みなさんの家に金庫はありますか?
私もそうなのですが、金庫を使うときと言えばホテルや旅館にある部屋に備え付けのものを…という人が多いと思います。
ですが先日、そこまで大きくないものですが、がっしりとした家庭用金庫を購入しました。
本ページでは家庭用金庫の必要性と、金庫の選び方や実際に利用した感想などをまとめています。
キングクラウン A4-S 耐火金庫を買ってみた
私が購入したのは日本アイ・エス・ケイという会社製の家庭用金庫「A4-S」です。国産の耐火金庫になります。
私が購入したときは2万円に届かないくらいのお値段でした。
日本アイ・エス・ケイ株式会社は大正5年創業の超老舗メーカーで、金庫のほかにも歯科医療器や書庫・ロッカーなどを販売している会社です。
各サイトでレビューもほどよく付いていて、「値段のわりにかなりがっちりしてる」などコスパを評価するレビューが多い印象です。
金庫の必要性
「そもそも家に金庫が必要なのか」という点ですが、多くの人にとって家庭用金庫は必要ないと思います。
その最大の理由は賃貸でも持ち家でも「最悪の場合は火災保険で賄えるから」です(もちろん火災保険の内容にもよりますが)。
しかし火災保険で補償がされないようなもの(高価な貴金属・現金・金券類など)が家にある人には家庭用金庫は必要かもしれません。
また手紙や日記など、思い出の品を保管するのにも適しています。
私も仕事で利用するギフト券や切手類が家に多くあったため、金庫の購入に踏み切りました。
銀行の貸金庫という選択肢もあったのですが
- すぐに取り出せない
- ランニングコストがかかる
- 入れたいものがそこまで高価なものではない
などの理由から除外しました。
貸金庫のほうが防災・防犯面で言えば圧倒的に優秀なのですが、私の場合は「そこまでしなくても…」という程度だったので金庫を選びました。
家庭用金庫の選び方
今回自分ではじめて家庭用金庫を購入したのですが、購入する前に「金庫の選び方」について色々とリサーチをしましたので共有させて頂きます。
盗難対策で選ぶ
金庫を買う目的は主に「盗難対策」か「火災対策」の2つに大別できます。
盗難対策の場合には
- 70kg超などの重い金庫
- 解錠方法が特殊(特殊キー・静脈認証・虹彩認証など)
- アラーム機能がある(振動・傾きで作動)
などの機能が付いているものをオススメします。
なおこれらの機能があるものは総じてお高めです。
例えば日本アイエスケイの商品で「特殊マグネットキー&アラーム機能」があるもので6万円を超えてきます。なかなか勇気がいるお値段です…。
火災対策で選ぶ
火災対策で金庫を選ぶときに気にするのは「耐火時間」です。
耐火時間は「1時間」「2時間」「3時間」が多いのですが、私が今回購入した「A4-S」は「1時間耐火金庫」です。
もちろん性能的には「2〜3時間耐火」のほうが良いのですが、それなりの大きさの長時間耐火金庫を買おうとするとお値段がグンと高くなります。
またちょっと古いデータではあるのですが次のグラフは総務省消防庁が作成した鎮火までの所要時間を表したグラフです。
グラフをみると60分以内に鎮火している件数が65%近くあります。
さらに私の場合は金庫が火元になりそうな場所に置く予定がなかったため「1時間耐火金庫でいいか」という結論に至りました。
ちなみに上の「盗難対策で選ぶ」でも紹介したこちらの金庫は2時間耐火になっています。高いだけありますね。
大きいほうがオススメ
「大きい金庫」と「小さい金庫」で迷っている場合、予算や設置場所が許せば、断然「大きい金庫」をオススメします。
金庫を実際に買ってみて思うのが「とりあえず金庫に入れておこう」というものが意外と多いです。
私が買った「A4-S」はそこまで大きくないものの、A4書類もしっかり入る大きさです。
「大は小を兼ねる」という言葉通り、金庫は大きいものがオススメです。
実際に買って開封・設置してみた
たぶん一生に1度〜2度しかないであろう金庫の開封をしてみました。
私が購入したのはヤフーショッピング(PayPayモール)だったのですが、配達はヤマトホームコンビニエンスでした。
余談ですがマンション共用部のインターホンで「金庫をお持ちしました〜!!」と元気よく言うのは止めてほしかったです。
ご近所さんに「あそこの家、金庫買ってるの!?」と思われるのはなんか嫌。
ちなみに金庫の設置までをやってくれるようでしたが、置く場所が決まっていなかったので玄関先に置いてもらいました。
50kgあるので2人掛かりで運んでくれました。
早速開封…
ECサイトのレビュー欄にもありましたが2万円以下とは思えない、かなりがっしりとした作りです。
保証書がついているので保管をしましょう。
ちなみにこの金庫の錠は鍵だけの「ワンキー金庫」です。
説明書を読まずともすぐに使えるのはいい点ですが、盗難対策としてイマイチかもしれません。私は火災対策で購入したので使い勝手重視でワンキー金庫にしました。
早速開けてみます。
扉も重厚でいい感じ。中に乾燥剤が入っていましたので、未だに入れっぱなしにして使っています。
内扉には「耐火性能の有効耐用年数は20年」との記載がありました。
20年経ったら買い替えるのを忘れてしまう自信があります。
これは金庫上部の書類トレーです。
A4クリアファイルがちょうど入る大きさです。
下のメインスペースは結構広々です。大きさがなんとなくわかるように500mlのペットボトルをピラミット型に積んでみました。
紙幣・金券類を入れる場合には十分すぎるスペースです。
防火バッグはオススメしない
この金庫を購入したときに一緒に検討したのが防火・耐火バッグです。
価格はかなり優秀で2,500円〜4,000円が多いです。
個人的な意見ではありますが、防火バッグは人にオススメしようと思いません。
その理由は耐火性能です。
数時間耐える!と記載があっても「JIS一般紙用1時間標準加熱試験合格」「スウェーデンSP規格クリア」などの具体的な検査・基準が明記されている商品があまりにも少ないからです。
5万円以上する金庫でさえ「2時間耐火」となっているのに、3000円ぐらいの耐火バッグが「72時間耐火!」となっていると本当?と疑ってしまうのも当然です。Amazonでのサクラレビューも目立ちますし…。
もちろん全ての商品がそうではないとは思いますし、耐火バッグは肩にかけて緊急時にすぐ持ち出せるなどのメリットもあります。
ただ、「耐火バッグ」と「耐火金庫」のどちらを買うか迷っている人がいたら、個人的には「耐火金庫」を強くオススメします。
おわりに
人生であまり経験することのないであろう「金庫を買ってみる」というイベントを行ってみました。
家に金庫があるだけで、まるでお金持ちになったかのような錯覚が…
もちろん火災を体験する可能性はほぼ無いとは思いますが、集合住宅に住んでいることもあり念のため購入しました。
同じように「金庫を買おうかな?」と考えている人や、「金庫をどうやって選べばいいんだろう」という人の参考になれば嬉しいです。
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