最近の洗濯機は縦型・ドラム式に関わらず「洗剤・柔軟剤の自動投入」が導入されているものが多くあります。
とりわけ、パナソニックの最新型ドラム式洗濯乾燥機のNA-LX129CL/R、NA-LX127CL/R、NA-LX125CL/Rでは業界初のおしゃれ着洗剤or液体漂白剤の自動投入も装備されています。
しかし、この「自動投入」が使えるのはどれも液体洗剤に限ったことです。
そこでトリプル自動投入の「NA-LX129AL/R」を用いて、粉洗剤は使えるのか?溶け残らないのか?について実験することにしました。
本記事ではドラム式洗濯機で粉末洗剤は使えるのか?溶け残り事情やオススメの粉末洗剤、溶け残りを防ぐ方法などについてまとめています。
ドラム式洗濯乾燥機で粉洗剤・粉末漂白剤は使えるのか
いきなり結論になりますが、モデルにもよりますが多くのドラム式洗濯乾燥機で「洗濯用の粉末合成洗剤」や「粉末の衣類用漂白剤」は使えます。
ただし洗剤の自動投入機能のある洗濯機であっても「手動投入」となるため、NA-LX129AL/Rを例にとると赤枠部分に毎回手動で洗剤を投入することになります。
折角の機能を活かすためにも液体を使いたいところですが、粉末はどちらにせよ手動投入となります。
実際に粉洗剤によっては「ドラム式にも使えます」などと表記があります。
粉せっけん・重曹は使えない
粉末の洗剤や漂白剤は「手動」で投入することが出来ますが、同じ粉でも「粉せっけん」や「重曹」は水に溶けにくく詰まりやすく、水漏れや故障の原因となるため使用不可です。
粉せっけんは「シャボン玉」などに代表されるもので「洗剤」ではなく「石けん」の表記があります。
使用できる粉洗剤は「洗濯用洗剤」や「洗濯用合成洗剤」と記載のもので、アタック・トップ・アリエールなどですのでご注意ください。
投入口は汚れない?
粉末の洗剤や漂白剤が使用できることが分かりましたが、気になるのは「溶け残り問題」です。
投入口が洗剤の溶け残りでベタベタにならないか心配ですよね。
それでは早速、いつも使っている「アタックバイオEX」の粉末洗剤で洗濯してみます。
本記事作成は真冬の2022年の2月。真冬の北海道での実験となります。
蛇口の水はキンキンに冷えていますが、果たして粉末洗剤は溶けるのでしょうか。
なお、使用するドラム式洗濯機はNA-LX129ALですが、最新モデルはNA-LX129CLです。
洗濯をスタートしてから既定の洗剤量を手動投入口に入れてきます。
こちらは動画です。洗濯が始まると、投入口上部から冷水が勢いよく出て粉末洗剤を流してくれます。
なんと洗剤を流し入れる水は1分以上も出ており、投入口の洗剤は残らず流されていきました。
こちらは投入口を裏返しにした様子です。洗剤の残りはなく、べたつきすらありません。
さらに投入口を外した底もキレイに水で洗い流されていてとても清潔です。
投入口等のお手入れについてはこちらの記事でまとめていますが、本当に掃除の必要が無いくらいピカピカです。
投入口が汚れないことは分かりましたが、ドラム式洗濯機は縦型に比べて使用する水の量が少ないため、ドラム内の溶け残りも気になります。
しかし、下の動画の通り、ドラム内にも勢いよく水が出ており溶け残る心配はなさそうです。
なにより、NA-LX129ALを使用してから真冬の北海道の冷たい水でも溶け残りを発見したことはなく、洗濯機本体のどこにも洗剤のべたつきなどもありません。
パナソニックのカスタマーセンターにも粉末洗剤の溶け残りについて質問してみましたが、
投入口が濡れていない状態で粉末洗剤を利用した場合の、溶け残りの声はありません。
とのことで、投入口が乾いている状態、なお且つ吸水直前に洗剤を投入すれば溶け残ることはないそうです。
溶け残りが気になる人は15℃設定に
それでも使っている洗剤によっては溶け残りやすい場合もあるかもしれません。
そんな時は「温水設定」がオススメです。
NA-LX129とNA-LX127には「15℃・30℃・40℃・60℃」の温水機能がありますが、その中でも日常使いにオススメなのが15℃です。
