北海道を代表する銘菓の六花亭は、「喫茶室」と呼ばれるカフェ併設の店舗も多くあります。
しかし帯広と札幌の2箇所のみに存在する、事前予約をしたものしか入れない特別な空間「お得意様ラウンジ 極楽」があるのをご存じでしょうか。
札幌のラウンジはコロナ禍以降休業しており、2022年9月1日より満を持しての再オープンとなりました。
そこで、再開後の六花亭札幌本店「お得意様ラウンジ 極楽」を訪問してきました。
本記事では、六花亭札幌本店の「お得意様専用ラウンジ」のレビューや、予約法・金額・メニュー・オンラインポイントの利用方法などについてまとめています。
未就学児NG お得意様ラウンジ 極楽とは?
「お得意様ラウンジ 極楽」は、六花亭が提供する顧客サービスの1つです。
六花亭商品を購入して貯めたポイントと引き換えに、予約者しか入れない専用ラウンジで特製のスイーツやパン、ドリンクなどを頂けるとっておきのサービスです。
「寛ぎの空間」ということもあり、未就学児は入れませんのでご注意ください。
場所・時間帯
「ラウンジ極楽」があるのは、帯広本店と札幌本店の2箇所のみです。
帯広本店
帯広本店2Fにある極楽は、75分間の時間制でそれぞれ30席です。(毎週水曜定休)
- 一部:11:30~12:45まで
- 二部:13:00~14:15まで
札幌本店
札幌本店5Fにある極楽は、90分間の時間制でそれぞれ20席です。(毎週水曜定休)
- 一部:11:00~12:30まで
- 二部:13:00~14:30まで
席はそれぞれ2人掛けですが、1人からも利用可能です。
席は通路を挟みますが、3人以上での予約も可能です。
予約方法
極楽は完全予約制で、2か月先まで予約可能です。
帯広
0120-12-6666(受付時間9:00~18:00)への電話予約のほか、帯広地区各店舗での予約も可能です。
帯広に限り、当日も空きがあれば開始時間までに予約を取って来店することが出来ます。
札幌
札幌は前日までの予約制で、予約方法は0120-12-6666(受付時間9:00~18:00)への電話のみです。
どちらも変更・キャンセルは前日までに行いましょう。
支払い方法・ポイント数
ラウンジの利用は1人当たり、六花亭ポイント200Ptです。(2022年9月現在)
六花亭のポイントは100円で1Pt加算されるため、2万円分お買い物をすると貯まるポイント数です。
現金などで支払うことはできず、これまで六花亭で貯めたポイントでのみ利用可能です。
ラウンジの利用ポイントは当初は86Ptでしたが、その後100Pt、150Ptと経て今は200Ptまで上がってしまいました。
六花亭 札幌本店 極楽に行ってみた
事前予約をして、札幌本店の極楽に行ってきました。
札幌本店はコロナの影響でしばらく休止していましたが、2022年9月に再開。
再開後の予約は8月15日から開始しておりましたが、16日に電話予約をしたところ「9月1~3日の午前中は埋まっています」とのことで、六花亭ファンが再開を待ち望んでいたことが伺えます。
1階の店舗と2階の喫茶室が人で賑わっているのを横目に、
エレベーターで5階の「ラウンジ極楽」まで上がります。
トイレは2階なので先に済ませておきましょう。
今回は13時の回を予約しました。
少し前に着きましたが、待合いの椅子が用意されており13時前には皆さん到着されていました。
5分前になったら受付が開始されますので、ポイントカードを用意しておくとスムーズです。
ラウンジ内は壁で見えなくなっており、ポイントを貯めた者しか入れない特別感があります。
受付では予約の氏名を伝えてカードを提示すると、
その場で200Pt引かれます。
手を消毒したらいざ入場です。
こちらが「お得意様ラウンジ 極楽」です。
好きな席に座ったら、各自セルフサービスで食べていきます。
こちらがセルフサービスのコーナーです。
私が行ったときは男性客はおらず、年齢層は高めで、大きな声で話したり食事にガツガツしている人もいなく、非常に落ち着いた空間でした。
