運転免許をお持ちの皆様、無事故・無違反証明書で受けられる優遇があるのはご存じでしょうか。
1年以上事故・違反等の記録がない場合に発行できる「SDカード」なるものを提示すると、一部のお店・ホテル・レンタカーなどで割引等のサービスを受けることが出来るんです。
本記事では無事故無違反の証である「SDカード」の種類や発行方法、優遇店の他、ゴールド免許のみに与えられたお得な点についてご紹介します。
SDカードとは
SDカードは、1年以上事故・違反等の記録がない安全運転者(Safe・Driver)のみ持てるカードです。セーフドライバーの頭文字をとって「SDカード」と呼んでいるようです。
SDカードを提示するだけでガソリン・飲食店・ホテルなどの割引やマイカーローンの金利優遇などを受けることが出来ます。
SDカードの発行元は「自動車安全運転センター」という警察庁が管理する法人です。
一応民間法人ではありますが、特別な法律によって管理されているため、実質は国が運営している機関とも言えます。
SDカードの色の違い
SDカードは無事故無違反歴の長さによってグリーン→ブロンズ→シルバー→ゴールド→スーパーゴールドと色別に分かれています。
詳しくは後述しますが、色によって特定の店舗で受けられる特典が異なります。
SDカードはいつ、どこでもらえる?
このSDカード、対象者に無料で配布されるものではなく、申し込みが必要なんです。
SDカードは1年以上事故・違反等の記録がなく、「無事故・無違反証明書」又は「運転記録証明書」を申し込んだ人限定で配布されます。
SDカード単体で申し込めるわけではなく、証明書のおまけという立ち位置です。
証明書は有料ですがSDカード自体には料金が発生しているわけではありません。
バスやタクシーのドライバーなど、仕事柄必要になる人もいますが、個人でも発行することが出来ます。
ちなみに私は初めての免許講習の際に申し込んでもいないのに勝手にSDグリーンカードが配布されました。
どうやら免許を取得した教習所が一括で申し込んだ場合に、初めての免許更新時で無事故無違反だとSDカードが自動発行される仕組みもあるようです。
発行方法
「SDカードの発行 = 『無事故・無違反証明書』または『運転記録証明書』」の申し込みは少し面倒です。
ウェブ申し込みは出来ません。
申し込み場所
申し込み場所は下記の何れかです。
- ゆうちょ銀行・郵便局
- センター事務所(警察本部や運転免許センターにあることが多い)
証明書は即時交付が出来ないため、後日郵送かセンター事務所での受け取りになります。
手数料
1通につき670円です。
※ゆうちょ銀行・郵便局からの申し込みは別途払込料金が発生します
申込用紙はどこにある?
証明書申込用紙は、警察署、交番、駐在所、センター事務所にあります。
申し込みは郵便局なのに用紙は郵便局に置いていませんが、こちらから印刷できます。
手間と時間とそこそこな発行手数料がかかります。
仕事で『無事故・無違反証明書』または『運転記録証明書』が必要でない限り、わざわざ発行する気にはならないかも…
優遇店
最重要ポイント、SDカードが使える優遇店です。
こちらから検索が出来ます。
少し検索しただけでも幅広いサービスで利用できることが分かります。
空港の土産店やホテル、デパート、薬局、引っ越し、レンタカー、スーツなど豊富です。
また、店によっては他の割引サービスとの併用ができるなどなかなかお得です。
注意事項
ほとんどの優遇店では全種類のSDカードが対象ですが、中にはSDカードの色が限られていることもあるようです。
また、SDカード発行から1年間・3年間など店により優遇の期限が異なります。
ほかにもゴールド免許証はお得がいっぱい
ここからはSDカードとは関係のない話ですが…
SDカードを発行しなくても、安全運転でゴールド免許を維持すればそれだけでお得です。
免許更新が安い・早い・楽
ゴールド免許における最大のお得は免許更新にかかる「お金・時間・労力の短縮」です。
更新費用
運転免許の更新費用は一律ですが、講習費用に差が出ます。
5年以上違反や事故歴のない優良運転者(ゴールド免許)は講習費用が500円なのに対し、違反者は1,350円もかかります。
850円の差です。
講習時間・更新頻度
続いて時間。
優良運転者(ゴールド免許)は講習時間が30分なのに対し、違反者は120分です。
また、免許の有効期間も優良運転者(ゴールド免許)は5年ですが違反者は3年なので講習・更新にかかる時間、費用もさらに多く発生します。
更新場所
優良運転者(ゴールド免許)は運転免許試験場の他に、警察署で免許更新が出来ますが、違反者は運転免許試験場に行かねばなりません。
札幌の場合、運転免許試験場は最寄駅からも遠く、バスも混んでいて苦行です。
経由申請
地域によるかもしれませんが、優良運転者は特例で住所地以外で免許更新センターで更新手続きをすることも可能です。
経由する手数料が発生しますが、人によっては大変便利な特例措置です。
オンライン講習
5年以上違反や事故歴のない優良運転者(ゴールド免許)に限り、免許更新の際の「講習」がオンライン受講できるようになります。
2021年度から北海道、千葉、京都、山口で試行が開始し、2024年度からは全国で運用される方針とのことです。
しかし、マイナンバーカード所持者に限定されるほか、写真撮影や視力検査等のその他の手続きは従来通り更新センターに出向く必要があるようです(詳細は未決定)。
自動車保険が安い
自動車保険にはゴールド免許割引があります。
保険会社によって割引率は異なりますが10%~最大20%ほどの割引が受けられます。
まとめ
SDカードは申請の手間と670円の手数料が発生しますが、よく行くお店がSDカード優遇店だった場合は十分に元が取れるため人によってはオススメの割引サービスです。
所持しているのに利用していない人はもったいないので利用店舗の確認をおすすめします。
また、ゴールド免許はお金・時間・労力共に節約できます。
特に時間単価の高い仕事をしている人は1時間で1万円以上節約できますよね。
私も免許更新がかなり面倒なのでゴールド免許を維持し、次回はオンライン講習で臨みたいと思います。
【全国共通 子育て支援パスポートで受けられる割引・特典】についてもまとめていますので是非ご閲覧ください。
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