡ 乾燥」を一気に行うことで解決されることがほとんどです。
それどころか、縦型洗濯機で洗っていた頃よりも格段にふんわりと仕上がるのです。

ドラム式洗濯乾燥機を持っているのに、電気代を気にしてわざわざ干すのは宝の持ち腐れです。
シワになる衣類はともかく、タオルなどは乾燥機能を利用しましょう。
タオルは本当にふわふわになるのか、という疑問を解消すべく、以下では2種類の方法で検証をしてみます。
普通の洗濯乾燥コースで洗ってみた
まずは普通の洗濯乾燥コースで洗う方法を試してみます。
使用するドラム式洗濯乾燥機はパナソニックのNA-LX129AL/Rです。
2024年最新モデルはこちら。
Before
利用するのはこちらのガッサガサ、10年物のタオルです。
我ながら「よくこんな検証にもってこいなタオルがあったな…」と思ってしまうほどのガサガサ具合。

絶対に顔は拭けないほど硬いです。

After
これを洗剤・柔軟剤はそのままにパナソニックの最新型洗濯乾燥機「NA-LX129」で洗濯→乾燥します。
使用する洗剤は縦型洗濯機から使用しているアタックの粉末洗剤です。
詰め替え方法が楽すぎで気に入っていますが、ドラム式の自動投入が使えないのが玉に瑕…
柔軟剤も縦型洗濯機で使用したものと同様の無添加でやさしい香りのさらさです。
NA-LX129AL/Rで他の衣類と一緒に洗濯➡乾燥したものがこちらです。

写真では完全に伝わらないのが悔しいですが、ふわふわしている…!
乾燥後の温かい時だけじゃなく、時間が経って冷めてもふわふわが継続しています。

雑巾行き予定のガサガサタオルですが、これならまだ使えます!
感動すら覚える結果です。
そしてもう1つ見て頂きたいのがこちら。
この2つのバスタオルは同時に購入し、ほぼ同回数使用している色違いの同じものです。
左が縦型洗濯機➡部屋干し自然乾燥したもの、右がドラム式洗濯機で乾燥までを行ったものです。
なんとなくドラム式のほうがつやっとしてるのがわかります。

同時に触り比べると違いがより明確に!
お風呂上りの手触りが良いだけで幸せな気持ちです。

タオル専用コースで洗ってみた
通常の洗濯→乾燥で感動していたところですが、パナソニックの洗濯機には「タオル専用コース」搭載の機種があるのです。
最新のものでは、NA-LX129DL/R、NA-LX127DL/R、NA-LX12DCL/R、NA-SD10UAL、NA-SD10HAL、NA-VG2900Lが対応しています。
パナソニック タオル専用コースとは?
パナソニックの「タオル専用コース」はタオル工場の洗い方を参考にしたタオルに適した洗い・乾燥をすることでふんわりとするだけでなく、タオルの吸収性を良くするコースのことです。

たたき洗いをするドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりも水が少なくて済むことで知られていますが、タオルは他の衣類と混ぜずにタオルだけでたっぷりの水でやさしく洗い、パイルを立たせ、ほぐし、適切な水分量で乾燥させることが重要とのことで、タオル専用コースではこれらを実現させています。
柔軟剤不要?
我が家は柔軟剤を自動投入に設定しているのですが、タオル専用コースでは自動投入が利用できません。
「必要に応じて適量を投入してください」という表示になります。

答えはPanasonicの公式サイトにありました。
「タオル専用コース」を監修した今治タオル製造会社の代表が柔軟剤の使用を推奨していなかったのです。
柔軟剤はなるべく使用しないほうがよいと思います。柔軟剤は、確かに柔らかくはなるんですけども、投入量が多すぎるとタオルに残留物質が堆積していき、水をはじくような感覚になってしまう感じが、我々にはあります。
Panasonic IKEUCHI ORGANIC 監修「タオル専用」コースとは

とうことで、柔軟剤は使用せず、洗剤のみでタオル専用コースを運転してみます。
Before
タオル専用コースで洗うのは、この見るからにガッサガサの雑巾と、

購入時から何故かガサガサなこちらのタオルに、

先ほどドラム式洗濯機の洗濯→乾燥でふわふわが蘇ったこちらのタオル、

上で比較したバスタオルなどです。

タオル専用なので、タオルだけを目安の2Kg以内になるようにして詰めます。

あとは約2時間半放置です。


タオル専用コースは通常の洗濯よりもお水をたっぷり使うので、風呂水を使いたいころでしたが利用不可でした。残念。
After
タオル専用コースで乾燥までしたタオルがこちらです。

