私は自家用車は持たず、普段カーシェアを愛用しており、当サイトでも複数の記事を掲載しています。
メインで使っているのはタイムズカーシェアです。
とても便利なサービスで非常に便利に使わせてもらっているのですが、「他社のカーシェアサービスのほうが優れた点があるのでは…?」と思い始めたため、つい先日トヨタのカーシェアサービスである「トヨタシェア」を使ってみました。
タイムズカーシェアとトヨタシェアではいろんな面で違いがあったのですが、本記事では「お得度」に焦点を絞って、4つの違いをまとめてみます。
本ページではタイムズカーとトヨタシェアの違いと、どちらを使うのがオススメなのか、をまとめています。
タイムズカーとトヨタシェア
タイムズカーシェアはカーシェア業界のトップシェアサービスです。
「会員数」「車両数」「ステーション数」どれをとっても、他社サービスと比べると頭ひとつ抜けています。
また定期的な利用料金の見直しや、TCPプログラムや給油・洗車割引など、価格面においても改良を続けていて、非の打ち所がないサービスと言えます。
一方トヨタシェアは2019年に開始したばかりのまだ若いサービスです。
また、2023年1月末で「トヨタシェア(旧)」と、トヨタのもう1つのレンタカーサービス「チョクノリ!」と統合し、新たな「トヨタシェア」に生まれ変わりました。
ステーション数は約1,200程度と、トヨタ販売店が4900か所程度あることを考えると、まだまだ伸び代がありそうです(ステーション数は2023年2月24日時点)。
これら2つのカーシェアサービスの違いは多くあります。
実際に使ってみて気になった代表的な違いは
- 鍵(キー)の違い(タイムズは物理キー&電子キー、トヨタは電子キー)
- ステーション数の違い(タイムズは約14,500箇所、トヨタは約1,200箇所)
- ステーション場所の違い(タイムズは無人駐車が中心、トヨタは販売店が中心)
- 車両の違い(タイムズはトヨタ・スズキ・日産などバラエティ豊かで若干古いモデルも。トヨタはトヨタ車両のみ。)
- 標準搭載品の違い(タイムズはスコップ・ジュニアシート・アルコール除菌シート・ゴミ袋が標準搭載されているが、トヨタは無し)
など、少し考えただけでもこれらの違いがありました。
またカーシェアサービスを使い続ける上で一番重要な「価格」の面でもいくつか違う点がありましたので、以下では「料金面」について掘り下げて解説していきます。
利用料金の違い
まずは利用料金の違いです。
タイムズカーシェアは車種によって「ベーシック」「ミドル」「プレミアム」と3種類の料金体系に分かれています。価格表を見れば料金は一目瞭然でわかりやすいですよね。
一方トヨタシェアは車種によって「C0」「C1」など、全部で20もの車種クラスに細分化されていて、各クラスに料金が設定されています。
正直すごくわかりにくいので、タイムズくらいシンプルにして欲しいです…
リニューアル前の8段階料金設定でもわかりにくかったですが、リニューアルしてわかりにくさがパワーアップしました。
トヨタシェアの優位点
2023年2月にリニューアルしたトヨタシェアですが、リニューアル後の料金設定はかなり高くなりました。
旧トヨタシェアでは最安値150円/15分(24時間パック5,511円)と、タイムズカーシェアだけではなく、他社カーシェアを含めても最安値をつけていましたが、現在は大幅値上げとなりました。
現在は最安の車種クラスで220円/15分(24時間パック7,810円)です。
また、未公表ですがハイシーズン料金も設定予定とのことです。
タイムズと比較したとき、価格におけるトヨタシェアの優位点はないと言い切っていいレベルです。
タイムズカーシェアの優位点
トヨタシェアの値上げにより、タイムズカーは
- 基本価格がトヨタより安い
- 6時間以上借りた後でも15分料金で計算される(トヨタの場合は6時間を超えると1時間刻み or パック料金の安いほう)
- ナイトパックの夜間特別料金がある
など、料金面でトヨタシェアを圧倒しています。
ただしガソリン価格の高騰などが続いている中で、タイムズカーは直近でまだ値上げをしていません(2023年2月24日時点)。
トヨタシェアはリニューアルと同時に値上げをしたと思われるので、タイムズの料金がこのまま維持されるのかに注目です。
予約時のショートとパックの違い
2つ目の違いは予約時のショートとパックの違いです。
タイムズカーもトヨタシェアも、
- 15分単位で利用できるショート料金
- 6時間以上で割安になるパック料金
の2つが設定されています。
タイムズカーの場合は全車両で利用時間によって、ショート料金またはパック料金のどちらか安いほうが請求されますが、トヨタシェアの場合は若干異なります。
トヨタシェアも基本はタイムズと同じ、利用時間によってショート料金またはパック料金のどちらか安いほうが請求されるのですが、車によっては15分単位で利用できるショート料金が選択できないものがあります。
具体的にトヨタシェアの画面を交えて見てみると、こちらのステーションに設置されている車両は15分単位で利用できます。もちろん6時間を過ぎればパック料金に移行されます。
一方こちらのステーションでは15分単位のショート料金は選択できず、借りた瞬間から6時間パック料金が適用されます。つまり「近場でちょっとだけ用を足す」程度の使い方をするとかなり割高です。
全てに当てはまるかはわかりませんが、ショート料金が選択できない車両は「元チョクノリ!」のステーションが多い気がします。
タイムズと同じような感覚でトヨタシェアを使い始めると、いきなり6時間パック料金が適用されることがあるのでご注意ください。
割引制度の違い
3点目の違いは割引制度の違いです。
ここでは「プログラム割引」と「給油・洗車割引」の2つをピックアップしてみます。
プログラム割引
タイムズカーシェアには「TCPプログラム」というお得な制度があります。
