私は普段タイムズカーシェアを愛用しており、当サイトでも複数の記事を掲載しています。
タイムズカーシェアはとても便利なサービスで非常に便利に使わせてもらっているのですが、私は他のカーシェアサービスを使う事なく、タイムズカーシェアをずっと使い続けています。
なので「他社のカーシェアサービスのほうが優れた点があるのでは…?」と思い始めたため、複数社のカーシェアサービスを手軽に利用できるdカーシェアというサービスを利用してみることに。
このページではdカーシェアの特徴や実際に使ってみた感想をはじめ、メリット・デメリットなどをまとめています。
dカーシェアってなに?4つの特徴・メリット
dカーシェアはドコモが提供するカーシェアサービスです。
dカーシェアという名前だけを聞くと
ドコモってカーシェアサービスもやってるんだ!手広いね~
と感じる人が多いと思いますが、これはちょっと違います。
dカーシェアはドコモ自身が車両を貸出ししているわけではなく、他社のカーシェアサービスを利用できるサービスです。
これを踏まえて、dカーシェアの代表的な特徴やメリットを4つ見ていきましょう。
複数社のカーシェアサービスが利用できる
繰り返しになりますがdカーシェアは複数のカーシェアサービスが使えるサービスです。
本記事作成時点(2021年11月29日)では
- オリックスカーシェア
- カレコ・カーシェアリングクラブ
- カリテコ
- トヨタシェア
- NISSAN e-シェアモビ
の5社に対応しています。
本来であればオリックスカーシェアを使いたい人はオリックスカーシェアへ申込みを、トヨタシェアを使いたい人はトヨタシェアへ申込みを、というように各社それぞれと契約が必要です。
しかしdカーシェアを利用すると、これら5社のカーシェアサービスをまとめて利用することが出来ます。
また予約に必須なアプリも、複数社利用するとそれぞれインストールしなければいけませんが、dカーシェアだとアプリは1つだけなので管理が簡単なのも魅力です。
月額料金なしで利用できる
dカーシェア最大のメリットは複数社のカーシェアサービスを月額利用料金0円で利用できることです。
例えばオリックスカーシェアを利用する場合、プランによって月額基本料は異なりますが、一般会員の場合は880円(税込み)が発生します。
ですが同時に880円分の割引きが発生するので、実質無料の仕組みです。
この「月額費用がかかるけど割引分で実質無料」という方式はカレコやカリテコも同様です。
ただ毎月1回以上利用する人は割引が受けられるため実質無料ですが、1度も使わない人は880円(オリックスカーシェアの場合)の出費が発生します。
いっぽう、dカーシェアの場合は月額料金は完全0円です。
月に1度も利用しなくても、発生するお金は一切ありません。料金が発生するのは実際にサービスを利用したときだけです。
疑似的にはありますが複数社と契約しているのと同じ状況なのに、月額料金が無料なのはdカーシェアの大きな大きなメリットです。
dポイントがたまる・つかえる
dカーシェアはドコモが提供するサービスなので、dポイントが貯まる&使えます。
本記事を作成するにあたり実際にdカーシェアを利用してみましたが、dポイントを1ポイント単位で使えるのはかなり便利でした。しかも期間・用途限定ポイントも利用できるで有難いです。
また利用料金100円(税抜)ごとに1ポイントのdポイントが貯まります。還元率は1%です。
これはオリックスカーシェアでもカレコでも、どのサービスを利用しても共通です。
レンタカーも利用できる
dカーシェアというサービス名ですが、dカーシェアはカーシェアサービスのほかにレンタカーも利用可能です。
提携しているレンタカー会社は8社(2021年11月29日時点)で、いずれも主要な会社ばかり。
dカーシェアアプリ上では
- カーシェアとレンタカー両方
- カーシェアのみ
- レンタカーのみ
の3パターンでマップ表示できるため、かなり柔軟な使い方が出来そうです。
dカーシェアのデメリット
ここまでメリットばかりを紹介しましたが、残念ながらいい所ばかりではありません。
下記では代表的な3つのデメリットを紹介します。
通常より料金が高い
複数社のサービスが月額0円で利用できるdカーシェアですが、通常より利用料金が高いというデメリットがあります。
例えばオリックスカーシェアのスタンダードクラスを例にすると、dカーシェア経由で利用するか否かで以下の違いがあります。
短時間であればあまり気にならない違いですが、長く使えば使うほど大きな価格差になっていることがわかります。
