今や日々の生活に欠かせない人もいるくらい、世間に浸透したコード決済。
読み取り式であれば、QRコードを用意するだけで手軽にキャッシュレス決済が導入できるので、お店側にとっても非常に便利ですよね。
ただ○○ペイの多くは新規のアカウント作成が必要だったり、残高をチャージして使う必要がありますが、メインとサブのスマホ2台持ちをしている場合など、同じアカウントを複数端末で使いたい場合ってありますよね。
そこで本ページでは、AndroidとiPhoneを用意して、LINEPayで同一アカウントで同時利用ができるのかを検証しています。
複数端末で使いたいケースってどんなとき?
検証の前に、複数端末で同じアカウントを使いたいケースについて考えてみます。
パッと思いつくものでいえば、
- 普段から複数端末持ちで、持ち歩く端末が限定されていない
- 旦那さんと奥さんで、同じアカウントで支払いをしたい(アカウント管理の単純化や、複数のアカウントにチャージしたくない、など)
- 遠く離れた両親にお得なキャンペーンを享受させたい
などなど・・いろんなケースが考えられます。
検証方法
今回の検証をするにあたり、AndroidとiPhoneを用意しました。
同じアプリでも、それぞれで仕様が異なる場合があるので、各端末でどのような挙動をするのか検証するためです。
これに各社コード支払いアプリをインストールし、AndroidとiPhone、2つの端末でコード支払いが出来るかを検証してみます。
LINEPayは複数端末で使えるか
2022/12現在、LINEPayを使用するには2通りの方法があります。
- メッセージアプリの「LINE」からLINEPayを利用する
- 専用アプリの「LINEPay」を利用する
前者の「LINE」を使用する場合、メッセージアプリの特性上、1アカウント1端末の縛りがあるため、複数端末で使用することは出来ません。
「LINE」では他の端末でログインすると、元の端末では「他の端末でログインしたから使えないよ〜」という旨のエラー画面が表示されるからです。
なので今回は後者の「LINEPay」アプリも絡めて検証を行いました。
若干ややこしいですが、複数端末で利用するパターンとしては
- 【パターン1】LINE と LINE ➡ これはダメなことが事前にわかっている
- 【パターン2】LINEPay × LINEPay
- 【パターン3】LINE と LINEPay
の3種類があります。
以下では「パターン2」と「パターン3」で検証を行います。
LINEPay × LINEPay
ここでは
- LINEPayアプリがインストールされたAndroid
- LINEPayアプリがインストールされたiPhone
の2台を用いて検証します。
どちらもLINEアプリではなく、LINEPayアプリを使います。
まずはAndroid端末にLINEPayアプリをインストールし、支払いができる状態にしておきます。
次にLINEPayをiPhoneにインストールし、同じアカウントでログインをします。
ログインが完了し、支払いができる状態まで設定ができました。
ここで重要なのが、元々の端末でもLINEPayが使用できるかどうかですが…。
元々利用していた端末(今回の場合はAndroid)を見てみると・・・、先にログインしていた端末がログアウトされる結果となりました。
どうやら他端末でLINEPayにログインをすると、勝手にログアウト状態となるようです。
一応利用の度に再ログインをすることで複数端末で利用可能ではありますが、気軽に利用できるものではなさそうです。
LINE と LINEPay
次にLINEアプリとLINEPayアプリの合わせ技ではどのような動きになるのか、検証してみます。
ここでは
- LINEがインストールされたAndroid
- LINEPayのみがインストールされたiPhone
の2台を用いて検証します。
まずはAndroid端末にLINEアプリをインストールし、ウォレット機能でLINEPayが利用できる状態にしておきます。
次にLINEPayをインストールしたiPhoneに同じアカウントでログインをします。
ログインを試みると、無事ログインに成功。
ここで重要なのが、元々の端末でもLINEPayが使用できるかどうかですが…。
左がLINEアプリから開いたLINEPay、右がLINEPayアプリですが、同時に利用できることがわかりました。
結論
ということで最終的な結論は、
- LINEアプリ と LINEアプリの組み合わせでは、複数端末で同時利用することはできない。
- LINEPayアプリ と LINEPayアプリの組み合わせでは、複数端末で同時利用することはできない。
- 一方をLINEから、一方をLINEPayアプリからログインすると複数端末での同時使用が出来る
ということになりました。
ただしLINE×LINEPayアプリの組み合わせでは、LINEPayアプリをインストールする端末にLINEアプリがインストールされていると同時利用はできませんでしたのでご注意ください。
ちょっと複雑ですが、裏技的な使い方で同時利用できそうですね。
LINEPayを複数端末で使用する場合のメリットは?
LINEPayを複数端末で使用するメリットはチャージ残高の管理が楽になることです。
詳しくはこちらで解説していますが、LINE PayはVisa LINE Payクレジットカードを除いてチャージ&ペイが利用できず、基本的にはLINEPayにチャージされている残高からの支払いのみに対応しています(2022年12月末時点)。
そのため無闇に複数のLINEPay残高にチャージしたくない場合には、それだけでも複数端末で使用するメリットと言えます。
またLINEPayはLINEクレカ(P+)を使えば+5%還元になります。これが複数端末で使えるメリットは大きいと思います。
まとめ
LINEPayではアカウントの再ログインを繰り返せば複数端末で使用できること、LINEアプリとLINEPayアプリを使い分けることで複数端末での同時使用ができることがわかりました(2022年12月末の仕様)。
どうしても複数端末でLINEPayを使用したい場合に限り、運用してみてはいかがでしょうか。
そのほかの○○Payで同様の検証をしています。よろしければ下記からご閲覧ください。
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