家電量販店ビックカメラでは、株主に年2回の株主優待券を配布しています。
2022年5月末時点では長期保有していると総合利回りが7%近くにもなるため、高配当株としても人気です。
そんなビックカメラの株主優待券ですが、実店舗で使うと残念ながらポイント還元が0になるデメリットがあります。
しかし使い方によってはポイントをゲットしつつも、優待が使える方法があるんです。

本ページではビックカメラの株主優待をお得に使う方法をまとめています。店頭で消費している方がいましたら必見です。
ビックカメラの優待は店頭で使うとポイント還元なし
冒頭で触れた通り、ビックカメラの株主優待券は利用金額分にポイントが付与されません。

ビックカメラは買うものにもよりますが、基本還元率が10%のため、ちょっと無理やりな考え方ですが、優待を使うと実質1割高になる計算です。

せっかくの優待券なのに割高に感じるのはちょっとイマイチですよね…
楽天Bic・ソフマップ楽天市場店・ソフマップPayPayモール店で使うのがオススメ!
店頭で使うとポイント還元がないビックカメラの株主優待券ですが、お得に使う方法があるんです。
それはネット通販で利用する方法です。
ビックカメラの株主優待券は実店舗のほか、ネット通販でも利用ができます。
- 実店舗
- ビックカメラ
- ソフマップ
- コジマ
- ネット通販
この中でお得に利用できるのが、赤線が引いてある4サイトです。
これらは楽天市場とヤフーショッピング(PayPayモール)の外部ECサイトで出店しているストアなのですが、ここで購入すると優待利用分も漏らすことなくポイント還元が得られます。
実際に使ってみた
楽天ビックで購入予定のものがあったので、実際に株主優待券を利用してみました。
ネット通販での株主優待利用は支払い時には利用できず、優待券を送付して、あとから振込でキャッシュバックされる方式となります。
手順は大きく分けて
- ネットで注文をする
- ご利用票を記載・送付する
- キャッシュバックを受け取る
の3つです。
ネットで注文をする
まずはお目当てのストアで欲しいモノを注文しましょう。
しつこいようですが優待券を利用できて、かつポイント還元が得られるのは
の4サイトです。
楽天ビックを含む楽天市場の3サイトについてはお買物マラソンなどの買い回りイベント中に購入するのがオススメです。
ソフマップPayPayモール店もお得なキャンペーン時に購入しましょう。
当サイトではヤフーショッピングのお得なお買い物デーを月に2回まとめていますので、是非合わせてご覧ください。
私はPS5のコントローラーを楽天お買い物マラソン中に楽天ビックで購入しました。
SPUはそれほど高くありませんが、買い回りを合わせて1,600ほどゲットできました。

この注文に対して、株主優待券を4枚(4,000円分)利用してみます。
ご利用票を記載・送付する
優待券を利用するには楽天ビックの場合はこちらのページの「Q.ビックカメラの株主優待券は利用できますか?」という箇所に掲載されている、「株主様お買い物優待券ご利用票(PDF)」を印刷し、記入します。

利用するECサイトによって書式や送り先が異なりますので、必ず各サイトのものを使って下さい!
上部項目の「楽天ビックのご注文番号」は注文完了メールや、楽天市場の注文履歴から確認ができます。

記入が終わったら下の切り取り線でカットをして、右側を宛名ラベルとして利用します。

ビックカメラさんは優待の送付方法に「特定記録郵便」もしくは「簡易書留」を指定していますが、私は今回実験的に郵便書簡(ミニレター)で送ってみることに。
ミニレターで送ると郵便事故の際に一切の保証がありませんので、オススメはしません。

ミニレターは全国一律63円で送れる最安値の発送方法です。詳しくはこちらの記事でまとめています。

発送方法については後ほど詳しく解説しますね!
キャッシュバックを受け取る
優待の送付が終わったら、あとはキャッシュバックを待つだけです。
優待がビックカメラさんに到着したら、注文サイトに登録しているメールアドレス宛にこのようなメールが届きます。メールに記載の通り、振込までは約1カ月ほどかかりますので待ちましょう。


