2024年6月にPanasonicから食器洗い乾燥機の最新モデル3種が発売されました。
ファミリー向けのレギュラータイプは2020年9月の発売以来約4年ぶりの新モデルです。
前身モデルとの違いや、最新3機種それぞれの違いについては公式サイトでも確認できますが、大々的に宣伝している大きな進化だけでなく、表をじっくり見比べないと気づかない変更点や、実物を見比べて初めてわかる違いもあるものです。
そしてそんな些細な変更こそが、「前の方が使いやすかった」に繋がるのも事実…
というわけで、家電量販店でじっくりとNP-TZ300とNP-TZ500を見比べ、さらに実際にNP-TZ500を購入してみて気づいた違いをまとめてみました!
本記事では、2020年最上位モデルNP-TZ300と、後継機の2024年モデルNP-TZ500の違いについて、
- 大きく変わった点
- 実物を見比べないと分からない違い
- パンフレットを読み込まないと分からない違い
など「違い」について掘り下げました。
NP-TZ300とNP-TZ500の大きな違い
まずは公式サイトで公表されているNP-TZ300とNP-TZ500の違いについて。
公式サイト等で分かることの中から「異なる点」のみを抜粋し、以下の表にまとめました。
それぞれの優れている項目にマーカーを引いています。
NP-TZ500 | NP-TZ300 | |
発売月 | 2024年6月 | 2020年9月 |
販売価格(2024.6時点) | 104,940円(税込) | 93,060円(税込) |
液体洗剤自動投入 | 〇 | |
おまかせコース | 〇 | |
予約機能 | 1~8時間まで設定 | 4時間後にスタート |
標準使用水量 (汚れレベル3の場合) | 9.9L | 11L |
運転時間 (自動投入OFF、汚れレベル3の場合) | 50 Hz:88分 60 Hz:85分 | 50 Hz:84分 60 Hz:79分 |
最大消費電力 | 50 Hz:1,168 W 60 Hz:1,188 W | 50 Hz:1,165 W 60 Hz:1,185 W |
新旧モデルにおいて特に大きく異なる点はNP-TZ500のみに新たに搭載された以下3機能です。
- 液体洗剤自動投入
- おまかせコース
- 予約機能(1時間ごとの予約が可能に)
NP-TZ300とNP-TZ500は約1万円差ですが、1万円でこれだけの機能差があるなら、最新機種を買いたいところです。
NP-TZ300とNP-TZ500の細かい違い
次に公式サイトなどではわかりにくい、細かい7つの違いについてです。
私は最新のNP-TZ500は実際に購入しましたが、NP-TZ300は持っていないので、家電量販店に行って見比べてきました!
ボトルホルダーからタンブラー&ボトルホルダーへ
2020年モデル(NP-TZ300)から新たに備わった「ボトルホルダー」。
折り畳み式で使うときだけセットする仕様のため、使わない時でも邪魔になりません。
近頃は全国的に保育園や小学校でも水筒を持参するようになったため、時代のニーズに合わせた設計だったのですが、NP-TZ500では口の広いグラスも入るように半分へと進化!
しかし、双方とも
- 左側:高さ17 cm以下、直径7.5 cm以下
- 右側:高さ22 cm以下、直径7.5 cm以下
と対応サイズは同じです。
ちょこっとホルダーから小物ケースへ
2018年モデルから継続してあった「ちょこっとホルダー」は、ボトルの飲み口やパッキンなどの、軽くて庫内で飛んでしまうものが入れられる便利な機能でしたが・・・
NP-TZ500では蓋のない「小物ケース」へと変貌を遂げていました。
「小物ケース」はピーラーや飲み口の蓋、シリコンカップなどある程度の大きさの小物が想定されているため、公式でも軽くて飛ぶものは別売りの目の細かいカゴがお勧めされています。
また、小物ケース使用時はまな板と併用が難しい(小さいまな板ならOK)等の問題点があります。
自動ドアからプッシュオープンへ
NP-TZ300は、触れるだけでドアが開く見た目もスタイリッシュな自動ドアでしたが、
NP-TZ500は、数年前に逆戻りで手動のプッシュオープンが採用されています。
とは言え、手動なのはボタンを押すときだけで、そのあとは自動で開いてくれます。
食洗機を回す直前にコンセントの電源タップをONにし、終了と同時に電源タップもOFFにする人はNP-TZ500の手動式が合っていそうです。
長皿用プレートホルダーが消失
NP-TZ300には「付属のプレートホルダー」があり、上段をフルフラットにした状態でプレートを設置することで「長皿が横に4枚収納」できたのですが、需要が無かったのかNP-TZ500では付属プレートが消失していました。
あまり使わない機能ではありますが、焼き魚の日などは横長のお皿の収納が難しいため、無くなったのは悔やまれます。
節水力アップ
元々手洗いよりも節水できると言われる食器洗い乾燥機。
もう何年も使用水量の記載が変わっていなかったのですが、2024年モデルNP-TZ500はついにそれを超えてきました。
汚れレベル3基準で、1.1Lの差なので僅かではありますが進化を感じられるのは嬉しいですね。
運転時間が長くなった
節水で喜んでいるのも束の間、NP-TZ500はNP-TZ300より運転時間が長くなりました。
最も洗浄時間の短い「レベル1」使用時でも3分ほどの差があります。
また、上記の表は「NP-TZ500の洗剤自動投入OFF」時の比較ですが、私の検証では「手動投入より自動投入の方が5分程長い」結果となったため、洗剤自動投入を使うのであれば少し長く感じるかもしれません。
消費電力の増加
わずかに消費電力も増加していますが、そこまで気にすることは無い程度です。
最新型NP-TZ500がおすすめな人
以上を踏まえて、最新型NP-TZ500を買うべきなのは以下に当てはまる人です。
- 洗剤の自動投入に魅力を感じる
- 予約機能をよく使う(1時間ごとに設定したい)
- 汚れレベルを自動で判断してほしい(おまかせコース)
- パッキン等の小物を使わない
私も実際にNP-TZ500を購入しました。
人によっては1日3回使うものだから、約1万円の差で自動投入や進化した予約機能がついてくるのなら、やはりNP-TZ500に惹かれます。
2000年モデルNP-TZ300がおすすめな人
前身モデルNP-TZ300を買うべきなのは以下に当てはまる人です。
- 粉洗剤、タブレット洗剤派
- 洗剤を都度入れるのが苦じゃない
- 自動投入部のお手入れが面倒
- 決まったコースしか使わない(おまかせ不要)
- 予約機能を使わない
- 1分でも早く洗い終えたい
- 少しでも安く抑えたい
- 水筒のパッキンなど細かいものを洗う
お弁当や水筒のパッキン洗いから解放されたい人は問答無用でNP-TZ300がおすすめです。購入するタイミングによっては型落ち価格でお得に買えることも!
おわりに
Panasonicの食器洗い乾燥機の最上位モデルについて、「2024年モデル」と「前身の2000年モデル」それぞれの細かい違いを比較しました。
詳しく見てみると、ボトルホルダーや小物ケース、長皿プレート等、微妙な違いが隠れていることが分かりました。
人によっては最先端機能よりも細かい点で前身モデルが合っている人もいるはずですので、食洗機を検討されている方の参考になれば幸いです。
また、購入時には「お得に買う方法」を参考にしてみてください。
当ブログでは他にもPanasonicの「食器洗い乾燥機」や「ドラム式洗濯乾燥機」について多くの記事をまとめています。宜しければご閲覧下さい。
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