本州を中心に全国240店舗超を運営している家電量販店大手のジョーシン。
私は北海道に住んでいるので実店舗に行ったことはありませんが、Joshin Webショップやヤフオクで数度お世話になっている会社です。
ジョーシンの株主優待と言えば端数株・プチ株での取得が一部界隈で有名ですが、私が今回受け取ったのも1株保有の優待になります。
そんなジョーシンの株主優待が2020年12月2日に到着しました。
2020年9月期分の優待です。
ジョーシン 株主優待の基本情報
株主優待の基本情報は下記の通りです。
権利確定月
3月と9月、年2回です。
1株保有の場合には9月のみ優待贈呈の対象となります。
優待内容
通常優待特典は200円綴りのお買い物券です。
3月と9月で優待の内容が変わります。
1株〜 | 年間5,000円相当(25枚) (3月:0円、9月:5,000円) |
100株〜 | 年間7,200円相当(36枚) (3月:2,200円、9月:5,000円) |
500株〜 | 年間17,000円相当(85枚) (3月:12,000円、9月:5,000円) |
2,500株〜 | 年間29,000円相当(145枚) (3月:24,000円、9月:5,000円) |
5,000株〜 | 年間41,000円相当(205枚) (3月:36,000円、9月:5,000円) |
継続保有株主優遇制度も導入しており、2年以上の保有で3月のみ、上記特典に加え追加配布されます。
500株〜 | 6,000円(30枚) |
2,500株〜 | 12,000円(60枚) |
5,000株〜 | 18,000円(90枚) |
優待利回り
株価を2750円と仮定した場合の優待利回りです。
まずは通常の優待特典の優待利回りがこちら(継続保有特典なし)。
1株 | 181.82% |
100株 | 2.62% |
500株 | 1.24% |
2,500株 | 0.42% |
5,000株 | 0.30% |
次に継続保有特典を踏まえた優待利回りはこちら。
1株 | 181.82%(継続保有特典なし) |
100株 | 2.62%(継続保有特典なし) |
500株 | 1.67% |
2,500株 | 0.60% |
5,000株 | 0.43% |
1株保有は9月しか優待が受け取れませんが、優待利回りが驚異の180%超となっています。
優待目的であれば断然1株保有がオススメです。
利用単位
1枚200円の優待券です。
点線箇所で切り取って使う方式です。
利用制限
200円の優待券は、購入金額2,000円(税込み)につき1枚しか利用できません。
なので実質は2,000円毎に1枚使える10%オフ券と同じです。
その他、優待に添付されている注意事項等は次の通りです。
お釣り
全額優待券で支払いができないため、お釣りは出ません。
利用可能店舗
ジョーシン全店およびジョーシンのECサイト「Joshin web」でも利用可能です。
Joshin webでの利用については詳しくはのちほど。
優待到着時期
3月期分 | 6月頃に到着 |
9月期分 | 12月上旬に到着 |
権利確定日からだいたい2〜3ヶ月くらいで到着します。
有効期限
3月期分(到着は6月) | 翌年の6月30日まで |
9月期分(到着は12月上旬) | 翌年の3月31日まで |
有効期限は権利確定月によって異なる珍しいタイプです。
3月期分は約1年の有効期限に対し、9月期分は約4ヶ月とかなり短いです。
9月期分は1株から貰えるので優待利回りが高いのですが、有効期限的にはかなり厳しいです。
利用制限が厳しい
先述した通り、ジョーシンの株主優待は「会計2,000円ごとに200円の優待券を1枚利用可能」という中々に厄介な制限を設けています。
「株主優待だけでお買い物」が出来ず、必ず他支払い方法と併用が必要です。
ネットのお買い物でも利用できます
ジョーシンの優待券はジョーシンのインターネット販売サイト「Joshin Web」でも利用できます。
利用方法は公式サイトで詳しく説明されていますが、ざっくりと説明すると
- 支払い方法画面の「ご連絡メモ欄」に「株主ご優待券○枚使用」と記載する
- 注文番号・利用枚数を書いたメモを同封の上、簡易書留で優待を送る
- 優待利用後の価格で請求がくる
という流れです。
実店舗が近くにない人にはかなり有難いサービスではありますが、自費で、しかも簡易書留で優待を郵送する必要があるのは大きなデメリットです。
例えば普通郵便(84円)に簡易書留(320円)オプションを付けると、優待を送る送料は404円になり…
- 2,000円購入で優待1枚利用:-204円
- 4,000円購入で優待2枚利用:-4円
- 6,000円購入で優待3枚利用:+196円
- 8,000円購入で優待4枚利用:+396円
- 10,000円購入で優待5枚利用:+596円
と、小額購入では赤字になります。
簡易書留を付けずに優待を送っても値引きしてくれるとは思いますが…試したことがないのでオススメは出来ません。
なお簡易書留の送料はミニレター(郵便書簡)を利用すると383円(63円+320円)で送れるため、最安値となります。
ミニレターについては別記事で解説していますので、よろしければ合わせてご確認ください。
単元未満株(端株・プチ株)で高利回り
繰り返しになりますがジョーシンの優待は9月権利確定分に限り、1株〜でも受け取れます。
通常、株は1単元(ほぼ100株)単位で購入できるのですが、証券会社によっては単元未満でも購入可能なサービスを提供しています。
単元未満株サービスを取り扱っている代表的な証券会社は次の6つです。
私は元々auカブコム証券を開設済みだったので、こちらの「プチ株」というサービスを利用しました。
ジョーシンのほかに単元未満で優待が貰える銘柄は
- SBIホールディングス(8473)
- リコー(7752)
- NEW ART HOLDINGS(7638)
- 富士電機(6504)
- 日本ケミファ(4539)
- クラレ(3405)
- ニッケ(3201)
などなど…他にもあるため、単元未満株サービスを取り扱っている口座を開設しておいて損はありません。
もし単元未満優待を目的に開設されるのであれば、SBIネオモバイル証券やLINE証券はスマホのみでスムーズに口座開設申請が完了するのでオススメです。
なんで端数株で優待が貰えるの?改悪はありそう?
ジョーシンの株主優待は2000円につき200円割引券が1枚と、かなり厳しい制限が設けられています。
割引率は10%と、正直イマイチです。
そのため全株主に優待券を配ったとしても、ジョーシンで買い物をしてくれるのであれば利益が出る構図になっていると思われます。
また12月上旬に優待を到着させ、有効期限を短くすることで、年末年始およびボーナス需要を取り込む狙いもあると推測します。
ジョーシンは2019年に優待内容を若干変更しましたが、その際にも端数株での優待特典は維持しました。
上記のことから、しばらくは端数株特典の改悪はないと思われます。
おわりに
端数株で驚異の優待利回りを実現できるジョーシン。
実店舗で利用予定がある人はもちろん、Web購入や優待自体を売ってしまう人にも十分オススメできる優待です。
また絶大な威力を発揮するのは複数名義での端数株保有です。
私は自分・妻・子供と3名義でジョーシン株を1株ずつ保有しているため、毎年12月に3冊優待が届きます。有難いです。
なお業績をみてみると、巣篭もり需要をうまく取り込み、コロナ禍でもプラスになっています。
株価に関しては直近で買ったどの株よりも値上がりしていますが…1株なんでお駄賃のような利益です。
できれば北海道に実店舗出店してくれると有難いのですが、それまではWebサイトで優待を消費する予定です。
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