また、店員さんが頻繁に残量をチェックして少しずつ追加してくれるのでなくなる心配はありません。
食べ終わった食器やごみは各自こちらに片づけます。
奥には厨房がありますが、シェフが1人と店員さん1人の計2名のため常に忙しそうです。
何も説明が無いので不安になりますが、最低限の説明がテーブルにあります。
メニュー
肝心のメニューはこちらです。
「ポロシリクッペ」という食事パンと「クロワッサン」、「生パイ」は出来立てをテーブルに持ってきてくれるそうでそれ以外はセルフサービスです。
店頭でも販売されている「ヨーグルト」と「いちごジャム」、
「2種のおはぎ」、
ここでしか食べられない「極楽ロール」、
「マッシュルームのスープ」がありました。
ドリンクは、その場で作る「ジンジャーエール」、
喫茶室でも頂ける「みかんジュース」に「香檳(シャンピン)ウーロン茶」、お水、
ホットコーヒーです。
全ての食べ物をとったのがこちら。
少なそうに見えますが、これからパンが2つとパイが来ます。
甘いものの前に温かいスープを頂けるのが嬉しいですね。
マッシュルームのスープが体に沁みます。
どれも本当に美味しいのですが、特に感動したのがこの「ヨーグルト(六花の森)」です。
店舗でも200円(税込)で販売されていますが、今まで食べなかったことを後悔するくらいの美味しさ!
濃厚だけどただの水切りヨーグルトじゃなくて、もっちりとしてクリームチーズのようです。
イチゴジャムも文句のつけようがないお味。
店頭なら152g450円(税込)です。
そしてこちらは「極楽ロール」。ふわっふわです。
セルフサービスのものを食べていると、ちょうどよいタイミングで焼き立てのパンが運ばれてきました。
チーズや豆などが入った焼き立てのパンです。甘いものだけじゃないのが嬉しいですね。
ドリンクも全種類頂きましたが、喫茶室で350円のみかんジュースは、手作りの味で酸味も少なくお上品なお味。皆さん飲まれていました。
同じく喫茶室で320円の香檳(シャンピン)ウーロン茶は甘みのある飲みやすいお茶で、食事の中盤にちょうど良いお茶でした。
コーヒーも喫茶室であれば一杯400円または25ポイントです。
六花亭はオリジナルコーヒー(粉)100gが350円でも販売しています。
1人で来ていた私はここで早々に全種類を食べきってしまったので、スープ、ヨーグルト、極楽ロールをおかわり。(誰かと話しながら食べていればおかわりする暇はないと思われます)
ここで、気が付くとマッシュルームスープからオニオンスープに変わっていました。
最初のスープが気に入った場合は早めにおかわりした方が良さそうです。
予告通り13:30になるとクロワッサンが焼き上がり、順番にテーブルに運ばれてきました。
サクサクもちもちでとても美味しかったです。
この時点でかなり満腹で、ヨーグルトなどをおかわりしたことを後悔します。
そして14時頃、出来立ての「生パイ」が運ばれていきます。
通路側の席から運ばれてきますが、シェフが一つ一つ作られているため奥の席に配られるのは時間差があります。
しかしこのパイ、すごく軽くて満腹でもペロリでした。
生パイを頂いた後はもう何も出てこないので、各自お皿を片付けて帰宅してOKです。
説明がないので帰っていいのか迷いましたが、他の方も食べ終わると早々に帰宅していましたので私も続いて退店。
90分間ゆったりと食事ができるように、出来立て商品が3つも用意されており贅沢な時間でした。
焼き立てや出来立て商品はおかわり不可のようですが、おかわりする余裕がある人はなかなかいないと思われます。
オンラインポイントでも利用可能
実はこの「お得意様ラウンジ極楽」は観光客にもオススメです。
というのも、六花亭のオンラインショップで貯めたポイントも「極楽」の利用に充てられるからです。
オンラインからも支払いにポイントを充てたり、グッズに交換することもできますが、
日頃オンラインで貯めたポイントを、北海道観光の際に「極楽」で消費するのも1つの手です。
