私は北海道の札幌に住んでいるのですが、札幌といえども夏は暑いです。
日によっては最高気温が30℃になるなど、本州顔負けの暑さです(本州と比べてカラッとした暑さなのでしんどさは比になりませんが…)。
そんな夏を乗り切るために我が家で導入しているのが「窓用エアコン」です。
ウィンドファン、ウィンドエアコンと呼ばれているものですね。
紛らわしいのでこのページでの呼び方はウィンドファンに統一します。
本ページではそんなウィンドファンの良いところと悪いところ、防犯は?騒音は?という使う上で気になる点をまとめています。
ウィンドファンってなに?
ウィンドファンはその名前の通り窓に取り付けるエアコンです。
我が家のウィンドファンはこんな感じ。
使わないときは窓を閉めています。
上が蛇腹状になっていて、窓の大きさに捉われずに設置することができます(最大・最小はあります)。
窓への固定はレールに本体をガチッと挟んで止めるだけです。
本体が少し重いので、高めの窓に取り付けるときにはご注意ください。
排熱は後ろから。利用時は網戸にして熱を外に逃してあげます。
現在使っているのは少し古めのコロナ「CW-A1612」という型番です。
2024年の今ならもう少し静音・省電力のものが売っていそうですが、まだまだ利用できるので毎年お世話になっています。
ウィンドファンの良いところ・メリット
私が思うウィンドファンの良いところは次の通りです。
自分で付け外しができる
ウィンドファンの真骨頂は自分で付け外しが出来ることです。
エアコンだと設置業者が取り付けるのが一般的で、夏真っ盛りには工事待ちでなかなか取り付けられない…なんてことも。
その点ウィンドファンは本体さえ買えば自分が好きなときに取り付けられますし、夏が終わったら取り外したりと自由自在です。
室外機がいらない
ウィンドファンにはエアコンでは必須な室外機がありません。
背面から直接外に排熱するからです。
ベランダに室外機を置けない・置きたくない場合はもちろん、ベランダがない部屋でも気軽に設置することができます。
穴を開けたり工事したりする必要がない(賃貸OK!!)
家によっては壁に穴を開けたり、エアコン用のコンセント口が無ければそれを作ったりと、設置時に工事をする必要があります。
賃貸の場合には大家さんによってはこれをNGとする事も…。
そんなときには工事が必要のないウィンドファンという選択肢をオススメします。
掃除がエアコンに比べて簡単
ウィンドファンは窓に取り付けるため、エアコンに比べて低い位置に設置されます。
エアコンでは高い位置で掃除をしなければなりませんが、ウィンドファンではそれがないので掃除・お手入れが憂鬱になりません。
価格が安め・工賃がいらない
これはモデルや買う場所にもよりますが、ウィンドファンはエアコンに比べて安価なことが多いです。
またエアコンの場合は設置業者に支払う工賃(1万円〜3万円ほどの場合が多いようです)がありますが、ウィンドファンは自分で設置するため工賃が丸々浮きます。
エアコンとウィンドファンでは本体代と合わせて数万円の差になりますので、価格重視の人にはオススメです。
ウィンドファンの悪いところ・デメリット
良いところもあればもちろん悪いところもあります。
置き場所に困る場合も
ウィンドファンは1年中設置していてもいいのですが、我が家では存在感があったり見栄えが悪くなることから夏が終われば外しています。
外したウィンドファンは物置に保管しているのですが、これが中々場所を取るのです…。
保管する場所を確保できるのであれば問題ないのですが、そうでない人は付けっぱなしにするのがベストなのかもしれません。
エアコンは付けっぱなしなのが普通のため、ウィンドファンならではのデメリットです。
ちなみに1年中付けっぱなしにする事も可能で、ウインドファンがあっても二重窓内側(家側)を閉める事もできます(レールの規格にもよっては閉まらない可能性があります)。
本州の本格的な夏には不向き
個人的にウィンドファンをオススメしたいのが北海道や東北などの比較的暑さが緩い地域での使用です。
関東より南では暑くてウィンドファンではパワーが足りない場合が多いです。
狭い部屋やワンルームだったら問題ないかもしれませんが、試したことはないのでオススメはできません。
広い部屋には不向き
北海道や東北でも広い部屋を涼しくしたいのであれば、ウィンドファンはオススメしません。
モデルによって推奨の広さは異なりますが、10畳以上だと冷えが鈍いかもしれません。
ちなみに現在利用しているコロナの「CW-1612」は4〜6畳用となっていますが、8畳の部屋で使っても十分涼しくしてくれますよ。
音はどれくらいうるさいの?
ウィンドファンは取り付ける場所にもよりますが、エアコンに比べて低い位置、つまり人と同じ目線にあるため、音が気になる場合があります。
これはメーカーやモデルにもよりますが、個人的にはそこまで音は気になりません。
これはコロナの「CW-1612」で強風設定で計測した数値です。約50dbでした。
スマホアプリなので専用機器に比べて数値は正確じゃないかもしれませんし、表示されている「静かな図書館」よりはもうちょっとうるさいかな…と感じます。
ただ、コロナの「CW-1612」の前に使っていた別メーカーのウィンドファンはかなりうるさかったです。
部屋が狭かったこともありますが、話す声をちょっと大きくしなければいけないレベルでした。
コロナのウィンドファンを使ってからはそのようなことはないので、それからはコロナ以外のウィンドファンは購入していません。
防犯は大丈夫?
防犯面は窓の構造により対象が異なります。
我が家は二重窓でウィンドファンが稼働していないときには外窓は鍵をしめているため、防犯面は問題ありません。
寝る時にウィンドファンを稼働するときには専用の鍵を付けましょう。
モデルによっては部品の1つとして付属しています。
冷房専用なの?
