コンビニやスーパーで手軽に買える「植物油脂不使用のピュアチョコレート」といえば「明治の板チョコ」が有名ですが、同じ明治でも「植物油脂不使用」なのは「ミルクチョコレート」だけで、ブラックやハイミルク、ホワイトチョコには植物油脂が使用されているのはご存じでしょうか。
そこで、”ホワイトチョコや抹茶チョコなどにも植物油脂不使用は存在するのか?”また、”気軽に買える明治以外の「植物油脂不使用」チョコレートがないか”を調査してみることに。
本記事では、スーパーやコンビニで買える「植物油脂不使用チョコレート」のほか、植物油脂不使用のホワイトチョコやフレーバーチョコのオススメの商品についてまとめています。
植物油脂とトランス脂肪酸とチョコレート
チョコレートに植物油脂?と言われてもよくわからない…
という人向けにざっくりと説明すると…
例えばこちらのチョコレート(TOPVALU商品)の原材料名にはココアバターのほか、油分に「植物油脂」が使用されています。
(このチョコレートが特別なのではなく、日本のスーパーで手に入るチョコレートの多くに「植物油脂」が使用されています。)
チョコレートに使用する植物油脂は、高価なココアバターの代わりに安価に口溶けを良くするために配合されているようなのですが、「植物油脂」という表記だけではサラダ油なのかパーム油なのか?具体的なことが分からない怖さがあります。
さらに、「植物油脂」を固める際などに「トランス脂肪酸」が生じるとされており、厚生労働省のサイトでは、
平均的な日本人より多いトランス脂肪酸摂取量を基にした諸外国の研究結果によると、トランス脂肪酸の過剰摂取により、心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています。また、肥満やアレルギー性疾患についても関連が認められていますが、糖尿病、がん、胆石、脳卒中、認知症などについての関連は分かっていません。
厚生労働省 トランス脂肪酸に関するQ&A
とのことで「トランス脂肪酸」の摂取は体に良いものではないことは明らかで、少なくとも植物油脂も積極的に摂取すべきものではないことが分かります。
また、美味しさの面においても、ココアバターは体温ほどの温度で溶けだす性質のため、植物油脂を使用していないチョコレートのほうがなめらかな口どけであると言われています。
チョコレートに植物油脂を入れるのは海外では信じられない!と言われますからね・・・
ピュアチョコレートと植物油脂使用チョコを溶かしてみた
全国チョコレート業公正取引協議会による「チョコレート公正競争規約」によると、下記5つの基準を満たしたもののみが「純チョコレート」や「ピュアチョコレート」を名乗ることができます。
- カカオ成分はココアバターだけか、ココアバターとカカオマスを使用
- 脂肪分はココアバターと乳脂肪のみ
- 糖類はショ糖のみ、かつ全重量の55%以下
- 乳化剤のレシチンは全重量の0.5%以下
- バニラ系香料、レシチン以外の添加物は含まない
ピュアチョコレートには、植物油脂を使用しないこと以外にもいくつかの条件があるのです。
チョコレートとピュアチョコレート、両者のチョコレートは溶かしたらどんな違いがあるのか?興味本位で実験してみました!
使用するのは後ほど紹介するピュアチョコレートの明治ミルクチョコレート(左)と、トップバリュのチョコレート(右)です。
分離しないように両者とも丁寧に湯煎で溶かします。
左がピュアチョコレート、右が植物油脂を使用したチョコレートです。
溶ける速度にそこまで違いは感じませんでしたが、植物油脂使用の方がチョコがヘラにまとわりつかず、サラサラとしています。
次にすくったチョコを上から落としてみると・・・
左のピュアチョコレートは粘度があり、ポテッとした印象ですが、右の植物油脂を使用したチョコレートはサラサラとしていてスーッと下に流れ落ちます。
翌日まで常温で放置(夏なのであったかい)しましたが、ピュアチョコレートは常温でも固まっていたのに対し、植物油脂を使用したチョコレートはあまり硬くなりませんでした。
同じような板チョコレートでも、ココアバターのみか、植物油脂を使用しているかでそのまま食べた時の口溶けだけでなく、溶かした時にも違いがあることが分かりました。
私はあまり詳しくありませんが、ここまで違うとお菓子作りにチョコレートを使用する際にも植物油脂の使用は影響が出るかもしれませんね。
以下ではどこでも気軽に購入できるピュアチョコレートについてまとめています。
明治ミルクチョコレート
ここからはスーパーなどでも手に入るオススメの「植物油脂不使用チョコレート」を紹介していきます。
まずは日本が誇るチョコレート「明治 ミルクチョコレート」です。
シンプルな板チョコレートでも、他社製品には「植物油脂」が使用されています。
他メーカーの板チョコと比べると10~30円ほど高いことの多い明治ミルクチョコレートですが(私調べ)、それでも私がイオンで購入した際は116円(税込)でした。
どこでも買えて、安くておいしい本物のピュアチョコレートは明治ミルクチョコレート一択です!
