2019年より始まったJR東日本の駅ナカシェアオフィス事業「STATION WORK」が2022年2月3日、札幌駅にも設置されました。
レンタルオフィスやシェアオフィスは沢山ありますが、入会金や月額費用などがあり、個人で気軽に借りられるものは少ないです。
また、出先でパソコンを広げる場合はWi-Fiや充電環境のあるカフェを利用する方が多いと思われますが、必然的に飲食の注文が必要になったり、安価なファストフード店はガヤガヤしていて落ち着かなかったり…
なかなかコレという作業スペースに出会うのは難しいですよね。
ですが「ステーションワーク」はそういった欠点を取っ払った誰でも気軽に利用しやすいものなんだとか。
本記事では札幌駅と札幌ステラプレイスにある「ステーションブース」を訪問し、実際に利用してみた感想、設備、登録方法、利用手順などをまとめました。
JR東日本 ステーションワークとは
ステーションワークは、全国に500近い拠点を持つJR東日本が運営する「シェアオフィス」です。
駅ナカなどの便利な立地にあり、一部非会員でも利用できるほか、事前予約せずとも空いているスペースを15分単位でサッと利用できるなど手軽に利用することが出来ます。
タイプは4種類
「ステーションワーク」には4つのタイプがあります。
- ステーションブース
- ステーションデスク
- ホテルシェアオフィス
- その他(WeWork等)
唯一非会員でも利用出来てエキナカに設置の多い、個室ブース型の「ステーションブース」、
半個室、完全個室のある共用コワーキングスペースの「ステーションデスク」、
提携ホテルの個室で悠々と仕事ができる「ホテルシェアオフィス」、
シェアラウンジ等を利用したその他のタイプと、目的に応じた使い方が出来ます。
料金形態
料金形態は以下の通りですが、札幌のステーションブースでは終了時期未定のキャンペーン中で15分165円でした。
また、ホテルシェアオフィスは利用ホテルや時間帯により異なりますがこれくらいが平均的な価格でした。
北海道は6か所
北海道のステーションワークは全6箇所です。
- 札幌駅東コンコース北口側(ステーションブース)
- 札幌ステラプレイスセンター4F(ステーションブース)
- ホテルメッツ札幌(ホテルシェアオフィス)
- JRイン千歳(ホテルシェアオフィス)
- BIZcomfort札幌(その他 WeWork等)
- HOKKAIDOxStation01(その他 WeWork等)
ステーションブースは駅構内やビルに入っているからかなり使いやすそうです。
まずは会員登録
ステーションワークを利用するには、まず事前に会員登録をします。
非会員でもブースに限り利用可能ではありますが次の違いがあります。
- 支払い方法が交通系ICのみ(会員はクレジットカードも可)
- 利用時間上限が1時間(会員は12時間)
以下はスマホ画面ですが、パソコンでも流れは同様です。
パソコンかスマホのブラウザで「ステーションブース」と検索するかこちらからサイトを開きます。
「会員登録」をタップして
メールアドレスを入力、送信したら
届いたメールの「登録はこちらへ」をタップします。
あとはパスワード、氏名、住所、生年月日、性別、クレジットカード情報を入力します。
以上で会員登録が完了しました。
料金は利用に応じて発生するため、登録していても使わなければ0円です。
実際に利用してみた
札幌駅東コンコースにある「ステーションブース」を実際に利用してみました。
予約の流れ
今回は事前に予定が分かっていたので事前予約をします。
ログインした状態で下にスクロールして、
日にち、場所、人数等を選択し予約へ進みます。
予約日は14日後まで選択可能です。
続いて予約時間枠を15分刻みで選択し「この内容で予約する」をタップします。
札幌は枠が空いていますが、首都圏は当日だとかなり予約されていて選択できない箇所が多くありました。
最後に予約内容を確認して「確定する」をタップします。
これでブースの予約が完了しました。
予約内容はメールでも届くので安心です。
利用の流れ
予約時間の1時間前になるとメールが届きました。
予約時間になったので札幌駅東コンコースに向かいます。
駅の奥の方に黒いボックスが2つありました。
近くで見るとこんな感じです。
