「ムスビー」というスマートフォン・タブレットを専門に扱う売買サイトがあります。
元々中古スマホが好きな私はムスビーのレビュー記事を書くために、購入者としてだけではなく、出品者としてもムスビーに潜入調査をしてみました。詳しくはこちらの記事でまとめていますので、よろしければご確認ください。
ムスビーで何件か取引を重ねていくうちに、3回の不具合・トラブルに遭遇しました。スマートフォンやタブレットのような精密機器は不具合が多いのが常です。
ムスビーのウリの1つに事務局のトラブル仲裁がありますが、今回は3パターンの体験が出来たので共有したいと思います。
本ページでは実際に体験したムスビー事務局の不具合対応についてまとめています。
ムスビーの不具合対応
ムスビーで端末を購入するメリットはいくつかありますが、そのうちの1つが事務局による仲裁です。
ムスビーは受取連絡前の取引であれば、よほど細かい指摘・不具合でない限りは事務局が表立って出品者への返品対応をしてくれます。
事務局の仲裁は完全に人力なので、ムスビー側にとっては相当のコストがかかります。
そのコストの原資は「事務手数料」です。
ムスビーでは「事務手数料」という名の手数料を購入者から徴収しています。
商品の価格によっては数千円にもなるので軽視できません。
この事務手数料を許容できるか否かが、ムスビーを利用するかしないかに繋がる人は多いと思います。
私はこのトラブルによるストレスを出来るだけゼロにしたかったため、今ではムスビーをメインに中古端末を購入しています。
ただムスビー事務局が面倒を見てくれるのはあくまでも「受取完了前」の取引です。
今回は「受取完了前」と「受取完了後」の不具合対応や、出品者側での不具合対応も体験できたので以下にまとめてみます。
購入者としての不具合対応(受取完了前)
まずはXperiaの中古端末を購入したときのトラブルです。
SO-01Kというdocomoの端末を購入したのですが、到着してすぐにSIMトレイが入っていないことに気づきました。
受取連絡完了前だったので、すぐに注文履歴から問い合わせを行います。
このときの問い合わせ先は出品者ではなくムスビー事務局です。受取完了前は基本的には出品者と直接やり取りをすることはなく、間にムスビー事務局を挟みます。
ムスビー事務局からSIMトレイが入っていない箇所が確認でき、さらにIMEIが同時に映った動画の提出を求められました。他の人のトラブル事例を色々調べてみると、不具合時に動画や画像の提出を求められることは多いようです。
今回はSIMトレイを送付して貰えればよかったのですが、予備のものがないとのことで結局はキャンセル扱いに。
後日クレジット決済の取り消しをもってキャンセル・返金となりました。
またムスビーの規約上、返品時の送料は全て出品者が負担することになっています。
着払いでの返送も可能ですので、この点も安心してお買い物が出来る材料です。
購入者としての不具合対応(受取完了後)
次はSHARPの中古端末を購入したときのトラブルです。
端末が到着したときに一通り動作確認をしたのですが、特に初期不良がなさそうだったので「受取完了連絡」を行いました。
数日後、インカメラを利用する機会があり、アウトカメラ➡インカメラに切り替えを行おうとしましたが…インカメラが一向に起動しませんでした。
不具合に気づいたのは商品到着から5日目です。幸い出品店舗は「受取りから7日以内」を初期不良対応期間としていたので、すぐに返品を行いました。
ムスビーでは端末の動作保証が統一されておらず、出品者によって異なります。
個人出品者の場合は商品説明に返品について記載があるケースが多いので必ず確認をしましょう。
ショップ出品の場合は商品詳細ページ下部に「特定商取引に関する法律に基づく表示」というリンクから確認ができます。
例えばこちらはチケット・ブランド買取などでお馴染みの大黒屋さんですが、「特定商取引に関する法律に基づく表示」を押すと…
返品について書かれている箇所があります。このショップの場合は到着から7日間が保証期間のようです。
ほかにも保証期間は様々で
- 受取完了連絡前まで
- 商品到着後から3日間
- 商品到着後から10日間
などが多くみられます。
いずれにせよ、購入するショップによって対応はまちまちなので、必ず事前に確認するようにしましょう。
また受取完了連絡後の返品は問い合わせ先がムスビー事務局ではなく、出品者になります。大まかな流れは
- ムスビーに不具合があったことを報告 ➡ 連絡先の開示請求 ➡ 自分で出品者に連絡
となります。
今回購入したのは大手のストアさんだったので、マニュアルに沿った非常に丁寧な返品対応をしてくれたのが救いです。
出品者としての不具合対応(受取完了連絡前)
最後は自分が出品・販売した端末に不具合があったケースです。
何やら液晶が揺らいだり乱れたりする不具合が発生したとのことで、ムスビー事務局より購入者様が撮影した画像と動画が送られてきました。受取連絡前の取引だったので、ムスビー事務局が間に入っています。
提出された動画を見る限りでは明らかな不具合だったので、こちらでも同様の現象が再現されるか返送を打診してみることに。
すると返送の段階でムスビーより「購入者からキャンセルの申し出があったから注文をキャンセルします。またキャンセル料を徴収します」という連絡が…
どうやらムスビーが不具合だと判断する材料を提出すると、不具合の再現有無に関わらず返送時点で購入者がキャンセル申請を出来る仕組みのようです。
かなり購入者寄りの仕組みですね。
実際に届いたメールがこちら。
結局この端末は返送後に不具合が確認できず、キャンセル料が免除という流れになりました。
ヤフオクやメルカリだと
不具合が確認できないので着払いで返送します!!
という更なるトラブルになりかねない状況でしたが、ムスビー事務局が間に入ることで出品者(私)の損失のみで収まりました…。
出品者目線ではちょっと納得がいかない部分もありますが、購入者目線だと安心して利用できる仕組みですよね。
おわりに
スマホ・タブレットの売買に特化したサイト「ムスビー」の実際にあったトラブル事例についてまとめてみました。
ムスビーを利用しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
またしつこいようですが、ムスビーの手厚い保護を受けられるのは受取完了連絡前までです。
端末を受け取ったあとはじっくりと動作確認をして、「期限ぎりぎりまで受取連絡を行わないぞ!」くらいの気持ちを持ってお買い物をするのが丁度いいかもしれません。
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