「設定」から「約15℃洗濯モード」をONにしておくと、通常の洗濯時には自動的に水温を15℃まで上昇させてくれます。
また、エコナビ機能搭載の洗濯機であれば、水温等によって洗濯時間や脱水時間が短縮できるため時短にもなります。
温水機能は上位モデルだけ
上記で紹介した「温水機能」が搭載されているのは、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機NA-LXシリーズではNA-LX129とNA-LX127の上位モデル2機種のみです。
2022年モデルはこちら。
2023年最新モデルはこちら。
NA-LXシリーズ4モデルのざっくりとした性能差やお得な購入方法はこちらの記事でまとめています。
風呂水で溶けやすさアップ
風呂水を使えば節水にもなり、入浴後なら洗濯機の水温を上げる必要もなく、粉末洗剤も溶けやすく、さらにはエコナビで時短になるなど一石四鳥です。
なお、風呂水機能はNA-LX129とNA-LX127の上位モデル2機種のみです。
また、2023年モデルより吸水ホースが別売りとなります。
ただし、風呂水は洗濯に使用されるものであり、洗剤を流す際に出てくる水は風呂水ではなく蛇口の水ですのでご注意ください。
おすすめの粉洗剤
パナソニックNA-LX129で冬の冷たい水で粉末洗剤で洗濯をしてみましたが、洗濯機の性能も手伝い粉末洗剤が全く溶け残らないことが分かりました。
しかし、ご使用の洗濯機によっては「冬の冷たい水だと洗剤が溶け残る」という声も一定数あるようです。
そこで粉末派さんにオススメしたいのが「冷たい水にもすばやく溶ける」と表示のあるアタックバイオEXです。
探してみると、冷たい水でも溶けると表記されている粉洗剤は意外と少ないです。
実際に我が家もタテ型洗濯機時代にまとめ買いしていた粉末洗剤の残りを使用していますが、詰め替えも簡単で汚れも落ちるので気に入っています。
さらに、汚れがひどい時には同時にワイドハイターの粉末を投入していますが、こちらも溶け残りが気になったことはありません。
漂白剤にも液体のものがありますが、花王のサイトにも掲載の通り、毎日の洗濯やつけ置きなど用途によっては粉末が良いようです。
粉末タイプは、「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」です。毎日のお洗濯に洗剤と一緒に使うと黄ばみ・黒ずみの蓄積を防ぎ、衣類の色合いを保ちます。つけ置きの場合にはこれだけで効果があります。
しみついたガンコな汚れや食べこぼし、しっかり除菌したいお洗濯には「粉末タイプ」がおすすめです。
https://www.kao.com/jp
ワイドハイターの粉末は最近こちらのパッケージにリニューアルしたようです。
おわりに
ドラム式洗濯乾燥機でも粉末洗剤や粉末の漂白剤は使えるの?使えても溶け残りが心配!という問題を愛用のパナソニックNA-LX129ALで実験してみました。
NA-LX129ALは真冬の北海道の冷たい水でも投入口が汚れることなく、またドラム内でも溶け残らないことが分かりました。
また、お使いの洗剤によって溶け残ってしまう場合でも「温水設定」で水温が上げられるため溶け残りの可能性は少ないかと思います。
他の洗濯機をお使いの方でも「冷たい水でも溶ける」と推しているアタックバイオEXを使用されると解決するのではないかと思われます。
どうしても「粉末洗剤の方が汚れに強い」イメージのある方は多いですし、私もその一人です。
好みの洗剤をストレスフリーに使用するためにも、溶けやすい洗剤と溶かしやすい洗濯機があると最強かもしれません。
当サイトでは他にもパナソニックのドラム式洗濯乾燥機LXシリーズについて、様々な記事をまとめていますので宜しければご閲覧下さい。
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