2020年2月28日からメルカリで新しい発送方法の提供を開始しました。
その名も梱包・発送「たのメル便」です。
80サイズ〜450サイズまでの大型の荷物を送るための発送方法なのですが、その特徴は「集荷をするだけで梱包〜発送までまるっとプロにおまかせ出来る」ことです。
本ページではたのメル便の概要や、たのメル便はおすすめなのか?高いの?安いの?という情報をまとめています。
たのメル便の基本情報
たのメル便の基本情報は以下の通りです。
いつから利用できるの?
2020年2月28日以降に利用可能です。
サイズと料金は?
サイズと料金は次の通りです。
80サイズ(1,700円)〜450サイズ(33,000円)をカバーしています。
全国一律料金なの?
全国一律料金です。
東京から埼玉に送る場合も、東京から北海道に送る場合も、どちらも同じ料金です。
ただし配送不可地域があるようです。詳しくは公式HPのQ&Aをご確認ください。
URL:https://www.mercari.com/jp/help_center/article/216/
なお配送不可地域の人からの購入はされないため、出品者としては気にすることはありません。
配送会社はどこなの?
配送会社は「ヤマト運輸」です。
利用手順は?
利用手順は簡単4ステップです。
普段メルカリを利用している人だと特に迷うところは無い手順になっています。
集荷はできるの?
集荷できます。むしろ集荷しか対応していません。
宛名書きや伝票は必要なの?
宛名書きは不要です。匿名配送なのでヤマト運輸が勝手に配送ラベルを作成・貼り付けしてくれます。
梱包は必要あるの?
梱包は集荷に来たプロの人が全て行ってくれますので必要ありません。
ただ、タンス・引き出し・冷蔵庫等は中身を空にしておく必要があります。
また一部商品は事前準備が必要ですので、下記画像を参考にしてください。
大型らくらくメルカリ便は廃止?
元々メルカリで大型の荷物を送るのに使われていた「大型らくらくメルカリ便」は、「たのメル便」の提供と同時にサービスを終了しました。
2020年3月以降は160サイズ超の大型荷物を送る = 「たのメル便」となります。
Web版(パソコン版)では?
2020年3月5日時点で、パソコン版メルカリでたのメル便は利用できません。
AndroidもしくはiOSのアプリからのみ利用可能となります。
たのメル便は送料に販売手数料がかからない!
たのメル便はプロが集荷〜梱包まで行ってくれる等のメリットがありますが、特筆すべきは「高額になるであろう送料に10%の販売手数料がかからない」という点です。
例えば450サイズのカウチソファを無料でもいいから処分したくて、300円(最低出品価格)で売りに出すとします。
捨てるのにもお金がかかりますからね。
実際にメルカリで出品するときには、「配送の方法」に「梱包・発送たのメル便」を設定して、商品のサイズに450サイズ(33,000円)を選択します。売値は300円です。
本来であれば商品代金(300円) + 送料(33,000円)の計33,300円に大して販売手数料(10%)がかかるはずですが、たのメル便の場合には商品代にだけ販売手数料がかかります。
これは近年の送料無料を推進しているECサイトビジネスでは、かなり画期的な手法となります。
たのメル便の最低出品価格は2,000円
上記のように、たのメル便は「商品代金に送料が上乗せ」された形で販売しなければなりません。
これは商品代金 – 送料がマイナスになることを防ぐための施策でもあります。
現在(2020/3/5時点)のメルカリでは「商品代金300円」で「らくらくメルカリ便」を選択し、160サイズの荷物を送ることが可能です。
300円 – 1,600円(160サイズの送料)で1,300円の赤字となりますが、これはメルカリが負担をしています。
※上記のようなメルカリが負担になる出品を繰り返すとアカウント停止になるようです。
しかしたのメル便の場合には「商品代金に送料が上乗せ」される形でしか出品できないので、メルカリが赤字になる販売はできません。
なので、最低出品価格は300円 + 1,700円(80サイズ)の2,000円となります。
「アカウント停止になってもいいから、大きいものをメルカリ負担で送ってやる!!」という人をシャットアウトするナイスな仕様だと思います。
たのメル便は安いのか?
実はこの「たのメル便」、特に目新しいサービスではなく、かなり前からヤマト運輸で提供している「らくらく家財宅急便」というサービスを、「全国一律料金」かつ「匿名配送」にして提供しているだけなのです。
なので「たのメル便は安いのか?」という疑問を解消するには、この「らくらく家財宅急便」と料金比較をするのが妥当と言えます。
また、自分で梱包および発送はしなければなりませんが、らくらくメルカリ便とも合わせて料金を比較してみます。
たのメル便と他の発送方法を比較してみる
※「らくらく家財宅急便」は送り先によって料金が異なるため、3パターン試算しています。
※ちょっとややこしいですが、「らくらく家財宅急便」と「らくらくメルカリ便」は商品代金の中に送料が含まれるため、販売手数料(10%)を加算した金額を比較します。かっこ()内が純粋な送料です。
※らくらくメルカリ便は「集荷あり」を想定しています。
※料金はすべて税込みです。
まずは「たのメル便」と「らくらく家財宅急便」の比較ですが、東京→千葉のように同じエリアだと「らくらく家財宅急便」とほぼ同じ金額(販売手数料を含めたら)になります。
東京→大阪のように少し離れてしまうと、全国一律料金の「たのメル便」のほうが安いですね。
東京→札幌なんて比べ物になりません。
次に「たのメル便」と「らくらくメルカリ便」の比較ですが、あたり前ではありますが「らくらくメルカリ便」の圧勝ですね。
プロが梱包してくれるので、人件費+梱包資材代が発生するのでこの価格差となります。
結論
たのメル便は「安い」です。
ほぼ全てのパターンで「らくらく家財宅急便」より安く、しかも匿名配送を実現しています(らくらく家財宅急便は匿名配送は出来ません)。
全国一律料金で、よくヤマト運輸とこの値段で合意したな、謎目線で感心してしまうほどです。
利用を検討している人には是非オススメしたい発送方法です。
ただ、160サイズまではやはり「らくらくメルカリ便」が安いので、下記のように使い分けるのが得策です。
- 80サイズ〜160サイズまでは出来るだけ「らくらくメルカリ便」
- 80サイズ〜160サイズでも、梱包が手間だったり、難しい場合は割高だけど「たのメル便」
- 160サイズ超は迷わず「たのメル便」
実際に送ってみた
実際にテレビを発送してみました。
詳しくは別記事でまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください。
おわりに
個人が大型の荷物を送るのはなかなかハードルが高いことでしたが、たのメル便の登場により、そのハードルがグッと低くなりそうです。
個人的にメルカリがすごいなと思ったところは、元々あったサービスの「らくらく家財宅急便」を「身近に・手軽に・手頃に」利用できるようにしたことだと考えます。
「らくらく家財宅急便」をメルカリアプリから数タップで利用できるのはかなり画期的な仕組みです。
メルカリは2020年2月からは梱包・発送を自動化する「あとよろメルカリ便」を試験運用したり、無人投函ボックス「メルカリポスト」の展開を予定していたりと、まだまだ話題は尽きません。
これから「メルカリを利用しようかな」という人は下記の紹介コード
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