日本郵便のゆうパックでは「持込割引」「複数口割引」などいくつかの割引制度を実施していますが、その中でちょっとわかりにくいのが「同一宛先割引」です。
本ページでは同一宛先割引の概要と、この割引が適用されるケース・適用されないケースについてまとめています。
ゆうパックの同一宛先割引とは
ゆうパックの同一宛先割引とは、前回のゆうパック差出しラベル(同一宛先に限る)を提示することで、60円が割引されるサービスです。
持込割引(120円引き)と合わせると180円の割引となるため、家族や会社など、同じ宛先に何回も送る場合には必須な割引サービスです。
ただこの割引、意外と複雑でわかりにくく、適用されないケースが複数あります。
以下では
この場合は同一宛先割引が効くのかな?
という疑問を解決します。
ゆうパック着払いの場合
残念ながら着払いゆうパックでは同一宛先割引が適用されません。
同じく複数口割引も適用されません。
着払いゆうパックで適用される割引は持込割引(120円)のみです。
でもゆうパックの着払いラベルに「同一あて先割引」っていう欄があるんだけど…
と思われる方も多くいるかと思います。この部分ですね。
これは次回のゆうパック(着払いではない通常の)差出の場合に利用するための項目であり、繰り返しになりますが次回の着払いゆうパック支払い時は利用できません。ややこしいですね…。
コンビニで発送する場合
ゆうパックはローソンなどのコンビニでも発送できます。
土日祝日でも発送できるのは有難いですよね。
コンビニでは同一宛先割引も含めた各種割引が利用可能です。
ただしコンビニ差出の場合には切手支払いが出来ないのでご注意ください。
ゆうパックの発送は記念切手・端数切手・少額切手など、普段の消費に困る切手を有効に利用するチャンスです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
ゆうパックスマホ割を利用する場合
日本郵便では「ゆうパックスマホ割アプリ」を利用することで180円が割引される便利なサービスを提供しています。
ただ残念ながら、ゆうパックスマホ割を利用した場合には同一宛先割引は利用できません。
180円(ゆうパックスマホ割) + 60円(同一宛先割引)の240円割引にはならないわけですね。
ちなみにゆうパックスマホ割は
- 持込必須(集荷不可)
- 切手支払いができない
というデメリットもありますが、一方で
- ラベルが不要
- ラベル書きも不要
- 180円割引
- 過去1年間で荷物を10個以上出していたら更に10%割引
など、メリットも多くみられるサービスです。
複数口割引を利用する場合
同じ宛先に複数のゆうパックを送るときに適用される複数口割引(60円引き)ですが、残念ながら同一宛先割引との併用はできません。
複数口割引と併用できるのは持込割引のみです。
重量ゆうパックと通常ゆうパックの場合
ゆうパックは重量が25kg超30kg未満になると「重量ゆうパック」という種類になります。
通常のゆうパックに比べ料金が最大520円アップする発送方法です。
重量ゆうパックにも通常ゆうパックと同様に「持込割引」「複数口割引」「同一宛先割引」が適用されます。
しかし「同一宛先割引」については重量ゆうパックを差し出したラベルを提示しないと割引にならない点にご注意ください。
例えば…
- 前回通常ゆうパックを差し出した
- 今回同じ宛先に重量ゆうパックを差し出す
- ➡割引対象外
- 前回重量ゆうパックを差し出した
- 今回同じ宛先に通常ゆうパックを差し出す
- ➡割引対象外
- 前回重量ゆうパックを差し出した
- 今回同じ宛先に重量ゆうパックを差し出す
- ➡割引対象
となるわけです。
同じ種類のラベルのみ、割引が適用されますので覚えておきましょう。
ゴルフ・スキー・空港ゆうパックの場合
ゆうパックには重量ゆうパックの他に
などのサービスがありますが、いずれの場合も同一宛先割引は利用できません。
ただしいずれのサービスも持込割引や往復料金割引など、お得な割引制度がありますので、利用予定の方は上のサービス名リンクからチェックすることをオススメします。
チルドゆうパックの場合
冷蔵の荷物を送れるチルドゆうパックですが、こちらは同一宛先割引が利用できます。
提示するラベルは通常ゆうパック・チルドゆうパックのどちらでも割引対象です。
ただし重量ゆうパックとは区別されますのでご注意ください(ちなみに重量チルドゆうパックの取扱いはありません。チルドゆうパックは25kg以下のみです)。
- 前回:チルドゆうパック、今回:チルドゆうパック ➡ 割引対象
- 前回:ゆうパック、今回:チルドゆうパック ➡ 割引対象
- 前回:チルドゆうパック、今回:ゆうパック ➡ 割引対象
- 前回:重量ゆうパック、今回:チルドゆうパック ➡ 割引対象外
ラベルが使用済みになっている場合
同一宛先割引を利用するときに提示するラベルは「同一あて先割引」の使用済みにハンコが押されていないものを使いましょう。
使用済みに押印がされているものを提示しても割引対象外となります。
前回の差出しから1年過ぎている場合
使用済みに押印がされていなくても、前回の差出から1年が経過しているラベルは同一宛先割引の対象外となります。
宛先は同じでも宛名が違う場合
同一宛先割引が適用されるのは住所に対してです。
同一住所・違う宛名でも同一宛先割引の対象になりますので覚えておきましょう。
例えば
- 前回は「太郎(父)」宛にゆうパックを差し出した
- 今回は同じ宛先の「花子(母)」宛にゆうパックを差し出す
- ➡ 割引対象
となります。
集荷した場合
ゆうパックは1個から集荷出来るのが特徴ですが、集荷した場合でも同一宛先割引は利用可能です。
ただし集荷の場合には持込割引の120円引きは適用されないのでご注意ください。
おわりに
お得だけどちょっとややこしい同一宛先割引。
同じ人に通常のゆうパックを複数回送るときは特に難しい話はありませんが
- 着払いゆうパックで送ることがある
- 重量ゆうパックで送ることがある
などのケースが混じると、割引適用外になるケースがありますのでご注意ください。
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