北海道の札幌に住む我が家にとって、本記事を作成している2020年12月末は「水道の凍結」を気にしなければならないシーズンです。
水道が凍結をすると多くの人は水道屋さんに依頼すると思うのですが、最近では料金を巡るトラブルが多いのはご存じでしょうか。
本記事では水道屋のぼったくり被害に遭わないために、工事費用の相場や安全な水道屋の探し方をご紹介します。
水まわりのトラブル
水回りのトラブルといえば、
- 水道管の凍結
- トイレ、キッチン、洗面所、お風呂、排水管、排水口等ののつまり、水漏れ、故障
- 給湯器の水漏れ、故障
が浮かびますが、特に冬の寒冷地で怖いのは水道管の凍結です。
また、水道業者とのトラブルでよくあるのが、
- 事前説明なしでの作業料金や出張料金の追加請求
- 見積もりのみで作業を断っても出張料金や見積もり料金を請求
- 工事後の高額請求
- 強引な高額リフォーム契約
業者とのトラブルはどれも依頼主の知識不足を突かれています。
ですから事前知識なしにポスティングされたチラシの水道屋に連絡をすること、業者に言われるがままお金を払うこと、契約することは絶対にやってはいけません。
もちろんポスティングしている全ての水道屋が悪徳なわけではありませんのでご注意ください。
また急いでいるからと言って契約書をよく読まず不用意にサインをすることは避けましょう。
チェックを付ける欄に「事前に告知している工事費はあくまでもお見積もりで、実際に工事が終わったあとに工賃が上がることを了承します。」なんて重要ことがさらっと書かれている、なんてことも普通にあるのが水道工事業界です。
お薦めしない水道屋の探し方、依頼方法
緊急事態だからといって安易に水道屋に修理を依頼してはいけません。
やってはいけない水道屋の探し方
やってはいけない水道屋の探し方は3つです。
- ポストに入っていたチラシの水道屋に依頼
→悪徳詐欺の常套手段です(全ての業者がそうではありません) - 検索して出てきた適当な水道屋に依頼
→ほかの業者と比較、見当が大事 - 格安を売りにしている
→怪しさ100万点、格安に騙されず料金事例と見積りで判断を
依頼してはいけない水道屋
実際に水道屋に連絡をとった際、見積りに来た際に「修繕依頼」をしてはいけない業者は下記の通りです。
- ホームページに運営会社の名称や所在地の記載がない
→トラブルが起きてもバックレられます - 出張・見積り料金が発生する業者
→高額見積もりをすることで断らせ、出張費・見積り費で稼ぐ輩がいます - 見積もりを出さない業者
→高額請求される可能性 - 勝手に作業を始める
→高額請求される可能性 - 見積書を作成しない(しても有料)
- 内容、費用の説明があやふや
賃貸、集合住宅での水回りのトラブル
一軒家にお住まいの場合には自力で解決するしかありませんが、アパート・マンションなどの賃貸にお住いの場合にはまずはオーナーや管理会社に連絡することをお勧めします。
自分で部品を買って交換できるような軽いものであっても、管理会社に連絡すると部品代、作業費が管理会社負担になる可能性があります。
反対に、勝手に修理業者を手配すると、過失の有無や契約にもよりますが修理費が自己負担になることも考えられます。
実際に私も賃貸ですが、何かあるとすぐに管理人さんや管理会社にお願いします。
建物や備え付けの諸々の老朽化もあるので、自分のせいではない場合もあるのです。
水道局で探す
前置きが長くなりましたが、ここからは良い水道業者の探し方を3つご紹介します。
1つ目が「水道局」で探す方法です。
水回りトラブルが起きた際に最初に頼ってほしいのが「水道局」です。
水道局では水漏れ、故障などに対しての電話受付を24時間無休で行っています。
お住いの市町村の水道局へのお問い合わせが1番安心安全です。
また、「水道局」のホームページには故障の相談、修理依頼、凍結に関する情報、断水・濁水情報も載っています。
例えば、札幌市水道局のサイトには沢山の故障例と原因、処理方法が載っています。
自分で修理できるものなのか、業者依頼なのか、排水管理課への問い合わせ案件なのか…と親切に詳細が載っていますので焦った時こそ詐欺に遭わないために確実な情報を入手しましょう。
指定給水装置工事事業者で探す
次にオススメするのが指定給水装置工事事業者で探す方法です。