ガサガサの雑巾は、パイルが立ったことは実感できましたがさすがにふんわり、とはなりませんでした。
いくらなんでも限界があるようです。

次に、購入時からガサガサしていて諦めていたこちらのタオルです。
確かにパイルが立ってふんわりしていますが柔軟剤を使っていないからか、肌触りが良いとは言えません。

続いて、通常の洗濯→乾燥でふわふわが蘇ったこちらのタオルを今度は「タオル専用コース」で洗ってみると…
あれ?通常の洗濯→乾燥で柔軟剤を使った時の方がフワフワしていたような…?

最後にバスタオルです。
これは…柔軟剤を使用して普通に乾燥までした方が気持ち良かった。(個人の感想です)
しかし、時間が経ってタオルが冷めると、乾燥機から出したてよりふんわり度が増しているように感じました。

そしてパイルの立ちが違います。

そこで、同時に購入してほぼ同回数使用している同じ種類のタオルを並べてみました。
両サイドがタオル専用コースを使用したもの、真ん中だけが普通の洗濯→乾燥をしたものです。
タオルの高さが全然違います。真ん中だけ低い。
パイルが立ってふんわりするとはこういうことだったのですね。


これはむしろ新品の時よりフワフワしている…!
吸収性が上がるのも納得です。
速乾マイクロファイバータオルはネット必須
ちょっと話は変わりますが、タオルを早く乾かすこと、洗濯機の容量を取らないことから薄くてすぐに乾くマイクロファイバーの「速乾タオル」を使用している人も多いかと思います。
我が家もマイクロファイバータオルを愛用していましたが、ドラム式洗濯機に変えて洗濯→乾燥まですると、マイクロファイバーにゴミが付くことが非常に多いです。
調べてみると、どうやら乾いたマイクロファイバータオルは他の洗濯物の糸クズを吸収しているようなんです。
ですから、マイクロファイバータオルを使用している方は乾燥前に取り出して自然乾燥、または洗濯ネットの利用を強くオススメします。
洗濯ネットは小さいと中まで乾かないため、大きな筒形(立体型)がオススメです。
総評
「Panasonicの最新ドラム式洗濯乾燥機でごわごわタオルが復活するのか」を検証しましたが、結論は「かなり復活する」です。
雑巾が新品タオルにはなりませんが、ガサガサがふんわりにはなりました。
取扱説明書には、
〇使い込まれたタオルが復活する効果はありません。
NA-LX129AL/R 取扱説明書 59P
〇すべてのタオルに効果があるわけではありません。
〇「タオル専用」コースを使っていても、タオルの自然劣化は防げません。
との記載があり、厳密には「復活」や「劣化を防ぐ」ものではないようですが、利用者としては「ふわふわになった!」「復活した!」「捨てようと思ったけどまだ使える!」と感じるくらいふんわりと気持ちの良い手触りになりました。
そして「タオル専用コース」についてですが、普通に洗濯→乾燥したものと比べるとパイルの立ち具合が全く違いました。
プロに言わせると、柔軟剤の使用は推奨していないようですが、私個人としては「使用しなくてもいいけど柔軟剤のしっとり感が好きなので使用したい」です。
ただし、タオル専用コースを使うとなると他の洗濯物と分けて洗濯機を回す必要が出てくるため、手間や時間、水道代などを考えると、個人的には普通のコースでも十分満足だと感じました。

洗濯物が多くて1回で回しきれないご家庭はタオルだけを専用コースで回すと良いかもしれません。
おわりに
ドラム式洗濯機の「洗濯→乾燥」で、タオルだけでなく肌着などの衣類もふんわりと柔らかく仕上がり大満足していましたが、タオル専用コースは本当にパイルが立ってふんわり分厚いタオルになり、驚きました。
柔軟剤は好みによりますが、タオル専用コースなら使用しなくてもフカフカになる上、吸水性が増します。
この驚きのタオル専用コースが備わっているのは最新モデルではNA-LX129DL/R、NA-LX127DL/R、NA-LX12DCL/R、NA-SD10UAL、NA-SD10HAL、NA-VG2900Lです。
今回使用したNA-LX129AL/RなどPanasonicドラム式洗濯機についての記事を多くまとめていますので宜しければご閲覧ください。
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