腸の健康のために毎日飲んでいる人も多い「乳酸菌飲料」。
スーパーやコンビニでも必ず置いてある定番商品ですが、代表的なのはお馴染み「ヤクルト」です。
そしてスーパーの陳列棚では、ちょっと高価なヤクルトの隣に、半値程の類似商品が陳列されているのもお馴染みの光景です。
似てるし安いけど、ただの甘い飲み物なら健康のためにならないし…と購入を迷われる方もいると思います。
そこで、無数の乳酸菌飲料の中から色や見た目もヤクルトに似ている2商品をピックアップして、それぞれの価格や成分、味を比較してみることに。
本記事では、ヤクルト・ピルクル・トップバリュの乳酸菌飲料を比較・レビューしています。
比較するのは3商品
無数にある乳酸菌飲料と呼ばれるドリンクですが、今回比較するのはスーパーで購入可能な以下の3商品(10本セット)です。
- Newヤクルト(Yakult)
- ピルクル400(日清ヨーク)
- カルシウム入り乳酸菌飲料(イオン・トップバリュ)
パッと見ても赤を基調としていて、類似商品なのが見て取れます。
1本ずつ見ても、形、色合い、
蓋の感じまでよーく似ています。ヤクルトは1935年誕生ですから、明らかに他社が寄せてるのでしょう。
色味は
ピルクルが黄色みが強く、トップバリュは白っぽい、ヤクルトはその中間です。
乳酸菌飲料と乳製品乳酸菌飲料
実は、今回比較する
- Newヤクルト
- ピルクル400
- カルシウム入り乳酸菌飲料
ですが、成分表に書かれている種別が「乳酸菌飲料」と「乳製品乳酸菌飲料」に分かれていました。
「乳酸菌飲料」はトップバリュのカルシウム入り乳酸菌飲料です。
「乳製品乳酸菌飲料」はNewヤクルトとピルクル400です。
この違いについて調べてみると
- 乳酸菌飲料 ➡ 無脂乳固形分:3.0%未満、乳酸菌数または酵母数:100万/ml以上
- 乳製品乳酸菌飲料 ➡ 無脂乳固形分:3.0%以上、乳酸菌数または酵母数:1000万/ml以上
出典:乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)
とのことで「無脂乳固形分(牛乳から乳脂肪分と水分を除いた成分)」の量と「乳酸菌や酵母」の数で分けられていることが分かります。
つまり、菌の多さで選ぶなら乳製品乳酸菌飲料(今回の場合はNewヤクルトとピルクル400)を買うべきです。
今回のトップバリュ製品は「乳酸菌飲料」でしたが、安価なPB商品でも「乳製品乳酸菌飲料」表記のものはたくさんあります。
しかし、やはり安いものは乳酸菌の数がヤクルトの1/3程度であるものが多かったです。
そういった違いを念頭に置いて、以下ではそれぞれの特徴について見ていきます。
Yakult・Newヤクルト
まずはヤクルトから見ていきます。
ヤクルトと言っても成分や価格のほか、宅配専用商品など多くの種類があります。
今回は最も一般的であるスーパーやコンビニで購入可能な赤いパッケージの「Newヤクルト」を比較します。
価格・内容量
ヤクルトはメーカー希望小売価格1本40円(税別)ですが、私が購入したイオンでは10本入り税込429円と、セットでも特別安くはありません。
内容量は1本65ml、容器も含めると74gです。
原材料名
原材料は「ぶどう糖果糖液糖、砂糖、脱脂粉乳、香料」です。
その他、この1本(65ml)ずつに「生きて腸内まで到達し、腸内環境を改善する乳酸菌 シロタ株が200億個」含まれています。
価格はあがりますが、乳酸菌の多いヤクルト1000や宅配専用のヤクルト400なども魅力的です。
菌の効果
ヤクルトに含まれる乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)は生きたまま腸内に到達し、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。
また、胃液や胆汁に負けないよう強化培養しているため、本当にちゃんと腸で働いてくれます。
詳しい説明は公式HPの知れば知るほどシロタ株をご覧ください。
さらに、Newヤクルトはトクホ(特定保健用食品)でこの効能を認められています。
日清ヨーク・ピルクル400