早速利用するためにパネルをタッチします。
今回は「会員」をタップし、
認証方法を選択します。
会員登録画面から「SuicaやPASMOを連携している方」は交通系ICでも認証できますが、今回は「QRコード」を選択します。
ログイン画面のQRコードを開き、
パネル下の読み込み口にかざすと、
鍵が開錠されて、ドアを開けることが出来ました。
設備
早速ブース内を見てみます。
ブースにより設備は異なりますが、札幌駅東コンコースは下記の設置があります。
まず、ドアを閉めると自動的に鍵が締まります。
途中で出入りしたい場合にはカギとなるQRコードやSuicaなどを一緒に持ち出しましょう。
照明は自動ではなく、テーブル上にある照明スイッチをONにします。
また、スイッチの上にはUSBの差込口があります。
これで天井のライトがつきました。
椅子はこんな感じで、座り心地は良くもなく、悪くもなく…と言った感じです。
壁上の方にはコート掛けがありました。
机の上はこんな感じ。
左から順に空調リモコン、消毒液、モニター、コンセント、USB差込口、ミニクーラーと並んでいます。
空調本体は机下にありました。
モニターはこんな感じです。HDMIケーブル等でパソコンと繋ぐことが出来ます。
これだけ大きいモニタがあると、Web会議も快適にこなせそうです。
さらに机の下にもコンセントがありました。
これでミニクーラーなどを使いつつもパソコンを充電することが出来ます。
また、利用前に注意事項を一読しましょう。
Wi-Fiパスワードもあったので利用してみましたが、
通信速度は47Mbpsとそこそこでした(札幌駅ブースの場合)。
中から見た外の様子はこんな感じで、
反対に人が入っているときの外からの見え方はこんな感じです。
外の音は聞こえるので防音ではありませんが、電話やWEB会議などに支障はない程度です。
退出の流れ
終了時間5分前になると「利用時間終了のアナウンス」が流れます。
もちろん用が済めば時間前に退出してもOKです。
電気やモニターを消し、持ち物とゴミを持ち帰って退出するだけで退出手続きはありません。
カギも自動で施錠されます。
札幌ステラプレイスセンター4F
ついでなので、札幌ステラプレイスセンター4Fのステーションブースにも足を延ばしてみました。
ステラプレイスの4F、奥に大丸が見える場所です。
看板に「ステーションブース」の表記がある通り右に曲がり、
駐車場の方向へ進むと、
奥の奥にステーションブースが1つありました。
基本的なことは駅のものと同じですが、空調の有無だけが違うようです。
キャンセルできる?
利用開始時間まではサイトの「現在〇件の予約があります」からキャンセルが出来ます。
料金は利用開始になってからの請求となるため、利用料、キャンセル料ともにかかりません。
予約時間の短縮はできないため、短縮したい場合には一度キャンセル→再予約となります。
延長利用はできる?
会員であれば、次の予約がない場合に限りサイトの「予約詳細」より延長可能です。
「退出後にまた入りなおせば新たに利用できるんじゃない?」と思われますが、予約から次の予約までは5分間の猶予があるようです。
実際に今回は10:30までの予約でしたが、利用者同士でぶつからないよう次の予約は10:35~となっていました。
そのため延長したい場合にはサイトからの延長が無難です。
ブースに忘れ物をしたら再入場はできる?
QRコードまたはSuicaやPASMOが入場、再入場時のカギとなります。
ですが、万が一うっかり忘れて退出し中に入れなくなった場合や、後日忘れ物に気づいた場合にはコールセンター0120-147-848への問い合わせとなります。
おわりに
入会費や会員費なしに使いたい時に必要な時間だけサクッと利用できる「ステーションワーク」が札幌にも登場しました。
札幌駅のブースでもスーツケースを持った出張と思しき方が利用されていましたが、都心部の予約状況を見ると何処も大盛況のようです。
また、駅構内やステラプレイスにあるのは「1人用のブース」ですが、場所により様々なタイプがあるほか、気軽に手頃な値段で利用できるハードルの低さがウケているようです。
カラオケ店での「テレワークプラン」についてもまとめていますので宜しければご閲覧ください。
コメント