大手決済ブランドが発行しているプリペイドカードと言えば、「バニラVISA」と「JCBプレモ」の2つが有名です。
どちらもコンビニなどで手軽に手に入るプリペイドカードですが、自分で使うときはもちろん、プレゼントで贈るときなどに、どちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。
本ページではバニラVISAとJCBプレモの違いを、大きく5つに絞ってわかりやすく解説します。
バニラVISAとJCBプレモとは
5つの違いを説明する前に、「バニラVISA」と「JCBプレモ」の概要について簡単に触れておきます。
バニラVISAは世界最大手の決済ブランド、VISAが発行するプリペイドカードです。
全国のコンビニ・ドラッグストア・スーパーなどで取扱いがあり、ギフト包装タイプも販売されている贈り物としても喜ばれるカードです。
JCBプレモは日本の決済ブランド、JCBが発行するプリペイドカードです。
バニラVISAは世界中で販売され、世界中で利用ができますが、JCBプレモは日本国内のみに留まります。
いずれもプリペイドカードなので、審査や個人情報登録が一切不要で気軽に使えるのが大きなメリットです。
比べられることが多い2つのプリペイドカードですが、大きく違う点を5つご紹介します。
販売価格の違い
1つ目の違いは販売価格の違いです。
バニラVISA
コンビニなどで購入できるバニラVISAは「3,000円 〜 10,000円」まで、好きな金額で購入ができ、また「購入価格 = 利用できる金額」となります。
例えば4,000円分のバニラVISAを購入したら、4,000円分の買い物ができるプリペイドカードが手に入ります。
JCBプレモ
一方、JCBプレモは「購入価格 = 利用できる金額」とはなりません。
こちらはJCBプレモの販売価格一覧ですが、販売価格が利用可能額より300円高く設定されていることがわかります。
これはJCBプレモカード本体の金額が300円に設定されているためです。
後ほど詳しく説明をしますが、JCBプレモはバニラVISAとは異なり、再利用可能なプリペイドカードのため、カード自体の価格も込みで販売されているのが特徴です。
使い捨てのプリペイドカードをお探しの方は、JCBプレモを購入すると買った時点で若干損をするので、バニラVISAがオススメです。
利用可能店舗の違い
2つ目の違いは利用可能店舗の違いです。
バニラVISA
バニラVISAは全世界のVISA加盟店で利用可能です。
VISAの加盟店は全世界で8,000万超とも言われていて、世界トップシェアを独走しています。
ただしバニラVISAをオンラインで使うには、ちょっとした手続きが必要です。詳しくはこちらのページをご確認ください。
JCBプレモ
一方JCBプレモは「JCB加盟店で使える」というわけではなく、JCBプレモ加盟店でのみ利用可能です。
つまり、このマークがあるお店ではなくて、
このマークがあるお店で利用できます。
具体的な利用店舗はこちらで確認ができますが、大手のコンビニ・家電量販店・飲食店で利用できる反面、コンビニの中でもセブンイレブンは使えないなど、利用シーンが限られます。
JCB加盟店は全国に3,000万店以上あると言われていますが、JCBプレモは70万店ほどと少ないです。
バニラVISAと比較すると100分の1ほどの利用可能店数なので、プレゼントをする際にはその人がよく買い物をするお店でJCBプレモが使えるのか、リサーチする必要がありそうです。
チャージと残高移行の違い
3つ目の違いはチャージと残高移行の違いです。
バニラVISA
バニラVISAは使い切りタイプのプリペイドカードです。
カードにチャージ(入金)することはもちろん、カード残高の合算・統合なども出来ません。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
JCBプレモ
一方、JCBプレモはチャージ(入金)が出来る、繰り返し使えるプリペイドカードなのが特徴です。
残高移行も出来るため、複数カードの合算・統合も可能です。
同じカードを長く利用する人も多いため、JCBプレモをECサイトで使うときに必要な「認証番号」も任意のタイミングで変更できるなど、セキュリティ面でも安心な設計になっています。
子供のお小遣い用など、繰り返しチャージして使う予定があるならJCBプレモがオススメです!
残高上限(チャージ上限)の違い
4つ目の違いは残高上限の違いです。
バニラVISA
バニラVISAの残高上限は販売タイプによって異なります。
- 店頭で買えるタイプ:1万円
- ギフトなどの贈答用タイプ:10万円
コンビニなどに陳列されているPOSAカードは上限が1万円となるため、ちょっとお高い家電などを購入するには若干不向きとなります。
JCBプレモ
JCBプレモの残高上限は5万円です。
JCBプレモのコンセプトが「コンビニでのちょっとしたお買い物から、家電量販店での高額のお買い物まで」ということで、確かに5万円もあれば全く持って困らない上限となっています。
コンビニやスーパーなどでバニラVISAを購入するときは、残高上限が若干低めなことに注意しましょう。
有効期限の違い
5つ目は有効期限の違いです。
バニラVISA
バニラVISAには有効期限が設定されていて、有効期限を過ぎるとカードが使えなくなります。
有効期限は最長で約3年ですが、2年に1回、商品の入れ替えで有効期限が変わるのが特徴です。
例えば本記事作成時点の直近では、2022年11月頃に、有効期限が2025年12月末の新しいカードに一斉入れ替えが行われました。
ちょっとわかりにくいですが、入れ替え直後は約3年、次の入れ替え直前時期だと約1年が有効期限となります。
有効期限はパッケージ裏面で確認できるほか、カード券面にも記載があります。
上記有効期限はコンビニなどの店頭陳列タイプのバニラVISAのもので、「デジタルのバニラVISA」や「贈答用バニラVISA」は5カ月程度と、短めに設定されています。
JCBプレモ
一方、JCBプレモの利用期限は最後に利用した日から5年間となっています。
「最後に利用した」の定義は非常にゆるく、支払いでの利用はもちろん、「チャージ」「残高移行」でも有効期限がリセットされるため、定期的に使う人にとっては実質無期限と言っていいレベルです。
JCBプレモの有効期限を確認するにはマイページにログイン後、残高照会を押して…
次の画面で有効期限が確認できます。
長く使う目的で購入するのであれば、断然JCBプレモがオススメです。
どちらがオススメ?
ここまで読んで、
結局バニラVISAとJCBプレモ、どっちがオススメなの?
と感じる方がいらっしゃると思いますが、どちらがオススメかは「目的による」としか言えません。
例えば使い切りの用途で、ちょっとしたプレゼントに贈るのであればバニラVISAの方が合っているかも知れません。
一方、子供のお小遣い用にプリペイドカードを探しているのなら、繰り返しチャージが出来るJCBプレモがピッタリです。
上で紹介した5つが大きく異なる点になりますので、利用シーンに合わせて適切なカードを選びましょう!
おわりに
バニラVISAとJCBプレモの違いはたくさんありますが、その中でも大きな違いについて5つを抜粋してご紹介しました。
同じプリペイドカードでも全く違うカードなので、どちらを購入しようか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
また、プリペイドカードという性質上、いつか残高をキレイにしたい場面があると思います。
両カードの残高を使い切る方法はこちらの記事でまとめていますので、是非合わせてご覧ください。
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