個人売買と言えば最近では「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリが大人気ですが、未だに根強い人気があるのが「ヤフオク」です。
本記事作成時点(2022年5月23日)ではメルカリの送料値上げ問題もあり、送料が比較的安いヤフオク・PayPayフリマに注目が集まっています。
ヤフオクには他のフリマアプリとは異なり、販売形式は「オークション」と「フリマ」の2種類が存在します。
またオークション形式の中には即決価格も設定することが出来るため、初めて利用する人は「どう使い分ければいいの…?」と混乱する人も…
本ページではヤフオクの出品形式の違いと、どう使い分ければいいのか、オススメの出品形式をまとめています。
ヤフーオークションの出品形式は大きく2種類ある
まずはヤフオクの出品形式を簡単に説明します。基本事項なので知っている人は読み飛ばしてください。
ヤフオクの出品形式は大きくわけて
- オークッション出品
- 定額(フリマ)出品
の2つがあります。
オークション出品は出品時に「開始価格」と「終了時間」を決め、名前の通りオークション(競り)形式で価格が決まるものです。
使われ方は色々ありますが、「値段はいくらでもいいからとりあえず売ってしまいたい!」という場合や、「相場が分からない」という場合に選択されることが多いです。
またあえて1円出品など低価格スタートをさせて、多くの注目を集めることで相場以上に売れるケースも多々あります。
人気のない商品はそのまま1円で落札されることも多いので、初心者には使い時が難しいかも知れません…
定額(フリマ)出品は価格を固定で売りに出す形式です。つまりメルカリやラクマなど、他社のフリマアプリの販売形式と同じ意味合いとなります。
こちらは適正価格を自身で把握しており、「この価格で商品を売りたい」というのが明確な場合に選択されることが多いです。
これはアプリ版ヤフオクの実際の出品画面です(2022年5月24日時点の画面)。
オークションでは「開始価格」と「即決価格」の2項目がありますが、「即決価格」は設定しなくても良い項目です。
即決価格は「これくらいの価格で売れたら嬉しいな」という希望価格を設定する人が多く、相場より若干高い値段が設定されていることが比較的多いです。
競りが面倒な人や、今すぐ欲しい人は即決価格で購入してくれる傾向があります。
その一方、フリマ(定額)出品は「販売価格」しか項目がありませんので、「この価格で売りたい」というのが明確な場合にはこちらを選択する人が多いです。
手数料は同じ
オークション出品でも定額(フリマ)出品でも、手数料は同様です。
ヤフオクの手数料は
- 一般会員:10%(税込み)
- ヤフープレミアム会員:8.8%(税込み)
の2段階構成になっています。
ヤフープレミアム会員の会費は税込み508円(月額)なので、ヤフオク手数料だけを見るとひと月に約4.3万円以上販売する人はプレミアム会員がお得です。
いやいや、月に4.3万円なんてそんな売るものが無いよ…
という人も多いとは思いますが、ヤフーショッピングやPayPayモールで買い物をしていたり、ヤフートラベルで旅行予約はしていませんか?
ヤフープレミアム会員はヤフーショッピングやPayPayモールで+2%還元、ヤフートラベルで+5%還元があったりと、ヤフー系サービスを利用する人には黒字になり得るサブスクです。
ヤフープレミアムは過去の加入実績によって数か月無料で加入できる場合があります。気に入らなければ退会したらいいだけなので、1度お試ししてみるのがオススメです。
ヤフー系サービスを使わない人にはあまりオススメできませんが、ヤフオク・ヤフーショッピングを始めとするサービスを使っている人は検討の余地ありです。
発送方法は1つしか選べない?着払いができない?