またオリックスカーシェアでは使えば使うほど会員ランクが上がっていき、お得に利用できるプログラムが用意されています。こちらの表のように、会員ランクが上がるとお得に利用できる仕組みです。
しかしdカーシェア経由でオリックスカーシェアを使っても、このようなランク制度の恩恵は一切受けられません。
そのため特定の1社(今回の例ではオリックスカーシェア)だけを毎月コンスタントに利用する人には、dカーシェアは割高なだけで不向きなサービスと言えます。
ステーション数がタイムズに比べて少ない
私は普段タイムズカーシェアを使っているのですが、それは近くにタイムズカーシェアのステーションが複数あるからです。
dカーシェアは5社のサービスを横断して利用できますが、2021年9月時点では
- タイムズカーシェアのステーション数:約13,000か所
- dカーシェアで取り扱う5社の合計ステーション数:約5,500か所
と、ステーションの設置数に2倍以上の差があります。
またタイムズは多くの都道府県や駅周辺にステーションがあるのに対し、dカーシェアで取り扱っている5社は都心を中心に配置されています。
私は札幌に住んでいるのですが、札幌駅付近まで行かないとオリックスカーシェアのステーションはありませんし、カレコ・カリテコ・e-シェアモビに関しては北海道に設置はありません…。
なので住む場所によってはdカーシェアはステーションが近くにないから使い物にならない人もいるはずです。
dカーシェアのステーションはこちらから探せるので、まずは最寄りにステーションがあるかチェックしてみましょう。
アプリがもっさりしている
これは個人的な主観が大きいかもしれませんが、dカーシェアアプリが非常にもっさりとしています(Android版)。
トップ画面を開けばロードで数秒待たされ、施錠をする度にアプリを開けばロード、開場する度にロード…と、スマホの性能差もあるとは思いますがもっさり感が強いです。
またdカーシェアアプリが2021年11月18日に微妙なリニューアルをしたようで、そこに対する酷評がレビュー欄に溢れていました。
残念ながらdカーシェアサービス自体は非常に便利ですが、アプリの出来はイマイチのようです。
dカーシェアはこんな人にオススメ!
ここまでdカーシェアのメリット・デメリットを紹介しましたが、こんな人にはdカーシェアを強くオススメします!
利用頻度が低い人
月に1回カーシェアを使うかどうか…という人には、月額無料のdカーシェアを強くオススメします。
dカーシェアは使った分だけ請求がされるため、ランニングコストは0円です。
カーシェア車両の競争が激しい人
都心を中心とする一部地域では、土日祝日になるとカーシェア車両の争奪戦になっているようです。そのような地域にお住まいの人はdカーシェアの併用をオススメします。
例えば「メインはタイムズだけれども、どうしてもタイムズで予約できない場合はdカーシェアでオリックスカーシェア車両を予約する」という使い方です。
dカーシェアを使わなくても維持費はかかりませんし、メインサービスの車両に空きがないときの急な利用にはピッタリです。
家の周りに複数社のステーションが設置されている人は特にオススメです。
本命のカーシェアを決めかねている人
カーシェアサービスの検討をしているんだけど、家の周辺に複数社のステーションがあるからどれにしようか迷っていて…
という何とも贅沢なお悩みを抱えている人にもdカーシェアはオススメです。
意外と各社のカーシェアサービスは細かな違いがあるので、近くに複数社のステーションがあるのであれば、それぞれ使ってみると新たな発見があるはずです。
各社のカーシェアサービスを契約するのはお金も時間もかかりますが、dカーシェアなら5社が簡単に利用可能です。
そのままdカーシェアを使い続けてもいいですし、お気に入りの1社に絞って申込みをしてもOKです。
おわりに
実際にdカーシェアを使ってみた観点から、メリットとデメリットをまとめてみました。
dカーシェアの存在は前々から知っていましたが、”割高なだけで人にオススメできないサービス”という認識だったため取り上げていませんでした。
しかしいざサービス内容を見直してみると、ライトユーザーや住んでいる場所によってはかなりお得に使えるな…と考えを改め直しました。
ただしつこいようですが、dカーシェアの中の1社を結構な頻度で利用する人は、割高なだけなのでそのサービスに直接申し込みをしましょう。
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