2024年6月にPanasonicから食器洗い乾燥機の最新モデル3種が発売されましたが、最上位モデルの「NP-TZ500」には、据え置き食洗機初の「液体自動投入」が搭載されています。
最新型最上位モデルの最も期待される機能でもある「自動投入」ですが、基本モデルとは3万円程の差があるため、メイン新機能の洗剤自動投入のデメリットが大きければショックも大きいです。
また、「手動より洗剤の減りが早いのでは?」「頻繁に洗剤補充が必要なのでは?」というデメリットになり得る疑問があったため、洗剤の減りや補充について検証してみました。
本記事では、NP-TZ500の液体洗剤自動投入について、
- 手動より洗剤が早くなくなるのか
- 汚れレベル1では何回使えるのか
- 洗剤補充のタイミング
- 洗剤補充ランプ点灯から実際に空になるまで何回使えるか
- デメリットや注意点
等についてまとめています。
置き型食洗機に洗剤自動投入が登場
2024年6月にPanasonicから食器洗い乾燥機の最新モデル3種が発売されました。
ファミリー向けのレギュラータイプは2020年9月の発売以来約4年ぶりの新モデルです。
新型3機種の違いや、最上位モデルNP-TZ500の新機能についてはこちらで詳しくまとめていますが、最上位モデル「NP-TZ500」のみに搭載されている期待大の新機能が「液体洗剤自動投入」です。
使用できるのは液体洗剤のみ
自動投入用の洗剤タンクに入れて使用できるのは「食洗機専用の液体洗剤のみ」となり、粉末やタブレット洗剤は従来通りの手動投入となります。
また、液体洗剤には大容量でお得な業務用のものや、フィニッシュのジェル洗剤などもありますが、パナソニックにより使用可能と確認されているのは、以下の2製品です。
- CHARMYクリスタ
- キュキュット食洗機用 ウルトラクリーン
自動投入は手動よりも時間がかかる?
「汚れレベル1」に設定した状態で、洗剤を「自動投入」した場合と「手動投入」した場合では、すすぎが終わるまでに時間差があります。
具体的にはこちらの記事で検証結果をまとめていますが、自動投入では「適切な洗剤量を判断」するための予洗い時間があるため、同じ汚れレベルでも自動投入は手動投入より約5分多く時間がかかることが分かりました。
ですが自動投入は「洗剤の入れ忘れ」や「多く入れすぎること」を防いでくれるため、よほどのせっかちをさん除いては5分の差はデメリットとは言いきれません。
自動投入のお手入れは大変?
洗剤自動投入による便利さを手に入れると、引き換えに「掃除する箇所」も増えます。
自動投入を使うと、庫内や残さいフィルターの他に、「洗剤タンク」と「洗剤投入経路」の洗浄が必要ですが、3か月に1度目安のためこれもデメリットと言えないかもしれません。
また、手入れ自体も
- 洗剤タンクは擦ってゆすぐだけ
- 洗剤投入経路は、お湯を入れて「お手入れモード1」で約32分運転するだけ
と簡単です。
洗剤は手動より減りが早い?
公式では、自動投入は「汚れレベル3」で約30回分できるとのことですが、私が最も気になったのは「自動は手動より洗剤の減りが早いのでは?」という点です。
検証の条件は以下の通りです。
- 「汚れレベル1」のみを使用
- 使用するのはキュキュットの液体洗剤
- 汚れレベル1の自動投入は約5gが投入 ※手動投入の場合も1プッシュ = 約5g
- 液体洗剤をタンクに満杯いれてスタート
タンクは250mlなので、比重の関係はあれど仮に5g=5mlと仮定すると、約50回使用できるはずです。
すると、48回使用した後、49回目に洗剤補充が点灯しました。
公式によると「汚れレベル3の状態で、点灯から約5回使用できる」とのことですが、
「汚れレベル1」では、点灯後6回使用が可能でした。
完全に空になると「洗剤補充」が点滅するため、これにて検証終了です。
つまり「汚れレベル1」では1度の洗剤補充で54回(約270g)使用可能でした。
なので「汚れレベルの設定によるが、手動も自動も、洗剤の減り方はそこまで変わらない」という結論となります。
もちろん汚れレベルの設定や洗剤の種類によって違いはありますが、このような検証結果となると自動投入の便利さが際立ちます。
結論、洗剤自動投入のデメリットはほぼない
というわけで、洗剤が早くなくなることも、頻繁に補充する必要もない、且つお手入れも簡単と「液体自動投入機能」には特段デメリットはないことが実証されました。
さすが最上位のみに搭載された機能です。例えば1日3回、年間1,000回も食洗機を使うご家庭であれば、かなりの時間の節約が見込めます。
解除方法(手動投入への切り替え)
最後に自動投入と手動投入の切り替えについて触れておきます。
自動投入タンクの洗剤が空(洗剤補充ランプが点滅)になると自動的に「手動投入」に切り替わります。
しかし意図的に切り替えたい場合は、まず電源を入れたのち「オプション」→「洗剤自動」の順でタップすると、
「洗剤自動」の光が消え、左に「oF」の表示が出ます。
こうすれば、タンクに洗剤が入っていても「手動」に切り替えて、他の洗剤を使用することが可能です。
また、再度「洗剤自動」をタップすると左に「on」と表示され、自動投入が有効になります。
普段は液体自動投入だけど、一時的にタブレット洗剤を使いたい!という場合は切り替えて利用できます。便利!
おわりに
Panasonic 新型食器洗い乾燥機NP-TZ500の「液体自動投入」機能について、デメリットを探るべく検証を行いましたが、「1分でも早く食洗機の運転を終わらせたい」「毎食後の洗剤投入より3か月に1度のお手入れが嫌」という人でない限りはデメリットはなく、メリットだらけであることが実証されました。
当ブログでは他にも「Panasonicの食洗機」や「ドラム式洗濯乾燥機」に関する記事をまとめています。宜しければご閲覧ください。
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