我が家は2021年11月頃、ドラム式洗濯機デビューをしました。
どうせならイイものを…と思い、奮発して最新型のドラム式洗濯乾燥機、パナソニックのNA-LX129AL/Rを購入。
ドラム式洗濯機自体が初めてのため、「洗剤自動投入」や「乾燥」など機能が充実しているが故に、「掃除する場所も多そう」「見た目はキレイでも奥はすぐに汚れそう…」などと勝手に想像していました。
そこで、使用してから3か月ほど経ったため、お手入れ事情についてまとめてみることにしました。
本記事ではNA-LX129の、メーカー推奨のお手入れの頻度や方法と、実際に毎日使用している私目線でのお手入れについてまとめました。
メーカー推奨のお手入れと頻度
まず、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機「NA-LX129AL/R」の取扱説明書に記載のお手入れを掃除頻度順にまとめると、
- 乾燥フィルター ➡ 毎乾燥後or毎温水コースで洗濯後
- 排水フィルター ➡ 週1回程度
- ドラム乾燥 ➡ 週1回程度
- ドラムカビ予防 ➡ 月1回程度
- 洗剤投入口・経路 ➡ 3か月毎(洗剤の銘柄を変える時)
- 風呂水ホース・フィルター ➡ 汚れたら、吸水が悪くなったら
- パッキン清掃 ➡ 汚れたら
- ドラムカビ発生 ➡ 発生したら
という順番です。
毎使用後のものや、週1回のものなどかなりバラつきがあります。
以下では、実際にそんなに汚れるものなのか、3カ月弱使用した実体験に基づきパナソニックのドラム式洗濯乾燥機のお手入れ方法と頻度についてまとめます。
毎使用後のお手入れは1つだけ
掃除する箇所はいくつもありますが、毎回掃除をしなければいけないのは乾燥フィルターの埃取りだけです。
公式で「利用の度に」って書いてあるけど、それほど汚れなければ2~3日に1回の掃除でもいいのでは…?
と当初は思っていましたが、実際に乾燥機能を使ってみると「これは毎回掃除したほうがいいな…」と感じています。
ホコリの画像が苦手な方には申し訳ないのですが、洗濯乾燥後に「乾燥フィルター」を見てみると、我が家は平均して毎回これくらいの埃が溜まっています。
おろしたてのタオルなど洗ったときには埃の厚みが凄いことになります。
奥にあるもう1つの乾燥フィルターも僅かですが毎乾燥後、これ位の埃がくっついています。
これをティッシュでとってみると、ふんわりとした埃が塊で取れます。
本体にも取りきれない埃があるので掃除機の先端で吸ったり、ティッシュや綿棒で絡め取っています。
また、併せて乾燥経路のお手入れもおススメです。
柄の長いしなやかに曲がるおそうじブラシで乾燥経路に溜まった埃を取り除きます。
ブラシを取るとこのように埃が付いていました。
このお掃除ブラシは乾燥経路の埃を直接取るだけでなく、経路に溜まった埃を押し出して排水フィルターに押し流す役割もしてくれます。
短いブラシを使った場合、万が一乾燥経路に落とすと分解工事になることもあるので、柄の長いしなやかに曲がるおそうじブラシがオススメです。
こちらはパナソニック純正のおそうじブラシです。純正は値が張りますが、長いお付き合いになるため1本あると便利です。
毎回の掃除は一見大変そうではありますが、濡れた洗濯物を干す手間を考えると朝飯前です。
週1回 排水フィルター
次は本体右下の小窓に隠れている「排水フィルター」のお手入れです。
排水フィルターは排水時に出たゴミがたまる場所で、毎日洗濯機を回す人であればここは規定通り週1回のお手入れがオススメです。
我が家の場合、外したフィルターには埃の塊や髪の毛、服に付着していたであろう米粒がくっついているのが恒例ですが、週1回ゴミを取っていると、毎回ほんの少しの汚れなので不要な歯ブラシでササーッと擦って終了です。
ゴミよりも洗剤カスなのか、排水フィルターには頑固なベタベタが付着するため、食器用洗剤とお湯で洗うのがオススメです。
掃除を楽にするアイテムとして、100円均一でも排水フィルター用のゴミ取りフィルターや洗濯機ブラシなどが販売されていますが、アイテムが増えると出費もかさみ、保管場所も取るため、個人的には排水フィルターは週1回、不要歯ブラシと中性洗剤でのお手入れでOKだと思っています。
「歯ブラシでこするのも面倒だな…」「もっと効率よく掃除がしたいな…」と思われる方はこんな便利グッズがあります。
週1回 ドラム乾燥
ドラム式洗濯機を洗濯機能メインで利用している人は、カビ・臭い予防のために週1回のドラム乾燥をしましょう。
槽乾燥コース(30分)を選ぶだけでOKです。
この槽乾燥ですが、パナソニックのコールセンターに確認したところ
洗濯後に乾燥機能を毎回利用している人でも、週に1回の槽乾燥をオススメします
とのことでした。
ちなみに私は衣類乾燥時に十分にドラム内が乾燥されていると感じるため、とくにこのお手入れはしていません。
まだ3カ月ほどですが、この使い方でカビや臭いが発生したこともありません。
槽乾燥は衣類乾燥と違って、洗濯機の奥の奥まで乾燥してくれるのかな…?
