近頃はテレビを持たない家も増えているようですが、代わりにプロジェクターを利用する方も多く、特に「popIn Aladdin」が注目を集めているようです。
私も以前からインフルエンサーが使用しているのを見て、気になってはいましたが、高価だし、買っても本当に使うんだろうか?そんなに良いの?と疑惑の目で見ておりました。
そこで本記事では実際に高性能プロジェクターのポップインアラジン2を使用し、テレビやゲームは見られるのか?子供が見るのにも適しているのか、また、ふすまや柱、凹凸のある壁紙にもちゃんと映るのかなどを検証してみました。
popIn Aladdin 2って?
popIn Aladdin2は今話題の「場所を取らないプロジェクター」です。
「2」があるのだから、当然初代と、他に「SE」という手ごろな価格のものがありますが、画質やスピーカーが良く、何より狭い部屋にも対応している点からイチオシは「popIn Aladdin 2」となります。
特長
popIn Aladdin2が支持されるのは、他の家庭用プロジェクターとの大きな違いがあるからです。
それは、シーリングライトであることです。
通常の部屋のライトをすべて外して、ポップインアラジン2をライト代わりに設置するだけなので場所をとりません。
これ1つに「高性能プロジェクター」と「高性能スピーカー」が備わっているのです。
中には沢山のLEDライトが付いているので、
このように通常のライトとしても使えます(昼白色・電球色・常夜灯と切り替えられます)。
画質は?スクリーンが無くても使える?
付属のスクリーンなどが無く、ただ壁に映すだけという一見簡単そうなアラジンですが、果たして我が家でも使えるの、検証してみることに。
柱や家具が邪魔な場合
我が家では、シーリングライトのすぐ横に柱がある構造で、普通に映すとこのように柱により映像が分断されてしまいます。
これはさすがに困ります。
本当は、全て下の壁に映したいのですが…
でも大丈夫。
赤丸内のカメラの可動域が広いので上下左右、しっかり調節が出来ます。
違う方向の壁に移す際も、両手で(自動ではない)グルンと回せます。
設定方法も壁に映し出せるから、それに沿って上下左右のスクリーンの位置を調整することが出来ます。
また、スクリーンの大きさやゆがみの補正も細かく調節できるため、上や横の柱、ソファ等に被らずちょうど良い位置に映し出すことが出来ました。
本当に真横に柱などの遮蔽物がない限り、カメラ調節で何とかなるのは有難いですね。
壁に映してみた
我が家の壁紙は白ですが、材質がボコボコしています。
間近で見ると壁紙の質感が気になりますが…
スクリーンは離れて見るので、気になりませんね。
高画質を求めない限り、凹凸がある壁紙でも利用できることがわかりました。
ふすまの場合
続いて、ふすまに写してみましたが…木枠が気になりますね。
近くで見ると模様も若干気になりますが、境目の凸凹が凄いです。
模様のある壁だけなら許容範囲ですが、ふすまは個人的にはNGです。
カーテンの場合
白っぽいカーテンに映してみましたが…問題外ですね。
普通のカーテンではなく、遮光のロールスクリーンのお家ならイケるかもしれません。
任天堂switchなど、ゲームは出来る?
壁にゲーム画面を大きく映せたら、大迫力で楽しそうですが…popIn Aladdin2は有線接続がなく、ゲーム機などは対象外です。
しかし、wi-fi経由でHDMI接続ができるAladdin Connector(アラジンコネクター)15,800円(税・送料込)を使用すればHDMI出力端子が接続できる、家庭用ゲーム機、DVD・ブルーレイレコーダー、Fire TV Stick、Apple TV、パソコンなどと接続可能になります。
アラジンコネクターが対応するのはpopIn Aladdin 2 Plus、popIn Aladdin 2、popIn Aladdin SE、Aladdin Vaseです。
また、スイッチャーと呼ばれるHDMI切替器を使用すれば、ケーブルを差し替える手間なくゲームやパソコンとの切り替えが出来ます。
ただAladdin Connectorのレビューを調べてみると、無線接続なのでゲームの種類によっては遅延が気になるようです。
特にアクションやバトルロワイアルゲームのような精密操作が求められるものには向かないと思われます。
テレビ代わりになる?