但し札幌本店の場合、5階の「極楽」ではオンランポイントを使用することが出来ないため、時間に余裕をもって先に1階の店舗で「オンラインポイントを極楽の利用に充てたい」旨を伝えることで対応してもらえるそうです。(2022.9.9六花亭確認済み)
オンラインポイントは合算できる
中には実店舗でのポイントカードと、オンラインのポイントのどちらもを所有している方もいます。
そんな時はポイントの合算が可能です。
合算方法は以下の2通りです。
- 店舗で合算する
- ポイントカードを郵送して合算する
店舗でも電話番号でオンラインポイントが確認可能なため、ポイントカードを持参すれば「カードのポイントをオンラインに移行」することも、「オンラインポイントをカードに移行」することも出来ます。
ただし、ポイントを移行して合算することは可能でも、紐づけることは出来ないため、合算後もオンラインで買い物をすればオンライン側だけにポイントが貯まります。
郵送で合算する場合には一度電話で問い合わせしましょう。
ポイント稼ぎには商品券がおすすめ
交換したい商品があるけど、ポイントが足りない。
お菓子を買う予定もないし・・・
という方は六花亭の商品券を買うのがオススメです。
1枚500円の商品券は有効期限なしなので、買って損することはありません。
また、商品券購入時にポイントが付くため、商品券利用時にはポイントが付与されませんのでご注意ください。
取り扱い店舗
六花亭の商品券は、直営店でのみ取り扱いがあります。
具体的には、六花亭ホームページの店舗案内で「直営」マークのある店舗です。
事前に電話注文をすることで、最寄りのテナントでも受け取りが可能になります。
六花亭のポイントがすごい
六花亭のポイントは店舗、オンライン共に100円につき1Pt貯まります。
1Pt=1円として会計に充てることも出来ますが、それだと少し勿体ないです。
このように商品と交換できるほか、
ホールケーキとの交換や、
コンサートチケットとも交換可能です。
さらに、700Ptでお正月のお福袋との交換も可能です。
個人的には上記で紹介した「極楽」の利用がオススメです。
200Pt=200円ですが、200Ptならヨーグルトを1つ食べただけで元が取れてしまいますから、お得すぎます。
しかし、どのグッズもポイント数が多く、簡単に集められるものではありません。
そんな時は喫茶室のコーヒーがオススメです。
コーヒーは25Ptなので少ないポイントでもお得に楽しめます。
これを知ってしまうと400円を支払う気にはなれませんね。
帯広の極楽は?
帯広本店の極楽もコロナ禍で一時休業していましたが、元々の利用人数が少ないからなのか、一足先に2022年3月24日に再オープンしたようです。
また実際に行ったことがありませんが、帯広は札幌に比べて時間は短いですが席数が多く、当日予約も可能なため気軽に利用できるようです。
また、電話で問い合わせたところ、札幌と同じく席は2人掛けとのことでした。
3人以上での予約も可能ですが、現在は席をくっつけることは出来ず、通路を挟んでの着席となるそうです。(2022.9.9六花亭確認済み)
おわりに
今回、念願叶って「六花亭 お得意様ラウンジ 極楽」に行くことが出来ました。
「極楽」だなんて随分大袈裟なネーミングだと思いましたが、実際に行くと本当に極楽でした。
店員さんも忙しそうに動き回ってはいたものの、せかせかしていないので落ち着いてゆったりと食べられる贅沢な時間でした。
実際に行ってみると30~70歳代までの女性客ばかりで、ロールケーキやパンが1つ1つが大きく「みんな食べきれるの?」と思う量でしたが美味しすぎて食べてしまうようです。
空腹で行くことをオススメします。
月が替わると内容も一部変わるようなので、またポイントを貯めて訪れたいと思います。
そして、ポイントを貯めるために、今後は菓子折りや手土産は六花亭縛りにしようと思います。
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