個人事業主や会社役員の節税対策として有名な「小規模企業共済」。みなさん活用していますか?
小規模企業共済は掛け金を「貯蓄」できる性質を持ちつつも、掛け金の全額を「経費」にできる、とんでもなくお得な制度です。
私は個人事業主を経て、現在は小さな会社を運営していますが、個人事業主時代から小規模企業共済に加入しています。現在の掛け金は上限の月7万円です。
先日、資産のとりまとめをしているときに
いま小規模企業共済の掛金残高っていくらあるんだろう…
と思うことがありました。
しかも1度や2度ではなく、それなりの頻度で発生します。
本ページでは小規模企業共済の残高確認の仕方を3つご紹介します。
方法1.掛金納付状況等のお知らせを見る
まず1つ目は「掛金納付状況等のお知らせ」という書類を確認する方法です。
この書類は小規模企業共済に加入していると、毎年3月頃に届くものです。
下の画像は実際に令和3年3月に届いたものです。令和2年分の掛け金状況が記載されています。
この書類の中の下のほうに「C欄・D欄・E欄」という項目があるのですが、貸付金がない場合はE欄が小規模企業共済の残高となります。
私の場合は188万円残高があるようです。
この「掛金納付状況等のお知らせ」ですが、お住まいの都道府県によって届く日程が若干異なります。
毎年3月になったら発送スケジュールが更新されるので、気になる人は公式HPのお知らせをチェックすることをオススメします。
なおこの確認方法は「昨年末時点の掛け金実績までしか確認できない」という注意点があります。
現時点での確実な残高を知りたいという人は次の方法をオススメします。
方法2.電話や問い合わせフォームで確認をする
現時点の掛け金残高を確認したい場合には、電話や問い合わせフォームで確認することをオススメします。
電話の場合には平日のみ問い合わせが出来ます。
私も正確な残高が知りたく1回電話で問い合わせたことがありますが、そのときは
- 共済契約者番号CD
- 名前
- 本人か否か
- 住所
- 電話番号
- 生年月日
を確認されました。
共済契約者番号CDは契約書や、方法1で登場した「掛金納付状況等のお知らせ」にも記載がありますので、予め準備してから電話することをオススメします。
方法3.自分で計算をする
最後の確認方法は「加入月数×掛け金」から計算する方法です。
原始的ではありますが、実際にはこの方法で確認している人がほとんどだと思います。
加入日時は契約書に記載があるので、例えば「25カ月(加入月数)×7万円(掛金) = 175万円だな。」のように概算の数字がわかります。
また前回届いた「掛金納付状況等のお知らせ」から、現在までの月数で計算するのも一般的です。
例えば私の場合は令和2年末時点で「188万円」の残高だったので、本記事作成時点(2021年5月31日)の残高は
188万円 + 5カ月 × 7万円(掛金) = 223万円
となります。ローカルでなんの工夫もない方法ですが、なんとなくの残高を知れたらいい場合にはオススメです。
ログインページやアカウントはない
1番わかりやすい残高の確認方法は「ポータルサイトにログインして残高照会」のようなことが出来ればいいのですが…残念ながら小規模共済にはそのようなサイト・仕組みはありません。
小規模企業共済は全てのやり取りが紙ベースです。
新規加入手続きであればまだわかりますが
- 掛金の変更
- 住所の変更
- 電話番号の変更
- 引き落とし口座の変更
などの軽微な変更も含めて、全てが書面でのやり取りです。前時代的ですね。
なおコールセンターの方に聞いてみましたが
残高確認のお問い合わせはそれなりに多いです
とおっしゃっていました。
是非ネット上で確認ができるように整備してほしいです。
おわりに
加入者なら共感してくれる人が多いはずの「小規模企業共済の残高知りたい問題」。
残念ながらスマートに確認できる方法はありませんので、加入状況から概算を求めるのが一般的なようです。
もっと規模の大きい年金でさえも「ねんきんネット」で納付状況が確認できる時代です。
ぜひインターネットで確認できる手段を実装してくれると助かります。
ですがこれだけ不便でも小規模企業共済の節税効果は絶大です。
加入条件を満たしている人で、未だ未加入の人はすぐにでも検討することをオススメします。
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