コンビニならハイカカオチョコレート
実は、コンビニやスーパーで買える植物油脂不使用チョコレートは他にも沢山あります。
それが、カカオ72%などの高カカオチョコレートです。
具体的には、
- 明治 チョコレート効果
- 明治 ザ・チョコレート
- 森永 カレ・ド・ショコラ
などです。
これらのシリーズでも植物油脂使用商品もありますし、ハイカカオでも「ロッテカカオの恵み」など植物油脂使用商品もあるため、表記確認は絶対です。
また105円で買ったトップバリュの「70%カカオブラックチョコレート」も植物油脂不使用でした!
「イオンネットスーパー」でも購入可能です。
カバヤ ピュアチョコレート
盲点過ぎて買ったことがないのですが、ひとくちタイプのカバヤの「ピュアショコラ」も立派な「純チョコレート」でした!
カバヤは盲点でした!見つけたら是非ご購入を!
海外チョコも狙い目
国産メーカーのチョコレートにこだわると、植物油脂不使用はハイカカオばかりになってしまいますが、輸入物に目を向けると実は色々あります。
カルディ
例えば輸入食品を多く扱うカルディでは、余分な油を使用しないフェアトレードのチョコや、
海外チョコといえばの「キスチョコレート」などを取り扱っています。
カルディは店舗のほか、オンラインでも購入できます!
西友
また、直輸入の海外商品を多く扱っている「西友」も植物油脂不使用チョコが買える穴場です。
明治ミルクチョコレートが50gで100円ほどで売られているのを考えると、100gで213円(税込)で売っている西友もなかなか安いです。
しかもホワイトチョコレートまで!
また、西友ネットスーパーは楽天ポイントが貯まる・使えるオススメのネットスーパーです。
その他にも、業務スーパーや輸入食品店などで安く、植物油脂不使用チョコレートを購入することができます。
ホワイトチョコやフレーバーチョコなら、六花亭&ロイズ
苦みの強い高カカオや、海外特有の匂いが苦手という方にオススメなのが、北海道銘菓である「六花亭」と「ロイズ」のチョコレートです。
お土産の定番ではありますが、意外と高くなく多くのフレーバーがあるのがおススメのポイントです。
六花亭は95円~
マルセイバターサンドなど、焼き菓子のイメージが強い六花亭ですが、チョコレートも強いです。
今回はシンプルな板チョコレートを購入してみましたが、どれも植物油脂不使用、95円(税込)です。
しかも、ホワイトチョコに抹茶ホワイト、モカホワイトなども全てです!
なんと鮮やかで美味しそう~!19gと小ぶりではありますが、色んな味を食べたいときや少しずつ食べたいとき、お土産にも重宝するチョコレートです。
この他にも六花亭にはフリーズドライのイチゴにチョコをかけたもの、クランチチョコとパイにチョコをかけたものなど多くのチョコレート菓子がありますが、そのどれもが植物油脂不使用でした。
六花亭は焼き菓子にもマーガリンは使用せずバターのみ、かりんとうも米油などで揚げていたりと安価なのに材料にとことんこだわっている、安心・安全のお菓子屋さんです。
六花亭の「おやつやさん」や「誕生日特典」についてはこちらをご覧ください。
ロイズは高級チョコの半額以下
最後にオススメなのが、生チョコで有名なロイズのチョコレートです。
お土産として有名なロイズは少し高級なイメージがあるかもしれませんが、意外とリーズナブルです。
例えば高級チョコレート店、ジャンポールエヴァンのタブレット(板チョコ)は1,890円(税込)です。
一方ロイズの板チョコレートは110gと大きく分厚くて432円(税込)~あり、アーモンド入りなどはもっと重量があります。(商品により重量や価格は異なります))
ミルクやホワイト、ラムレーズンなど種類も豊富です。
スーパーで買うチョコレートよりは高価ですが、大きく食べ応えのある専門店の美味しいチョコレートがこの価格は十分にリーズナブルと言えます。
そのほか、個包装のピュアチョコレートは12種類あるなど、さすがは専門店の品揃えです。
北海道民は自分用にも買ってしまう六花亭とロイズですが、どちらもネットで購入可能なので全国の人にもオススメです。
ロイズを含む、オススメの北海道土産についてはこちらをご覧ください。
おわりに
植物油脂不使用の、高級店と同じ基準のリーズナブルなチョコレートは明治だけ!なんていう話をよく聞きますが、明治といっても「ミルクチョコレート」のみであることや、高カカオチョコやカバヤの”ピュアチョコレート”、海外チョコも狙い目であることが分かりました
しかし、イチゴチョコや抹茶チョコ、ホワイトチョコなどはなかなか良い成分のものが手軽に手に入らないため、コスパの良い、美味しいフレーバーチョコレートをお求めの方には、通販などを利用して六花亭やロイズでの購入をオススメします。
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