ヤフオクで落札後にキャンセル(落札の削除)をしたい場合と言えば、で有名なのが「相手に自動的に悪い評価が付く」という仕様です。
私がヤフオクを使い始めたのは10年以上も前ですが、その頃からこの仕様でした。
この賛否両論がある仕様ですが、なんと2022年3月に悪い評価が自動的に付くことが無くなりました。
個人的には結構な大ニュースだったのですが、ひっそりと変更が行われたためそこまで話題になっていません…
本ページでは自動的に悪い評価が付かなくなった変更点をはじめ、そのメリットとデメリットをまとめています。
ヤフオクの削除仕様が変更へ
2022年3月22日より、ヤフオクのイマイチ仕様トップ3に入るであろう「削除時の自動で悪い評価付与」がついに変更になりました。
以前までは削除をすると「非常に悪い」の評価がシステム側から必ず付く仕組みでしたが、これが撤廃されます。
また合わせて「取引中止」のアクションを起こさないと返金されない仕組みでしたが、削除時に合わせて返金される仕様になったとのこと。
私は出品者としても落札者としてもヤフオクを頻繁に使うのですが、出品者視点だと
- 誤って落札したからキャンセルしたい
- 必要なくなったのでキャンセルしたい
という問い合わせが落札後に結構な頻度で届きます。
その都度「落札者都合で削除をすると悪い評価が自動的に付きますがいいですか?」と聞くのは結構なストレスでしたので、これが解消されるのは大歓迎です。
ちなみに変更をアナウンスするヤフオク公式ページには
かねてよりユーザーの皆様からお声をいただいていたキャンセル時の仕様について、2022年3月22日(火)午後0時(正午)より、以下のように変更いたします。
とありました。この指摘は10年以上前から幾度となく寄せられていると思いますので、メルカリ等のライバルアプリの台頭により仕様変更を迫られた、というのが正しいと推測します。
メルカリ・ラクマなどは自動的に悪い評価が付くことはありませんので、足並みを揃えた形となります。
削除後に悪い評価を付けることは出来る
ちょうどタイミングよく(?)、かんたん決済の期間内に支払いが確認できないお取引があったので、実際に削除処理を行ってみましたが、確かに今まで自動的に付いていた悪い評価は付かなくなっていました。
しかし削除後に相手を評価することは出来るので、付けようと思えば悪い評価を付けることも出来る、という仕組みでした。
削除後に悪い評価を付けられなければマナーが悪い人が増えそうなので、これは良い仕組みだと思います。
メリット
今回の変更による個人的に思うメリットは次の通りです。
出品者視点
出品者視点では報復評価が無くなるのが最大のメリットだと思います。
従来の仕組みだと「削除時に自動的に悪い評価が付く」という仕組みを理解していない落札者が一定数いるため、
キャンセルしてってお願いしただけなのに悪い評価を付けられた!腹が立つから悪い評価を付け返すぞ!!
という行為が結構な頻度で行われています…。
この不毛な評価合戦が減るだけで、今回のアップデートは個人的には「神アプデ」と認識せざるを得ません。
落札者視点
落札者視点から見たメリットは「誤って落札した場合に評価を汚さずにキャンセルできる可能性が高くなった」という点に尽きると思います。
- 商品説明欄をよく読んで落札したつもりが、読み返してみると思ったのと違った
- 入札金額を1桁間違えた
- ちょっと変わった・面倒な出品者に当たってしまった
- 子供が間違って操作して落札してしまった
などなど、キャンセル理由は様々ですが100%悪い評価が付くという自体を回避できるのは大きなメリットです。
ですが先述した通り、削除後に悪い評価を付けられる可能性はゼロではありませんので、自分に非のあるキャンセルは極力避けましょう。
デメリット
今回の変更による個人的に思うデメリットは次の通りです。
出品者視点
今回の変更による懸念点としては、自動的に悪い評価が付かなくなったのをイイことに気軽に落札後のキャンセルが増える可能性があります。
また出品者側としてもキャンセル後にわざわざ悪い評価を付ける人も少ない(報復評価が怖い等の理由で)ことから、マナーの悪い落札者が浮き彫りにならないデメリットも考えられます。
落札者視点
今回の変更で「出品者都合の削除」を行っても出品者側にも悪い評価が付かなくなりました。
これにより出品者側も気軽にキャンセルが出来る土台が整った状況となります。
例えば在庫管理が疎かな出品者は、悪い評価欄に
「(自動メッセージ)この出品者は、出品者の都合によりキャンセルし、落札者(********)を削除しました。 」
が複数あることで「だらしのない出品者なんだな」とある程度目星が付きましたが、変更後ではこれが判断しにくくなりそうです。
新指標が導入予定?
デメリットの部分にも書きましたが、今回の変更により
- 出品者は一方的なキャンセルが
- 落札者は自分都合のキャンセルが
しやすい仕様になります。今までは悪い評価が付くことでこれが抑止されていたからです。
それはヤフオク運営も強く意識しており、仕様変更のアナウンスページには以下の文章がありました。
取引相手の信頼度を事前に確認できるよう、これまでの取引に関するデータのうち、客観的に判断できるものを新指標として一部公開することも検討中です。
利用者同士での主観による評価(これまでの評価)と、客観的に判断できるデータを用いた評価(新指標)で総合的に判断できれば、みなさんがより安全な取引相手を選択しやすくなると思います。
また、これらの評価を取引前に明確に認識できるよう、表示自体の見やすさやわかりやすさについても改善を進めていきます。こちらについては詳細が決まり次第、改めてお知らせさせていただきますので、今しばらくお待ちください。
https://auctions.yahoo.co.jp/recommend/topics/20220217/1100/
要約すると「悪い評価が付かなくなる代わりに、新しい指標を公開予定だよ」とのこと。
どのような形になるかはわかりませんが、出品者と落札者の双方が安心して取引できる状況が継続して欲しいものです。
ヤフオクにもマナーが悪い人はいますが、個人的にはメルカリ・ラクマなどに比べて少ないと思っています。年齢層が高いからかな?
まとめて取引でも削除が出来るように
今回の変更でもう1点改善があります。それはまとめて取引のキャンセル(削除)が可能になったことです。
まとめて取引とは同じ出品者から別オークションを複数落札した場合に、連絡・決済などを1つの取引にまとめられる機能です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめて取引は非常に便利な機能ですが、従来の仕様では「まとめて取引の同意後は削除が出来ない」というのが最大のデメリットでした。
この「削除が出来ない」というのは非常に厄介で、例えば落札者と音信不通になった場合でも取引手数料を出品者が負担しなければなりませんでした。
これが嫌で「まとめて取引には対応していません」と商品説明文に掲載がある出品者も一定数いるほどです。
ですが2022年3月22日以降は、まとめて取引同意後も削除できるようになったので、更に安心して取引をすることが出来ます。
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おわりに
ヤフオクでついに削除時の自動評価が付かなくなります。
一応ヤフオクのお知らせ欄に掲載はありますが、利用者の大多数はそこまでチェックしないんじゃないかな…ということでまだまだ認知度は低そうです。
新しい仕組みを理解しておくことで、スムーズに取引が出来る可能性が広がりますので頭に入れておくことをオススメします。
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