我が家の絨毯は10年前にニトリで購入したごく普通のものです。
これまでも半年に1回ほどのペースでコインランドリーで洗濯・乾燥をしていましたが、最近自宅に導入したPanasonicの最新型洗濯乾燥機NA-LX129AL/Rで洗ったところ、乾燥フィルターが砂だらけになっていることに気が付きました。
海にも行っていないし、毎日掃除機もかけているのに我が家はそんなに汚かったのと落胆したと同時に「果たしてこれは本当に砂なのか?」「子供が日々食べこぼすお菓子の塩や砂糖なのか?」という疑問を持ちつつも、原因を調査することにしました。
本記事では絨毯から出てくる粉の正体と、原因、粉を出さないための対策についてまとめています。
絨毯から砂が出た
我が家の絨毯は10年選手です。
これまでも半年ごとにコインランドリーで洗濯乾燥をしていましたが、砂のようなものに気が付いたのは今回が初めてです。
実際に砂のような粉が出た絨毯がこちらです。
裏面はこんな感じの材質です。
Panasonicのドラム式洗濯乾燥機NA-LX129AL/Rを購入したために、コインランドリーではなく初めて自宅で絨毯の洗濯乾燥をした際のこと…
いつものように乾燥後に乾燥フィルターを開けると、こんな風に謎の粉が散らばっていました。
この時は、
砂か!子供の靴下についてたのかな~
なんて考えていたのですが…
そのあとロボット掃除機Anker Eufy RoboVac 11Sを稼働させると、埃と一緒にあの砂が吸い込まれていました。
洗濯したのにまだあるなんて!これは砂じゃなくて食べこぼしたお菓子の砂糖?
と思いつつも汚いので埃を除いた粉だけをティシュで取って拡大してみると…
白い粉に混じって黄色っぽい点や黒い点が見えるのが分かります。
正体は接着剤
白に黄色に黒なんて、もはや砂でも砂糖でもないですね。
そこで、実際に我が家の絨毯を購入したニトリのホームページを見てみると、
白い粉は、パイル糸を基布の裏で接着しているラテックスゴムと増粘材です。
また、裏面に不織布を使用している商品でも、経年により不織布を貼り合わせている接着剤が劣化し、白い粉が発生する事があります。
ニトリネット お客様サポート・よくあるご質問
とのことで、白い粉の正体は「絨毯の接着剤」であることがわかりました。
接着剤の種類により黒い粉が出る場合もあるようで、砂や砂糖、ダニの死骸などではなかったわけです。
また黄色い粉は「絨毯の中にあるウレタンフォームが劣化したもの」だそうです。
突然粉が出た原因は?
なぜ今になって接着剤が粉として出てきたのか?思い当たる理由は3つありました。
経年劣化
1番の理由はカーペットやラグの経年劣化です。
なんといっても我が家の絨毯は10年ものなので、さすがに劣化を疑わないわけにはいきません。
ニトリのホームページにも、
ゴムは性質上、時間経過、光、オゾン、熱、湿気で劣化します。
ニトリネット お客様サポート・よくあるご質問
使用条件により劣化の早さは異なりますが、劣化すると粉状になり基布の隙間から表面に出てくる事があります。白い粉の主成分は炭酸カルシウムです。
と記載がある通り、劣化すると粉状になるようです。
洗濯と乾燥
続いて思い当たるのが洗濯により接着剤が剥がれたことです。
今までは硬く張りがあり、折りたたむのも難しかった絨毯がコインランドリーに行く度、糊付けが剥がれたようにふにゃふにゃになっていたことには気づいていました。
そして、滑り止めのような効果もなくなり絨毯が簡単にめくり上がるようになっていました。
どうやら洗濯で剥がれた糊が乾燥により粉末化したようです。
清潔に保つには掃除機だけでなく洗濯は欠かせませんが、洗濯は絨毯の劣化を速めてしまうようです。
