一般の人にはなかなか馴染みがない「卸売市場」。
卸売市場で購入できるのは、資格のある売買参加者と買出人のみであり、一般の人は買い物はおろか入場すらもできません。
しかし一般の人にも市場に触れあってもらおうと、札幌市中央卸売市場では年に1度の一般開放が行われており、「野菜詰め放題」や「ホタテ釣り」、「マグロ解体ショー」等々のイベントが開催されていましたが、コロナ禍がこれが休止に…
そんな中、2024年は5年ぶりの一般開放があるというニュースを聞きつけ、2024年3月26日に開催された「道産水産物応援デー」に行ってみました!
本記事では、道産水産物応援デーのレビューの他、
- 予約有無
- 混雑状況
- 駐車場
- 本当に安いの?
等についてまとめています。
本記事は2024年3月に開催された内容です。
2025年開催時は予約方法などが異なる可能性がありますので、参考程度にお読みいただければ幸いです。
道産水産物応援デー
2024年3月26日に札幌市中央卸売市場の水産棟で「道産水産物応援デー」が開催されました。
これまでも「消費拡大フェア」という名称で年に一度の一般開放が行われていましたが、5年ぶりの開放とあり注目度の高いイベントです。
来場は予約不要
入場無料で、来場予約不要です。
春休み期間のため子連れ客もいましたが、イベント開催も無く混雑するため、大人だけでの来場者ばかりでした。
駐車場は要予約
来場予約は不要ですが、駐車場を利用する場合には事前予約が必須です。
2024年は水産棟から少し離れた札幌競馬場の「臨時駐車場(800台)」が開放されました。
3月1日より駐車場の事前申し込みが始まっています。
駐車料金は無料ですが、入場時には「登録車番号」の画面を提示する必要があります。
2024年開催時は駐車場は空いていたので予約で満杯になることは無さそうでした。
地下鉄東西線 二十四軒駅、JR桑園駅から共に徒歩15分程ですが、最寄りの人は自転車が楽そうです。
支払いは現金のみ、1,000円札必須
市場では現金のみのため、キャッシュレス派もこの時ばかりは多めの現金を用意しましょう。
キリの良い価格設定のため、とにかく千円札と五百円玉をよく使います。
実際に行ってみた
5年ぶりの一般開放ということで、実際に参加してきました。
午前9~12時までの3時間の開催ですが、9時20分頃に到着。使用したのは市場に近い「南駐車場(右折入場禁止)」です。
なお、駐車場からは市場に近いところに「出口」があるため、ここから抜けるのが早かったです。
駐車場からは「札幌市中央卸売市場」の看板を横目に3分程歩くと、
こちらの会場に到着します。
なお、9時からとはなっていましたが、早い人はもっと早く来ていたようで、私が行くころには帰路につく人もちらほら…
ちょっと分かりにくいですが、この看板がある水産棟の入り口から入ります。案内の人が要所要所に立っていたので、迷うことはないと思います。
建物内に入ったら2階に上ります。
ベビーカーや車椅子の方もいたため、エレベーターも使わせてくれると思います。
2階はそこそこ列が出来ており、ここからフォークリフトや「ターレ」と呼ばれる運搬車が動く様子などが見られました。
恐らく最も混む時間帯に来てしまったと思われますが、13分くらい待って会場に案内されました。
店がある場所は混んでいるため、9時台は左の店を見てUターンしてから右の店を見るしかなく、すれ違うのもやっとでしたが、10時頃にはだいぶ空いてきたように思われます。
北海道産の新鮮な魚介類が並びますが、「かすべ」や「生ホッケ」など、大きすぎてなかなか買えません。
それでもカキやホタテ、イカ、マグロの量り売りなどちょうど良いサイズ感のものは人気なようでした。
冷凍のエビやたらこなどの加工品は外国産も多かったです。
からあげ等のお弁当も販売されており、帰りに購入していく人が多かったです。
買い物後は無料試食会に行きました。
試食自体は8時開始ですが、10時半頃でも「くじらベーコン」以外の、「ホタテチャウダー、クジラ汁、クジラステーキ」は残っていました。
会場は寒いため、生ホタテの入ったチャウダーが沁みます。
クジラステーキは初めて頂きましたが、独特の臭みがあり、好みが別れそうです。
滞在は1時間ほどでした。
おすすめは終了間際!?