popIn Aladdin2単体ではテレビの視聴はできませんが、無線のテレビチューナーに接続することで、大画面でのテレビ視聴が可能になります。
popIn Aladdin公式がオススメしている動作確認がとれているテレビチューナーは「Xit AirBox」です。
また、外付けハードディスクを利用すればテレビを持たずしてテレビ番組の録画も叶います。
大画面の壁掛けテレビは高いし、賃貸で壁に掛けられないという人も、popIn Aladdin 2を完全にテレビとして利用することで場所を取らずに使えます。
テレビより少し起動に時間はかかりますが、慣れれば問題なしです。
しかし、プロジェクターは暗い部屋でこそキレイに映りますので、子供のいる家庭でのテレビとしての日常使いには向かないと思います。
こちらは夜、部屋を真っ暗にした状態のポップインアラジンの映像です。
画像は初めから入っていた子供用のお勉強アプリです。
かなり鮮明に映っていて見やすいです。
こちらは昼間、完全に真っ暗にはしていませんがカーテンをした時の映像です。
見れますが、やはり真っ暗にした方が映像がキレイです。
日中、明るい部屋でカーテンをせずに映したのがこちら。
ボヤボヤしていて見ずらいです。
となると、やはりキレイに見るには部屋を暗くする必要があります。
習慣的に薄暗い部屋、または完全に暗くした部屋で子供に映像を見せるのは個人的には抵抗があります。
テレビ画面を見ているわけではないので目への影響は少ないのかもしれませんが、子供番組やYouTubeなら明るい部屋でテレビで見せたいと個人的には思うところです。
popIn Aladdin 2のメリット
popIn Aladdin 2を利用して感じたメリットは下記7点です。
- シーリングライトにもなるから場所要らず
- 専用スクリーンが不要
- 狭い部屋でもしっかり映る
- テレビチューナーがあればテレビ要らず
- アプリで子供も大人も楽しく学習できる
- アプリが豊富
- 臨場感が出る(テレビと違って音は上から出るので映画館のような臨場感が出ます)
特に「映像が大きい」というだけで子供にとっては楽しいようで、図鑑やお勉強系のクイズなども喜んでやってくれました。
ゲームや学習になるような子供向けのアプリも豊富です。
popIn Aladdin 2のデメリット
popIn Aladdin 2を利用して感じたデメリットは下記4点です。
- 初期費用が掛かる
- 部屋を暗くする必要がある
- 柱の有無など、映す壁を選ぶ
- シーリングライトが暗い
1人がポップインアラジンを使用すると、部屋を暗くする必要があるため、使う部屋、時間帯、状況を選びます。
意外と気になったのが明るさです。ポップインアラジンのLEDが暗いわけではないと思うのですが、元々使用していた我が家のシーリングライトが明るすぎたのか、私にはどうしても暗く感じました。
とにかく明るいライトを望む人には向かないかもしれません。
popIn Aladdin 2をオススメしたいのはこんな人
私の思う、popIn Aladdin 2をオススメしたい人はこんな人です。
- 大人だけで暮らしている人
- 部屋を広く使いたい人
- 映画をよく見る人
- 大画面でゲームやテレビを見たい人
- 部屋をオシャレにした人
完全にテレビを撤去して使うのも、映画の時だけアラジンを使うのもありです。
部屋を暗くするのに違和感のない人、テレビ番組を見ない人、テレビ台などを撤去したい人にオススメです。
popIn Aladdin 2に向かないのはこんな人
私の思う、popIn Aladdin 2に向かない人はこんな人です。
- 子供がいる家庭でテレビ代わりにしようと考えている人
- せっかちな人(起動に少し時間がかかる)
- メカが不得意な人
- 映像は明るい部屋で見たい人
- 壁紙がド派手(濃い色)の人
個人的には、ゲームもYouTubeも映像がキレイなテレビの方が良いなぁと思いました。
また、プロジェクターなら子供は離れて見るだろうと思いましたが、子供はとにかく映像に近づきます。壁だろうと、見にくかろうととにかく近い。
おわりに
ずっと気になっていたpopIn Aladdin 2をようやく利用することが出来てウキウキでしたが、個人的には「なくてもいいけどあったら便利で楽しい」アイテムだなと感じました。
しかし、大きな画面なのに場所を取らないのはとっても良く、音に臨場感が出るのも素敵でした。
今は家族がいるのでこのような感想でしたが、若いときの1人暮らし時代だったらすごく欲しいと思っていたはずです。家族構成や、人を選ぶ商品でした。
ちなみに今回使用したポップインアラジン2は、NTTドコモのデバイスレンタルサービス「kikito」でレンタルした物ですが、返却する際には子供は寂しくて泣いてしまうほど気に入っていました。
高い買い物なので、気になる方は一度レンタルしてみるのもオススメです。
kikitoを利用したレビューはこちらでまとめていますので宜しければご閲覧下さい。
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