コンビニやネットサービスで貯まる・使えるTポイントというポイントサービスがあります。
みなさんご存じ、黄色と青色が特徴のロゴが目印です。
また似たような名前で「Tマネー」というものもあります。
こちらはポイントサービスではなく電子マネーです。
例え話ではありますが、道行く人に「TポイントとTマネーは使っていますか?」と質問をすると多くの人は
Tマネー?なにそれ?
Tポイントは使ってるけど、Tマネーは使ってないし、Tマネーが使えるカードなんて持ってないよ!
などと、答える人が多いと思います。
しかしお手持ちのTポイントカードに、実はTマネーの機能が潜んでいることをご存じでしょうか?
本ページでは「Tポイント」と「Tマネー」の違いをなるべく簡潔に、わかりやすく解説します。
Tポイントとは?
まずはTポイントの概要ですが、みなさんご存じの通りコンビニなどでのカード提示や、ヤフーショッピングの利用などで貯まる・使えるポイントです。
Tポイントの使い道はいくつもありますが
- 実店舗で使う(ファミリーマート・吉野家・TSUTAYAなど)
- ネットショッピングで使う(ヤフーショッピング・LOHACO・ウェルシアドットコムなど)
- 商品に交換する
- ANAマイルに交換する(500Pt ➡ 250マイル)
- PayPay銀行で現金に交換する(100Pt ➡ 85円)
などが代表的です。
またTポイントを説明する上で欠かせないのがウェルシアの存在です。
ウェルシアでは毎月20日はお客様感謝デーとして、Tポイントで買い物をすると1.5倍分として使えるキャンペーンを開催しています。俗に言う「ウェル活」というやつです。
このようにTポイントは1Pt を1円以上の価値に高めることが出来ます。
Tマネーとは?
次にTマネーについてですが、Tマネーは2014年からサービスが開始されたプリペイド型の電子マネーです。意外に歴史がある電子マネーです。
Tマネーを使うのに必要なものはただ一つ、Tポイントカードです。
つまりみなさんお持ちのTポイントカードや、Tポイント機能付きのクレジットカードには、既にTマネーの機能が実装されています。これを知らない人は結構多いと思います。
※VISAブランドのクレジットカードやデビットカードではTマネー機能はありませんのでご注意ください。
Tマネーはプリペイド型の電子マネーなので、使うには事前にチャージをする必要があります。
チャージ方法は
- Tマネー加盟店で現金チャージ(ファミマなど)
- クレジットカードチャージ
- 後払いチャージ(Paidy)
- Tポイントチャージ
- Tマネーギフトチャージ
の5つがあります。
ここで注意したいのがTマネーはTポイントでチャージが出来ますが、その逆(TマネーをTポイントにチャージ・交換する)ということは出来ない、という事です。
Tマネーにチャージした残高はお買い物以外に活用方法はありません。
チャージしたTマネーの使い方は次の4つです。
- Tマネー加盟店で直接利用
- iD決済で利用(スマホにかざして支払い設定をする必要あり)
- Mastercardコンタクトレス決済で利用(スマホにかざして支払い設定をする必要あり)
- バーチャルMastercardでオンライン決済(かざして支払い設定後に発行可能)
上記の2~4で登場する「かざして支払い」は2021年4月に登場したばかりの機能で、これが実装されたことでTマネーが飛躍的に利用しやすくなりました。
なおTマネーのポイント付与率は月間累計利用額500円ごとに1円相当の0.2%還元です。
還元率はかなり低いので、特別な事情がない限りは常用する決済手段としてはオススメしません。
TポイントとTマネーの違いは?
以上をまとめるとTポイントとTマネーは全くの別物で、1番の違いはその用途です。
Tポイントはそのまま利用したり他社Pへの交換などができるため、かなり汎用性が高いポイントです。
またウェル活を利用することで、1P = 1円以上の価値にすることも出来ます。
一方、Tマネーは1円相当残高 = 1円の価値を上回ることはありません。
しかしスマホにかざして支払い設定をすることで、買い物に利用するときにはiD決済・Mastercardコンタクトレス・バーチャルMastercardなど多様性があるため、非常に使いやすい電子マネーと言えます。
こちらはTポイントアプリで表示されるTポイントとTマネーの残高です。別々に管理されていることがわかります。
またしつこいようですがTポイントはTマネーに交換が出来ますが…
TマネーからTポイントへの交換は出来ませんので勘違いのないようにご注意ください。
Tマネーのオススメな使い道
普通に使うと500円で1円相当(0.2%還元)しかないTマネーですが、オススメの使い道が2つあります。
Tポイントの消化先
1つ目はTポイントの消化先として活用する方法です。
それほどTポイントが貯まらない人や、近くにウェルシアのようなTポイントのお得な使い道がない人にはオススメです。
TポイントのままだとTポイント加盟店でしか使えませんが、TポイントをTマネーにチャージすることでiD加盟店で使えたり、バーチャルMastercardが発行できるのは大きなメリットです(かざして支払い設定が必須)。
バーチャルMastercardではAmazonギフトが買えるので、Tポイントの端数整理にもピッタリです。
キャンペーン時のみの活用
Tマネーは2021年4月にかざして支払い設定を発表したばかりです。そのため普及のためにこれからキャンペーンを開催する可能性が高いです。
実際に2021年10月までTマネーのかざして支払い利用で20%還元のキャンペーンが開催されていました(現在は終了しています)。
キャンペーンはこれ1回で終わるわけではないと思うので、お得なキャンペーン時を狙い撃ちしての利用も賢い選択肢だと思います。
おわりに
TポイントとTマネーの違いについてまとめてみました。
人にもよりますが「価値」と「使い勝手」に焦点を当てると
- 価値:Tマネー < Tポイント
- 使い勝手:Tマネー > Tポイント(スマホでかざして支払い設定をした場合)
と感じる人が多そうです。
この手のサービスは似たような名前が多いので混乱してしまいますよね。代表例がVポイントとVポイントギフトです。こちらも別記事で違いをまとめていますので、是非合わせてご確認ください。
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