ピルクルは日清食品のグループ会社、「日清ヨーク」の製品です。
ピルクルというと紙パックを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、今回はヤクルトと比較するため65ml10本入りで比較します。
ピルクルは「思い切りゴクゴク飲める乳酸菌飲料」であるため、乳酸菌飲料としての効果に加えて、買いやすい価格と美味しさがウリの商品です。
価格・内容量
ピルクル10本は希望小売価格290円 (税別)ですが、私が購入したイオンでは10本入り税込246円、1本あたり約24円(税込)でした。
内容量は1本65ml、容器も含めると73gです。
ヤクルトと異なり、容器が縦長で手触りもサラサラしています。
原材料名
原材料は「砂糖、ぶどう糖果糖液糖、脱脂粉乳、香料」と、砂糖が多い点でヤクルトと異なります。
その他、この1本(65ml)ずつに「生きた乳酸菌NY1301株が400億個」含まれています。
以前は「乳酸菌数が150億個」だったピルクルですが、2021年より「乳酸菌が400億個」に増え、ピルクル400として生まれ変わりました。
ヤクルトより安いのに乳酸菌が倍になっています。
菌の効果
ピルクル400に含まれる乳酸菌 NY1301株は生きたまま腸内に到達し、排便の促進や整腸作用により腸内環境を改善します。
実際、ピルクル400を継続して飲むことで
- 排便回数の増加
- 善玉菌の増加
- 便のニオイの元(アンモニア)が減る
ことが実験により認められています。
もっと詳しく効果を知りたい方は、是非公式HPをご覧ください。
さらにピルクル400は腸内環境を改善するトクホ(特定保健用食品)として、国に許可されています。
トップバリュ・カルシウム入り乳酸菌飲料
最後はイオンのPB商品、トップバリュの「カルシウム入り乳酸菌飲料」です。
この手の乳酸菌飲料は、CGCやくらしモア、ドン・キホーテの情熱価格などなど、PB商品としてよくあるものです。
それぞれ、原材料やコンセプトは異なりますが今回はトップバリュで比較してみます。
価格・内容量
トップバリュは10本税込181円で販売されており、1本あたり約18円(税込)でした。(PB商品ですが地域や店舗により価格は異なります)
内容量は1本65ml、容器も含めると73gです。
容器のくぼみもヤクルトにそっくりです。
原材料名
原材料は「ぶどう糖果糖液糖、脱脂粉乳、砂糖、ぶどう糖、ガラクトオリゴ糖液糖」とオリゴ糖が含まれているのが特徴です。
その他、添加物の記載が色々とあります。
また、1本で1食分のビタミンDと鉄分がとれるのが特長です。
菌の効果
トップバリュのカルシウム入り乳酸菌飲料に入っているのは、ガラクトオリゴ糖です。
ガラクトオリゴ糖は乳酸菌ではありませんが、小腸で消化吸収されにくい性質を持っており、大腸に到達して乳酸菌のエサとなって乳酸菌を増やす働きがあります。
また、ガラクトオリゴ糖には排便回数の増加や、カルシウムなどの吸収を促進する作用があります。
トップバリュのカルシウム入り乳酸菌飲料は「カルシウム入り」ですが、そのカルシウムの吸収を促進させるガラクトオリゴ糖やビタミンDが入っているなど、ただの安い類似品ではなく、ちゃんと考えられた商品だったのですね!
栄養価の比較
裏面の栄養成分表示を基に、成分や価格とともに表にまとめました。
ヤクルトとPB商品とでは価格に倍ほどの差があります。
ヤクルトは値段もカロリーも高いですね。
それぞれ効果が違うので単純な比較は出来ませんが、きちんと乳酸菌が入っていて、1本あたりの価格が安いピルクルは高コスパと言えそうです。
飲み比べてみた
栄養価や価格はともかく、乳酸菌飲料は毎日飲み続けることが大切です。
となると、味がかなり重要になるため、家族4人で飲み比べてみました。
ピルクルおいしい!1番好き!
トップバリュ甘すぎん?
他を飲んだら、ヤクルトの酸味の良さに気付いたわ!
ピルクル飲みやすい!
といったように、トップバリュが完敗でした。
ピルクルが良いと言っていた子供も、数日後には「やっぱりヤクルト!」と飲み慣れた味に戻っていきました…
まとめると、
- ヤクルト:酸味あり。この甘みと酸味のバランスが最高!朝にグビッとイケる!