と思い質問してみたところ、「槽乾燥と衣類乾燥では乾燥する箇所は同じ」とのことだったので、私はこのコースを使うことは無いと思います。
もちろん乾燥機能を使わない人にとっては必須なメンテナンスになりますが、ほぼ毎回乾燥機能を使っている人にとっては必要のないお手入れだと個人的には思います。
月1回 洗濯槽のカビ・臭い予防
続いて洗濯機のお手入れと言えば「洗濯槽クリーナー」です。
普通は薬剤を用いてお手入れをすることが多いと思いますが、NA-LX129の場合は
- 【洗剤不要】約60℃槽カビクリーンコース
- 【衣類用塩素系漂白剤使用】約30℃槽洗浄コース
の2種類があります。
今回は最も手頃な「洗浄剤不要」の約60℃槽カビクリーン(約2時間)というコースを使用してみました。
洗濯後は毎回乾燥も使用しているため、洗濯槽も乾いているしカビる気配がないのでは…
と思っている私にとって、これなら用意するものもなく時間も短くやりやすい方法です。
手順はお手入れメニューから「約60℃槽カビクリーン」をタップしてスタートするだけです。
2時間後、もともと綺麗でしたが温水とスチーム熱で黒カビを抑制してくれたようです。
これなら薬剤のつけ置き時間や漂白剤の臭いもなく、洗剤を買う必要もないので最高です。
カビが発生してからは薬剤の使用が必要になり洗浄も時間がかかるため、洗浄剤不要のコースは月1ペースでやりたいお手入れです。
ですが「やはり洗濯槽クリーナーを使った方が確実!」という方は「酸素系」は泡立ちが多くて途中で排出することがあり効果的では無いようです。
そのためパナソニック純正の「N-W2」か、洗濯槽カビキラーなどの「塩素系」が推奨されています。
汚れたら 洗剤投入口
私がドラム式洗濯機を買うにあたり気になっていたのが「洗剤の自動投入」です。
縦型洗濯機の洗剤・柔軟剤投入口でさえすぐベタベタになるのに、常に洗剤を入れっぱなしなんて汚くなるに決まってる!
と思っていたからです。
でも見て下さい、これ、全部外して丸洗いできるんです。
全部片手でポイポイっと外して、中まで拭けます。
洗剤は手前の手動投入から粉末洗剤を入れていたのに、全然汚れていなかった!
今回は柔軟剤を詰め替えるタイミングだったので思い切って全て外すことにしました。
部品も全部外して丸洗いできますが、洗剤が全然こびりついておらず、むしろ掃除しなくて良かったくらいです。
洗った後は40度くらいのお湯(あればクエン酸水が効果的)を既定の線まで入れて、
お手入れ→自動投入お手入れをタップし、
「柔軟剤側」を選んでスタートします。
これだけで自動投入の経路までキレイにしてくれるので洗剤が詰まる心配もありません。
めちゃくちゃ簡単でした。
あまりにも汚れていなかったため、自動投入のお手入れは詰め替え時に洗剤をこぼしてしまった時や、洗剤・柔軟剤の銘柄を変更する場合でOKだと感じました。
汚れたら 風呂水ホースとフィルター
洗濯をする上での「節水」と言えば、お風呂の残り湯洗濯ですよね。
洗濯機にも当然のように風呂水ホースがついていて、我が家でもすすぎは蛇口からの水を使っていますが、洗濯には毎日風呂水を使用しています。
3カ月使用してみて、新品のNA-LX129ALでもさすがにぬめりが出ている頃かな…と思い、フィルターを分解してみるとまだ詰まりもぬめりも赤カビもいませんでした。
ホースも覗いてみましたが中身はキレイで、鼻をつけて嗅いでみても嫌な臭いはありません。
でも、いずれは汚れるし風呂水ホースを使うことでホースと本体との接続部分は常に水気があるし、
なにより本体にホースを上手く引っ掛けられないのがストレスなんです。(気づけば外れている)
フィルター部分の掃除はチャチャっとできても、ホース自体は塩素系漂白剤に漬け込むなど、説明を見ただけでぐったりです。
だったら風呂水の使用をやめてみると、小さな仕事が減ってめちゃめちゃ快適です。
そもそもドラム式は縦型に比べて水量が約半分で済むため、あまり水を使用しません。
すすぎまで残り湯をお使いの家庭ならともかく、洗濯のみに使っているのであればそこまで大きな節水にはなりません。
塵も積もればですが、
- 毎日洗濯ホースを入れて・外して・水を抜いてという作業にストレスを感じている方
- 風呂水ホースを上手く収納できない方
- ホースのお手入れが億劫な方は
「風呂水ホースを使わない」選択肢もアリだと思います。
特に最新モデルの「LX129CL/R」「LX127CL/R」は風呂水ホースが別売りなので、買わない選択肢もアリです。