9~12時までの「道産水産物応援デー」ですが、遅い時間程空いているようです。
またSNS情報ではありますが、終了時間間際を狙うと投げ売り価格での販売も行われていたようです。
「混雑は嫌!」「出来るだけ安く買いたい」という方は11時以降が狙い目です。
ただ本当にお値打ちな商品は開店直後に売り切れる可能性もあるので、一長一短かもしれません。
安い?価格を比較
北海道在住でも日頃から新鮮な蟹やホタテを買っているわけではないので、正直安いんだか高いんだか分からずに購入してしまいました。
そこで、「道産水産物応援デー」の戦利品の価格を、スーパーやECサイトの価格と比較してみます。
購入したのは下記9種類(税込9,400円分)です。
青唐辛子たらこ
こちらは釧路で加工した「青唐辛子たらこ」250g、1,000円(税込)です。
すっきりとした辛味が特長で、美味しすぎて毎食食べています。
ECサイトだと同じものが1,620円(税込)で販売されていたためとてもお買い得です。
ただ、市場内の他店舗では同様の商品がなんと800円でした。
同じ商品でも店舗により価格が異なるのでよく見てから決めるのがオススメです。
北海道産たらこ
北海道産のたらこ200gが600円(税込)です。
スーパーではロシア産ばかりですが、西友ネットスーパー価格と比較すると、そのロシア産たらこよりも安い100gあたり300円でした!
イカ
新鮮なイカを2杯で1,200円(税込)で購入しました。
一杯500円の店は早々に売り切れていましたが、こちらはサイズが大きいです。
また、スーパーでは外国産ばかりで、イオンで見つけた国産剝きイカ(胴体のみ)も税込537円でした。
捌く手間はありますが、甘くて感動の美味しさでした。
生牡蠣
生牡蠣は1つ250円で、しっかり大きいです。
新鮮な殻つきはスーパーではなかなか見かけないうえ、居酒屋なら1つ400円以上します。
フライパンや電子レンジで簡単に調理できるため、見た目以上にお手軽です。
生ホタテ貝柱
北海道産 生ホタテの貝柱(生食用)は450g1,500円(税込)です。
こちらも別のお店では全く同じものが2,000円(税込)で売られていたので、時間が許すのであれば市場内でも比較するのがオススメです。
スーパーでは冷凍や解凍品ばかりですが、例えばイオンでは解凍の北海道産ホタテ貝柱が100g645円(税込)でした。
一方こちらは100gあたり333円と、価格も新鮮さも段違いです。
たこしゃぶスライス
北海道産の水たこを使用したたこしゃぶスライスは、250g1,000円(税込)です。
ECサイトでは倍の価格のため、これはかなりお得でした。
魚肉ウインナー
魚肉ウインナーは1kg1,100円(税込)です。
子供が沢山試食させてもらったため購入しましたが、赤ウインナーと魚肉ソーセージの中間のようで、魚の味が濃く、あっさり食べられます。
また、スーパーの赤ウインナーと比較しても安いです。
北海道のお祭りの定番「赤いフランクフルト」を復刻させた会社の商品です。
お祭りの味が自宅で楽しめます!
甘エビ
カナダ産むき身の甘えびは50尾1,000円(税込)です。
スーパーより若干安い程度であまりお得感は無いですが、美味しかったです。
スモークサーモン
最後はトラウトスモークサーモン200g1,000円(税込)です。
5袋で安いと飛びついたのですが、よくよくグラムを計算すると、スーパーやネットの方が全然安かったです。
新鮮さや北海道産など、一切関係ない商品を市場で買ってもお得度はなしでした。
全て比較をしてみましたが、一部商品を除き、スーパーよりお得なことがわかりました。
安いかどうかわからず購入しましたが、お得だったようで一安心です。
イカやホタテなどは値段もそうですが、鮮度が段違いなので比べるまでも無いですね!
おわりに
5年ぶりの一般開放となる札幌市中央卸売市場の道産水産物応援デーに行ってきました。
私は魚を捌くのが嫌でそのまま食べられるものや、加工品ばかり買ってしまいましたが、本来は魚やイカ、有頭海老など、新鮮さがウリの商品を安く買うことがオススメです。
中でも旬の「にしん」や「ほっけ」が非常にお値打ちでした!
また安いと言えど、魚介類は元々お値段が張ること、現金払いでポイント還元が無いことを考えると、お得度の観点では本末転倒ですが、行かないことが一番の節約だと痛感しました。
それでも普段は入れない市場を見られたこと、鯨が試食できたことなどとても良い体験でした。
魚介好きの方は是非一度行ってみることをお勧めします。
当ブログでは他にも「北海道に関する記事」や「様々な商品・サービスに関するレビュー」を行っていますので、宜しければご閲覧ください。
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