家具の重み
接着剤に使われているラテックスは衝撃に弱いとされています。
以前は低いテーブルで食事等をしていた我が家ですが、半年ほど前にダイニングテーブルとダイニングチェアを導入しました。
それと同時に子供の食べこぼしや飲みこぼしで賃貸の床が汚れないよう、テーブルと椅子の下に絨毯を敷くようになりました。
今までは家具のない場所に敷いていた絨毯が、この半年で毎日椅子とテーブルの重みにより一気に負荷がかかったのも原因の1つとみられます。
洗濯せずに絨毯をきれいにする方法
毎日絨毯に掃除機をかけていても、やっぱり洗った方がキレイになりますよね。
だからと言って洗濯することで接着剤が剥がれてしまうのは避けたいところ。
そこでオススメなのがハイブリッドスチームクリーナーです。
高温スチームで絨毯やフローリング、ガス台や窓ガラスなど何でもキレイにしてくれる優れものです。
洗剤なしで除菌までしてくれるのですが、ちょっと床を掃除するとこんなに汚れを取ってくれます。
もちろん熱を与えることも接着剤を剝がれやすくする原因の一つではありますが、短時間で終わる他、洗濯機での洗濯と乾燥のような衝撃はありません。
ハイブリッドスチームクリーナーについてはこちらの記事でまとめていますので宜しければご閲覧下さい。
粉が出たら買い替えのサイン
家で絨毯を洗濯して粉が出てしましたが、
折角洗濯してキレイになったからまだまだ使いたい!
と思ってしまいます。
しかし絨毯から粉が出ているのは長年使って劣化している証です。
絨毯に使われている接着剤の主成分は”炭酸カルシウム”のため人体に影響はないそうですが、粉末化した接着剤を吸い込むのは嫌ですし、小さい子供がいると余計に気になりますよね。
「粉が出たら買い替えのサイン」と割り切って使うも良し、初めから短いスパンで買い替えるようにと安価なラグを選ぶのも1つです。
接着剤不使用がオススメ
「洗える!」と書いていても、経年劣化や洗濯乾燥による衝撃が続くとどうしても接着剤の「粉」が出てきてしまいます。
そこでオススメなのが「接着剤不使用」のラグやカーペットです。
丸洗い可能で接着剤不使用のものは探せばあります。
少し値が張るものが多いですが、気に入ったものを長く使いたい方にオススメです。
うちも次の買い替えは接着剤不使用のものにしようか検討中です。
拭ける!クッションフロアラグ
ダイニングテーブルの下に敷きたい!洗うのは大変!という方にオススメなのがクッションフロアラグです。
こちらはニトリのものですが、食べこぼしや飲みこぼしなどをサッと拭けるため、ダイニングにもってこいのラグです。
子供の食べこぼし飲みこぼしは日常茶飯事のため、毎回洗うわけにも行きません。
拭いてキレイなのは親のストレス軽減にもなります。
おわりに
初めは「砂?」「砂糖?」「うちってこんなに汚いの?」「子供たちどんだけボロボロ落としてるの(涙)」と衝撃を受けた絨毯の謎の粉問題でしたが、調べてみると接着剤を使用しているラグやカーペットではあるあるの問題であることが分かりました。
我が家は10年持ちましたが、商品や環境、洗濯の頻度などによっては数年で粉が出てくる場合もあるようで、特にフローリングのご自宅だと粉の発生に気付きやすいかもしれません。
一度ダメになった絨毯の接着剤が元に戻ることは無いため、買い替えの目安となりますが、長く大切に使うためには洗える接着剤不使用のものがオススメです。
接着剤不使用であれば糊の剝がれを心配せずに自宅の洗濯乾燥機やコインランドリーで気軽に洗うことが出来ます。
尚、自宅で洗濯乾燥が出来るオススメの大容量洗濯機についてもまとめていますので、宜しければご閲覧下さい。
コメント