気になった時だけ パッキン清掃
最後に、窓パッキンの汚れです。
これは毎回付着する汚れですが、なかなか厄介な上、取ってもすぐに汚れるためまとめて掃除するのがオススメです。
個人的な「汚れたら」の目安は週1程度です。
こんな風にワタ埃がゴムパッキンに付着しまますが、
指でパッキンをめくるともっと埃が隠れています。
乾燥機後の乾いた埃を地道に指で取るのもなかなか気持ちの良いものですが、絞った濡れタオルで拭き取るのが早いです。
今回は使い捨てのウェットティッシュで拭きましたが、こんな感じに埃が取れます。
また、下部の穴にもカサカサの汚れが付着するため、これは綿棒で擦って落とします。
マイクロファイバータオルだと、より埃を絡め取ってくれて楽ちんです。
我が家では洗濯乾燥が一連の流れのため乾燥後に掃除していますが、掃除のしやすさでは洗濯後の湿った状態の方が埃が飛ばなくて掃除しやすいです。
カビが発生したら ドラムのカビ掃除
「週1回の槽乾燥」「月1回の槽カビクリーン」などをマメにやっている人には無縁なお話ですが、お手入れをサボっていると黒カビが発生します。
そうなると純正洗濯槽クリーナーを使っての「約30℃槽洗浄コース(3時間)」もしくは「槽洗浄コース(11時間)」が必要になります。
繰り返しになりますが黒カビが発生するのはよっぽどお手入れをサボっているときです。
私は毎回乾燥機能を使っているのもあり、黒カビが生える兆候が一切みられません。
たぶんほとんどの人には無縁だとは思いますが、純正クリーナーは月1のカビ予防時にも使えるため、1つは常備しておくと安心かもしれません。
ズボラさんには自動設定がオススメ
最後にドラム式洗濯機ならではの自動設定をご紹介します。
自動投入や風呂水ホースは、その機能を使わなければお手入れも省くことが出来ます。
しかし、洗濯槽だけはそうは行きません。
掃除が苦手、定期的なお手入れを忘れてしまう方にオススメなのが下記の3つの方法です。
自動槽洗浄
まず1つ目は「自動槽洗浄」です。
「設定変更」→「自動槽洗浄」で簡単に設定が完了します。
設定することにより、すすぎ時に2L水を多く使用し、通常のすすぎよりも約3倍の速さでドラムを回転させることでドラムに付着した石鹸カスなどを洗い流す効果があります。
水の使用量は毎回2L増えますが、3分追加されるだけで手間なしで洗濯槽を掃除してくれるのは嬉しいですね。
勝手に「ナノイー槽クリーン」
次にオススメの設定が「ナノイー槽クリーン」です。
これは購入時の初期設定でONになっているものですが、洗濯後のみに作動します。
洗濯後に電源を切らずに衣類を取り出してドアを閉めると、ナノイーを放出させて黒カビを防いでくれるものです。
1時間かかるため、個人的にはだったらそのまま乾燥した方がいいのでは…?と思いますが、洗濯機能のみを使用される方は「ナノイー槽クリーン」の自動設定でカビ予防が出来ます。
お手入れを通知させる
最後に、定期的にお手入れをしたいけど「前回いつお手入れしたか忘れてしまう」という人向けに「お手入れ通知」がオススメです。
「設定変更」の「通知設定」より、槽洗浄、排水フィルターのお手入れサインが表示されるようになります
自身で「30回洗濯したら」や「50回洗濯後」などと通知頻度が選択出来るのも使いやすさのポイントです。
おわりに
公式でオススメされている掃除場所、頻度は様々ありますが、実際にパナソニックのドラム式洗濯乾燥機NA-LX129を使用している者としてのお手入れをまとめると、
- 乾燥フィルターは乾燥機毎使用後
- 排水フィルターは週1回簡単に
- 槽洗浄は薬剤なしで月1回or自動設定で毎回の自動槽洗浄
- 洗剤投入口は洗剤をこぼした時
- 風呂水ホースは面倒なので汚れたら使用をやめる
- 窓パッキンは濡れ布巾で週1回
と、意外とやることは少ないです。
毎回もしくは週に1回やりたいお手入れはどれもすぐに終わる簡単なものばかりで、洗濯物を干す手間や、乾燥機使用のタオルのふわふわ感などと天秤にかけると大したことはありません。
むしろ三種の神器である洗濯乾燥機を取り入れているご家庭は「時短・効率化」を掲げていると思うので、自動槽洗浄で長くキレイに使用すること、あまり節水にならない風呂水利用は止めるくらいが気楽で良いかもしれません。
他にも、ドラム式洗濯乾燥機についての記事をまとめていますので宜しければご閲覧下さい。
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