ヤフオクの出品形式の違いについて調べていると「定額(フリマ)出品は出品時に発送方法を1つしか選べない」という情報や、「着払いは選べない」という情報が掲載されているサイトを複数みかけました。
しかしこれは数年前の古い情報で、現在は「定額(フリマ)出品でも発送方法は複数選べる」し、「着払いも選択可」となっています。
フリマ(定額)は条件を満たせばPayPayフリマに同時出品される
本記事作成時点(2022年5月24日時点)のヤフオクでは、フリマ(定額)出品をした場合に条件を満たせば「ヤフオク」と「PayPayフリマ」の両方に出品される仕組みが導入されています。
ヤフオクのメインユーザー層は30~40代、PayPayフリマは若年層が多いことから、同時出品は手間なく多くのユーザー層にアプローチできるという、大きなメリットがあります。
同時掲載される条件は以下の通りです(2022年5月24日時点)。
- 出品者:個人(ヤフオク!ストアからの出品は掲載されません。)
- 出品フォーム:ヤフオク!の出品フォームを利用している(外部ツール不可)
- 商品画像:1枚以上設定
- カテゴリ:一部の非対象カテゴリを除くカテゴリを選択(後述)
- 商品の状態:「全体的に状態が悪い」以外の状態を選択
- 個数:1
- 発送元の地域:日本国内(「海外」以外を選択)
- 送料負担:出品者
- 配送方法:おてがる配送を1つ以上設定
- 発送までの期間:7日以内
- 販売形式:定額(フリマ)出品
- 価格:300円 ~ 30万円
同時出品がされないケースで良く引っかかるのが赤字の部分です。また同時出品されないカテゴリは以下の通りです(2022年5月24日時点)。
- コンピュータ > ソフトウエア > パッケージ版 > Windows > インターネット、通信 > インターネット関連ユーティリティ
- コンピュータ > ソフトウエア > ダウンロード版
- 家電、AV、カメラ > 携帯電話、スマートフォン > その他
- おもちゃ、ゲーム > 花火
- アンティーク、コレクション > 切手、はがき
- アンティーク、コレクション > 貨幣
- スポーツ、レジャー > キャンプ、アウトドア用品 > 燃料 > LPガス
- スポーツ、レジャー > キャンプ、アウトドア用品 > 燃料 > カセットガス
- スポーツ、レジャー > 船、ボート > 船体
- 自動車、オートバイ > 中古車・新車
- 自動車、オートバイ > トラック、ダンプ、建設機械 > 車体
- 自動車、オートバイ > バス > 車体
- 自動車、オートバイ > キャンピングカー(車体)
- 自動車、オートバイ > 部品取り車
- 自動車、オートバイ > オートバイ > オートバイ車体
- 食品、飲料 > 魚介類
- 食品、飲料 > 肉類
- 食品、飲料 > 菓子、デザート > アイス、シャーベット
- 食品、飲料 > 卵、乳製品
- 食品、飲料 > その他
- 住まい、インテリア > ペット用品 > 魚、水草 > エサ
- 住まい、インテリア > ペット用品 > 魚、水草 > その他
- 住まい、インテリア > ペット用品 > 爬虫類、両生類用品 > エサ
- ペット、生き物
- 花、園芸 > 農業 > 農業機械 > コンバイン > 車体
- 花、園芸 > 農業 > 農業機械 > トラクター > 車体
- チケット、金券、宿泊予約(*)
- チケット、金券、宿泊予約 > 興行チケット > 映画 > 邦画(*)
- チケット、金券、宿泊予約 > 興行チケット > 映画 > 洋画(*)
- 不動産
- チャリティー
- その他 > レンタル
- その他 > スキル、知識
- その他 > 修理、取り付け
- その他 > ネタ
- その他 > 情報
- その他 > アダルト
- その他 > その他
PayPayフリマへの同時掲載は自動で行われるので、自身で個別にPayPayフリマへ出品したい場合にはオークション形式で開始価格と即決価格を1円差などにする方法がメジャーです。
オークション(競り形式)限定のキャンペーンがある
定額(フリマ)出品には同時掲載されて売れやすくなるメリットがありますが、オークション形式にもメリットがあります。
ヤフオクでは数年前から「オークションはヤフオク」、「定額はPayPayフリマ」という使い分けを推進していますが、これが中々上手くいっておらず、しょうがなくヤフオクに「定額(フリマ)出品」を設けています。
なので時々オークション出品が優遇されるキャンペーンが開催されます。
例えば2022年3月5日~3月6日に行われたこちらのキャンペーンでは…
オークション出品だけが最大10%還元となるキャンペーンが開催されていました。
この手のキャンペーンは年に数回開催されていますが、キャンペーン期間中はオークション出品へのアクセス数が急増します!