指定給水装置工事事業者は、水道局が給水装置工事を適正に施行することができると認めた業者です。
水道局のHPに指定給水装置工事事業者の名簿一覧が載っていますので、ここから探すのも手です。(例:札幌市指定給水装置工事事業者)
もちろん指定給水装置工事事業者だからといってトラブルにならないわけではありませんので、修繕依頼前に内容・費用等の説明を十分に受ける事が必須です。
優良指定給水装置工事事業者
指定給水装置工事事業者の中でも、前年度の施行成績が特に優秀だった指定給水装置工事事業者には「優良指定給水装置工事事業者」という称号が与えられます。
違反工事や不良工事等の処分を受けていないことはもちろん、日常の給水装置工事や緊急事故等の対応を評価されている業者のため頼りになります。
こちらも各市町村の水道局HPにて掲載があります。
ホームセンターで探す
最後に紹介するのがホームセンターを利用する方法です。
水周りトラブルで困った際はお近くのホームセンターに問い合わせてみるのも手です。
例えばDCMホーマックの「住まいるヘルパー」や、
大手ホームセンターから紹介された業者であれば、悪徳業者である確率はグッと減ります。
また懇意にしているホームセンターや担当者がいればその人を頼るのも確実な方法の1つだと言えます。
軽い故障、凍結は自分で修理?
業者に依頼すると、業者の選定から見積、作業と時間もお金もかかります。
水漏れや軽い凍結であれば自分で直してしまった方が安く早いこともあります。
どうして良いかわからない場合は各市町村の水道局に24時間問い合わせできるほか、水道局のHPに故障事例や対処法が載っています。
パッキン劣化による水漏れの修理
例えば蛇口の水漏れは、蛇口の中にあるパッキンがすり減ったために起こるため、パッキン交換で直ります。
パッキンやビスは金物店やホームセンター、水道業者からも手に入ります。
軽い凍結の修理
また、軽い凍結なら蛇口等にタオルを巻きつけた上からお湯をゆっくりかけるだけです。
※直接お湯や直火を当てない
このようにある程度は自分で対処してみるのも1つの手段ですので、まずはどんな症状なのか、調べることが大切です。
工事費用の相場
悪徳業者による高額請求に合わないために、工事費用の相場を把握しておきましょう。
安すぎても裏がある場合があるため、標準は大切です。
水道凍結
札幌市の指定給水装置工事事業者からいくつか見てみると、8,800円〜11,000円あたりの価格でした。
水のつまり
例えば大手のクラシアンは、8,800円~
DCMホーマックの「住まいるヘルパー」は8,800円~
札幌市の指定給水装置工事事業者では、5,500円~のところや8,800円~の業者がありました。
故障の度合いにより金額は異なりますが、8,800円+材料費といったところです。
水漏れ
例えば大手のクラシアンは、8,800円~、
札幌市の指定給水装置工事事業者では5,500~のところや8,800円~の業者がありました。
故障の度合いにより金額は異なりますが、8,800円+材料費が目安のようです。
水道修理の際の注意点
以上を踏まえ、水道修理の際の注意点は次の通りです。
- 希望する工事・修繕を行うことができるかの事前確認
- 工事・修繕などの金額は、作業時間、使用した材料などにより異なることへの理解
- 複数の事業者から見積りをとるなど、比較・検討する
- 内容や金額について納得したうえで工事・修繕依頼をする
- 見積り・出張費の発生の有無を確認
- 見積り→承諾のサイン→作業開始の段階を踏むこと
おわりに
水道修理の工賃を巡るトラブルは高齢者だけではなく、若い人でもよく読まずに契約してしまうことが多いようです。
また水道トラブルは事前の処理で回避することができます。
例えば水道凍結は長時間水を使わない際に水抜きをすることで防ぐことが出来ます。
最悪水道管破裂なんてことになれば大騒ぎです。
また、突然の水回りのトラブルでパニックになった挙句、詐欺にまで遭うなんて悲惨すぎます。
見積り・出張費が無料の指定業者に依頼し、修繕内容・見積りに納得したうえで依頼すること。
最低限これだけは守り、冷静に対応して頂きたいです。
また複数の業者に依頼して、出来ることであれば相見積もり(複数業者に見積もりを出してもらうこと)も大事です。
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