私は2014年に株式投資を始めたのですが、初めて開設した証券口座はauカブコム証券(その時はカブドットコム証券という名前)でした。
なぜauカブコム証券で投資デビューをしたかは忘れましたが、その名残でNISA口座もそこで開設。
2023年の旧NISAが終了するまで、メイン証券口座の1つとして利用していました。
しかし普段の取引は手数料が無料のSBI証券を使っていたこともあり、2024年の新NISAが始まったタイミングでNISA口座をSBI証券に変更することにしました。
本ページではauカブコム証券からSBI証券にNISA口座を変更する手続きを実際にやってみた流れと、
- 日数はどれくらいかかるの?
- メリットやデメリットは?
- 旧NISAで保有していた株はどうなるの?
などの疑問を解消します。
新NISA口座を変更してみた
冒頭で触れた通り、新NISAが始まるタイミングでauカブコム証券からSBI証券にNISA口座を変更することに。
NISA口座は1人1つしか保有できないため、違う証券口座でNISA制度を利用するには変更手続きが必要です。
このあたりの基本知識は金融庁のHPでかなりわかりやすく解説してくれていますので、1度目を通してみるのがオススメです!
新NISA口座をSBI証券に変更した主な理由としては
- 普段の株取引に手数料無料のSBI証券を使っていた
- 三井住友カードのVポイントアッププログラムの恩恵を受けたかった
の2つが大きなところです。
2つ目のVポイントアッププログラムについてはこちらの記事で詳しく解説していますが、
2024年5月からは以下の条件に変更となります。
1つ目のVポイント投資で10,000P以上利用のハードルが高いので、私は毎月1%UPを目指そうと思います!
申し込み手順
話が若干それましたが、auカブコム証券からSBI証券にNISA口座を変更するときの手順は次の3STEPです。
- STEP1まずは2つの書類を同時に請求する
- STEP2書類が揃ったら返送する
- STEP3NISA口座が開設されるまで待つ
以下では実際の申し込み画面を交えて、1つずつ手順を整理します。
今回はあくまでもauカブコム証券からSBI証券へのNISA口座変更ですが、他社口座も大筋の流れは同様です!
以下の手順は、NISA口座に変更したい証券口座(今回の場合はSBI証券)を開設済みの場合の手順です。未開設の場合、まずは開設申し込みをしましょう(オススメの開設方法は本ページの最後でご紹介しています!)
まずは2つの書類を同時に請求する
NISA口座を変更するには、2つの書類を請求・準備する必要があります。
元々のNISA口座を開設している証券口座(今回の場合はauカブコム証券)へは「金融商品取引業者等変更届出書」という書類を請求します。
まずはauカブコム証券にログインをし、「設定・申込」 – 「各種手続」 – 「各種手続書類」を選択します(PC画面表示ですが、スマホでも同様の流れです)。
画面が開いたら少し下にスクロールし…
「当社から他社へNISA口座を変更したい」という文字を見つけて、「WEB申込」ボタンを選択。
申込内容が「金融商品取引業者等変更届出書」になっていることを確認し、
間違いなければ「申込する」ボタンを押します。
以上で1つ目の書類の申し込みは終了です。
2つ目の書類はNISA口座に変更したい証券会社(今回はSBI証券)で操作をします。
「SBI証券 NISA 申込み」などで検索をするか、こちらのページから「他社からの乗り換え」を選択します。
申込内容を確認し、チェックを付けたら「書類請求を申し込む」を選択します。
変更したい口座側の手順はこれで終了です。あとは書類が届くまでしばらく待ちましょう。
スムーズにNISA口座を変更したい人は、この2つの書類を同時に申し込むのがオススメです。どちらの書類も郵送されてくるまでに時間がかかるので、早めに申し込んでおきましょう。
書類が揃ったら返送する
私は新NISAの開始に向けて、1番混雑するであろう11月~12月にかけて書類請求をしたのですが、
- 書類申込:2023年11月30日
- SBI証券から書類が到着:2023年12月5日(3営業日後)
- auカブコム証券から書類が到着:2023年12月11日(7営業日後)
という日程で書類が手元に届きました(私は北海道の札幌に住んでいるため、関東圏にお住まいの方は1~2日早いと思います)。
実際に届いた書類がこちら。
こちらがauカブコム証券から届いた書類です。特に何も記入する箇所はありませんので、そのままSBI証券へ送ります。
こちらがSBI証券から届いた書類です。住所に変更がない場合、「名前の記入」と「書類の準備」だけでOKです。
書類はauカブコム証券から届いたものと、本人確認書類(運転免許証のコピーなど)です。
※マイナンバーの提出がまだの人はここで提出も必要です。
上記を返送用封筒に入れて、送り返すだけでOKでした。
証券口座関連の手続きは難しそうで身構えていましたが、実際には名前の記入と書類をちょちょっと用意するだけ。かなり簡単でした。
NISA口座が開設されるまで待つ
書類の返送が終わったら、あとは新NISA口座の開設を待つのみです。
SBI証券の場合は開設完了に伴いメールなどは届かず、「重要なお知らせ」に以下の開設完了のお知らせが届いていました。
開設完了のお知らせが届いたのは2023年12月28日でした。
口座が開設されるまで、どれくらいかかる?