オークション(競り形式)はこんなときにオススメ
以上をまとめると、オークション出品をオススメしたいのは次のケースです。
- 相場がわからない商品を売りたいとき
- 値段に関わらずとりあえず商品を売りたいとき
- 1円スタートなど低価格から開始して、注目を集めたいとき(人気商品がオススメ)
- オークション出品が優遇されるキャンペーンが開催されているとき
個人的にはいくらで落札されるかわからないハラハラ感が楽しめるので、オークションはお気に入りの出品方法です。
フリマ(定額)はこんなときにオススメ
フリマ(定額)出品をオススメしたいのは次のケースです。
- 商品の適正相場がわかっているとき
- 確実にその値段で売りたいとき
- オークション価格の設定などが煩わしいとき
- ヤフオクとPayPayフリマの同時掲載をしたいとき
同時掲載は非常に売れやすくはなりますが、PayPayフリマ側で落札されてもヤフオクの販売手数料8.8% or 10%が取られるのでそこだけネックです…(PayPayフリマに直接出品したら手数料は5%)
ヤフオクやPayPayフリマを攻略するならオークファンがオススメ
このページをご覧になっている人は普段からヤフオクやPayPayフリマを利用している人が多いと思われます。
そんなあなたがもし「もっとお得に商品をゲットしたい」や「ヤフオクをきっかけに副業を始めたい」と感じているのであれば、オークファンの活用をオススメします。
物販をやっている人には欠かせないサービスです。
オークファンには3種類の会員種類があります。
1つ目は無料で利用できる「ライト会員」です。
過去6ヶ月までの落札相場の検索や、楽天など国内の ショッピングサイト検索、そして欲しい商品が メールで通知される検索アラート機能などが利用できます。
その商品が「いくらで売れるか・買えるかを知りたい人向け」のプランです。
2つ目は月額998円の「プレミアム会員」です。
過去10年までの落札実績が見れるほか、Amazonなど他サイトへの検索、「定番せどりリスト」が貰えるなど「副業で物販を始めたい人向け」のプランです。
3つ目は月額11,000円の「プロPlus会員」です。
ヤフオク・Amazon・eBay・楽天・ヤフーショッピングなどを横断した検索ができるほか、ヤフーショッピングの商品売買を解析する機能などより高度な機能が使えるプランです。
このプランはブックオフ・エコリングなどの企業が利用している本格的なもので、「本業として物販を始めたい人向け」のプランです。
もし「オークファン」というサービスをこのページで初めて知った人は無料で利用できる「ライト会員」をオススメします。
たまに「プレミアム会員」が初月無料キャンペーンをやっているときがあるので、もしそのキャンペーン中であれば「プレミアム会員」を試してみるのもオススメです。
合わなければ辞めればいいだけなので損はありません。
⬇️オークファンの詳細こちらから⬇️
おわりに
今さら聞きにくい、ヤフオクのオークションと定額(フリマ)出品の違いについてまとめました。
価格設定の違いは大前提ですが、
- 定額(フリマ)出品は条件を満たせばPayPayフリマと同時掲載される
- オークション出品が優遇されるキャンペーンがある
など、ヤフオクを軽く触っただけではわからない特徴があるので要チェックです。
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