2021年7月14日より、ヤフーショッピング・PayPayモール・LOHACOで「ゆっくり払い」という支払い方法が追加されました。
ゆっくり払いは名前の通り、「商品を受け取った後にゆっくり支払いが出来る」という後払いサービスです。
本ページではゆっくり払いの概要をはじめ、実際に利用してみた感想や、メリット・デメリットをまとめています。
ゆっくり払いってどんなサービス?
ゆっくり払いは商品を受け取った後に支払いを行う「後払いサービス」です。商品の購入から最大2カ月の支払い猶予があります。
ゆっくり払いの中身は株式会社ネットプロテクションズが提供する「NP後払い」というサービスと同じものです。
ヤフーショッピングではユーザーがわかりやすいように「ゆっくり払い」というサービス名に変更したものと思われます。
たしかに「NP後払い」より「ゆっくり払い」のほうが利用しやすいかも。
利用できるサイト
本記事作成時点でゆっくり払いが利用できるのは
- ヤフーショッピング
- PayPayモール
- LOHACO by ASKUL
の3サイトです。
利用方法
ゆっくり払いを利用したい場合には支払い方法に「ゆっくり払い」を選択するだけです。
手数料
手数料は1注文につき250円がかかります。
500円の商品でも、10,000円の商品でも手数料は変わらず250円です。
支払い期限
支払い期限は最大2カ月です。
支払い期限のカウントは「商品の到着から」ではなく、「注文日から」です。
例)注文日「7/15」、商品到着日「7/20」の場合、支払い期限は「9/15」になります。
精算方法
精算方法は次の4種類です。
- コンビニ払い(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・ミニストップ・デイリーヤマザキ・ポプラ・セイコーマートなど)
- LINE Pay請求書支払い
- ファミペイ請求書支払い
- 銀行振込
銀行振込の場合は振込手数料の負担が発生します。
コード支払いの請求書支払いは今のところLINEPayとファミペイが対応していますが、これから更に拡大しそうですね。
利用上限
利用上限は1人53,999円です。
これは1注文の上限ではなく、各注文の合計の上限金額です。
またヤフーショッピング以外でNP後払い(ゆっくり払い)を利用している場合はそれも含めます。
なおLINE Pay請求書支払いで精算する場合は1注文49,999円までが上限となります。
利用できない商品
以下の商品はゆっくり払いを利用できません。
- テレカ、プリペイドカード
- ギフト券
- 貨幣、メダル、インゴット
- 切手、はがき
- 自動車車体
- カーリース
- 予約商品
- 非課税の商品
審査がある
ゆっくり払いを利用するには注文ごとに審査があります。
審査をするのは信販会社なので、過去に
- 家賃の滞納
- クレジットカードの滞納
- 携帯電話代の滞納
などなど、信用情報に影響がありそうな出来事があった場合には審査が通らない場合があるようです。
実際に使ってみた
ゆっくり払いがどんなものなのか、実際に注文をしてみました。
注文手順
ゆっくり払いの利用手順は注文時の支払い方法に「ゆっくり払い」を選択するだけです。
ゆっくり払いを選択すると、注意事項が表示されます。内容に問題がなければ下部にチェックをしましょう。手数料が250円かかりますのでご注意ください。
今回は780円の商品をゆっくり払いで購入してみました。割安な商品ほど、手数料250円が高く感じますね。
商品と請求書が届くのを待つ
注文後に商品が届くのを待ちます。
ゆっくり払い(NP後払い)を提供するネットプロテクションズでは荷物の出荷状況・追跡情報をモニタリングし、商品の到着後に請求書を送るようにしています。
なので基本的には「商品到着 ➡ 請求書到着」の順になるのですが、商品の発送元(ストア)が出荷連絡を怠っていたり、商品を出荷する前に出荷報告をした場合には順番が前後する可能性があるようです。
精算手順
商品到着から数日後、請求書が届きました。
はがきを開くと振込先の口座情報(振込精算の場合に使用)と請求明細をはじめ、
コンビニ決済や請求書支払いで使うバーコードなどがありました。
今回はLINEPay請求書支払いで精算してみます。
バーコードを読み取り、金額に間違いがなければ支払いに進みます。
請求書の種類によっては手数料がこちら負担のものもありますが、ゆっくり払いの請求書は手数料がかかりません。またコンビニで支払った場合も同様に手数料がかかりません。
LINEPayの請求書支払いはLINEポイントも使えるので便利ですね。
「使えるクーポンをチェック」というボタンがありますが、請求書支払いにはクーポンはありません。
LINEPay請求書支払いは「LINEポイント」「LINEPay残高」「チャージ&ペイ」の3種類から支払い方法を選べます。今回は0.5%の還元がある「チャージ&ペイ」を選択しました。
以上で精算が完了です。コンビニ払いも便利ですが、LINEPayもしくはファミペイを使っている人は家にいながら精算できる請求書支払いがオススメです。
ゆっくり払いのメリット
ゆっくり払いを使ってみて感じたメリットは次の通りです。
- 手元にお金がなくても購入が出来る(個人的にはお金がないときの購入はオススメしませんが…)
- クレジットカードが無くても後払いができる
- クレジットカードが無くても比較的安く、最短で発送がされる
今までクレジットカードを持っていない人が最短発送を希望する場合には、主に「代金引換」が選ばれていました。しかし代金引換は利用できないストアが多いのと、手数料が高い(300円~500円ほど)のが難点でした。
しかしゆっくり払いを利用することで手数料250円で、しかも2カ月以内の好きなタイミングで精算できるのは魅力的かもしれません。
代引手数料の高さについてはこちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方は是非合わせてご覧ください。
ゆっくり払いのデメリット
ゆっくり払いを使ってみて感じたデメリットは次の通りです。
- 250円の手数料がかかる
- 支払いを忘れる可能性がある
代金引換手数料に比べると安いですが、250円の手数料がかかるのは最大のデメリットです。
また初回の請求書は普通郵便で届くため、言葉は悪いですがだらしの無い人はポストをチェックしなかったり、ほかの書類に埋もれたりで支払いを忘れることがありそうです。
滞納したらどうなる?
私は実際に滞納を経験していないので他者の情報となりますが、初回請求書の支払い期限を過ぎると、督促状が届くようです。
督促状は複数回届くようですが、それさえも無視をすると弁護士から連絡があり、少額訴訟などの裁判に発展する可能性があります。
1度滞納するとゆっくり払い(NP後払い)が利用できなくなる可能性が高いほか、信用情報に傷が付く可能性もありますのでご注意ください。
利用できないストアもある?
ゆっくり払いはヤフーショッピングおよびPayPayモールの全ストアで利用できるわけではありません。
ストア側の支払い方法設定で、ゆっくり払いを許可しているストアのみ利用できます。
ですがゆっくり払いの初期値は全ストア「許可」となっています。
またゆっくり払いは代金引換に比べ、ストア側のリスクは低いです。そのため多くのストアでゆっくり払いが使えるのが現状のようです。
おわりに
ヤフーショッピングが多くのストアで利用できる後払いサービス「ゆっくり払い」を導入しました。
後払い決済はライバルの楽天市場では前々から導入されていて、手数料は同じく250円です。
後払いサービスはクレジットカードを持てない・持ちたくない若い人を中心に多く利用されているようで、日本のみならず、海外でも年々利用者が増えている分野です。
ただしお得さを求めるのであればヤフーショッピングはPayPay払いが1番です。ゆっくり払いの利用は最終手段にして、普段は手数料がかからな決済方法でお買い物をしましょう。
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