以上のように手続き自体は非常に簡単ですが、NISA口座を変更するには約1か月ほど時間がかかることがわかりました。
私は新NISAが始まる1番忙しい年末に、auカブコム証券からSBI証券への変更で以下のスケジュールでした。
- 書類申込:2023年11月30日
- SBI証券から書類が到着:2023年12月5日
- auカブコム証券から書類が到着:2023年12月11日
- SBI証券へ書類を返送:2023年12月12日
- SBI証券で新NISA口座が開設完了:2023年12月28日
繰り返しになりますが私は北海道の札幌に住んでいて、書類の郵送に若干時間がかかります。また新NISAの熱が若干落ち着いた今なら、もうちょっと早く手続きが進む可能性が高そうです。
NISA保有株は売却や移管をしなくて大丈夫?
NISA口座を変更したときに気になるのが、
今までNISA口座で保有していた株や投資信託はどうなるの?移管したり、売らなきゃいけないの?
という疑問ですよね。
結論から言うと、今まで通り保有していても大丈夫です。
逆に旧NISA銘柄を変更後の証券会社に移管することはできません。
多くの証券会社では旧NISAと新NISAは別機能として提供されているため、新NISA口座を別の証券会社に変更してもそのまま保有することができます。
例えばこちらは私のauカブコム証券のNISA画面(NISA口座変更後)ですが、今現在も旧NISA口座で株を保有し続けています。
これらの銘柄は非課税期間満了後に総合口座に移管されますので、その時まで非課税の特典を受けることができます。
積み立てNISAも同様で、最長20年の非課税メリットをそのまま受け続けることが可能です。
私は非課税期間が終わったら一旦売却をして、メイン口座のSBI証券で同じような銘柄を買いなおす予定です!
NISA口座を変更するメリットとデメリットは?
最後にNISA口座を変更するメリットとデメリットについて触れておきます。
メリット
私が思うNISA口座を変更するメリットは主に次の3つです。
- 取り扱い銘柄が変わる・増える(例えば楽天証券でしか買えない、またはSBI証券でしか買えない銘柄などがある)
- 証券会社の強みを生かせる(アプリや分析の使い勝手が良い会社や、取引手数料が安い会社を選べる)
- 証券会社独自の特典を受けられる(例えばSBI証券の場合は、コンビニや大手外食チェーンが安くなるVポイントアッププログラムの還元率UPなど)
変更手続きをするのが若干面倒ですが、今の証券会社でNISA口座を開設している理由が「なんとなく」な人は、他社の使い勝手や特典を見なおしてみるのがオススメです!
デメリット
私が思うNISA口座を変更するデメリットはただ1つ、「もともとNISA口座で保有していた銘柄を移管できない」ことです。
繰り返しになりますが、旧NISA口座の銘柄は新NISA口座に移せません。
なので旧と新、2つの証券口座を管理する必要があります。
私はそこまで苦ではありませんが、人によっては大きなデメリットになりそうです。
旧NISAを売却することはできますが、非課税期間が満了していないのに売るのは何だかもったいない気がしますよね…。
ちなみに新NISAの場合は、証券口座を変更するタイミングで1度売却してしまえば非課税枠が復活するので、証券会社を変更してもデメリットは少ないです。
ただ1年に買える枠(年間360万)があるので、そこだけ気を配る必要がありそうです。
オススメの証券会社
私は楽天証券・カブドットコム証券・松井証券など有名どころの証券会社口座を開設していますが、普段売買に利用しているのは「SBI証券」です。
SBI証券を利用している理由は
- 売買手数料が0円(ゼロ革命)
- IPO実績が他社に比べて豊富
の2つです。
SBI証券は「ゼロ革命」と呼ばれる施策で、ネット証券会社の主な収入源である手数料無料化を実施した証券会社です。
次の図はSBI証券自身が作成した手数料の比較表ですが、SBI証券は約定代金問わず手数料が無料となっています。
楽天証券も同じく手数料無料を実施していますが、これはSBI証券の後追いをしているため、貴重な手数料収入を泣く泣く手放す格好となりました。
米ドル為替手数料ゼロの実施もSBI証券がいち早く行い、楽天証券がそれに常に追随する形となっていて、トップランナーはSBI証券です。
株は保有口座の切り替え(移管)が面倒なので、どうせ利用するならトップの証券口座を利用することをオススメします。
これからSBI証券を開設予定の人は、ポイントサイトからの開設を強くオススメします。
現在(2024年8月24日)ではげん玉というポイントサイトで19,000円相当がゲットできます。
条件は「SBI証券開設 + 住信SBIネット銀行ハイブリッド口座からの50,000円の入金」です。
同時に住信SBIネット銀行口座を開設しても良い人や、既にSBIネット銀行口座がある人にオススメです。
公式HPからそのまま申し込むとこの特典は貰えませんのでご注意ください。
ポイントサイトは
- 楽天市場やヤフーショッピングで買い物するとき ➡ 1%還元
- クレジットカードを作るとき ➡ 数千~数万ポイント還元
など、経由するだけでノーリスクでポイントが貯まる、知っている人だけが得するツールです。
「ポイントサイト」という言葉を初めて聞いた人は、是非これを機に使い始めることをオススメします。
おわりに
SBI証券の手数料無料やVポイントアッププログラムなどの特典に釣られ、auカブコム証券からNISA口座を変更してみました。
変更手続きをする前は面倒で面倒でしょうがなかったのですが、実際にやってみると自分でやることはごくわずか。
金融庁への届け出などは全部証券会社さんがやってくれるので、何も手間はなかったです。
こんな簡単なら旧NISA時代から、もっと早くSBI証券に変えておけば良かったと若干後悔しています…
NISA口座の見直しを考えている人の参考になれば幸いです。
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