2023年4月1日より郵便切手類の交換手数料が一部改訂となりました。
しかし今回の改定は「一定枚数以上の交換」の場合に限った値上げのため、多くの人にとって影響は少なくなっています。
切手類の交換手数料はしばらく変更がなく、今回の変更がなんと42年ぶりなんだとか。
そこで値上げ後の交換手数料についてリサーチし、実際に交換をしてきました。
本記事では、改定後の切手やはがきの交換手数料についての概要と、実際に交換した内容についてまとめています。
交換手数料が値上げ
2023年4月1日より、郵便局の切手やはがきの交換手数料が値上げされました。
改定前・改定後の手数料は以下の表の通りです。
初見では手数料が倍になったように思われますが、交換手数料が上がるのは「1回当たりの交換請求枚数が100枚以上の場合」に限った話で、99枚以下の場合には一切の値上げがありません。
42年ぶりの交換手数料改定とあり、「値上げ前に交換しなきゃ」と急いだ方もおられるかもしれませんが、実はほとんどの人にとって影響がありません。
「100枚」という量を個人で利用する人は極々わずかだと思います。
関係があるのは個人事業主や法人がメインだと思われますが、それでも切手等を100枚以上持ち込むのはレアケースです。
100枚制限は交換前?交換後?
ここで気になるのが1回当たりの交換請求枚数が100枚以上の場合という言葉。
例えば、以下の記事でまとめている「銀行の両替手数料」だと、「交換前・交換後の枚数が多い方」を基準に計算されることが多いのですが・・・
郵便局における「交換請求枚数」とは「交換前の枚数」を指します。
つまり自分が郵便局に持ち込む枚数が100枚以上の場合に割高な手数料が適用される仕組みです。
交換後の枚数が100枚以上であっても、交換前の枚数が99枚以下であれば手数料は従来通りとなります。
例えば、100円切手1枚を1円切手100枚に交換すると、交換前(交換請求枚数)が1枚のため手数料は5円です。
しかし、1円切手100枚を100円切手1枚に交換すると、交換前(交換請求枚数)が100枚のため手数料は10円×100枚となり、1,000円の出費となります。
このことから、郵便局員さんの手間を減らすために導入された「価格改定」であることが読み取れます。
実際に100円切手1枚を1円切手100枚に交換してみた
念のため「交換後の枚数が100枚を超えても、手数料は従来通りなのか」という検証をするために、実際に郵便局で、100円切手1枚を1円切手100枚に交換してきました。
こちらがその領収書です。
交換後の枚数は100枚ですが、交換前(交換請求枚数)が1枚のため手数料は5円となることが確認できました。
ついでに書き損じのレターパックやミニレターを交換しましたが、
ミニレター(郵便書簡)は1枚当たり10円、レターパックは1枚当たり42円の手数料と従来通りの価格でした。
値上げの対策は?
今回の改定で、大量に切手等を持ち込んだ場合の手数料が約2倍となりました。
もし、大量の少額切手や大量の書き損じのハガキをお持ちの場合には、交換前の枚数が99枚以下になるように小分けにして交換する方法が無難です。
ただし、値上げ条件が1回の交換請求枚数が100枚以上の場合だからといって連続で交換しては断られたり、提出方法を指定(種類別や金額別にまとめるなど)されることも考えられるため、小分けの場合は郵便局をはしごするか、日にちを分けるのがオススメです。
交換手数料は切手で支払える・相殺できる
切手やはがきの交換手数料、実は切手で支払いが可能です。
詳しくは以下の記事でまとめていますが、上記の交換例のように「100円切手+5円切手(交換手数料)」でも支払えますし、205円切手1枚を2円切手100枚に交換してもらう際には、残りの5円分を交換手数料として相殺することが出来ますので、覚えておくと便利です。
少額切手は交換せずに使い切る
書き損じはがき等は交換するほか仕方ありませんが、眠っている少額切手は手数料をかけて高額切手などに交換するより、
- 料金別納の支払い
- はがき等の値上げ分として貼る
- 着払い料金の支払いに利用
など「支払い方法」として有用な使い方をした方がお得です。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、併せてご閲覧ください。
おわりに
42年ぶりに郵便局の交換手数料改定がありましたが、実際にはほとんどの人に影響がない値上げとなります。
念のため実際に交換したところ、交換前の持ち込み枚数が100枚未満であれば値上げの対象にならないことが分かりました。
また、交換手数料を切手で支払ったり、少額切手は交換せずに支払いに充てることで手数料を最小限に抑えたいものです。
当ブログでは他にも郵便局に関する記事を多くまとめていますので併せてご閲覧ください。
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