- ピルクル:酸味が弱く飲みやすい。ヤクルトと比較すると味が薄く感じるが、クセが無くさっぱりと飲みやすい。後味が残らない。
- トップバリュ:酸味無し。1番甘い。
となり、とにかく飲みやすくさっぱりとしているのがピルクル、絶妙な酸味がクセになるのがヤクルトとなり、味だけで順位をつけるのであれば
- ヤクルト
- ピルクル
- トップバリュ
となります。
トクホならヤクルト・ピルクル
健康と安心のために「トクホ」を選びたい人にオススメなのはヤクルトとピルクルです。
また、トップバリュの乳酸菌飲料は「栄養機能食品」の表示があり、その他の類似した安価な乳酸菌飲料にも「機能性表示食品」の記載があることが多いです。
しかし、この中で唯一トクホだけが「国の審査を受けて、消費者庁に高価を許可されている」商品のため、やはり安心と健康のために選びたいのはトクホだなと個人的には思います。
ただし、青いパッケージの「Newヤクルトカロリーハーフ」や「ピルクル400 Ca&V」はトクホではありませんのでご注意ください。
低価格・低カロリーならトップバリュ
味と栄養の安心面では、劣るトップバリュ製品ですが、価格とカロリーの低さなら負けていません!
トップバリュにも青いパッケージの「カロリーハーフ」がありますが、味の面からオススメは通常の赤いパッケージです。
ただし、低カロリーを求めるならヤクルトには「Newヤクルトカロリーハーフ」がいるため、実際、他社に勝てるのは続けやすい価格だけかもしれません。
カルシウム&鉄分摂取ならトップバリュ
トップバリュの乳酸菌飲料の強みは「カルシウム、鉄分、ビタミンD」です。
しかし、カルシウムとビタミンDなら、ピルクルには「ピルクル400 Ca&V」がいます。
しかも、ビタミンは8種類、乳酸菌は400憶となると、トップバリュは鉄分が推しです!
価格・味・栄養のバランスがとれたピルクル
ここまででお分かりになったと思いますが、続けやすく買いやすい価格に、万人受けする飲みやすい味、そしてヤクルトの倍はある乳酸菌と安心のトクホ。
ピルクルのコスパ最強過ぎませんか?
しかも店舗により価格はマチマチなので、西友なら1本税込22円ほどともうPB商品を買う理由が見当たらない…
さらにさらに、ピルクルってば910mlの紙パックもあります。
65mlずつ飲んだら2週間持ちます!
紙パックというだけで安っぽいイメージを持たれがちですが、中身は小分けタイプと同じです。
正直、ヤクルトの二番煎じと思ってこれまで飲んできませんでしたがもう乗り換えたい。それくらい私は今回の検証を通じてピルクルに魅力を感じています・・・!
ただヤクルトとピルクルでは菌の種類が異なるので、どちらが一概にイイとは言えません。
ここらへんは両方飲んでみて、自分にあったほうを選ぶほうが良さそうです。
ヤクルトは西友やドン・キホーテが安い?!
ちなみにですが、それでもやっぱりヤクルト派!という方、ヤクルトが良いけど高い…という方にオススメなのは西友やドン・キホーテです。
イオンやイトーヨーカドー等の大手スーパーと比較したところ、西友がお安めでした!
なお、ネットスーパーでも注文可能です。
さらに、ドン・キホーテもオススメです!
ドン・キホーテでは、私の知る限り他のスーパーより安くヤクルトを販売していることが多いです。
さらに、メガドンキなど大きな店舗では、ヤクルト販売員さんが立っており「ヤクルト製品を購入するとおまけで子供の数だけヤクルトをおまけ」してくれたりすることもあるなど、お得です!
おわりに
ヤクルトの類似商品、ピルクルとトップバリュの乳酸菌飲料を価格、味、成分などで比較してみました。
当然、ブランド力と価格が高いヤクルトがオススメだろうと予測していましたが、まさかの個人的オススメはピルクルとなりました!
ヤクルトが高いと感じている人におすすめです。
とは言っても、乳酸菌は人により合う合わないがあると言われているため、まずは2週間ほど同じ商品を飲み続けてみて、効果がなければ他の商品に変えるのもありです。
ちなみにですが、毎日の腸活にコスパを求めるのであればヨーグルトメーカーを使って自家製ヨーグルトを作るのもとてもオススメです。
また、ヤクルト1000が話題となって久しいですが、ピルクルにもピルクルミラクルケアという乳酸菌600億個の商品もあるため、そちらも機会があれば試してみたいです。
当ブログでは他にも色々と味やコスパの比較をしていますので宜しければご閲覧ください。
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