何もアクションがなく1カ月待つのはちょっと不安ですが、このようなメールが届くのは安心できますね!
以上の手順で株主優待を利用すると、ポイントをゲットしつつ優待を消化できます。
店頭で使うよりもお得に利用できるのでオススメです。
なんで楽天とヤフーショッピングだとポイント付与されるの?
繰り返しになりますが、店頭や公式通販で株主優待を利用すると、優待利用額分のポイントは付与されません。
なぜ店頭や公式通販だけがこのような扱いになるのかは明確で、自社でポイント還元を管理しているためです。
ビックカメラ公式では「この商品を買ったら〇%のポイントが付与される」というのが明らかなため、優待利用分のポイントの調整が可能だからです。
その一方、楽天市場やヤフーショッピングではユーザー1人1人でポイント還元率が異なるため、「優待利用分のポイント数」がビックカメラ側からは分かりません。
1%還元の人もいれば、20%還元の人もいる、と言った感じでまちまちです。
本当は公式通販に足並みを揃えたいところですが、今のところは「ポイント分をお客側が得している」という構図です。
現時点ではこのようにお得な抜け道がありますが、いつの日か「楽天市場とヤフーショッピングでの優待利用は一律10%差し引いた金額をキャッシュバックする」もしくは「楽天市場とヤフーショッピングでは優待が利用できない」という仕組みになる可能性もありますので、利用できるうちに使い倒しましょう。
ちなみにJoshinは2021年7月から楽天市場店で優待が使えなくなりました。ビックカメラもこれに続く可能性は十分にありそうです。

上記のようにすごくお得な外部ECサイト×優待利用ですが、優待利用時の注意事項が4つあります。
ビックカメラ.comなどではポイント分が差し引かれる
しつこいですが優待利用でお得なのは
の4サイトのみです。
店頭ではもちろん、公式通販である
の3サイトは優待送付後のキャッシュバック時にポイント分だけ差し引きがされます。
公式通販は優待を送る送料がかかり、なおかつポイントも付かない1番損をする使い方となりますのでご注意ください。
郵便書簡(ミニレター)でも送れたがオススメはしない
今回は実験的に郵便書簡(ミニレター)で優待を送ってみましたが、無事ビックカメラさんから到着メールが届きました。
ただしミニレターでの送付は追跡番号も補償もないため、紛失すると泣き寝入りになることがほとんどです。
なのでビックカメラさんが推奨する
- 特定記録郵便(追跡番号あり、補償なし)
- 簡易書留(追跡番号も補償もあり)
のどちらかで送るようにしましょう
ちなみにミニレターにも特定記録郵便(+160円)と簡易書留(+320円)のオプションが付けれます。
また追跡があるだけの特定記録郵便を推奨しているのであれば、追跡が出来て安価なクリックポストでもOKなはずです。
なので普通郵便も含めたそれぞれの送料は…
- ミニレター(63円)
- ミニレター + 特定記録郵便(223円)
- ミニレター + 簡易書留(383円)
- 普通郵便(84円)
- 普通郵便 + 特定記録郵便(244円)
- 普通郵便 + 簡易書留(404円)
- クリックポスト(185円)
となります。
印刷環境は必要ですが、特定記録郵便で送るくらいならクリックポストが安くてオススメです。
ポイント支払い分には利用できない
株主優待をネット注文に充当する場合、ポイント利用分はキャッシュバック対象外です。これは利用票を含めた各所に注意書きがあります。

なので

楽天ポイントで全額払って、優待券を送ったらポイントを現金化できるじゃん!!
というのはNGです。
例えば5,000円の商品を購入して株主優待券を4枚(4,000円分)使いたい場合には、ポイント利用は1,000P以内にする必要があります。
なおPayPayモールに出店しているソフマップPayPayモール店ではTポイントが無くなりPayPayポイントに統一されました。
PayPayポイントはPayPay残高と同じような使い方が出来るため、ストア側からは「PayPayポイントで○○円、PayPay残高で○○円払った」という区別が出来ません。
そのためPayPayポイントについては優待利用分でのキャッシュバックが可能になっています(2022年6月11日ソフマップ側にも確認済み、仕様は変更になる可能性があります)。
返品時は株主優待券が返ってこない
注意事項の中で1番気を付けたいのが「返品時は株主優待券が返ってこない」という点です。
これは自分が誤って注文した場合もそうですが、初期不良でも同様の扱いとなります(初期不良の場合、交換対応やメーカー保証がありますが、返品という選択肢が出来なくなります)。
そのため商品を受け取って、動作に問題がないことを確認してから優待券を送付するのがオススメです。
ただし優待の送付期限は注文日から14日以内という条件があるため、予約商品やお取り寄せ商品にはこの方法が利用できませんのでご注意ください。

発送まで時間がかかる商品は、優待利用自体を控えたほうが良さそうです。
おわりに
ビックカメラの株主優待券をお得に利用する方法をまとめました。
同業のJoshinでは楽天市場店でこの方法が利用できなくなったので、ビックカメラも後に続く可能性がありそうですね…。使えるうちに使っちゃいましょう。
またこの方法のネックは優待券を送る送料です。
なので有効期限がギリギリにはなりますが、
- 2022年5月到着分(有効期限は2022年11月末)と
- 2022年11月到着分(有効期限は2023年5月末)を
- 2022年11月に同時に利用する
など、2期分の優待券を合わせて使うことで若干お得感が増します。
お得度を追求したい人にはオススメです。
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