ウィンドファンは冷房専用と冷暖房用のどちらもあります。
繰り返しになりますがウィンドファンをオススメするのは北海道や東北などの比較的涼しい地域です。
これらの地域の厳しい冬はウィンドファンの暖房機能程度では部屋が暖まらない場合がほとんどです。
なので私は冷房専用のウィンドファンしか使ったことがありません。
もし本州のワンルーム等、狭めのお部屋でウィンドファンを使う場合にはいいかも知れませんね。
オススメのメーカー・モデル
ウィンドファンでオススメのメーカーは「コロナ」です。
理由は「音はどれくらいうるさいの?」でも説明しましたが、他のメーカーを使っていて音が気になったからです。
私が利用しているのはコロナの「CW-1612」ですが、これは2012年の商品。
2024年現在ではRelalaというブランド名でスタイリッシュな後継機種が発売中です。
冷房専用モデルの最新型番は
- 【4~6畳】
- CW-1624R〈一般ルート・ホームセンターモデル〉
- CW-F1624R〈家電量販店モデル〉
- CW-FA1624R〈家電量販店モデル〉
- 【4.5~7畳】
- CW-1824R〈一般ルート・ホームセンターモデル〉
- CW-F1824R〈家電量販店モデル〉
- CW-FA1824R〈家電量販店モデル〉
の6つです。赤文字がAmazonや楽天などのネット通販でメインに流通しているモデルで、青文字がヨドバシやビックカメラなどの家電量販店で購入できるモデルです。
各型番の機能の違いは次の通りです。ただただ部屋を冷やしたいだけなら「CW-1624R」または「CW-1824R」がオススメです。
4~6畳用
CW-1624Rは本記事更新時点ではAmazon等で4.5~4.9万円ほどで購入可能です。
型落ちの「CW-1623R」も本記事更新時点では最新モデル「CW-1624R」とほぼ価格差はありませんが、安くなっていれば狙い目です。
また、「CW-1623R」には「CW-1624R」にない窓用の鍵がついています。
4.5~7畳用
広めのお部屋を涼しくしたいのであれば「CW-1824R」をオススメします。
こちらは本記事更新時点(2024年7月17日)は5万円前後で購入できます。
またこちらも本記事更新時点での価格差はありませんが、型落ち品の「CW-1823R」が安くなっていればオススメです。
さらに、また、「CW-1823R」には「CW-1824R」にない窓用の鍵がついています。
2024年に私がウィンドファンを新調するのであればこの4択です。
冷暖房専用モデル
なお冷暖房専用モデルは「CWH-A1824R」の1型番しかありません。こちらは7万円弱で購入が出来そうです。
こちらも本記事更新時点での価格差はありませんが、型落ちモデル「CWH-A1823R」が安くなっていればオススメです。
なお、最新モデルとの機能差はないようです。
それ以前のモデルだと見た目のスタイリッシュさに欠ける上、全面部分の水洗いに非対応なため、おすすめは2024年、2023年モデルです。
おわりに
手軽に取り付けができるエアコンとして注目を集めているウィンドファン。
エアコンと比べるとパワー不足は否めないものの、緩やかな夏を乗り切るには十分な力を備えています。
室外機が置けない・賃貸で工事ができない・工事待ちが嫌ですぐに取り付けたい…、などとお考えの方は是非窓用エアコン・ウィンドファンを検討してみてはいかがでしょうか。
当ブログでは他にも家電をはじめ、様々な商品レビューを行っていますので宜しければご閲覧ください。
コメント
こんにちは!
私も北海道在住で、窓エアコンの設置を検討中です
こちらのお写真を拝見させて頂いたところ、窓枠が樹脂サッシのように見えるのですがいかがでしょうか??
樹脂サッシだと重さに耐えきれないので、窓エアコンは付けられないと家電量販店のスタッフさんに言われてしまいまして、どのように取り付けたのか教えていただければと…;
そのスタッフさんは、北海道の家の窓サッシは殆ど樹脂だとも仰っていたのですが、ならなんで北海道で窓エアコン売れてるの?って感じです…
とにかく部屋が暑くてペットが可哀想…
読んで頂きましてありがとうございます。今年の北海道は毎日暑いですね…
おっしゃる通り樹脂サッシですが、数年利用していて全く問題ありません。
私の利用しているモデルは説明書を見ても「樹脂サッシNG」のような記載は無かったのですが、調べてみると樹脂サッシはダメと言われたという情報が確かに散見されますね…。
私が住んでいるマンションは他のおうちでも窓用エアコンを取り付けていて、いずれも問題ないようなので住戸にもよるのかも知れません。
ちなみにねじ止め部分のサッシの厚さは約9mmです。
参考になれば嬉しいです。ぜひまたお立ち寄りください。
ご返信ありがとうございます!
丁寧に取り付けることと、室内側の下部出っぱりを下から支えることを視野に入れて、具体的に検討してみようと思います!
大変参考になりました。
ありがとうございました(*^^*)
こんにちは!ウインドファンの情報を調べてこちらにたどり着きました。
とても細かく、よい情報をありがとうございます!
私も札幌在住です。
賃貸なのでウインドファン一択で探していました。
さて、購入はコロナで決定したのですが、お聞きしたい事があります。
タロウさんは、冬は取り外しているようですが、私はつけっぱなしになりそうなのです。この場合、二重窓の内側は閉めることが出来ないんでしょうか??
回答お願い致します。
読んで頂きありがとうございます!
二重窓の内側も閉めることが出来ます。
見出し「ウィンドファンの悪いところ・デメリット – 置き場所に困る場合も」に画像を2枚追加しましたので、ご確認お願いします!
なるほど!だんだんわかってきました!!ありがとうございます!!