これはタイムズカーシェアサービスを使えばポイントが貯まり、サービスを使えば使うほどお得になる制度です。
TCPプログラムの概要については別記事で解説していますので、興味のある方はこちらをご確認ください。
この「使えば使うほどお得になるプログラム」はオリックスカーシェアなどの他社でも導入されていますが、残念ながら現時点でトヨタシェアには導入されていません。
そのため月に1回しか使わないライトユーザーも、週に4〜5回使うヘビーユーザーも同じ料金体系となります。
具体的に7人~8人乗りのノアで比較してみます。タイムズもトヨタも、どちらも15分440円の料金設定です。
ただタイムズの場合はTCPプログラムをステージ4まで上げると、すべてのクラスをベーシッククラス料金(15分220円)で利用できる特典が付きます。
なので、同じノアを借りた場合でもタイムズは15分220円、トヨタは15分440円と、2倍の違いが出ます。
6時間パックの料金はステージ4だとタイムズのほうが8,000円近く安いので、ヘビーユーザーであればあるほど、タイムズのほうがお得になります。
給油・洗車割引
タイムズカーシェアをお得に使う上で欠かせないのが給油と洗車の割引制度です。
タイムズカーシェアでは「給油割引(30分) + 洗車割引(30分) + 事前利用(15分)」で最大1時間15分が無料で利用できる王道のお得技があります。詳しくは古い記事ですが、こちらで解説していますので、合わせてご確認ください。
使い方によってはかなりお得な給油・洗車の割引制度ですが、残念ながらトヨタシェアには導入されていません。
これは私の2021年10月のタイムズカーシェア利用明細です。
利用時間6時間31分・走行距離67kmなのに、1,100円の利用料しか払っていません。
利用内訳は下の通りで、給油と洗車だけで4,400円も割引されていることがわかります。
これは極端に割引率が高かった月ではありますが、このように使い方によってはかなりお得になるのが給油・洗車割引です。
トヨタシェアにも似たようなサービスが導入されてくれたらいいのですが…。
ロードサービスの違い
最後の違いがロードサービスの違いです。
ここまでの違いはタイムズが比較的優位でしたが、ロードサービスにおいてはトヨタの方が圧倒的に優秀です。
タイムズカーシェアはバッテリー上がりやキーインロックが発生した場合には、タイムズのロードサービスを利用すると別途27,500円の費用が発生します。
この費用は安心補償サービスに加入することで免除されます。詳しくはこちらの記事でまとめています。
一方トヨタシェアの場合には利用料にロードサービスが含まれているため、バッテリー上がりやキーインロック時なども無料で対応してくれます。
お世話になる機会は少ないロードサービスではありますが、タイムズは27,500円に対して、トヨタは無料です。
かなり太っ腹な対応です!
さらにトヨタシェアではオプション(550円)でJAF会員証のレンタルがあります。
更に手厚いロードサービスを受けられるのと同時に、JAFの優待サービスも利用できるのでオススメです。
どちらがオススメ?
以上のことから、タイムズカーシェアとトヨタシェアではいろんな違いがあることがわかりました。
最後に「結局はどっちがオススメなの?」という点ですが、個人的には多くの人にタイムズカーシェアをオススメしたいです。
タイムズがオススメな理由としては次の5点が大きいです。
- 圧倒的なステーション・車両数
- お得な料金設定
- TCPプログラムの割引制度
- 洗車・給油の割引制度
- 夜間のお得なパック料金
やはり万人にオススメしたいのがタイムズカーシェアです。
特に1番の「圧倒的なステーション数」は重要で、そもそもステーションが家の近く等になければ話になりません。
そのため誰かに
オススメのカーシェアサービスはどれ?
と聞かれると、迷わず
タイムズカーシェアだよ!
と答えます。ステーション数が少ないカーシェアサービスは人にオススメし辛いです。
またタイムズカーを申し込む予定の人は、お得な紹介キャンペーンを活用しましょう。
60分間(880円~1,760円)が無料になるeチケットがゲットできます。
親しい人にカード裏面の「IC管理番号を教えて!」と言えば、それが紹介コードとなりますので是非活用しましょう。
もしタイムズカーシェアを使っているお友達が身近にいらっしゃらなければ、私の紹介コード
0012201226
を使ってやってください。
ただし以下の2つに当てはまる人にはタイムズカーシェアよりトヨタシェアがオススメです。
- トヨタシェアのステーションがすぐ近くにある
- 自分の用途に合う車両が最寄りに設置されている(短時間利用が多いならショート料金が利用できる車両があるなど)
また都心に多いのがタイムズカーがすぐに埋まってしまう現象です。
必要なときに車が借りられないと意味がないので、保険の意味合いでも、トヨタシェアに加入しておくのもアリだと思います
トヨタシェアは入会費・月会費無料なので気軽に加入しやすいです!(月会費無料はキャンペーン中らしいですが、いつから有料になるかは未定)。
まずはトヨタシェアのステーション検索から、最寄りのステーションはどこにあるか探すことをオススメします。
おわりに
カーシェア業界最大手のタイムズカーシェアと、メーカー最大手のトヨタシェアを比べてみました。
トヨタシェアがリニューアルしたことにより、料金面で見るとタイムズカーが圧倒しています。
これからタイムズカーが値上げしないか心配なくらいです。
そのほか「オリックスカーシェアやカレコも気になるな…」という方はdカーシェアという複数のカーシェアサービスが使えるサービスもあります。dカーシェアのメリット・デメリットについてはこちらの記事でまとめているので、よろしければ合わせてご確認ください。
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