先日、とあるキャンペーンに参加するために普段はあまり使わないクレジットカードで支払いをしました。
すると後日、画像のような払込伝票が届きました…どうやらカードに支払いの口座振替登録がされていなかったようです。

クレジットカードの払い込み伝票は、どこでどのように支払っても現金支払いオンリーです。
納税でお馴染みのセブンイレブン×nanacoのような抜け道もありません。
どうやって支払おうか迷っていたところ、伝票に「PayB」という支払い方法が使えるとの記載が…

PayBという決済方法があるのは知っていましたが、わざわざアプリをインストールしてまで使う価値を今まで見出せなかったため使っていませんでしたが、これを機に初めて使ってみることにしました。

本ページではPayBってなに?という概要や、PayBの手数料、メリット・デメリットについてまとめています。
PayBってなに?
PayBは払込伝票に印字されているコンビニ収納用バーコードをアプリで読み込んで支払いが出来るサービスです。
PayPayなどのコード決済サービスの請求書支払い機能をイメージして貰えれば分かりやすいと思います。
運営会社
PayBを提供しているのはビリングシステム株式会社というマザーズ上場企業です。
大株主にはNTTデータや銀行系の会社がずらりと並ぶ大企業です。
PayBにはクレジットカードや銀行口座などの情報を登録するため、規模が大きいのは安心できる材料の1つです。
アプリの種類
かなり分かりづらいですが、PayBアプリには紐づける金融機関によって複数のアプリが存在します。
金融機関特有の事情があるのでしょうが、これは分かり辛いです…。
私は今回PayPay銀行を紐づけたため、通常のPayBアプリをインストールしました。
主な利用可能請求書
PayBで利用可能な請求書は電気・ガス・水道などの公共料金をはじめ、一般企業8000社・公共団体1100社以上に対応しています(2021年10月27日時点)。
PayPayの請求書支払いサービスが2021年10月27日時点で一般企業3,000社弱に対応していることから、PayBはかなり幅広く利用可能なことがわかります。
支払い方法
支払いはクレジットカード(VISAまたはMastercard)または銀行口座振替が選べます。
ただし請求書の種類によっては口座振替しか選べないなどの制限があります。
実際に私が今回支払いたかったものも口座振替のみでした。

手数料
PayBは課金要素のない無料のサービスです。公式のQ&Aにも次のように明記されています。
これだけを見ると

じゃあPayBで支払いをすれば、手数料は一切かからず支払えるんだ!
と思いがちですが、これは違います。
PayBを使うことでPayBに支払う料金は一切ありませんが、請求書によっては発行元に対する「手数料」が発生することがあります。
実際に私が今回利用した請求書も、ジャックスに支払う収納事務手数料66円が発生しました。

公式Q&Aだけを見ると「PayB = 手数料が一切かからないサービス」と思いがちですが、PayB以外に支払う手数料も無料になるわけではないのでご注意ください。
実際にPayBで請求書を支払ってみた
実際にPayBで請求書を精算してみました。
新規登録
まずはPayBアプリをダウンロードし、新規登録を行います。

会員登録には氏名・性別・生年月日・電話番号・メールアドレスなどの情報を入力する必要があります。
新規登録時に支払方法の登録もできますが、とりあえず後回しにします。

住所の登録も求められますが、こちらは任意入力なのでスキップします。住所が未登録でも請求書の支払いは可能です。

登録したメールアドレス宛に承認番号が届きますので…

入力したら登録完了です。あっという間ですね。

支払方法登録
次に支払方法の登録を行います。
マイアカウントページから支払方法の登録を行います。

今回はPayPay銀行を紐づけてみました。
PayBは支払方法にクレジットカードと銀行口座の2つを紐づけできますが、両方紐づけておくことも可能です。

スキャンと支払い
支払方法を登録したら、実際に請求書をスキャンします。
画面右上のメニューを開いて…

「バーコード/QRスキャン」を選択します。

スキャンすると「対応する支払方法」と「手数料」が表示されるのでチェックをしましょう。
問題がなければ「確認して支払う」をタップします。
次に支払方法を選択します。今回はクレジットカードが使えない請求書なので、「支払方法を変更する」をタップして…

口座振替に変更します。支払用パスワードを入力し、「お支払実行」をタップしたら…

支払完了です。

PayBを使うメリット
実際にPayBを使ってみて感じたメリットは次の通りです。
- PayBに支払う手数料は無料(請求元に支払う手数料が発生することはある)
- 家にいながら請求書支払ができる
- 対応している会社・団体が多い
お世辞にも操作性やデザインが優れているわけではないPayBですが、PayBの利用手数料が0円なのは大きなメリットです。
今回支払いをした請求書を試しにセブンイレブンに持って行ったところ、手数料が110円かかると言われました。
66円がジャックスへの収納事務手数料、44円がセブンイレブンへ払う手数料なんだと思います。
PayBを利用すると、この44円分が節約できます。
手数料が発生するコンビニ収納を頻繁に使う人にとっては魅力的かもしれません。
PayBを使うデメリット
実際にPayBを使ってみて感じたデメリットは次の通りです。
- 還元がない
- 紐づける銀行によってアプリが異なる
特に「利用料は無料だが、還元もない」というのは大きなデメリットです。
PayPayなどのコード決済サービスの請求書支払いでは、若干のポイント還元があります。
今回はクレジットカードの料金支払いという現金でしか精算できない請求書だったため、試しにhjPayBを利用しましたが、PayBを使って何かがお得になるわけではありませんのでご注意ください。
おわりに
PayBを初めて使ってみましたが、何らかの事情で払込伝票をゼロに出来ない人は利用価値がありそうです。
ですがPayBを使って還元があるわけではないため、まずは手元の請求書がPayPayなどの還元がある方法で支払えないかを試すことをオススメします。
また電気・水道・ガスなどはクレジットカードやデビットカード支払いにしたほうが手間がかからずカード自体のポイント還元を享受できます。
そのため払込伝票を減らすことを考えたほうが、長い目でみて時間やお金の節約に繋がるのかもしれません。
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